映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー/HELLBOY THE GOLDEN ARMY
2009年01月16日 (金) | 編集 |
ヘルボーイ、ジャケ買いはありえない~!と、ずっと思っていた。

ヘル886.jpg
あたし面喰いなんで、DVD買うどころか借りるのも、ず~~とパスしてました。
ごめんなさい!ヘルボーイ��΂�

『パンズ・ラビリンス』の迷宮に落っこちて以来、私はギレルモ・デル・トロ監督の虜である。お正月に『永遠の子どもたち』(製作)を観た後、前作の『ヘルボーイ』をレンタル。私の中では"ギレルモ・デル・トロ祭り"なのであ~る。

いや~、一言で言うと面白かった!!(簡単ですまん)

前作『ヘルボーイ』から、ナチスのオカルト結社が開けてしまった冥界の扉から入り込んでしまった地獄から来た赤ん坊、ヘルボーイ。
超常現象研究家、トレバー・ブルーム教授(ジョン・ハート)に愛情深く育てられることになる。ヘルボーイ(ロン・パールマン)は再び冥界の扉を開け、世界を破滅させる...という宿命を背負っている。何十年経とうとも、成長が遅いから、ヘルボーイは20代!(笑)
現在は、FBIの極秘機関"超常現象捜査防衛局"の捜査官であり、日夜、魔物退治に励んでいる。仲間は、前頭葉が発達し"透視"が出来る水棲人のエイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)と...発火能力をコントロール出来ずに病的だった前作からすっかり男前になった!念動発火能力者のリズことエリザベス・シャーマン(セルマ・ブレア)である。ある日、古美術のオークション会場を魔物たちが襲う...。



ヘル887.jpg
前作『ヘルボーイ』のほうが "人間の人格や個性が形づける要因とは生まれ育った環境なのか?あるいはもっと説明し難いものなのか?"という問いに始まり"自分が何を選択するかで決まるのだ"と答えを出し、ラストの燃えるキスシーンが美しくキマり、作品としては完結している。

しかしだ...今度の『ゴールデン・アーミー』のほうが、ギレルモ・デル・トロ色が強くて、断然楽しい!
なんでも原作のキャラクターは"ユハン・クラウス"だけだそうである。

ん~『パンズ・ラビリンス』の成功は大きい。


トロール市場の沢山のフリーチャー達にはわくわくするし、歯の妖精の可愛らしさにはうっかり飼ってみたくなるほど(笑)緑の豆のエレメンタルも死の天使も、いかにもギレルモ風。エルフのヌアダ王子も、フツー、こういうキャラは安易に美形に作ってしまいそうだが、顔は不気味ながら体のシルエットや動きで、なんとも美しく見えてしまうから不思議!水棲人のエイブも、最初はグロテスクに思えるもの、音楽と本を愛する優美な生物(素晴らしく細身でスタイルがいい)に見えてしまう。恋するエイブがバリー・マニロウの『涙色の微笑み』をヘルボーイと歌ってるシーンは、なんともレトロでロマンチックな場面でほわ~と癒される...。

ところで、最近、観た洋画は...軒並み、人間以外のものに、環境汚染を責められている気がするのね...。

このエルフ王子も、美しかった世界を汚す人間に怒りを向ける。
ヘルボーイと闘う緑豆のエレメンタルの断末魔の叫び。
すかさず、エルフ王子はヘルボーイへ問いかける。『お前は、私達の側の仲間ではないのか?そのエレメンタルは最後の種だ』一瞬、倒す事を躊躇うヘルボーイ。
倒したところで、人間から受けるのは賞賛でなく同じ魔物としての非難。
エルフ王子の言葉は、異世界の者同士としてヘルボーイには甘い毒となり、苦悩を呼び込む。


それでも、彼が思いとどまって魔物退治専門のFBI捜査官でいるのは、ひとえに愛情深く育ててくれたブルーム教授への敬愛とリズへの愛だろう。
いつか世界を破滅させる宿命を背負っていながら、教授やリズたち人間のほうを選択する情愛が濃いヘルボーイとして描かれている。


ラストは、ギレルモ・デル・トロ監督作品としては割合あっけなく終わるのである。
今までのギレルモ監督作品を思うと、少々物足りない。これは『ヘルボーイ』のアメコミ原作ありきのせいだろう(おまけに続きもありそうな気配)


『パンズ・ラビリンス』は、ダークファンタジーだけではない。『永遠の子どもたち』は、超常現象モノのホラーとだけとは言えない繊細で切ないストーリーを魅せてくれた。今回の『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』は、雰囲気を盛り上げクリーチャーの数々で楽しませてくれるが、観客を苦悩させてやまない結末の解釈は今回は無い。
つまり、ギレルモ・デル・トロ監督独自の作品が、いかに独特の個性を放ち、最後に深い余韻を残すのかよく解るのである。


とはいえ『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』は、楽しい出来になっている。
クリーチャー好きな人には垂涎のエンタメ作品に仕上がっているし、ヘルボーイのキャラクターも誠にナイスガイである。なにより、未だ受け入れ難いキャラデザインのヘルボーイなのに、彼の人柄に私は愛着を感じてしまう。


ヘルボーイがぶっきらぼうにボソっと言う言葉も面白いし、なかなか味わいがある。


今度の『ゴールデンアーミー』から...

『女が怒っている時に、その理由を尋ねたらもっと怒られる』(ふふ、言えてる)

『金魚鉢』とか『ガス野郎』とか言ってるヨハン・クラウスとの会話のやり取りも笑える。


前作の『ヘルボーイ』から...

怪物が自分の腕に『5秒位の間に卵を3 つ産みつけた』とエイブに言われて...
『手が早い野郎だ』(くっくっ)

地下鉄で子猫を助けてあげて、女性に『ありがとう』と言われて...
『仕事さ』(My job)と事も無げに返す(カッコいい!)

やっぱり自分の異形ぶりも気にしてて、好きで好きでたまらないリズに...
『君に2つ約束する』
『1つ、今より醜くならない』『2つ、君を愛し続ける』
(も、ぐっときたぜ)

ヘルボーイ、ブサイクだが愛すべき漢(おとこ)である������


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