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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
2009年01月27日 (火) | 編集 |
『タイタニック』の氷の海にどぼどぼと沈んでいったレオと『レボリューショナリー・ロード』の最後のレオと、どちらが幸せなんだろう...。

レオ890.jpg
決定的なネタバレは無いものの、結末予想できる書き方なので、未見の方は控えたほうがよろしいかと。

"結婚”という平凡な素材に、空虚さと崩壊、残酷な現実を描いた作品。
なるほど『アメリカン・ビューティー』の監督、サム・メンデス(ケイトの夫)らしい作品です。

結婚って"ゴール"じゃなく"スタート"だからね...ほんと、夫婦って難しい。
どっかの紛争地域で日夜活躍しているどっかの諜報部員の話より、私にとって何だか怖くて身に詰まされる話だ...。えらく胸にぐさぐさ突き刺さるじゃないか、と思って観ていたが...途中から、この美人妻エイプリル(ケイト・ウィンスレット)!むむむ...。

監督!私、共感できませんっ!これ、モンスター妻です!

独身の人は『あ~、結婚している人はより感情移入できるんだろうな』とか思うでしょうし、男性なら『女性は妻のほうに共感するんだろうな』と思われるでしょうが、いや、さすがに既婚女性の私ですが、それは無いです。

これは傑作小説と言われたリチャード・イェーツの原作を活かし、俳優たちの迫真の演技を堪能する映画なのだ、と切り替えました。作家本人もアル中や精神障害に悩んでいたようで、鋭い心理描写のある作品に反映してますね。不動産屋ヘレン(キャシー・ベイツ)の...精神を病んでいるが故に鋭敏な観察力を持っている息子ジョン(マイケル・ショノン)にも似た人だったのかも知れません。

桐野夏生の"女が壊れていく"小説を読んで、日常生活のディティールに頷くものの、あそこまで壊れた事がないのと同じで、嫌な後味を感じつつもリアルと虚構のストーリーを味合うのに似ている。深くて暗い井戸の底って、つい覗きたくなりますからね...。

50年代というのもポイント。まだまだ女性の社会進出の出口が閉ざされていて、余程の才能でなければ、エネルギーの持っていきようがなかった時代。しかも、エイプリルは自己中で強烈に夢を追いすぎている。自分と現実を分析して、諦めて落ち着くほど大人でもない。大体、こういう女性は結婚しちゃいけないデス。
独りで夢を追いかけなさい、と言いたい。
今の観客に、この時代の女性の閉塞感がどのくらい理解できるのだろうか?共感できるのだろうか?
私は、後半、もうエイプリルにはついていけませんでした...。


レオ891.jpgただ、俳優たちの演技は、目を見張るものがあります!

夫のフランク役のレオナルド・ディカプリオは、弱さと繊細さがこりゃまたピッタリです。
ケイトだけでは説得力がなかった『美男美女の夫婦』も...レオが隣に並ぶと、なるほど!と納得。どう考えても、妻エイプリル(ケイト)の強さに押されている夫フランク(レオ)が何だか可哀想になり、同情をそそります。
夫婦の激しい諍いの時、感情を爆発させたレオの子どものようにくしゃくしゃに歪めた顔、凄かったです!一皮剥けたこういうレオの演技に、改めて感心しました。

しか~しです!
このケイトの演技、もっと凄い!(怖い!?)と思ってしまいました。
ケイトの顔も体も雰囲気も、こういう文芸作品に似合う存在感を持っていて、品が良く普通っぽい。まさか狂気に走るとは思えない。そのケイトが徐々に精神崩壊しつつある演技を見せてくれ、ぞっとしました。『リトル・チルドレン』でも郊外生活者の虚しさと暴走を演じていましたが、いやはや上手いですね。

『こんな美味しい朝食は初めてだ』
私は『こんな恐ろしい朝食は初めてだ』と思いました。
静かに卵をかき混ぜているケイトが、何故こんなにも怖いのでしょう...。
妻エイプリル(ケイト・ウィンスレット)の心理経過だけ追っていけば、ある意味サスペンス・ホラーです...。

