映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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幻影師アイゼンハイム/The Illusionist
2008年05月29日 (木) | 編集 |
レディース アーンド ジェントルマン!
見事な髭の競演です!あなたは、どのヒゲがお好き?

幻758.jpg

『幻影師アイゼンハイム』まるで"大正時代の奇術師"のような古めかしい題名です。
これは、ただの手品師の映画か(相変わらず予備知識無しw)と思いましたが、かな~りロマンティックな物語なのです。
従って、トップ画も、凄~くロマンティックな2人にしよう!と思ってたはずなのに、あ~ら不思議!ムサい"髭男勢揃い"になってしまいました(笑)
あ、昔、私は熊男のような"髭"がいたく好きな頃がありまして、なんとなくふらふら惹き付けられてしまい(笑)"紳士たる者、立派な髭をたくわえる"時代だったのでしょうね。


19世紀末ウィーン、ハプスブルク帝国も終末に近い時代の雰囲気が興味深く、映像もシックで綺麗です。全編通してこの色調で、全てが幻影を観てるかのようでした。

『アフタースクール』(101分)といい、気持ちヨく騙し騙される映画が続いているんですが、これも予備知識無しで観たほうがいいので、あらすじは省略。
どちらも2時間超えせず、余韻をそんなに引きずらずに、人によっては物足りなさを感じるほど、さっと幕を下ろす潔さ!

『幻影師アイゼンハイム』(109分)のほうが展開は読めてしまうかもしれませんが、謎解きより映像の持つ雰囲気やロマンスに重点がある作品だと思います。

一世を風靡したイリュージョニストのアイゼンハイム(エドワード・ノートン)と公爵令嬢ソフィ(ジェシカ・ビール)との、身分違いの恋。実は2人は幼なじみ。
どちらかというと、小さい頃から、ソフィの方が奇術オタクのアイゼンハイムに惹かれていて、積極的だったりする(笑)

『すべてを欺いても手に入れたいもの、それは君』
う~ん、死ぬまでに言われてみたい。う~ん、きっと言われないままに絶対死んでる。

黒髪で黒髭のエドワード・ノートンは、最初、如何にも怪しげな山師風なのです。少年(アーロン・ジョンソン)の頃は、あんなに美少年だったのにぃ(涙)
だんだん、2人の恋模様が映し出されるにつれ、かつ、ノートンの演技力で、ハンサムに見えてきましたが...。

ジェシカ・ビールは、この時代の落ち着いた雰囲気を身にまとい地味なのですが、さすがに、ラブシーンの時は若さが溢れ出し、綺麗。何も着てない時のほうが魅惑的です。

皇太子殿下レオポルド役のルーファス・シーウェルは、カナつぼまなこと尖った鼻梁の高貴さと傲慢さが入り混じった顔で、ぴったり!
定型通りに陰険な皇太子を演じてくれてます。

幻757.jpg警部ウール(ポール・ジアマッティ)は、アイゼンハイムを逮捕したり皇太子の手足となり動く役回りなのに、だんだんアイゼンハイムに傾斜していく...。

この物語の狂言回しでもあり、一番印象的なのも彼でした。

アイゼンハイムの一世一代(←死語w)のイリュージョンを見届けたのは、警部ウール。

警部ウールが、幻影師アイゼンハイムの"一番の観客!"でした。


皆さん、警部と一緒に、彼のイリュージョンに騙されてください。

予告で、うすうす分かり切ったラストだろうが...
『ミスト』のように、あっと驚くラストで非凡な作品にならなくともいいから...
どうしてもどうしても、私達の観たい結末というのがあります。

その後のコトを想像するに...ふと胸がいっぱいになるそんな結末です。


謎解きばかりでなく、それがこの映画の最大の魅力。
インディーズ系の館から口コミで拡大、異例のロングヒットを記録した、というのもよく分かります。

映画全部が、煙に巻かれてしまったロマンスのイリュージョンで、ありました。

オトナの愛の寓話でした
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アフタースクール
2008年05月25日 (日) | 編集 |
皆さんの初恋って、中学時代でしたか?

