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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
それでも恋するバルセロナ
2009年06月29日 (月) | 編集 |
ハビエル・バルデムが楽しそう~です。(^^)
バルセロナ958.jpg

ハビエル・バルデムという人は...『ノーカントリー』でおかっぱ頭でパスパス人を殺してた時も『宮廷画家ゴヤは見た』で最後に首締められてぴくぴく眼を剥いてた時も、役を面白がっていた!と思わせてくれるんですが......まぁ、これは、本当に楽しんでやっていたのでは(笑)しかし一番楽しかったのは、年老いてますます羽が生えたように(←たがが外れたように!?)軽やかに愛を描くウディ・アレン監督ではないでしょうか(笑)

アメリカからバルセロナにバカンスにやって来た真面目なヴィッキー(レベッカ・ホール)と自由奔放なクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は、セクシーな画家のファン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に会う。一目で恋に落ちるクリスティーナ。戸惑いながらヴィッキーも彼に惹かれていく。クリスティーナは彼の自宅兼アトリエで同棲を始める。そこにアントニオの元妻が現れ、そのまま3人の奇妙な生活に突入......。この元妻マリア(ペネロペ・クルス)官能的なラテン美女だけど、かなり凶暴......。

ご飯食べた後に観たんで、うとうととして肝心の場面 �n�[�g(どんな場面だよっw)を見逃してしまった感のある管理人です d001

バルセロナ949.jpgからかうような、おちょくるような恋心をくすぐるラテン音楽で始まり終わる...。
で、クリスティーナは振り出しに戻る。

分かりやすいナレーション付き(←これ、どうなのw)で軽妙なストーリーだし、劇場でなくDVDでもいいかな。

野性的でセクシーな男の魅力にくらくら悪酔いしたり(笑)官能的な女優を愛でたりするには、DVDのほうが巻き戻しがきく。



ウディ・アレン監督は、もうこの軽さのラブコメ路線なのでしょうかね?
自分的には、今より昔の作品のが好みかな......。
ペネロペ・クルスは挑発的な瞳も盛ったくしゃくしゃの長い髪も魅惑的で、眼を惹き付けられてしまうし、爆発的なテンションの高い演技もいいけれども、彼女なら他の作品でも出来てる。この作品のクォリティと合わせて考えると "アカデミー助演女優賞"はどうかな.....う~ん、今年は主演も助演も甲乙つけ難かったわけです。

バルセロナ......語感もとろけそうだし、こういう情熱的な土地に旅したら、恋のひとつでもしたくなるでしょうね~。スカーレット・ヨハンソンは、相変わらず触れれば落ちん風情のフェロモン美女だが、ハビエルやペネロペには...なんか負けとる。
そう!バルセロナでは、やっぱりアメリカ人よりラテン系の人が似合うのね!
バルセロナで、会話もアメリカ人仕様だと、どことなくつまらなく感じるのは何故?


わたくし、セクシーな絵師ですが(嘘っ)...ただただ、ダグやヴィッキーのように「すごい話ね~」と口を開けて驚いているアメリカ人より、もっと真面目で退屈な日本人です~(涙)あぁ、それにしても、一度でいいから恋愛体質のラテン系に生まれかわってみたいものですな、ほっほっほ。


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愛を読むひと/The Reader
2009年06月23日 (火) | 編集 |
若くはない...少し垂れていてお風呂に入るとまぁるく浮かぶ乳房...この映画のケイトは美しい、と私は思いました。
愛を読む人946.jpg
ネタバレしてますので、これから映画を観る方は読まないでください。

まぁ~、ケイト・ウィンスレットという人は!普通の主婦のような雰囲気を持ちながら、感情の振れ幅の激しさを表現し、ややくたびれた存在感のある裸でリアリティのあるセックスを演じさせたら、右に出る者がいません。

1958年、大戦後のドイツ。15歳の少年マイケル(デビッド・クロス)は具合の悪いところを年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられ、知り合う。
誘惑されたマイケルは、毎日のように彼女の部屋に通いベッドを共にする。ハンナはマイケルに本の朗読を頼み、いつしかそれが2人の愛の儀式となる。しかし突然、ハンナは姿を消してしまう。
8年後、法学生のマイケルが傍聴した裁判で見たのは、ナチス時代の罪に問われるハンナの姿だった...。(映画のチラシより)


15歳の少年と36歳の女性。21歳差の関係。
しかも年上の女性のほうから難なく少年をオトしている...この背徳感あるシチュエーションに抵抗を感じる人は、この映画を受け入れがたいかも知れません。
私?......う~ん、抵抗無いです。うっ、青くなくてすみません。
むしろ "15歳の時の初めての女をずっと愛し続けることができるのか?" のほうが、私にとって疑問です。いや~、青くないどころかピュアでもなくて、汚れちまったオトナの自分が悲しい...(苦笑)

実際のケイト・ウィンスレット(36歳のハンナ役)は、33歳(1975、10/5生まれ)
15歳のマイケル役は、18歳のデビッド・クロス(1990、7/4生まれ)
どこぞの役場のナントカ課の主任に見える落ち着きを持った男の子なので、字面ほどには年齢差を感じさせません。
デビッド・クロス...繊細な表情もなかなか良いと思いますが、少しばかりおっさん臭いので、私的には顔も体も萌えなかったあぁぁ...いや、これは文芸作品、文芸作品。