まぁ、結婚生活いろいろあるわけで。でも、私が何者にもなれなかったのは、夫のせいじゃなく自分のせい。映画のキャッチコピー"あなたの最愛のひとはあなたを愛していますか"の質問の答えは、はっきり言って『NO!』
ウチはお互いぎゅうと両目つぶって、寄り添っているようなもんです...たはは...。

こういう私が観る作品としては...精神的に辛く暗鬱とした気分になるので、好きではありません。

"結婚"とは?"夫婦"とは?普遍的なテーマを深く重く考えさせてくれる映画でありますが...観た後どっと疲れるので、覚悟して観ましょう。

レオとケイトの演技は良かった!と思いました。


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007/慰めの報酬
2009年01月20日 (火) | 編集 |
俺は硬派だっ!文句あっか!

007888.jpg
↑てか、かな~り弱そうなヘタレ007に描いてしまいました。弱点は、年上の女か?!

スキャンする時に、しげしげと映画チラシを見ていたら...『007/カジノ・ロワイヤル』から1時間後から始まるシリーズ史上初の続編だ...と書いてあって、そうだったのか!どおりで、傷ついたボンドだったのね。私の中では2年たってたからなぁ。気持ちの整理がついっちゃって...(笑)
あんまり、ばりばりボンドの周りで関った人間が死んでいくので、荒々しく無鉄砲すぎる!と、ボンドの痛みや荒れ具合が理解できなくて...あたしゃ、はらはらする上司M(ジュディ・デンチ)の気分(笑)そっか、ヴェスパー(エバ・グリーン)が死んで1時間後か...。

前作は劇場鑑賞したけど、これは思ったより事前のDVDのおさらいは必要ですぞ!もっと感情移入できて楽しめたかも。

MI6を引退したマティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)も、出て来るし。
ジャンカルロ・ジャンニーニは『ハンニバル』にもちらりと出ていたが、ヴィスコンティの遺作『イノセント』(←今は無修正版が出てると思う)が印象深いイタリアの俳優さんである。

"30秒で情報をくれる"髭クマのCIA職員フェリックス(ジェフリー・ライト)も、前作からの付き合いだったね。こちらは、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に取り込まれていく上司に嫌気がさしている。

ボンドガールのオルガ・キュリレンコ!
『ヒットマン』に出ていてキュートでセクシーだったので期待してたんですが、思ったより地味めで驚き。パーティの時のプラダの黒いドレスはまぁいいとして、最初の服やカジュアルの時のファッションがイマイチカッコよくない。この人の魅力を活かしてないので、勿体ない。脱がないなら脱がないなりの魅惑的なボンドガールの見せ方があると思うんだけど...う~ん、硬派で迫ってるというわけか...。


007889.jpg『007』が他のスパイアクション映画と一線を画すのは "エレガンス"であります。

シニカルだったりユーモアも入れたりの英国らしいエッジの効いた会話、大人の余裕があるダンディさ、諜報部員でありながら何故か目立つ華やかさ。わくわくさせるスパイグッズ。
しかし、これらは荒唐無稽さと紙一重なので、下手すれば『オースティン・パワーズ』や『ゲット・スマート』になっちゃうので、ここらでよりリアルな危険なボンドなのでしょうかね...。

『ゲットスマート』の飛行機からのダイブシーンは007のパロだけど、不謹慎にもこの『慰めの報酬』のダイブシーンで思い出し笑ってしまった。


映画のチラシには『愛を捨て、復讐を捨て、ボンドが真のシークレットエージェントになるまでの物語』とあるので、次回作から本来の007なのか?というとダニエル・クレイグの個性を思うと、それはないと思われます。このまま、武骨で肉体派、汗の匂いがする硬派の諜報部員でしょう。ショーン・コネリーとダニエル・クレイグの間の(影の薄いの、マンガチックの、甘いの)歴代007を思うと、リアリティがあり十分見応えがあります。が、ここ最近、ハリウッド映画のCIA等のスパイ物やグラフィックノベルやゲームを原作としたアクション物もテンポよく映像も凄いですからね~。『007』作品として、普通のスパイアクション映画と、どう差別化していくか課題だと思います。

