映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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蛇にピアス
2008年09月26日 (金) | 編集 |
ピアッシングなら、負ける気がしねぇー!... by 地獄の魔導師、ピンヘッド。

蛇802.jpg
『蛇にピアス』の人達より『ハゲに針山』のピンヘッド様のほうを、美しく描いてしまいました...。

TVの『蛇とピアス』の映画宣伝番組で、金原ひとみのインタビューを見ていたら、何だか急に観たくなって。2004年芥川賞を獲った時より大人になって、相変わらず化粧が上手くて(ビッチな美女風)今でも、十分アグレッシブで痛々しい感じのする人である。
インタビューで感じた事は、蜷川幸雄監督や金原ひとみのとんがり方と個性の強さが際立っていて!3人の俳優さん達(吉高由里子、高良健吾、ARATA)は実におとなしかった!(笑)3人のキャラは、映画でも弱く感じた。つまり、演技力がね...。喋り方も軽くて甘い...。この若さで、外見もぴったりで、中身も演じるのは難しいとは思うけど...。

吉高由里子さんは、インタビューで『不思議なんですよね。会ってまもないのに知り合ったばかりの男の子と手をつないだり......。映画で良かった、と思いました』と、暗くてメゲそうな顔で言っているのが、なぜだか救いだった。彼女は体を張って頑張っていた!と思うけどキャラ的にどうにも弱い、かな。

ルイは、金原ひとみくらいにエゴの強そうなとんがったキャラのほうがよかった、と思う。

私のイメージでは......
・ルイ...金原ひとみ
・サディストの彫り師、シバ...(若き日の)蜷川幸雄......が、一番ぴったりくる(笑)


この映画、カップルとか若い人が多くて、15禁だけど15才くらいの男の子達がだぁーとグループで来ていて、私の席がちょうどその横だったので、ホントに嫌だった(苦笑)

おぬしら『太陽と海の教室』の吉高由里子のヌードを見に来たな?

でも、案外、このコ達の反応は面白かったので、結果、OK(笑)
舌にピアスを穿つトコとか『オ、オレ、こーゆーのダメ』と手で顔を覆って、見ないし。
いろいろな(Hな)トコは仲間同士で動揺してるし。煩かったけど、笑えた。


蛇804.jpg原作の『蛇とピアス』のほうは、同じ若い世代が書いたラノベやBL小説と比べると、その時代の空気感を捉え文はテンポもよく読みやすくて、あっ上手い、と意外にも感心した。こうした"ブンガクの境目"にある作品と比べるとね(笑)
ただ、あまたある文学作品と比べるとどうか?芥川賞を獲るにはどうか?というと、疑問符が浮かぶ。

映画のほうは、セリフやストーリー、原作にほぼ忠実。短編だしね。エンタテインメント作品とは言えないが、原作の雰囲気はよく出ている。
ただ、決定的に違うのは、ラストに行くにつれての気分の悪さや暗さ。
さびしい、さびしい、生きてる実感が湧かない。ルイが感じる生の空虚さ。

そんな日々のカンフル剤として『身体改造』に自分を駆り立てる。
自分だけの刹那的快楽があればイイと。あくまで、自分にしか注意が向いてない。

で、刺青をした後の、自分なりの目的が消えてしまった主人公ルイの、ぐだぐだした無気力さ。あ~やだやだ。そして、あんなシバを追求せずに依存する道を取るルイも、小説よりも映画のほうがもっと共感出来ない。

これを、儚げで生命力がなさそうなぐにょぐにょした吉高由里子で見せられると、流されすぎて見ていて辛いし、苦痛。

前半は、エロティックな事はエロティックなのよ。

ルイ役の吉高由里子もアマ役の高良健吾も、若い特権で裸も綺麗でヤらしくない。
ん、シバ役のARATAさんは、白い蛇がのたくってるみたいでキモチ悪かった...(あ、ごめんなさい)『サディスト』と説明的な枕詞がつくシバ役のARATAさんは、ベルトで縛る手つきももたつき言葉責めもボワ~として切れ味鈍いので、とてもサディストに見えなかった...もっと、しっかりやらんかいっ!(笑)『ピンポン』の"スマイル"のような物静かなメガネ男子が似合うのに、いやはや俳優業って大変ですなぁ...。

とにかく、後半からラストにかけて、蜷川監督はそう簡単に気持ちヨクさせてはくれない。

だんだん、隣の男の子軍団は『はあ~~』と何度かため息をつきはじめ、その素直な生体反応が可笑しかった。『太陽と海の教室』の吉高由里子をうきうきと見に来たのに、後半、萎えてしまったに違いない。ある意味、気の毒(笑)エロに見せかけた芸術だったね。蜷川監督、意地が悪い。

本人が書いただけあって、小説のほうは映画ほど、嫌な読後感はない。
小説は"これでいいのよ。他に何があるってゆうのよ"という肯定感さえ漂う。

しかし、蜷川映画のほうは、この肯定感はない。最後、少しの感情移入も許さないような嫌~な気分にさせるのだ。軽い嘔吐感まであって、泥のように疲れ落ち込ませ、気分が悪かった。蜷川さんが見せたいものは、吉高由里子のヌードだけじゃなかったわけで。外国人監督が撮るくらいなら、自分が『蛇にピアス』を撮る。しかし、主人公に共感しているわけではない意地の悪さがある。
蜷川さんのほうが毒がある。ピアスはしてないけど、年季の入った毒蛇である。


お金を払っても嫌な気分になりたいマゾっ気のある人におススメです。
もっと"痛み"を!という方には『ヘル・レイザー』のDVDレンタルがおススメ。

後記:『蛇にピアス』に描かれている"身体改造"の世界は、初心者レベルの可愛さであって、こんなもんじゃないですね。だいたい、あっち(SM)の世界の人たちって、感度上がるから性器にピアッシングだし。あと、メス入れて耳尖らせたり、皮膚盛り上げたり...。You Tubeで見ると、実際の『Body Modification』というものは凄いコトになってます。『いったい何がしたいんだ』と私は思いますが...こんなに自分の体を切り刻むなんて、自分の事が嫌いなんでしょうかねぇ....いやはやDeeeeepな世界ですね...。

『蛇とピアス』は、たまたま"タトゥ"や"ピアス"という素材を借りて、10代の自分の生の虚ろさと性を書きたかったんでしょうか...。


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