ですから、私はデビッドよりケイトに目を奪われてしまい。
教会の合唱団の歌声を聴いて、ふいに感情を露にして泣いた顔、おばさんっぽいベージュのブラが透けるのもかまわずに泳いでる無心なケイト、『僕のことを愛してる?』と聞かれて、もの憂げな自分しか見えてない瞳、ケイトの色々な表情に感心してしまいました。


監督は、私が好きな『リトルダンサー』のスティーヴン・ダルドリー。
原作は、ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』

ハンナの裁判を傍聴した学生たちのディベートは、激しく糾弾している者や耐えられず席を立つ者、マイケルのようにひたすら沈黙する者...と色々で。マイケルは、ハンナの "秘密"が彼女の罪を重くしてしまうのを助けてあげるのでは!と私は思っていたけど、何もしないで苦悩しているだけ。イラっとするくらい受け身。

ハンナのような収容所で働いていた末端の看守達まで、ドイツの国自身で厳しく裁いていく...自浄努力の証を、世間にも世界にも示さなければならないから。その時代の風を一番象徴しているのが、激しく糾弾している学生だろう。
しかし、担当教授(ブルーノ・ガンツ)は『人道的(←感情的、という意味だと思う)に罪を裁くのではない。法によって裁かれるべきだ。それも、当時の法で』というニュートラルな立場で、ハンナをジャッジしてない。職務を忠実に愚直に果たしたハンナは『あなたなら、どうしましたか?』と逆に問う。これは法科の大学教授でもある原作者の気持ちを、代弁しているのだろうか。マイケルや担当教授の姿に、今なおナチス時代の過去に揺れる知識階級の弱さや苦悩が読み取れる......。

愛を読む人947.jp
強制収容所の生き残りの女性作家イラナ・メイザー(レナ・オリン)は「彼女の秘密を打ち明けられても赦すつもりもない。受け取ることは赦す事になるから」と、シビアで厳しい。

また皮肉にも、ハンナが貯めたなけなしの贖罪のお金が塵芥に感じるほど、この成功した女性作家の部屋はゴージャスでスノビィな雰囲気さえ漂う。

それでも、彼の話に耳を傾け、紅茶の缶だけ受け取った女性作家に、少しでも心に思う事があっただろうか?何らかの区切りがついただろうか?と祈らずにはいられません...。


もう一つシビアな事を書くと......

あの頃、ハンナはマイケルを愛してはいなかった、と私は考える...。
もちろん、ひと時の "情"や "好き"っていう気持ちはあった、と思うが...。

本を朗読してもらうのと同じくらいの慰みだったかも...心はいらない、体を重ねている刹那が、ハンナの生きてる実感だった...と思えてくる。
あのマイケルを誘惑する急展開のアプローチは、どう考えても自分を大切にしてないように見えるもの。もはや現(うつつ)に生きてない。
自分の秘密と過去を引きずって、愛を拒絶してるような頑なさが見え隠れする...。
最後の......は、ハンナの贖罪の気持ちだという気がします。
そんな風にしか生きられないハンナもまた時代に翻弄された可哀想な女だった、と思います。

マイケルがせっせと送ったカセットテープは、獄中のハンナの支えになったことでしょう。"文盲"がそれほど恥ずかしい事だったのか?大きい罪をかぶってまで隠したい事だったのか?この辺は、私にはいまいち分かりません。ハンナのプライドが許さなかったのでしょうか。
文字(劇中ではドイツ語でなく英語だ)を覚えていく事は、ハンナの人生の中でも大きな悦びだった!と思います。


レイフ・ファインズ!こういう切なさを表現するのが上手い俳優さんですね。
『ある公爵夫人の生涯』は役が役だけにいいトコ無しで(苦笑)ヴォルデモート卿は顔だけ貸して論外(笑)最近はさすがに色恋物で主役をはるには容色が衰え、寂しく思っておりました。今回は『イングリッシュ・ペイシェント』を彷彿とさせるようなぴーんと張りつめた切ない恋情を見せてくれました。


15歳の時出会った恋が、彼にとって永遠の愛になってしまった。

男の純粋な愛ですね。

考えると、ハンナも哀しい人生だった。

切なくて悲しくて......泣けました。



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原作は3つの章から出来ています。

第1章は、それほど官能部分が強いとは思いませんでした。これは、私が腐ってるせいですが(笑)
かって『ナインハーフ』の小説を読んだ時、最後にヒロインは「あまりに激しい性愛が過ぎ去った後、私のサーモスタットは壊れ、もう元に戻ることはないだろう」と語ってました。危険な香りの男と性愛オンリーで付き合った恋愛経験値が高い女性でさえそう感じたなら、15歳でハンナに会ったマイケルは心も体も麻痺状態だったのでしょう。
私が思ったよりマイケルはハンナに恋焦がれていて、第2章の始めで、失踪したハンナを捜すマイケルの姿はキュンと切ないです。
その後、彼の人生はコンフリクトして恋愛も結婚も機能しなくなったような気がします。
映画の中で女性作家が言ったように、彼の運命を変えた、と言えるでしょう。