私は『007』映画としては、行間がぎちぎち詰まって『間』がなく息苦しさを覚えました。
冒頭のアクションもめちゃくちゃスピーディで、おぉ!頑張ってるな!と思うものの、敵か味方かも分からず観ててカメラ酔いを感じてしまい...。遊びのないハンドルで運転してるアルファロメオとかアストンマーティンとかに乗せられて、あっーーと暴走してる気分...(汗)
それに『007』だし、もっとお色気シーンもあったほうがいいなぁ...でも、ダニエル・クレイグ演じるボンドさんだと『俺は硬派だ!そんな長々としない!』と言いそうですよね...。

文句言ってる?う~ん...。
ついつい『007』だと、期待と要求するものが大きいんデス。

とは言っても、最初に出て来たダニエル・クレイグを見ると、前作より体が引き締まって動きもシャープで驚きました。普通のスパイアクション映画として観ると、それなりに楽しめました。ダニエル・クレイグの野趣あふれる雰囲気も鍛え抜かれた肉体も、魅力的でした。


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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー/HELLBOY THE GOLDEN ARMY
2009年01月16日 (金) | 編集 |
ヘルボーイ、ジャケ買いはありえない~!と、ずっと思っていた。

ヘル886.jpg
あたし面喰いなんで、DVD買うどころか借りるのも、ず~~とパスしてました。
ごめんなさい!ヘルボーイ��΂�

『パンズ・ラビリンス』の迷宮に落っこちて以来、私はギレルモ・デル・トロ監督の虜である。お正月に『永遠の子どもたち』(製作)を観た後、前作の『ヘルボーイ』をレンタル。私の中では"ギレルモ・デル・トロ祭り"なのであ~る。

いや~、一言で言うと面白かった!!(簡単ですまん)

前作『ヘルボーイ』から、ナチスのオカルト結社が開けてしまった冥界の扉から入り込んでしまった地獄から来た赤ん坊、ヘルボーイ。
超常現象研究家、トレバー・ブルーム教授(ジョン・ハート)に愛情深く育てられることになる。ヘルボーイ(ロン・パールマン)は再び冥界の扉を開け、世界を破滅させる...という宿命を背負っている。何十年経とうとも、成長が遅いから、ヘルボーイは20代!(笑)
現在は、FBIの極秘機関"超常現象捜査防衛局"の捜査官であり、日夜、魔物退治に励んでいる。仲間は、前頭葉が発達し"透視"が出来る水棲人のエイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)と...発火能力をコントロール出来ずに病的だった前作からすっかり男前になった!念動発火能力者のリズことエリザベス・シャーマン(セルマ・ブレア)である。ある日、古美術のオークション会場を魔物たちが襲う...。



ヘル887.jpg
前作『ヘルボーイ』のほうが "人間の人格や個性が形づける要因とは生まれ育った環境なのか?あるいはもっと説明し難いものなのか?"という問いに始まり"自分が何を選択するかで決まるのだ"と答えを出し、ラストの燃えるキスシーンが美しくキマり、作品としては完結している。

しかしだ...今度の『ゴールデン・アーミー』のほうが、ギレルモ・デル・トロ色が強くて、断然楽しい!
なんでも原作のキャラクターは"ユハン・クラウス"だけだそうである。

ん~『パンズ・ラビリンス』の成功は大きい。


トロール市場の沢山のフリーチャー達にはわくわくするし、歯の妖精の可愛らしさにはうっかり飼ってみたくなるほど(笑)緑の豆のエレメンタルも死の天使も、いかにもギレルモ風。エルフのヌアダ王子も、フツー、こういうキャラは安易に美形に作ってしまいそうだが、顔は不気味ながら体のシルエットや動きで、なんとも美しく見えてしまうから不思議!水棲人のエイブも、最初はグロテスクに思えるもの、音楽と本を愛する優美な生物(素晴らしく細身でスタイルがいい)に見えてしまう。恋するエイブがバリー・マニロウの『涙色の微笑み』をヘルボーイと歌ってるシーンは、なんともレトロでロマンチックな場面でほわ~と癒される...。

