映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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ブーリン家の姉妹
2008年10月30日 (木) | 編集 |
今日は、語学や芸術にも造詣が深く、体格も立派ならスポーツ万能、歴代英国王きってのすっごいハンサム......というヘンリー8世を描いてみました。

ブーリ821.jpg

資料、探したのですが、こんな感じの肖像画しかありませんでした...。最初の結婚をした頃(18歳)のヘンリー8世は、まさに白馬の王子様だったようですが...。

16世紀、英国王ヘンリー8世の寵愛を巡るブーリン家の姉妹のドラマティックな愛憎劇。男子の世継ぎに恵まれない王に、一族の繁栄の為、娘アンを差し出そうと目論むブーリン家の父と叔父のノーフォーク公。しかし、絶対王政の我が儘な王が惹かれたのは、気だての優しい絶対可憐の妹メアリーだった。自尊心の強いアンは、メアリーに嫉妬し復讐するかのように、王の歓心を得ようと策略をめぐらす。

ご存知"ヘンリー8世と6人の妻"の中から、一番英国を変えた2番目の妻アン・ブーリンを焦点にした物語。"ヘンリー8世"は、シェークスピアはじめ、あまたの小説、戯曲、映画になっているので結末は分かってるものとして、今回はネタバレ(ん、いつもネタバレ同然か...)

ベストセラー小説『The Other Boleyn』の映画化。
アンと愛人だったメアリーというブーリン姉妹からの視点で描いてあるのが、新鮮。

ナタリー・ポートマンが、野心があり勝気なアンによく似合ってます。
実際のアンは、黒に近い暗褐色の髪と眼の地味な女性だったそうで、華やかな外見(ブロンド、碧眼)のメアリーにコンプレックスもあったのではないでしょうか。

王の寵愛を妹のメアリーに奪われ、仲の良かった姉妹だったのに、嫉妬し反目していく気位の高いアン。フランスから戻って以来、思わせぶりの会話や行動で自分の魅力を最大限に見せ、王をじらしにじらし、そして大胆にも王妃の座さえも得ようと策を労する。

抜け目がなく頭が良いけど結果愚かな女を『宮廷画家ゴヤは見た』に続く演技力で、ナタリーが見せてくれ、驚きです。ここんとこ、注目の女優さんです。

ナタリー・ポートマンも単体で見ると硬質な美しさ!なのですが、スカーレット・ヨハンソンが登場すると、露出が少ないラブシーンでも官能的な匂いを帯び、さすがに女らしい美しさであります。
ヘンリー8世も肖像画で見る限り "ポール・ジアマッティ"でもいいんじゃあるまいか?!と思うのですが、エリック・バナが演じていて、そこはかとなくセクシー(ちょっとズルい。もっと酷い男でしょ)

弟ジョージ(『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが無難に演じている)に、一時的に錯乱したアンから迫る...そしてそれを彼の妻が目撃という形も、ストーリー上の流れから"なるほどな"とすんなり受け入れられる脚本でした。


ブーリ820.jpg映画などで知る...今も微妙に残るイングランドの階級制度、昔はもっとであっただろう。地位や経済力を持っている相手との政略結婚は、娘も息子でさえも一族の出世のために使われ、今よりもっと切実なものだったろう。
メアリーのような平凡な愛のほうを選ぶ気持ちのあり方は、この時代にあっては珍しいことだと言えるかも知れません。
アンの失脚後、軒並み、一族が粛正されたのに、平民と結婚したメアリーが難を逃れたのは、不幸中の幸いでほっとするものでした。

最後、メアリーの静かな怒りが伝わってきます。


史実では、メアリーは姉?ジョージは兄では?となっています。
そして、アンの"反逆罪"も、ありもしない姦通や暗殺など王が謀った、と言われ、しかも最初の妻のキャサリンと違って人望がなく、アンは周囲の貴族にも民衆にも支持されてなく、迷わず『有罪』を宣告され、処刑。結婚してから1000日目...。

ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、この3人とも、時代物が似合うキャスティング。現代劇より魅力的に見えます。

2人の女優の激しいせりふのやり取りと美しさを、堪能しました。

歴史的に政治的に大きく捉えた、というより、ブーリン姉妹の愛の行方と女として人としての生き方をミクロに描いた作品でした。

華麗で残酷な愛が渦巻く宮廷劇でも、ありました。


ちなみに、役に立たない暮らしの一分メモですが...

ヘンリー8世没後は...
    ↓
エドワード6世...3番目の妻ジェーン・シーモアが生んだが、12日後に産褥死("アンのたたり"と言われた)跡を継ぐも、父の荒淫による先天性梅毒のため15歳で死去。
年若く体が弱かったため、傀儡政権だった。当然、次の後継者で揉めたのち...
    ↓
メアリー1世...最初の妻、キャサリン・オブ・アラゴンの娘。スペインから嫁いだ母にならい、熱心なカトリック信者だった。プロテスタントを厳しく弾圧し処刑したため『Bloody Mary』"血なまぐさいメアリー"と言われた。ウオッカをトマトジュースで割ったブラッディーマリーはここから由来している。
終生、エリザベス親子を憎んだ。
    ↓
エリザベス1世...2番目の妻、アン・ブーリンの娘。イギリス国教会の立場を守りながらも、カトリックを弾圧せず、どちらの立場からも支持された。外交手腕にも優れ、国内は安定し繁栄した。
ケイト・ブランシェットの『エリザベス』『エリザベス・ゴールデンエイジ』が参考に。

先のエドワード6世とメアリー1世の頃、イングランド国内は荒れに荒れ暗黒の時代であった事を思うと、このエリザベス1世の治世は稀有な事だと思います!

"バージン・クィーン"と言われ、生涯独身であったのは、姻戚関係が政治的に絡むのを嫌ったのかもしれませんが『青髭王』と言われた父の所業が影響したのでは?ないでしょうか...。

アン・ブーリンとの結婚で、カトリックからイギリス国教会に変わり、アン・ブーリンの娘のエリザベス1世が英国の繁栄をもたらした...まさに、イングランドの歴史を変えた出来事だったといえます。

ロンドン塔にあるヘンリー8世の鎧のプロテクターを見ると、その大きさゆえに絶倫だったとか。残虐で色を好む王であったようですが、女を口説き落とすまでは夢中、寝ると醒める。体は愛しても、心は愛さない。どう考えても、情をかわした女を殺して、次...というヘンリ-8世にはぞっとしてしまいます。56歳でリューマチか梅毒で(梅毒でしょ)病死。(エリザベス1世は70歳まで生きた)

映画チラシの裏にあったコピーは...
『2人が愛したのは"1人の男" 愛は分けられない』

ヘンリー8世のキャッチコピーとしては...
『6人とその他大勢が愛したのは"1人の男" でも、この男、愛を分けるつもりはない』


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おまけ......


ヘンリー8世は、側近も容赦なく殺した。

彼の離婚とカトリックからの離脱に、

あくまで反対する大法官トマス・モア。

トマス・モアの最期の言葉が泣かせる...。





無実の姦通をやり玉に、

最後は反逆罪で処刑されるアン。

王の愛を受け、結婚してから1000日。

エリザベス1世を生んだその母の悲劇的な物語。

『ブーリン家の姉妹』と少しテイストが違うので、

見較べるのも面白い。

高っ(苦笑)ビデオのみ。(DVDは出てない?)

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