第2章は、意外と、裁判部分が長いですね。
ナチの犯罪をどのように裁き、どのように受け入れるか?映画を観る限りでは...ナチス関係者だけ、と私は受け止めていましたが、この辺は理解不足でした。
ナチの幹部から末端のハンナたちばかりでなく、ナチズムを許容し傍観した親の世代にも向けられていて。マイケルの世代も親の世代を糾弾し、そのほうが苦痛から解放される。しかし、親を責めたくなく責めることができない子どもたちもいる...マイケル自身も、誰も指すことができない。世代間の葛藤やハンナにたいする色んな気持ちが混ざり合い、も~マイケルは悩みに悩んでいます。

ドイツ文学といえば、中学生の頃に読んだ『車輪の下』や『若きウェルテルの悩み』とかありましたが、悩みの種に "ナチズムの過去"という要素も加わり、苦悩の度合いが色濃いです。まさに "ドイツ青春苦悩文学"の系譜である、といえるでしょう。

第3章...何故、マイケルが返事を書かなかったか?ハンナの最後の理由も、わかりませんでした。私も悩みながら読みました......。


ターミネータ-4/Terminator Salvation
2009年06月21日 (日) | 編集 |
早くupしようかと思いつつ、なかなか似顔絵が描けず、うんうん煩悶してました。
クリスチャン・ベイルは元々ファンじゃないし...『ダークナイト』で、もしかしてハンサム?と思いましたが、陰性の人だからイジリにくくて、この人苦手です。
マーカス・ライト役(←役としては好き)のサム・ワーシントンは、どっかの雑誌に "話題のイケメン俳優"と書いてありましたが...う~ん、なんというか米軍に居るようなフツーのナイスガイって感じで、似顔絵的にはあまり特徴が無く資料も少ないので、描きづらかった~~。似てねぇ~~(涙)ハスキーボイスで、若いのか何なのか妙な個性のカイル・リース(アントン・イェルチン)とキラキラ瞳のスター(ジェイダグレイス・ベリー)は、完全にマンガになっちゃって......とほほ。

ターミネータ-948.jpg

2018年。機械軍(スカイネット)に支配された世界で、人類滅亡までのカウントダウンが始まった。わずかに生き残った人間たちのリーダーとなったジョン・コナーは、最後の闘いに挑む。亡き母のため、最愛の妻のため。愛する者を亡くし悲しみを抱える人々の生きる希望となるために......。人類か機械か、決着をつける時が来たーー遂にターミネーター誕生の秘密が明らかになる!(そのまんま映画のチラシより)

決着はつかない。
『人類と機械のスカイネットの闘いは続くのだ...』というラストの終わり方を見てると、もういくらでも作れる!と思った。少なくとも、父カイル・リースを母サラ・コナーの元へ送り出すのと、ジョン・コナーが愛着があるT- 800に殺されるのと、最低あと2本は映画を作れる。
ネタ枯れのハリウッド映画にあっては、無限ループ的作品である。


アクション満載と色んな型のターミネーターで、あっという間の1時間54分。飽きない。
凄いアクションの連続で(きっと私はもう死んでる)ほっとする所が無く、いささか息苦しかった、ふぅ~(汗)
ノンストップで攻撃されるから、目覚めたマーカス・ライトも大変だろうな(笑)
このマーカス・ライトというキャラは、なかなか魅力的。
漢(おとこ)だわ。私的には、こっちが主役。
あのラストは...梯子を外されたような...。こういうのもありか...と思ったものの、スゴく彼に感情移入していたので納得出来ない、うん。

ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルと監督の間には確執があったそうで、だから主役がどちらか分からないのか...。それだけではなく、せっかくの『ターミネーター・シリーズ』だからストーリーも練り上げてほしかったかな。宮崎駿は「ファンタジーは、ファンタジーなりの辻褄の合う嘘をつかねばならない」と言っていたけど、SFにも当てはまる。

『1』と『2』では問答無用でサラやジョンを抹殺しようとしたターミネーターが、カイル・リースや人間たちを、何故、生きたまま捕獲するのか?この頃のスカイネットは、まだ詰めが甘かったのか?
殺人犯だったマーカスなのに、何故、あんなにナイスガイなのか?
ある意味、なんだか怒りっぽいジョン・コナーより人格者だ(笑)
彼を処刑しようとする人類軍にも女性にも抑制がきき(←ここ素敵w)一回会っただけのカイル・リースを助けに行く、という正義感が溢れるこの男が、何故、死刑になるような罪を起こしたのか?マーカスが誕生した理由を明かすセレーナ博士(ヘレナ・ボナム・カーター)も何故スカイネット側についたのか?その背景は説明されない。何故?何故?と、脚本家にいろいろ質問したくなる...。圧倒的なアクションも、緻密なストーリーに裏打ちされてこそ、より輝くのに...。記憶に残る映画『ターミネーター』や『ターミネーター2』の後を引き継ぐのは、いやはや至難の業ですね...。


ターミ4943.jpg

『ターミネーター』は、もう驚きの映画だった。アーノルド・シュワルツェネッガーの圧倒的な存在感と、見事にT- 800として映えたガタイ。何度も立ち上がって襲って来るターミネーターへの恐怖。