ところで、最近、観た洋画は...軒並み、人間以外のものに、環境汚染を責められている気がするのね...。

このエルフ王子も、美しかった世界を汚す人間に怒りを向ける。
ヘルボーイと闘う緑豆のエレメンタルの断末魔の叫び。
すかさず、エルフ王子はヘルボーイへ問いかける。『お前は、私達の側の仲間ではないのか?そのエレメンタルは最後の種だ』一瞬、倒す事を躊躇うヘルボーイ。
倒したところで、人間から受けるのは賞賛でなく同じ魔物としての非難。
エルフ王子の言葉は、異世界の者同士としてヘルボーイには甘い毒となり、苦悩を呼び込む。


それでも、彼が思いとどまって魔物退治専門のFBI捜査官でいるのは、ひとえに愛情深く育ててくれたブルーム教授への敬愛とリズへの愛だろう。
いつか世界を破滅させる宿命を背負っていながら、教授やリズたち人間のほうを選択する情愛が濃いヘルボーイとして描かれている。


ラストは、ギレルモ・デル・トロ監督作品としては割合あっけなく終わるのである。
今までのギレルモ監督作品を思うと、少々物足りない。これは『ヘルボーイ』のアメコミ原作ありきのせいだろう(おまけに続きもありそうな気配)


『パンズ・ラビリンス』は、ダークファンタジーだけではない。『永遠の子どもたち』は、超常現象モノのホラーとだけとは言えない繊細で切ないストーリーを魅せてくれた。今回の『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』は、雰囲気を盛り上げクリーチャーの数々で楽しませてくれるが、観客を苦悩させてやまない結末の解釈は今回は無い。
つまり、ギレルモ・デル・トロ監督独自の作品が、いかに独特の個性を放ち、最後に深い余韻を残すのかよく解るのである。


とはいえ『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』は、楽しい出来になっている。
クリーチャー好きな人には垂涎のエンタメ作品に仕上がっているし、ヘルボーイのキャラクターも誠にナイスガイである。なにより、未だ受け入れ難いキャラデザインのヘルボーイなのに、彼の人柄に私は愛着を感じてしまう。


ヘルボーイがぶっきらぼうにボソっと言う言葉も面白いし、なかなか味わいがある。


今度の『ゴールデンアーミー』から...

『女が怒っている時に、その理由を尋ねたらもっと怒られる』(ふふ、言えてる)

『金魚鉢』とか『ガス野郎』とか言ってるヨハン・クラウスとの会話のやり取りも笑える。


前作の『ヘルボーイ』から...

怪物が自分の腕に『5秒位の間に卵を3 つ産みつけた』とエイブに言われて...
『手が早い野郎だ』(くっくっ)

地下鉄で子猫を助けてあげて、女性に『ありがとう』と言われて...
『仕事さ』(My job)と事も無げに返す(カッコいい!)

やっぱり自分の異形ぶりも気にしてて、好きで好きでたまらないリズに...
『君に2つ約束する』
『1つ、今より醜くならない』『2つ、君を愛し続ける』
(も、ぐっときたぜ)

ヘルボーイ、ブサイクだが愛すべき漢(おとこ)である������


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2008年まとめ映画
2009年01月11日 (日) | 編集 |
今更ですが、2008年の映画のまとめです。

実は、わたくし、順位をつけるのも点数をつけるのも苦手。各部門があるのは、優柔不断の表れです(汗)なぜって、かな~り自分の趣味嗜好、独断と偏見が入ってますから~。ブログをやり始めてから、映画の評価って人それぞれだなぁ、と思う事しきりです。

あと、観よう!と思っていた単館系をほとんど見逃してしまいました、たはは。
例えば『潜水服は蝶の夢を見る』『その土曜日、7時58分』『ジョージアの日記、ゆーうつでキラキラな毎日』『ブロードウェイ♪ブロードウェイ』や『ヤング@ハート』とかとか、も~たくさん。良さそうな作品なのに、何故こんなに上映館が少ないんでしょうか(涙)まっ、レンタルでぼちぼち観るつもりですが、コレらの良さげな作品抜きの評価となっております ���G 悪しからず。じゃあ、行くぞ!


