映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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BOY A
2008年11月23日 (日) | 編集 |
イラストを描いていると、涙が出てきました...。

boy836.jpg
ネタバレしてますので、これから観る方は読まないほうがよろしいかと。

"証人保護システム"というのがあるのを知ったのは(25歳で逝った)ブラッド・レンフローの『依頼人』でした。イギリスでは、未熟な年代に犯した罪なら、加害者側にも同じような保護システムがあるのだ、と知りました。

主人公ジャックを演じるのは、『大いなる陰謀』で"成績優秀なのに意義を見出せず、学業を怠りがちだったアロハの学生"をやっていたアンドリュー・ガーフィールド。
眉毛が濃くて少しアクの強い顔ですが、この作品の彼は良いです!

ジャック少年の頃の回想シーンで知ったのは、彼の寂しい家庭環境と教室にも馴染めず、サボったらサボったで先輩たちに虐められる日々。そんな彼の前にふっと表れた少年『Boy B』は、彼の唯一の友達となる。この少年Bは彼を虐めていた先輩の弟。
彼は彼で、兄に性的虐待を受けていて、その傷を埋めるかのように粗暴。一緒にサボったり、万引きしたり。そして、ジャックが『悪魔の少年』と言われる事件が起きる...。



主人公ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)のセンシティブな表情に、引き込まれます。

傷つく気持ちや、正体がバレるんじゃないかと怯える気持ち。
仲間から『友情』をもらえる気持ち。
人に『愛してる』と言って『愛してる』と言ってもらえる気持ち。

今までの彼の人生で、初めての気持ちが、たくさん詰まった情景が出てきます。


出所後、新しい人生を歩き始めたジャックをサポートする保護司テリー役のピーター・ミュランも、慈愛溢れるいい顔をしています。
それを破ったのは、まさか『コイツ』?誰がバラしたのか?すぐ分かりますが、その感情の揺れ具合もよく分かるように描かれています。


boy837.jpg
コレを観た後、キツいです、辛いです。
楽しい映画が観たい人にはススめません。
どうしたらいいんだろう...。
正直、どうしていいか分からない...。
何故って...私は、日本で起きた少年Aたちの事件にゾっとしてましたから。

ただ、この映画の彼は...事件に関して、止めずに見ていて、多分言われて手を貸した状況かな...という意味での罪はあるが、主犯ではないし巻き込まれ型の犯罪の犯し方だし...。
この場合だと、刑期を終えた彼は赦されてもいいんじゃないか...などと思ったり。


ただ、そういう甘い感傷を許さないかのように、映画の中では詳しく事件を見せてくれないんです。事件も彼の友達である『Boy B』も、リアルに描かれているわけでなく、時々過去の事件として挿入されていて、とにかく出所した彼の事をさぁどうする?と私たちに問題提起してるワケなんですから。

この重い題材を退屈するかしないかの所で引きつけて、淡々と見せてくれた脚本にも驚き、アンドリュー・ガーフィールドの繊細な演技にも胸が締め付けられました。

ジャックの恥ずかしそうな表情、うつむき加減の顔を思い出すと、切なくて悲しくなってしまいます。つかぬ間の短い青春でしたね...。



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コメント
この記事へのコメント
こんばんは^^
TBとコメントありがとうございました♪
あんさんにしては、メチャまじめな感想でσ(^◇^;)
驚きました(笑)
って、この映画で笑える感想は書けないですよね(^^ゞ

>この重い題材を退屈するかしないかの所で引きつけて~

そうなんですよね。本来なら、私は観ない作品で、試写会なら
いいか~~みたいなノリで、仕事帰りだから睡魔来るなあとか
思っていたのですが、睡魔など来ませんでした。
淡々と描かれているのに惹きつけられました。
飽きることはなかったです。ただ、問題提起されても、答えは
出ず、観終った後も気が重くて・・・それでも、観て良かったと
思える作品ではありました^^

イラストのガーフィールドのほうが素敵です(*^o^*)
子役の男の子たちはかわいくて好きでした^^
二人とも雰囲気が出てますね(^_-)-☆
うすいブルーの背景は、あんさんの涙なのかな・・・
2008/11/23(日) 21:02:13 | URL | ひろちゃん #0FtB7ubA[ 編集]
>ひろちゃんさん
こちらこそ、TBとコメントありがとうございます。
あ、え~、そうですよー。この映画ではおちゃらけレビューは出来ません(汗)
それどころか、後になってどうしようもない気分を引きずって、
絵描いてる時に泣けてきました...。