『ターミネータ-2』は、その驚きの一作を超えるストーリーで、強く印象に残った。
TV放映のたび、何度観ただろう。漢(おとこ)シュワちゃんだった。あの別れを告げる"親指"を、私は忘れない。


よって、私に中では『ターミネーター』はこの2作品で完結されているので『ターミネーター4』は別作品として鑑賞。だいたい、今までの映画『2』『3』『4』のジョン・コナーの変遷を見てると別人なんだもん(苦笑)これはパラレルワールドとしか思えない。

後半はあっけなく感じたけど、前半のアクションも凄くて、カイルの登場シーンやスターの印象的な瞳は好きだった。ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルは "静”のイメージがあるが、立ってるだけで絵になっていた。マーカス役のサム・ワーシントンの男臭さも良かった!儲け役だよね。
ストーリーはともかく、出て来るキャラはビジュアル的にもカッコよくて魅力的だった!

マーカスもジョンコナーもカイルもスターも男前のネーチャンも、ずっと見ていたかった......という意味では楽しみました^^


『スタートレック』も(あ、レビュー無し)Mr.スポックだけは好きだけど...もう一回観るとしたら(観ないけどw)こちらの『ターミネータ-4』かなぁ~。まぁ、映画評論家じゃない不純な一般ピープルとしては、ストーリーはさておき、カッコいい俳優たちを見るのもまた映画鑑賞の醍醐味(笑)みんな、クールで男前だったんで。ん?と、なると...イケてる俳優を揃えたのに、ストーリーは勿体なかったね。

『トランスファーマー/リベンジ』は...困ったな(汗)これ、男の子のスイーツ向け?
冒頭の変型するシーンは、リズミックで生理的に面白いな~と思ったけど......美形が出て来ても安っぽいしエロいし、下ネタすぎるし、母はうざいし、ムダに長いし。DVDで十分(あ、ロボット好きの男のコは劇場でどうぞw)さすが、マイケル・ベイ監督、大味。最初の『トランスファーマー』が、まだ良かった...。あっ「やや甘口」なのに「辛口」になってしもうた...すいません ������

私的には、ターミネーター4(キャラが皆カッコよかったから)>スタートレック(こっちが好きな人もいるだろうね)>トランスフォーマー2(1はまだ良かった...そんなにロボ好きじゃない私には長くて辛かった)ですね。

次のレビューは『愛を読むひと』
わたくし、エロスにはエロスで応えます(って、大した事はないんですが..はは jumee��faceA59

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レスラー/The Wrestler
2009年06月14日 (日) | 編集 |
輝く場所も生きる場所も死ぬ場所も、ここしかない。
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ロープの上で、万感の思いで笑ってみせてくれたランディ。この泣き笑いの表情に、ミッキー・ロークの人生もすべて詰まっている。


ミッキー・ローク!!
『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』はジョン・ローンのほうが好きだった。
(しかし、ジョン・ローンはその後急速にオネエ化して、どっかに消えてしまった)

『ナインハーフ』は『マディソン群の橋』みたいに最初は本がヒットしてて。時々、アメリカ翻訳本のブームが起こるのよ。友人が貸してくれた。NYのキャリアウーマン(←その頃こう言った)が出逢った或る危険な香りのする男との "9週間半"のめくるめく出来事。彼と別れた後、彼女が "私のサーモスタットは壊れたままだった" という空虚感を描いてるのが印象的だった。
映画の『ナインハーフ』は、スタイリッシュなHで感動もない薄さだった。
耳目を集めたのは、イチゴジャムや氷を使ったトコだけ。
映画の『ナインハーフ』が何もひっからない薄さになったのは、濡れ場は上手いけどヘラっとしたミッキー・ロークの存在感のせいだった...と私は思っている。
つまるところ、私はニヤけたミッキー・ロークが好きでなかった...。

なんと!ミッキー・ロークも自分のニヤケた甘い顔が嫌いだったらしく、男っぽい顔に崩すため何度も "逆整形"。その後、アル中やら荒れた生活だったようで...。豹柄の深いスリットのあるパンツで、やわい猫パンチを見た時「この人、何をしたいんだろう」と思ったものだ......。

そんなミッキー・ロークが、自伝的とも言える...落ちぶれた老いたレスラーを演じている。かっては人気絶頂だったレスラー、ランディ "ザ・ラム" ロビンソン(ミッキー・ローク)本名はロビン・ラムジンスキー。生活のためスーパーで働く時は"ロビン"の名札。ステロイド剤でぱんぱんの筋肉を作る。そのおかげで、心臓発作を起す。同じく崖っぷちで頑張っているとうの立ったストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)との淡い恋?!も娘との仲も、上手くいかない。今までのツケがまわって、体も暮らしもズタボロ。

レスラ942.jpg予告編は最初からブルース・スプリングスティーンの曲が入り、上手く出来ている。
予告編だけで泣けた。

昔のミッキーロークを見てきた人とプロレスファンの人は、心を掴まれる映画だろう。
でも、どちらも知らない若い人には、退屈かも知れない。
これは "思い入れ"があるかないかで人によっては評価が違ってくる映画だ、と思う。


私は『レスラー』の予告を見て以来、テンションもハードルも勝手に上げてたので...正直、その期待度ほどでは無かった。思ってたのと、少し違った。引退を決意した老いたレスラーというものも、辛いのね...。老いていく悲しみとその現実というか...。その部分をざらついた画面と描写でじっくり見せてくれるものだから、同じく黄昏れていく私としても身に詰まされるではないか。