2008年、スゴい!と思った映画、ベスト・スリー!

丑年873.jpg
1.ダークナイト
アメコミとは思えない重厚でダークな作品。
ヒース・レジャーの鬼気迫る演技が衝撃的で、心に残りました。

2.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
レビューは書いてないです...。何でだろ...重くて...。
狂気を帯びていくダニエル・デイ=ルイスの演技が凄い。
最後の研ぎ澄まされたバイオリンの音でキュッと終わるラストも、監督の美意識を感じて、好き。

3.ミスト
も~、スーパーの店内の人間模様が上手くて...モンスターより怖いって何事か?!
しかし、ストレスが非常~にかかる映画です。
凄い...です、この映画。でも嫌いな映画です...。


2008年、好きな映画、ベスト・フォー!(えっ何でフォー?!)
"好き"と"スゴい"は、ちょっと違います....。

丑年876.jpg
1.イースタン・プロミス
ヴィゴ・モーテンセンに尽きます!
"男の色気"とは、かくあるべきだ!と思いました。
監督の美学が感じられる映画でした。悶絶(笑)


2.つぐない
"おすぎです!100年分の涙を流しました"の『トーク・トゥー・ハー』は泣けませんでしたが、コレは泣けました...。何処から何処までが、ブライオニーの空想のシーンだったのだろう...。
登場人物も映像も美しかった...。

3.ペネロピ
キュートで凄い好き!
呪いは『王子様のキス』で解けないところも、魔女が退散するオチまで好き��
マカヴォイもクリスティナも、可愛かったよ!

4.幻影師アイゼンハイム
マジック物というより、ラブロマンス物なのです��-��
脇役まで芸達者で上手かったです。よっ!ジアマッティー!



2008年、邦画ベスト・フォー!(やっぱしフォーw)
『おくりびと』は観てません。

丑年880.jpg1.クライマーズ・ハイ
新聞社内の権力争いや言葉のバトルがハイテンションなテンポで、興味深く観ました。

あの現場を見てトラウマになったカメラマンの、あの最後もあり...かな、と納得させられました。自分にとっては衝撃的な作品だったので。

2.容疑者Xの献身
東野圭吾の原作も楽しめて、2度美味しい。
最後の"号泣"に本も映画も心を揺さぶられたので、2位に浮上。

3.ザ・マジックアワー
レビュー、書いてない(汗)
三谷監督の"映画愛"が感じられて、好き。
なんかこぉ~、私の"マンガ愛"と通じるところがあり、じ~んと。
作品に "愛"は大事なのです。

4.アフタースクール
脚本は上手かった!
今、考えると、佐々木蔵乃介が一番良かった。あそこに一番気持ちがいった。
あとは、皆、手慣れすぎて初々しさが無かったんで、カンドーまではいかなかった...。
ん~、脚本がよく練れているだけに、ちょっと勿体ない作品でした。



考えずに楽しめ!エンタメ映画ベスト・フォー!


丑年882.jpg1.アイアンマン
2.ウォンテッド
3.インクレディブル・ハルク
4.ヒットマン

これらはレビューもあんまり書く必要ないというか...で、割愛(笑)

ほとんどアメコミヒーローやゲームが原作。最初から有り得ない設定や荒唐無稽の爽快感があるので、映画館でただただ楽しみたい私デス。





いいから笑おう!オバカ映画ベスト・スリー!

丑年878.jpg1.ホットファズ・俺たちスーパーポリスマン!
なんたって、監督が楽しんで作った愛すべきオバカ映画です����

2.ゲットスマート   
ほどよい笑いと、トロいと思った主人公が意外とデキる奴で、楽しませてもらったから。

3.トロピック・サンダー/史上最低の作戦
スゴ~く笑ったトコと、ひど~くドン引きしたトコが半々で...たはは(汗)
こんだけ3人の個性派俳優さんが集まると、さしものジャック・ブラックが控え目に見えて笑った。
サボってる時期で、レビュー書いてないのよ~~(泣く)

『ホットファズ』は英国製だし、低予算だと思うけど(笑)
『ゲットスマート』や『トロピックサンダー』は、制作費は半端じゃないんでしょうね。お金かけて目一杯面白がろうぜ!というアメリカっぽい作品でした。
確かに、アメリカ製ギャグ映画は、日本人に合う物と合わない物がありますね...。