スク755.jpg
相変わらず、佐々木蔵之介って描き難い~!おまけに大泉洋も似てやしない...スルーしてちょうだい。

邦画は、劇場で観るべきか?正規料金の価値があるのか?案外、当たり外れが大きい、と思います。リメイクにカバーに、マンガやラノベ、ケータイからベストセラー小説の原作、いろいろな映画がありますが、つくづくプロットを練り練りした"脚本のチカラ"は凄いな!と感心させられました。

地元で中学教師をしている神野(大泉洋)のトコに、同中だった『島崎』という男(佐々木蔵之介)が現われる。探偵をしているその男は、行方不明の木村(堺雅人)を捜していて、神野は手伝うはめに...。

大泉の『えっと、同級だった?』と、島崎?(佐々木蔵之介)に対する反応が、軽めで実に上手いと思う。うん、あるある、こういうリアクションするだろうな。
大泉洋って、本当にミュ~な存在感がある。

一方、ヤクザに多額の借金があり尻に火がついた胡散臭い探偵、斜に構えた北沢役がよく似合っている、さすがの佐々木蔵之介。最後の彼の眼...荒んだ可愛げのない男子中学生の眼みたいで、一瞬、可哀想でかわいく見えました...。

お人好しで友情を信じてる神野(大泉)と、人を信じないシニカルな探偵の北沢(佐々木)...奇妙な相棒となる。なかなか、いいコンビ(笑)また、私立探偵の今どきグッズやテクニックは、下手な手品師より耳目を引き面白かった~。

木村(堺雅人)の、に~とした笑顔は可愛いんですけど、実に食わせ物の笑顔です。ずーっと、笑顔でした(笑)最後に、田畑智子に切々とした感情を訴える所まで、困った笑顔で(笑)中学時代の前髪ぱっつんの木村君も、可愛い!んですが、おかげで何だか可笑しかったです。

このベテラン3人のキャスティング、きまってましたね!

スク756.jpg『キサラギ』で小栗旬...

『アヒルと鴨のコインロッカー』では瑛太や濱田岳など...

若手俳優が演じ、青春の持つ甘さや切なさが、

そこはかとなく漂っていたのですが、



この作品では、あまりに、皆、達者すぎて(笑)恋も辛い過去もさらりと受け流し、オトナのアフタースクール(放課後)でありました。

切ない部分は少なく、情より理詰めが勝った謎解きかな、と。
事実、後半は謎解きに忙しいのよ、こっちは小ネタに笑うので、忙しいし(笑)

『座布団1枚!』どころか何枚もあげたい気分だが、大相撲で座布団乱れ飛ぶ~!というほど、心を鷲掴みされる...わけではなかったかなぁ...。あと、もうちょい、心情的に物足りない恨みもある...。ホントに、もうちょい。

いやいや、それでも充分楽しめましたけどね。読後感もほんわかヨイです。

大泉洋なんて、ユースケ・サンタマリアと同じカテゴリーに入れたい、ちょいとイラっとくるタイプの役者だと思うんですが、この作品では性善説の大泉洋ですよ~おいおい(笑)
なんてカッコいい役を貰ったんでしょ。最後、いい先生でいい男に見えました。

脇役に至るまで、芸達者です。
中学時代の友情や初恋も、パズルピースの中に入っています...。
最後に、ピタピターっとパズルピースがはまります。

この映画を楽しむコツは、ただひとつ...最初から、あらゆるシーンを見逃さないでください。仕掛けが沢山ありますし、劇場鑑賞は巻き戻しがききませんからね。

では、まんまと、見事に、騙されてください!ふっふっふ
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ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛
2008年05月22日 (木) | 編集 |
アゴも鼻の先も、割れています...セクスィー�G���������͂��Ă�������どうあがいても"少女マンガ"になってしまいました、うきゃあ~~�G���������͂��Ă�������
ナル752.jpg

第1作と違って今回は各紹介も終わっているし、シンプルなストーリーで一気に突き進みます。カスピアン王子(ベン・バーンズ)や敵役のミラース(セルジオ・カストリット)など大人のキャラも出てくるし、ネズミの騎士で笑わせてくれるし、観やすかったですね。