私も楽しい映画のほうが好きですが、それらとは一線を画していましたね。
ひろちゃんさんは、夕方の試写会でご覧になっても睡魔に襲われなかったんですね。
そうそう、結構、地味なのに、ストーリーに惹き付けられましたね。
う~ん、私も答えは出ませんね。
日本の『悪魔の少年』が側に居たら...受け入れるのは...怖いし...
どうしても、引いてしまうと思います...。
この映画の『BOY A』は、はっきりした罪を犯していないようにも
見え、こちらも心が揺れ動いてしまいました。
それも含めて、上手い脚本でしたね。

イラストのガーフィールドのほうが素敵?ふぇ~、う、嬉しいな^^
背景のうすいブルーは...ラストの水面と、彼の青春の色(だから、なるべく薄くて綺麗な青で)あ~、そして私の涙も入っていたんだ...。

重いけど、観て良かったです...。
2008/11/23(日) 21:50:21 | URL | 管理人 #-[ 編集]
こんにちは。
こんにちは。
>ジャックの恥ずかしそうな表情、うつむき加減の顔を思い出すと、切なくて悲しくなってしまいます。つかぬ間の短い青春でしたね...。

この箇所に涙が出ました。
ぼくもまさしく、この言葉につきる感想でした。
2008/11/24(月) 10:04:44 | URL | えい #yO3oTUJs[ 編集]
>えいさん
コメント、ありがとうございます。

少年犯罪のその後でもありますが、ジャックの初々しい青春の話でもあったわけで...そう考えると、なおさら悲しくなってしまいますね。
あと、引きますね...。
2008/11/24(月) 14:54:56 | URL | 管理人 #-[ 編集]
TBありがとうございました
こんばんわ♪

見終わった後、辛くて重かったのはジャックが純粋で痛々しかったからなんですよね。
そういう感情を持てたのはアンドリュー・ガーフィールドの演技のおかげだと思います。
素晴らしい演技でしたね。
ジャックに短かったけれど幸せな青春があって良かったと思います。
2008/11/26(水) 01:49:39 | URL | maru♪ #6facQlv.[ 編集]
>maru♪さん
こんばんわ♪
ジャックは、少年時代は弱くて寂しくて優しいコで、隔離されてた分、
フツーよりずっと純粋でスレてない初々しい感じがしました。
それだけに痛々しかったですね...。
アンドリュー・ガーフィールドの繊細な表情に、心惹かれました。
演技も注目すべき若手俳優さんですね。彼を見つけて良かった、と思いました。

>ジャックに短かったけれど幸せな青春があって良かったと思います。
うんうん、良かった...。でも、それだけに辛い気持ちになりますね...。
2008/11/28(金) 23:41:41 | URL | 管理人 #-[ 編集]
そうだよね~
例えば大々的に報じられたあの事件の加害者が
大きく成長して自分の周囲にいると分かったら?
罪はどんなに悔いても消えないものなんですよね~。
それを犯したのがまだ幼い頃であったとしても
やっぱり人はその事件を忘れていても彼の犯した罪は
忘れてくれないものなのかもしれませんね。
2008/12/28(日) 18:01:07 | URL | miyu #-[ 編集]
>miyuさん
miyuさん、今日のマジメなコメントに驚いています。
あっ、私も最初のコメントのひろちゃんさんに言われておりますが(苦笑)
真顔で考えてしまうのが、この映画のチカラですね。
この『BOY A』の場合は、彼がどのくらい事件に関与してるのか?詳しくは述べられていなくて、彼の人柄が誠実に描写されてるだけに、観てる側も悩みますよね。

>例えば大々的に報じられたあの事件の加害者が
>大きく成長して自分の周囲にいると分かったら?
日本で未成年が起こしたあの事件やあの事件は...私には...ちょっと無理です...。つい最近もネットを覗いてるうちに、思い出してしまい...鬱です。
2008/12/28(日) 21:43:47 | URL | 管理人 #-[ 編集]
TBありがとう。
見終わっても、やるせない映画ですよね。
あの少女は、かなり残虐な殺され方をしたのかな。
そのへんは、観客の想像にまかされていましたね。
2009/09/09(水) 21:27:39 | URL | kimion20002000 #fOhGkyB.[ 編集]
> kimion20002000 さん
こちらこそ、コメントありがとうございます(^^)
見終わっても、かなりやるせない映画でしたよ...。

>あの少女は、かなり残虐な殺され方をしたのかな。
事件の全容は、観客の想像にまかされていただけに、主人公にどう接したらいいのか、なんとも決められない気持ちでしたね。けっこう重くズシンときました。
2009/09/09(水) 23:49:52 | URL | 管理人 #-[ 編集]
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