2008年、アニメ映画、ベストワン!
丑年883.jpg
1.WALL・E/ウォーリー
文句なしに、コレです��-��


ちなみに『崖の上のポニョ』も前半は好きkao02クリエイティブ心をくすぐられました。
TVで『仕事の流儀』を観ていたら、宮崎監督が『ワケのわからないストーリーで...』とおっしゃっていたので、自分でも分かっているんだ、と思いました。長編を練り上げる体力は、もう無いのかも知れません...。




主演男優賞!女優賞!と言いたいところですが...栄えある(←何が?!)『描きたいアレコレ賞』です(笑)イラストを描いていて、インパクトがあった俳優さんを選びました。

洋画部門、2008年、描きたいアレコレ賞!

ゴヤ810.jpgハビエル・バルデム
ただでさえ、全部の顔のパーツがデカくて迫力があるのに...濃厚な演技力で迫られたらノックアウトです(←好きっていう意味じゃありません...)

『ノーカントリー』で男の首を絞める時、目をひん剥いたり『宮廷画家ゴヤは見た』で、のたうちまわる表情を見せられた日にゃ、はぁ~���G

描きながら、目に焼き付きました。
うっぷ。





1月12日は成人の日。アンジー姐さんから、贈る言葉デス。
丑年881.jpg
アンジェリーナ・ジェリー


『ウォンテッド』のドラッグストアで銃をぶっとばすアンジーの顔、
鬼のように素敵でした(汗)

ん~、怖い顔2人、選んでしまいましたね...。



邦画部門、2008年、描きたいアレコレ賞!

スク755.jpg

堺雅人

この人、今年は目立ちましたよー!

TVでも映画でも。

笑顔に騙され、驚かされました。

にこにこ笑いながら、サイコな悪役も見てみたいです。




蛇802.jpg
吉高由里子

インタビューで『欲しいなら体も心もくれてやる』と言った言葉が潔いな、と思って。
どうせここまで脱いだなら、コレをジャンピングボードにして活躍してほしいと思います。

まぁ、映画『蛇にピアス』は拡張していくピアスの穴も、ぐたぐた堕ちていくヒロインも見てて気分が辛くなるので、原作もしくは吉高ファン以外にはおススメしませんが...。



今週は『ヘルボーイ』を観ます��

では、皆様、お付き合いくださってありがとうございます^^
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永遠のこどもたち
2009年01月09日 (金) | 編集 |
ドアは静かに締めましょう...。

丑年874.jpg
ネタバレしてるかな...。

ちょっと前に『ティンカーベル』を観たけど、アレは綺麗な映像に気を使い、小さい女の子向きに毒気を抜いて作られたディズニー製アニメだったけど...。コレもまた『ピーターパン』から"ウエンディ"にスピンオフした物語なのかも知れない。
しかし、こちらは毒気も怖さも哀しさもある...なにしろ『ティンカーベル』では"ネバーランド"は綺麗で楽しそうな妖精の国だったが『永遠のこどもたち』では"ネバーランド"は生と死の狭間の世界である。

あの『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが、プロデューサー。
そして、ギレルモが認めた才能、J.A.バヨナが監督。
クリーチャーを含めグロテスクさも、或る意味、華麗だったダークファンタジー『パンズ・ラビリンス』よりは、かなり地味め。しかし、日常と非日常で揺れる不思議さや、中年女性の肉親に寄せる濃密な愛情、ラストの悲劇的なのか?ハッピーエンドなのか?わからないところは『パンズ・ラビリンス』と相通じるところがある。

海辺の孤児院で幸せに育ったラウラ(ベレン・ルエダ)
30年後、ラウラはその屋敷を買い取り、夫カルロス(フェルナンド・カヨ)7歳の息子シモン(ロジェ・プリンセブ)と共に、障害を持つ子供達のホームを作ろうとする。
ある日、屋敷に訪ねてきた老女は "息子シモンは養子で、彼もまた病気を持っている"という事を知っていて、不気味に思ったラウラは追い返す。息子シモンの事は気がかりで、ホームが開園すれば、シモンにも友達が出来るだろうとラウラは考えたが、シモンは空想上との友達遊びが酷くなる...。古ぼけた屋敷に潜む何者かの痕跡、気配、音を、ラウラもまた感じ始める。数日後、入園希望者のパーティの最中に、シモンは忽然と消えてしまう...。


