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『パフューム』ある人殺しの物語
2007年03月05日 (月) | 編集 |
えっ!最後はこうなるの!?冒頭は処刑が決まったシーンから始まるので、てっきり最後は主人公の処刑で終わるのかと...。
なのに、想像もしない映画のラストには、驚愕です!

ローラ189.jpg

ローラ(レイチェル・ハード=ウッド)は、グルヌイユ(ベン・ウイショー)が求めてやまない最後の”特別な香り”...。
アラン・リックマンのパパはそれこそ犬の嗅覚並みの敏感さで、娘の危機を感じる。
しかし、相手は脅威的な能力を持ったグルヌイユ。
7分丈ズボンでスタスタと自分の欲求のみに従って、どこまでもターゲットを追って来る...。

このグルヌイユは、赤ん坊の時から凄い。
普通、赤ん坊は人の手をぎゅっと掴んだら”口”にもっていくのに、この赤ん坊は”鼻”にもっていく。本能からして、間違っとる。幼い頃から、異質な人間である。

天才的嗅覚を持つグルヌイユは、究極の芸術家でもあり、そしてピュア?!なのに、もはや”人間”とはいえない。おぞましい事に手を染めていく。運命の”香”りを手に入れる為に。

グルヌイユは、ほとんど喋らない。
唯一、雄弁だったのは、自分の生きる目的を知り、今の過酷な境遇から望みの職につく為、落ち目の香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に語る場面である。
そして、自分の鼻を駆使して流行りの香水を瞬く間に作り上げ、もっと良い匂いの香水も作ってしまう。
この辺は、観ていてとても楽しい。ダスティン・ホフマンと共に、魅惑的な香水を嗅いでいる気分になる。


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禁断の香り、究極の香水を作るために、殺すのは赤毛の美人、しかも処女だけだ。
ブスにも良い匂いの人はいると思うが、彼が感じる官能的でエロティックな香りなわけだから...何となく納得する。ちょっと不満だが(笑)

香水190.jpg

グルヌイユは、死ぬまで誰にも愛されなかった。
”香りこそは、我々の命の証だ”と誰よりも思ってきたのに、彼は、体臭が全く無い男だった。
女性を惹き付けるフェロモンも無い。自分の存在さえ”無”に思えてくる。
そして、自分も生まれてこのかた誰も愛さなかった...いや最後にふいに香る柑橘類の匂いに、最初の殺人を憶い出す。
”香り”としてしか認識してなかったあのプラム売りの少女。初めて惹き付けられた匂いを持つ少女。

あの涙は、自分の心にチクッと刺すものがあったのだろうか。

そして、あの結末!まさか!そう来るとは!
心臓(ハート)より肝(きも)をつかまれ、潰された感じです。

究極のアーティストでありながら、世にもおぞましい人殺し...自分の存在に絶望したグルヌイユが、哀れに思えます...。

このグルヌイユを演じたベン・ウイショーは、本当に凄い。
『あなた、ホントにサイコでしょう?』と言いたくなるくらい、怖い~。
貧相にも変質者にもハンサムにも?!見える顔つきと目つきで、不気味な存在感があり、何故か魅了されてしまいます。
原作では”醜い男”として描かれているそうですが、ベンで良かった、と思います。

音楽も、場面場面を盛り上げ、素晴らしい。
”ベルリン・フィル・ハーモニー”とは意識させずに、ストーリーに寄り添って邪魔しない音楽なのだ。
本当に良質な映画音楽のあり方って、こうなのだ!と今更ながら気付いた。

長い映画だとも思わなかった。それほど呆気にとられて引き込まれていたわけだ...。


嗅覚が無い者でも、ゾクゾク堪能出来ます。
読んだことがない物語、観たことのない種類の映画...これは、オトナのための残酷な寓話です。


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コメント
この記事へのコメント
とりこぷてら
ある監督の言うところによると、ヒロインは美人でないとどうしても感情移入できないものだそうですね…本当かしら?・・・
絵は御自分で描かれているのですか?色がキレイですね。

TB&コメントありがとうございました。
2007/03/06(火) 01:15:25 | URL | 名無し #9K64Lzaw[ 編集]
>とりこぷてらサン
そうですね。
ヒロインは美人にかぎります!わかっちゃいるけど、書いてみたかったんです(笑)
それにしても、最初のプラム売りの少女の肢体は、見た目より幼かったですね。
えへへ、絵は自分で”感想”として描いてます。
2007/03/06(火) 11:26:28 | URL | 管理人 #-[ 編集]
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