冒頭のプロレス部分は、プロレスを知らない私にとって興味深かった!
スポーツとショービジネスの両方を兼ね備えるプロレスは、事前に打ち合わせをするのね、しかも紳士的に!(笑)プロレスのパフォーマンスが終わった後、楽屋では、ああもフレンドリーにお互いの健闘を称え合うなんて!体を張った者同士のリスペクトが感じられる。

心臓手術のあとの中盤は...あぁぁ...長い......。
ドキュメンタリー風に、ランディの荒涼とした日常を延々と描き出す...。
観るほうも、ちと辛い......。
プロレスをしてない時のランディは、孤独で惨めだ。
なんというか、惨めすぎて目が離せない。
そして、昔、色男で鳴らしただけあって、崩れていてもどこかカッコいいではないか。
今までの人生も滲ませて、このミッキー・ロークは人間臭くて、ある種、魅力的。
老いた筋肉隆々とした体というのも日常生活では何だか無様だし、武骨な手で困ったように顔を撫でる仕草も悲哀を感じさせ、味わいがある。

老いたレスラーが引退する決心をしてからの日常生活は、彼が言う「オレにとっては"痛い"のは外の現実だ」であり、本当にもの悲しい...。

ラストの試合の入場曲は、ガンズ・アンド・ローゼズの『Sweet O' Child』がバーンと流れる!がーーん!YouTubeを見ると、この頃のアクセル・ローズは、顔立ちも綺麗で凄くセクシー!!
この歌もラブソングだけど...... "彼女の微笑みを見ると、子供の頃を思い出す。彼女の眼を見ると、あの頃の青い空のよう。ずっと見つめていると、オレは泣き崩れてしまうだろう。微かな苦しみを見出してしまうから...”という幼児虐待も含まれた内容で、ピュアなんだけど痛くて哀しく感じる。ギターも泣いてるみたいで。歌詞の詳細はここ。
アクセル・ローズ(1962、2/6生まれ)は子供の頃、実父と養父に性的虐待を受け、その後、情緒不安定で強い人間不信のためか、周囲とのトラブルのエピソードに尽きない。17年ぶりのアルバム『Chinese Democracy』も彼以外オリジナルメンバーはいない...。アクセル・ローズもまた、非常に生き難い人生を送っている男である。なんか、ミッキー・ロークとかぶるよね...。

そして。エンディングのブルース・スプリングスティーンの曲。
最初の『明日なき暴走』が好きで、2~3枚 LPを持っている(LPは押し入れという名のアマゾンの秘境に眠っているw)もうずーーと、この人聴いてなかった。YouTubeで『レスラー』を聴いたけど、久しぶりに見た彼はいい感じに年取って品良くなっていた。ブルース・スプリングスティーンが歌う『レスラー』の歌詞は、ストーリーにシンクロしている。ここで席を立つ人、信じられない......。

中盤のリアルな辛さに、なんだかんだ言ったけれども......
さすがに、2つの曲とロープに立ったランディの表情!のトコで...泣けてしまった。

このミッキー・ローク、観て良かったよ!

他の俳優がやったら、私にとって凡庸な映画として、すぐ忘れ去るところだった。

ミッキー・ローク無しでは成り立たなかった作品。ラストもあれでいい。

Top 絵で描いたぐだぐだに揺れる目のラインは、実はあれ、ランディじゃなく管理人の目なのです...。


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消されたヘッドライン
2009年06月13日 (土) | 編集 |
私は、ラッセル・クロウを愛してました(過去形d001

『グラディエーター』から、あたしはラッセル・クロウを愛していたのに......あまりに哀しいその姿...。前から見ても横から見ても幅が全く同じになってしまったラッセル・クロウ(泣く)もはや、役作りのために太った、これはロバート・デ・ニーロ的アプローチだ...なぁんて言わせない。あんだけ走るとなれば太ってるとスクープ追えないし、駐車場で襲撃された時も、車の陰に隠れようとも体がはみ出て撃たれてるに違いない。太っていると、友人の妻との秘められたロマンスもなんだかリアリティが無いぞ...。とにかく早く早く痩せてくださいね...。

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5月はめぼしい物だけぼちぼち観てましたが、その中で意外と面白かったのが、これ。

国会議員スティーブン・コリンズ(ベン・アフレック)の秘書で愛人だった女性が自殺?!あっという間にスキャンダルに。ワシントン・グローブ社のベテラン記者であるカル(ラッセル・クロウ)は、新聞社のブログ担当の新人記者デラ(レイチェル・マクアダムス)と組まされ事件を担当。前夜に起こった麻薬中毒の少年殺人事件との奇妙な繋がりにカルは気づき、事件に潜む陰謀を粘り強く追っていく。それは、民間軍事産業ポイント・コープ社が絡む巨大な闇だった...。


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昔気質の敏腕記者カルは、新聞社の新ツールであるブログとその担当者デラに対する微妙な反発が最初はあった、と思う。しかし、だんだんお互い信頼していく様子やこの新旧のやりとりも面白い。