ベン・バーンズは『スターダスト』で、最初にちょろっと壁の中に入って王女とHして...未婚の父役を飄々と地味に演じてましたね。まだまだ、アクのない押しの弱い演技をする人なんでしょうね、はは。次回作も出演が決まってるから、ブレイクするといいですね。

"おちいさい人"のトランプキン(ピーター・ディンクレイジ)は、なんと『ペネロピ』の記者さんですね。この人、表情があり、印象的でした。『可愛い~』って言ったら、怒られるでしょうか(笑)

カスピアンは剛毅で勇猛果敢というわけでなく、迷いも弱さもある王子でした。
タムナスさんといいカスピアン王子といい、ナルニアの男はちょっと弱さがあって繊細なんですね。まっ、何やっても、カッコいいんですけど(笑)

ナル750.jpg

ベベンシー兄妹、特に下2人は大きくなりましたね~。
映画の設定は(ナルニア暦1300年後)現代暦は1年後なのに、えらく大きくなっていました。前作では、おばちゃんのような好奇心に満々た眼のルーシーとタムナスさんのやり取りの部分が、一番好きでした。

この前の第1作目を観る時に、関連DVDをレンタルしたのですが、映画の序章かと思ったら、関係ないC.S.ルイスと小説『ナルニア国物語』についてのDVDでした。
原作は、かなりキリスト教義が入っているんですね。知らんかった。
第1章で、アスランが一度生き返るのもイエス・キリストめいているし、信じないと箪笥の奥は、ナルニアに繋がらないし、アスランも出て来ない。ルーシーが一番無垢だから、いつも最初にヒットするんでしょうか。『信じる者は救われる』というわけなんでしょうか。


私は『ライオンと魔女』しか読んでないし、正統派ファンではないんですが、ディズニー映画はエンタメ的に魅せてくれました。

私は邪道ですから、カスピアン王子と兄妹の成長だけでも、楽しめましたよ�G���������͂��Ă�������

まっ、スーザンに焦点を合わせると、最初は縞々マフラーの冴えないメガネ男子に言い寄られて、真ん中はアレなのに!最後は縞々マフラーのメガネ男子で〆るわけですから、なんとまぁ、現実は過酷ですな(笑)

今回の女性限定版、教訓、いや、ラッキーポイント!
・ナルニアには若い女がいない。見た目、若作りなら、何才年上でもOK!
(ホントよ。白い魔女にだって、ふらふらするんだから)

ナル754.jpg

周りのゴミのような線は"雪"です。ウチのスキャナーが、線も色も飛ばしちゃって(涙)

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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー/Charlie Wilson's War
2008年05月19日 (月) | 編集 |
中東情勢に詳しく、この映画を興味深く観るのか?何も考えずにお気楽に面白がればいいのか?それが問題だ。
トム748.jpg

'79年、ソ連のアフガン侵攻の裏側に迫る実話ベース(←またまた)の作品。
酒と女が好きなお気楽下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)と時々、彼の愛人、テキサスの大富豪ジョアン(ジュリア・ロバーツ)とアクの強いCIA職員ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)の3人で、ソ連に立ち向かい、アフガンから撤退させる。


『ハンティング・パーティ』と同じく、この3人のアンサンブルも面白い。
特に、ガスト役のフィリップ・シーモア・ホフマンは、いかにも曲者でいい味出しているし、トム・ハンクスも反倫理的人物ながらw、人脈が多い憎めない愛すべき人物を演じている。
チャーリーズ・エンジェルのモデルにもなった女性スタッフはじめ、彼の秘書ボニー(エイミー・アダムス)も、好感がもてる美人揃い。冒頭のジャグジー美人やベリーダンス美女といい、ブスは出てこない。まぁ、眼の保養だし、コメディーとしても楽しめるけど...内容は情報量が多いし、よく考えると重いよね...。
あの予告編のCMに騙された気分。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのコンビで『アメリカンパイ』を流しながら、軽妙に楽しく煽られると、全くのコメディ映画と思ったじゃないの...。

