映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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イースタン・プロミス
2008年07月04日 (金) | 編集 |
このヴィゴを観れて私は幸運かも知れない、と思う。

ヴィゴ775.jpg

決定的なネタバレはないが、未見の方は読まないほうが、よいかも。
『イースタン・プロミス』とは、イギリスにおける『ロシアや東欧組織による人身売買契約』イギリスで"イースタン"とはロシアや東欧を指す。

ある夜、助産師アンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院に運び込まれた14才の少女。少女は出産と同時に亡くなり、残されたのは赤ん坊と日記。
アンナはロシア語で書かれた日記を手がかりに、少女の身元を捜そうとする。
そして、ロンドンに蠢くロシア移民の裏社会に、足を踏み込んで行くのだった...。

ロシアン・マフィアの世界なので、もちろん眼を背けたくなる暴力、殺人シーンだってある。しかし、サウナでの全裸の格闘も必然性を帯びたリアルなシーンだし、娼婦とのシーンだって抑制された描写で、むしろストイックな感じさえ受ける。最後も、あれっと思うほど静かに終わるし...。ハリウッド製映画のように、これでもかこれでもかと刺激的に露悪的にジェットコースターみたいに、エンタメしてるワケではない。映画の文体が違うのである。重厚な沈んだ色合いとヴィゴの演技が印象的。もちろん、ヴィゴ以外の脇役も地味ながらきりりと小気味良い。

助産師アンナを演じるナオミ・ワッツ!私は、初めて彼女を魅力的で美しいと思った。
『マルホランド・ドライブ』の時より美人度が高い。
『ザ・リング』は怖くて馬や井戸は見てたけど、彼女をよく見てないし...(苦笑)
『21g』の時は...彼女はどうでもいいくらい、話が暗くて重くて...(汗)
アンナは助産師という仕事を誠実にこなすぶん、普段は自分の身を飾る事も無い地味な格好。でも、古いバイクに跨がるジーンズの小さいお尻は、くりっとカッコよくて『この人っていい女だな!』と再認識した次第。

ロシアン・マフィアの跡取り息子のキリル...この脆弱で暴力的で情緒不安定をかき混ぜた"取り扱い注意"の人物を、バンサン・ラッセルがエキセントリックに上手く演じている。
キリルは、明らかにされてないが、どうやらホモセクシャルティを匂わしている。跡目を継ぐ器でない上、それも含めてマッチョな組織のボスの父親からは認められてない。キリル自身もそれを感じ、コンプレックスと虚勢をはる粗暴な毎日。ニコライへのしつこい絡み方も、密かな愛着と執着が見え隠れするのである(萌え~w)

ヴィゴ776.jpg
キリルの運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)...蛇のように冷たくて酷薄そうな顔で、いかにもマフィアの手先のような威圧的な外見。

でも、ふと覗かせる優しさと奥まった眼(奥まりすぎ!描きにくかったぞw)の中の諦観にも似た静けさ。



キリルとの関係もニコライの立場なら、もっとドライに彼を利用し扱ってもよさそうなのに、どこまでも黙って許してくれるような不思議な包容力を持っている。
得体の知れない男なのに、アンナがだんだん惹かれていくのもわかる気がする。

ニコライを演じるヴィゴの男の色気が滲み出る。

抑制された中に、エロティシズムは馨るのだ。


↓若き日のヴィゴ・モーテセン。切れ味鋭いワイルドなハンサムですね。
ヴィゴ778.jpg黒革ジャン系(←どんなジャンルだw)ノワール映画ときたら、ここ最近だと『あるいは裏切りという名の犬』を思い出す...う~ん、ストーーリー的には『あるいは・・・』のほうが好きかな...。

ただ、こちらは平均年齢がまだ若いし(笑)ヴィゴが抗い難い魅力で迫って来る。

いろんなものを削ぎ落としてこの役に挑んだであろうヴィゴに、驚き!

"驚き"をもたらす映画って、そうそう無い。

この映画のヴィゴは、私には忘れられない役になるだろう。

この映画で、刮目すべきはヴィゴ・モーテンセン。

彼はこんな俳優だったのか!と、こういう彼に改めて出逢えて私は凄く嬉しい。

追記: 続編も出来るそうです^^

↓クリックしてもらうと嬉しい^^
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