ホラーというほど凄く怖いわけでなく、サスペンスとミステリーが入り混じり、少しずつ不思議な事が重なり、じわじわと疑問や恐怖を感じます...。まぁ、血がしたたる残虐シーンがないホラーの常で "音"にはいささかビクっと驚かされますが。


丑年875.jpgこのラウラ役のベレン・ルエダ、年取ってもいず若くもない微妙な年齢で、意志の強そうなくっきりとした顔立ちが、よく見ると美しい。子供を失い錯乱しつつある儚さと、子を想うあまり生と死の境目さえ立ち向かう強さを、併せ持っている女優さんである。

霊媒師に頼ろうとするラウラに『迷って困ってる者につけ込む』と夫カルロスは諌める。
霊媒師の役は、存在感あるジェラルディン・チャップリン。
彼女の眉と目は独特で、父君に面差しがよく似ている。


孤児院でいったい何があったのか?だんだん明かされていくミステリー。

霊媒師はラウラに言う『非情に凄惨な出来事にあった魂は、優しく心を込めて慰撫されないと癒す事ができないのだ』『見えないものを信じなさい。信じれば必ず見えるわ』と。

理性的で現実主義の夫カルロスや警察関係のピラール(マベル・リベラ)からすれば、ラウラは壊れかけていく母親の姿にしか見えないだろうし、全く別のストーリーになるだろう。
そんなカルロスも、最後には屋敷で、ある痕跡を見つけるのだ...。

結末の解釈は、あなたの血中濃度が情か理かどちらが勝るか、で決まるでしょう。

母親ラウラにとっては、幸せなラストなのでしょうね...。

まぁ、なんというか...生まれてからヒト桁ぐらいまでの子どもは、母親に取って自分の血や肉と一体化してますからね...。
ましてや、パーティの日にちょっとした諍いでシモンに手を上げてしまったラウラ、まさにシモンを見失ってしまった!というところでしょう。捜して捜して、追い求めずにはいられない...。その切ない心情と恐怖が重なり合って、じわじわ心にくるのです...。


『ダルマさんがころんだ』に似た『1、2、3、壁を叩け』のゲーム。
次のヒントを隠しておき探し当てる『宝探しごっこ』など。日本の昔からあった童遊びを思い出し懐かしく、なぜか温かく感じるラストだったけれど、やっぱり切なく哀しいホラーですね...。

怖いだけでなく、母の一途な想いをきらきらと結晶にさせた作品だと思います。


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2009年、謹賀新年!
2009年01月01日 (木) | 編集 |
謹賀新年!

  ↓丑です!!えっ?しっぽ?
うし871.jpg昨年は、当ブログをご訪問いただき、本当にありがとうございます。

ブログの寿命や鮮度は、本人のやる気を含めて1~2年くらいだと、私は思います。
最初はブログをやる事が新鮮だったのですが、だんだん自分でも飽きてきて、ただもするとよく放置しましてTBやレスを返さなかったりと、ご迷惑をおかけしました。すみません!


それでも、細々と続けていけたのは、映画からもらう感動と皆様のコメントに寄るところが大きいです。好きなものを、お互い語る歓びは何物にも代え難いものです。
コメント欄から、私のほうがエールやエネルギーをたくさんもらっていたんだなぁ~と思います。

2009年はもっと観る映画を絞っていきたい、と思います、たはは。

現実の日常生活は結構がさっとしているので『カイロの紫のバラ』のように銀幕から紫のバラをもらって癒されているのが、今の状態です。
自分の好きな映画は、小さくとも愛ある佳品です。
今年もそんな映画にあたれば嬉しい^^と思っています。

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映画って��-��








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では、今年もどうぞよろしくお願いいたします�� 気ムラ屋あん。

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