トム749.jpgフツーに観てるぶんには、アフガン解放に繋がったチャーリーの活躍を痛快がるアメリカの自画自賛映画か、と思ったけれど...。
最後に『しくじった』と、ちょっとだけ差し込んであるクレジット...。
コレで、そうそう無邪気に"或る田舎議員の功績"を描いてるワケではないよね。
本当は、こっちを言いたかったのかな?
『しくじり』とは...この後のアフガニスタンに学校や道を作ったり、希望や民主化の道をつけれず、フォローが出来なかった事。

結果、内戦は続き国土は荒廃し、そこに付け入ったタリバンが急成長し政権をとり...9・11の同時多発テロに繋がる。

そして、9・11のテロの報復として、今度は米軍がアフガニスタンに侵攻。
アメリカは、自身が武器を援助し育てた民兵がいる地域に苦しめられる事になる。
う~ん、何という歴史の皮肉!
禅僧の『今にわかる』...これ、意外と強烈な皮肉だ。

最近、やたらと政治的な戦争にまつわる作品が多いような...。

9・11は、アメリカにとってショックな出来事だった。あれ以降、いろんなアメリカ映画に色濃く影響している、と感じる。"あの時は良かれと思ってした行動なのに、アメリカは正しかったのだろうか..."という自問自答なのか?立ち止まって、見つめ直そうとしているのか?それとも『大統領選挙の時期』だから、民主党寄りのハリウッドがせっせとメッセージを出しているのか?

なんて裏読みしたり色々考えたりすると、この映画を素直に楽しめなくなった管理人でした...。

コメディタッチで、アフガン情勢をおさらいしよう?!というアメリカ人向きの映画です。

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ハンティング・パーティ/The Hunting Party
2008年05月17日 (土) | 編集 |
先週観たんですが、とろとろと周回遅れです...あぁ!あたしに元気玉を!

ギア746.jpgかっては修羅場をくぐり抜けたベテランの戦場ジャーナリスト。
伝説のイカレたレポーター、サイモン(リチャード・ギア)と、サイモンにノせられキレのある映像を撮っていたカメラマン、ダック(テレンス・ハワード)

今や落ちぶれたレポーターと出世したカメマラマン、そしてコネ入社の処女、いや新人君、この3人の下ネタまじりの掛け合いが面白く、堅苦しくない料理法で紛争地域の問題を見せてくれます。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は、私はよく知りません。以前、オリンピックがあった所とは思えない壁に銃弾の痕でした...。


3人が何の装備もせず、戦争犯罪人フォックスを捕まえる為に、無防備に山の中を入って行くのを見た時、げっ!あまりにもプロフェッショナルじゃなく、最近の息もつかせぬ映画を観ている人間にとって『嘘ぉ~?』としか思えない。でも、こんなにゆるゆるなのに、実話を基にしてる!つーのが驚きでした。
賞金を捨て現場にフォックスを放置したあの最後も、本当なんでしょうか?
私刑(リンチ)になってしまうので、気になるところです。でも、下手に裁判して...という手続きを踏むと、また裏取引で放免されてしまうから?でしょうかね...。

戦争犯罪人フォックスもそれほど重装備で防御してるワケでもないのに、捕まらないのは裏交渉もあるわけで、裏には裏があり、またTVの映像やニュースをナイーブに信じるなと、この辺だけちょっぴりリアルでしたね。

今やネットでも情報は速く手に入るし、現地在住の消息筋のブログだってあるし...まぁ、情報を自分なりに取捨選択する"メディア・リテラシー"は大切ですね。

テレンス・ハワードは、眼が優しくて肌が綺麗で、なかなか素敵でした。
リチャード・ギア、こういう役は、はじけてないように感じました。

素材は重いはずなのに内容は重くなく、軽いノリで楽しめる作品。
緊張感あふれない社会派ドラマで、ありました。

劇場で観なくとも、いいかな...退屈な作品をDVDで観るのは、かえって辛いんですが、これは適度に面白い部分もあるのでDVDでOK!だと思います。


凄い面白いってわけでも、面白くないコトもない...そこそこ作品って、何か、こお~書く気がしなくって。そこで趣味に走るしかない...ってわけで、リチャード・ギアについて...。
ギア747.jpg