ゲスだろうが読者が喰い付く記事を!部数が上がるスクープを抜け!と苛つくカルの鬼上司、編集長キャメロンはヘレン・ミレン。おー、なかなか似合ってました(笑)どんなに汚い言葉を使っても『クィーン』でエリザベス女王をやっていたイメージのせいか、どこか品があるように思えるのは何故?(笑)

カルはカルで、過中の国会議員コリンズ(ベン・アフレック)とは学生時代からの親友。

誰よりもこの愛人事件を本人から聞いて、知っている。それがゆえに、下手に書けない、書きたくはない。人々が知りたいゴシップ記事的スクープを、他社に抜かれるジレンマ。記者は"いい人"じゃないほうがよいのでしょうね...。


アメリカでも新聞を読まなくなって来ているんですね。それに、あの庭先に放り込む雑な新聞配達は...アレ、どうなんでしょうか(笑)
まぁ、私の年代でさえ新聞をあまり読まなくなったかな、バイアスも結構かかってるしね、一般ピープルだってネットで情報集めてウラを取る。部数が落ちるのも分かる気がする...そういう今の新聞社の話かぁ...などと期待せずに観たら、テンポも良く二転三転するストーリーで、インターネットに押される現在の新聞業界の苦況ぶりもちゃんと描いてある。最終コーナーで、敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)が命懸けで追い続けたネタと親友夫妻の告白という証拠固めで、見事スクープを手にする。この時点でやった!と思うのに、最後の最後までオチがある。「へっ?」って、もう無くてもいいくらい(笑)二転三転四転するサスペンスだった。2003年にイギリスBBCテレビで放映されたドラマを、ハリウッドで映画化。しかも私は未見。サスペンスは未見に限る、うん。

ただの国会議員のスキャンダルだけではなく、利権も絡む巨大軍事企業の存在も暴かれていくテンポも良く、ミステリー・サスペンス物として観るには、充分スリルと緊迫感があり、楽しめました。


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天使と悪魔 /Angels & Demons
2009年06月08日 (月) | 編集 |
ん?『天使と悪魔』じゃなく『神様と神様』?!
天使と悪魔939.jpg
『聖☆おにいさん』中村光、第1巻の真ん中弱あたりから参照(薄い単行本対策の為か?ページ番号がない!?)
パクリえっーと、同人してない二次創作という事で、赦してね...ごめんなさい@気ムラ屋あん


さて、ここからが本題の『天使と悪魔』のレビューです...。
も、ずーーとサボってる時に観たので......短くいきます(汗)

天使と悪魔936.jpg"イルミナティ"...この世にはもう存在しないはずの最古の秘密結社。その正体は、長きにわたり、カトリック教会から弾圧を受け続けた、ガリレオ・ガリレイを中心とする科学者集団。
彼らは復活し、ついにヴァチカンに牙をむく。
それはローマ教皇が逝去し、新しい教皇を選出するコンクラーベの時だった......。

......と、まんま映画チラシから抜粋(汗)

『ダ・ヴィンチ・コード』は小説のほうから火がついて、思わず私も買ってしまい(ミーハーだから)ぐずぐず積読してるうちに、映画化。
でも...あの??の死に方といい、SMチックなヒットマンの修道士といい(すぐパロディ映画のネタにされてたw)しばし唖然としつつ、結局 "アナグラム"やら"イエスの子孫"やらで「ふ~ん、なぁんだ...」的拍子抜けで、満足感が得られなかったので...文庫本も読んでもつまんないかも~と、読まずじまいに終わった管理人であった(汗)キリスト教ものは苦手だなぁ~、という感を強くしただけだったかなぁ。

こういう前作の思い出があるので、期待せずに観たけど意外と面白かった。
もちろん、今回も原作未読(苦笑)

せきたてられる音楽と暗さのある映像でミステリーを盛り上げ、ガリレオの暗号の謎解きに合わせた凝った猟奇的殺人事件。ヒロインも毎度ながら決して美女じゃなく地味だが、反物質を作っている物理学者に見えそうな知的な風貌と、図書室の本をベリっと破りさる大胆さも持ち合わせ、まあまあじゃあるまいか。

ユアン・マクレガーは『彼が二度愛したS』の時よりも引き締まって美しかった。
ユアンに関しては、あんまり脱がない時のほうがいい(笑)

もはや、 キリスト教義の謎解きの天才 "トム・ハンクス教授の事件簿"といった趣きであります。それなりに楽しめます。
ふと、ローマ観光してた昔を思い出し。信心が無いので、ヴァチカンはひたすら彫刻とシマシマ服の護衛兵のイケメンを眺めてました(笑)以上、感想終わり。


ところで『聖☆おにいさん』(中村光)に出て来るイエス君...ホントは「いえっさのドラマンダラ」というTVドラマの感想ブログをやってます。 "すべての局のすべての時間帯のドラマに眼を通し、その日のうちにアップする" そうで。まさに「ネ申!」ですね(笑)

映画ブログならよかったのに~という私の妄想で、Top絵では「いえっさのシネマンダラ」にしました。ついでに "キリスト教もの"で、彼の好きな映画 と嫌いな映画を考えてみました。では行くぞよ。

☆ "いえっさ"の好きな映画・Best3!

1.ジーザス・クライスト・スーパースター 
"いえっさ"は音楽好き �� 主役のコが"いえっさ"に似ている ����

2.十戒 
"いえっさ"も思わずプールで"大海割れ"してしまうから(ごめん。本読まないと分かんないね �ł�3

3.パッション 
あ~~~!はぁはぁ!
メル・ギブソンのマッドな "痛さ"が好き、嫌い、好き(どっちだよっ)...ん...怖い...jumee��faceA76

番外.パイレーツ・オブ・カリビアン
mariyonさんからのリクで。キリスト教ものじゃないけど(笑)

☆ "いえっさ"の嫌いな映画・Best3!

1.オーメン
"666"の数字が666、666、666とミミズみたく背筋を這いずり回りそうで嫌い。

2.ヘルハウス
迫力不足で思わず「ジーザス!」と叫んでしまった。
『パッション』の方が怖かった......jumee��faceA76

3. エクソシスト
リンダブレアの首180度回転のマネをして、首筋がツったから。

番外.スウィーニ・トッド
mariyonさんからのリクで。キリスト教ものじゃないけど(笑)
いえっさは、ジョニーデップに似てるつーことで �s�[�X

あ...バカ(管理人の事)に付き合って、ここまで読んで下さって、ありがとうございました m(__)m

考えてみると、オカルト・ホラー映画って "キリスト教もの"の宝庫ですね~。

原作者のダン・ブラウンは第三作の『ザ・ソロモン・キー』を執筆中。
ラングドン(トム・ハンクス)教授の冒険は、まだまだ続くかも知れませんね。



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グラン・トリノ /Gran Torino
2009年06月06日 (土) | 編集 |
クリント・イーストウッド!今でもカッコよくて、いつまでも男の色気がある人だと思います。
グラントリノ933.jpg

朝鮮戦争の退役軍人、フォードの組み立て工だったポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)
世間と繋がっていた(世界で1番の女だった)愛妻を亡くし、息子夫婦とも牧師とも近隣住民とも疎遠で、孤高のおひとり様生活の日々。頑固で偏屈なウォルト爺さんは、孫娘のヘソピーから日本車トヨタの会社に勤務する息子のランクルまで、何でもかんでも気に入らない。ある日、親戚のギャングどもにそそのかされた隣の少年タオ(ビー・ヴァン)が、彼の愛車グラン トリノを盗もうとする...。
そこから、彼と隣のアジア系移民一家との交流が始まる...。

彼の住む移民ばかり(医者までも!)で、ギャングが横行する町の荒廃した様子、私には驚きでした。日本でも ちょっと地方に行けば "シャッター通り"と言われている町は沢山ありますが、こんなに治安は悪くない...。今のアメリカが?いや~、アメリカも変動しているんですね。

このウォルト爺さんが吐く差別用語のオンパレードが、こりゃまたスゴい。ちょっと、ハラハラするくらい。彼が嘆く「引っ越して来るのは、中国人ばかり」(もっとも、タオ達はモン族。ベトナム戦争に絡むよんどころない事情で移民)という町の描き方も差別用語連発も......実際、アメリカ人の心の奥底の人種差別はどうであれ、マイルドに濾過されているハリウッド映画では、そうそう見当たらない。


タオを "Toad"と呼び「トロ助、トロ」と訳しているのは可愛いほうでしょうね。
辞書を引くと「ヒキガエル、ガマ」で「ノロマ、間抜け」という意味もある。

"gook"も「米喰い虫」と訳されて、英語の分からない私にはイマイチ「ふ~ん、そうなんだ。米、好きだもん...」ぐらいで終わりますが、結構なアジア人に対する蔑称みたいで。


タオのお姉さんのスー(アーニー・ハー)のヘタレ彼氏は、イーストウッドの息子さんだったそうで、もうここぞとばかりイーストウッド爺さん(いやパパかw)に罵倒されてましたね(笑)

あと『酔っぱらいアイリッシュ』とか「いかれイタ公」とか。自分は「ポーランド爺ぃ」と言われていたしね。まぁ、この辺は顔見知りとの荒っぽいコミニケーションの取り方と言おうか、ウォルトなりの親愛の形と言おうか。タオにも、男の流儀や付き合い方ってのを伝授してましたね。

隣のおばあちゃんとのやりとりは、なかなかいい勝負で、コミカルでした。


ウォルトは朝鮮戦争で十数人殺してしまった事が、心の底に澱のように沈んでいて、今でも自分を赦せない。妻が死んでからは、誰にも打ち解けず心を閉ざしている...。そんな時、隣の住民とのかかわり。タオは、ウォルトのガレージの工具類に眼を輝かせる。長い間かけて集めた工具類と美しい車グラントリノは、フォードの組み立て工だったウォルトの矜持そのもの。興味を持たれて嬉しくないはずはない。姉のスーは弾力のある生き生きとした魅力の娘で、ウォルトを何かと気にかけてくれ、食事に誘ってくれる。だんだん、彼も隣の姉弟に心を動かし始める...。

重厚で地味、ゆったりとじっくりと見せてくれた映画でした。

グラントリノ934.jpgう~ん、正直、映画の観客としては...ちょっと前に観た『チェンジリング』のほうが、いい意味でも悪い意味でも面白かったかな。怒涛のごとく衝撃的なストーリーが襲い来るし、サプライズの連続で、私は恐怖で観客席に張り付いたまま。アンジーだけでなく脇役も子役も脚本も、総てが揃って「凄い!」としか言いようがない。しかし、同じバッドエンドでも、あまりに立ち直れないので、何度も観たくないのが『チェンジリング』...多分、もう観ない...。