一番最初の『ミスターグッドバーを探して』は印象に無いけど、バーに居たヘラっとした端役だったと思う。いやヒロインを殺した男だっけ?その位、印象に無い。彼を認識したのは『アメリカン・ジゴロ』いや~、ニヤケタ可愛い子ちゃんでしたね。

海軍士官学校だったけ?制服が素敵だった『愛と青春の旅立ち』や『プリティウーマン』...この辺りは"ハーレークインロマンスの君"かな。

『運命の女』『Shall We Dance』は"ロマンスグレー期"ってトコで。『運命の女』なんかは、一緒に観た友人達が口々に『リチャード・ギアが夫ならアタシだったら浮気しないわっ!』なんて言うとりましたが、まっ、皆、妻役のダイアン・レインとは似ても似つかぬ異次元の生物で...勝手に言ってろ!状態でありましたが、この時期のリチャード・ギアが、あたしも一番好きでした。

で、この作品とこの前の『消えた天使』なんか観ていると、この辺が彼の分岐点かなと。
『消えた天使』では、性犯罪登録者の監視をする監察官、それも組織からはみ出しやり過ぎて偏執的な役(色気抜き)...今回の『ハンティング・パーティ』のようにイカレた破天荒な役...う~ん、イマイチはまってないというかパンチに欠けるんですね(作品自体もそうなんで、仕様がないかぁ?!)...。周囲をうんざりさせる程の演技力を持つ俳優ってわけでもなく、かといって今までのようにもう色男の役をやるのは厳しい。うわ~ん、ギアさん、頑張って下さい!

似顔絵を描こうと、彼のグレーがかった白髪とシワシワを見ていたらガンダルフのような長老の魔法使いみたいでした、ぐすん。


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ミスト/The mist
2008年05月11日 (日) | 編集 |
これから観る人は、まだ読まないでください。感動は呼ばないが絶望を呼ぶ逸品。
霧742.jpg

私の中では、非ホラーの『ショーシャンクの空に』は"よっしゃー!!!"的作品であるし、ちょっと不思議な『グリーンマイル』も、最後の『人は誰しもグリーンマイルを歩いているようなものだが、私が歩くグリーンマイルは長い...』というまとめ方は上手いなぁ~と、昨日TVで観て、あらためて思ってしまいました。

これは、そのスティーブン・キング原作とフランク・ダラボン監督の作品。
私的にはショーシャンク>グリーンマイル>ミスト。
しかし、この『ミスト』も賛否両論はあるだろうけど、悪くない仕上がりだと思います。後味、めちゃ悪いけど。

霧743.jpgあらすじも書こうと思ったんですが、何も知らないほうがいいので割愛。

霧の中に潜む何物かは、あの触手であの体はないだろ?!というデザイン(笑)
『クローバーフィールド』に出て来るモンスター達を、そのまま使い回ししてるような。
『エイリアン』の造型と定義を超えられないのかな、とさえ思ってしまいます。

まっ、怪物はどうでもいいんです。

何故なら、怖いのは霧の中に潜む何物かではなく、実はスーパーマーケットに足止めされた人々。頑迷な田舎のおじさんから、知性と理性をウリにする都会から来た一流弁護士、はたまた狂信的な厄介なおばさん...買い出しに来た一般ピープルが、閉鎖的状況でどう変化していくのか...その人間模様が、実に怖い。
悪意のある霧が、もくもくとスーパーの店内を浸食していくかのよう。

霧744.jpgこの映画のお父さんデヴィッド(トーマス・ジェーン)も、頑張っています。かなり頑張っています。
『パパ、約束してね。僕を怪物に殺させないで』とビリー(ネイサン・ギャンブル)と約束し...。
ともすれば、理性を失いそうな状況の中で正気を保ち、可愛い坊やを守っています...。



この映画のラストは、原作と違うエンディングです。
原作では、霧のようにもやっと最後どうなったのか?わからないそうで...。
映画では『う~ぎゃあ、そんなぁ!』という衝撃的なラストです。

最後に、妙に宗教的な音楽が流れ出し、案外重い...。

こういっては何ですが、ホラー映画というものは、恐がりの私でさえ、無責任に衝撃を楽しむ一種のストレス解消の娯楽でもあるんです。

ですが、この作品は、とてもそんな気にならないばかりか、精神的にじわっと抑圧されるストレスの溜まるホラーです。
派手なスプラッターやホラー的怖さなど無く、視覚的に怖くないけど、とにかくショック!