『グラントリノ』はストーリはシンプルで、息子夫婦の描き方も類型的、私も想像出来るラストなのだが......まぁ、なんというか、イーストウッド監督で主演の場合は、主人公のキャラや背景、ストーリーは大体似通っている。
何度も何度も描きたいテーマなのだ、と思う。

これは、今まで自分が主演の映画を推敲に推敲を重ね、まとめあげた集大成なのだ。

贖罪を抱えた男が、非情な現実でも逃げずに受けとめて、前に進む。
それが、クリント・イーストウッド流、男のケリのつけ方なのでしょう。


私がたまたま見たTV番組で「グラントリノを最後に、俳優としてもう出演しないのか?」というインタビューに、イーストウッドは「I don't know maybe」と答えていましたが、この映画のエンディングの...最初はイーストウッドの声で、後はジェイミー・カラムの歌を聴いていたら(涙がじわ~~)......あぁぁ...こう言ってはなんですが、この映画はクリント・イーストウッドの遺言のような作品に思えました。

どのように生き、死ぬまでに何を残すか?

創作者(クリエイター)としては、どきっとする命題であります。

クリント・イーストウッドは確実に "死"を意識してこの映画を作っているな...と感じました。


今もなお、走り(歩く...ではない)続けるクリント・イーストウッド監督に、驚きと愛情を込めて敬礼!!!


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スーザン・ボイル(Susan Boyle)2位!
2009年06月02日 (火) | 編集 |
前エントリーでスーザン・ボイルの事を書いたので、こりゃあ決勝の結果も書かねば!と悠久の眠りから覚めて、ぐ~たら管理人ここに参上!?(汗)

オーディション番組『Britain's Got Talent』のThe Final(楽器のみとかダンスのみとかジャンル一緒くたなのねw)で、残念ながらスーザン・ボイル2位!

優勝したのは"Diversity"というダンスグループ。
優勝賞金10万ポンド(約1500万円)!と女王陛下の前でパフォーマンスを披露する名誉が与えられる(女王の趣味に合うかどうかw)

スーザンさんも応援してたけど、このグループもいや~なかなかでした。
毎回違う演目で、特にこのファイナルは一番体がキレていた。


YouTube935.jpg
アウトサイドからのかっ跳び要員、メガネアフロはミッシェル君、12歳。かわゆい。
もう1人の背が一番低いコがベリー君、13歳

12~25歳の3セットの兄弟と友人で編成された10人(11人いる?)のダンスグループ。
Diversity=多様性の意味どおり、年齢や職業や身長差といい、も~見事にバラバラ。
でっかいのがちっこいのをリフトしたり放り投げたり、やりたい放題。なにより、踊るのが楽しくてたまらない!って感じが伝わってくる。そういう時期なんだろうな。


他に『Flawless』というEXILEみたいな黒ザイルというか、ブラックだから体のキレもいいし年齢も身長も揃っていたけど、ダンスの振付構成はこの『Diversity』のほうが断然よくて面白かった。

ダンスの振り付けをしたのは、グループリーダーのアシュレイバンジョー君(20歳)
物理学専攻の大学生とか。

嬉しい事にこのグループ、ダンス・パフォーマンスに『炎のランナー』とか映画ネタが入る。映画好きにはたまらない。

The Final の彼等のダンスは『トランスフォーマー』ですよー!
バンブルビー達がガシャンガシャンと変型していくところが、目に見えるようです。
おぉ、途中『スーパーマン』もあり!電話Boxよりデカい兄ちゃん達の陰で、ポイっと着替えるプチ・スーパーンマンが笑わせる。赤い帽子と×は"審査員"のスイッチだそうで、アイデア満載で楽しい。この振り付け、良いですよ!
下手な映画を観るより、いいかも~。

映像はこちら↓YouTubeもいいけど、コレに関しては自サイトの方が画像が綺麗。
『Britain's Got Talent』The Final

決勝の結果を待つ"親戚のスーザン叔母さん"と"やんちゃな甥ども"って感じですよね。
それにしても、発表の時のスーザンさんの"じと眼"が、よく分かる...。
なんだか、ちょびっとだけ綺麗になったけど、すんごくヤツレましたね。
この後、疲労で入院されたようで...一躍、人気者になって、もみくちゃになりすぎたのかしら...いやはや...スーザンさん、お大事に...。


さて『グラン・トリノ』の記事を管理ページの「過去の記事の管理」に入れといたら、消えてるんですよー(滝汗)1ヶ月以上も入れっぱなしにしてると、あら~勝手に消えるんですね...しょぼ~ん。そろそろ、映画レビュー書かないとね...。えっ?ブログ放置の原因?ん~~、モチベーションの低下ですね。まっ、学校行ってないけど「5月病」ってことで(汗)

長らくブログを留守にし、ご心配かけてすみません!
気ぃ長く~~お付き合いくださりませ。
ではでは、いるかも知れないこのブログの定期購読者に愛をこめて 、ちゅっ ��-��


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