シビアな展開、ひねりのある筋で、バシっとした着地点を求める映画観の手練の方には、おススメ。が、心優しい人(私のような?!嘘)にはおススメしません。

ガックリするほど、救いようがない�G���������͂��Ă�������...ある意味、残酷なホラーです...。

この映画を観た教訓...。
・高校の時から好きなら、早く『好き!』と言っとけ。
・田舎の人間が、皆、いい人とは限らない...。
・怪物も怖いが、人間はもっと怖い...。
・ちょっと待て!ここまで努力したんなら、ちょっと待て!
 急いては事をしそんじる。



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さよなら。いつかわかること/Grace is gone
2008年05月03日 (土) | 編集 |
ジョン・キューザックが、シャツのズボン中入れ、ウエスト太め(←びっくり)で うろたえる"お父さん"を目一杯演じています。突然の妻の死に驚き、幼い娘にどう伝えようと途方に暮れる父親役が、カッコ悪いけど素敵でした。

さよなら.jpg

シカゴのホームセンターで働くスタンレー(ジョン・キューザック)家族は12才のハイディ(シェラン・オキーフ)と8才のドーン(グレイシー・ベドナルジク)の娘たちの3人暮らし。母グレイスは、イラクへ陸軍の軍曹として単身赴任中。
ある日、妻が戦死した、という訃報が...。娘たちには告げる事が出来ず、衝動的にフロリダの遊園地に向かう...というロードムービー。


幼い子供がいる家庭でとりわけ母の死、しかもそれが戦死という観点からアプローチしているのは、珍しい...。

さよなら.jpg

あの~、予告編で、すべてがわかってしまうストーリーなんです。

でも観る人によっては(←全ての人にススメません)しみじみとなるでしょう。

家族3人でフロリダの遊園地に行くまで...退屈と思えるほど冗長に感じます...。

途中で立ち寄るスタンレーの実家には、32才の大学院受験中?というニートな弟が居たり。この人、ちょっと笑える。子供には『仕事、何してるの?』とストレートな質問をされたり。政治的スタンスも違う兄スタンレーとは大ゲンカしながらも、彼を気遣う。

夜中に彷徨う長女ハイディに『夜眠れない時、何かあったら自分に話してほしい』と言葉をかけたり、ショッピングセンターで、次女のドーンが玩具の家に入り込み、ふと家が恋しくなってしまう娘を抱きしめる父スタンレー。

...と、ささやかな事が起こるものの、長く長く感じる...。

でもね、この長さ...必要なんです。

ぎくしゃくしていた娘との関係もお互いの絆を深めるのに、そして大切な人を喪った衝撃から立ち直るのに、必要なインターバルなんだと、観た後、気付きました。

何で父は入隊し、除隊になったのか?何故、戦地に赴いたのは母のほうなのか?という父の複雑な想いが、次第に明かされていきます。

最近のジェットコースター的展開や、CGたっぷりの飽きさせない演出とかは皆無なので、多分、若い人には物足りないでしょう。

だけど、何か喪失感を体験した人など観る人によりますが、心に沁みいってくる静かな映画だと思います。

クリント・イーストウッドの音楽も、途中気にならなかったというか気付かなかったのですが、気持ちが揺れ出すあたりから、心に寄り添うように存在感を出してくるのです。印象的でした。

長女ハイディが遅刻が多くなって、担任の先生から出された宿題である作文の題が『母について』...それは母の不在を寂しがるハイディにとって、かつ、今となっては母は亡くなったのに、なんて酷な課題だろう!と私は思ったんですが、この作文が最後には見事に活きてきます。母と父の出会い、母への想い...切々と綴った作文は、天国の母に届いたことでしょう。すくっと立ったハイディ、いいコでした。

涙だけでなく、意外にも爽やかさを感じたのでした。


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