映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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つぐない/Atonement
2008年04月13日 (日) | 編集 |
壮大なメロドラマを観ているよう。しかし、ありきたりのメロドラマでなく、最後に作家として名を成した77歳のブライオニー(バネッサ・レッドグレーブ)がこの物語を締めてくれ、幾重に織り込まれたストーリーだと気付きます。

原作は、ブッカー賞受賞作家イアン・マーキュアンのベストセラー小説『贖罪』
監督は『プライドと偏見』に続いて2作目という36歳のジョー・ライト。


タイプライターの音って、あんなに響くんですね...。
つぐ725.jpg観る前は、こんなに泣くなんて自分でも思っていなかったのですが、やられてしまいました。

13歳の少女がついた小さい嘘からまき起こる悲劇。

ブライオニーが悔いても悔いきれない過ち...。

それは、自分がついた嘘の証言から大きく運命を変えてしまった2人に対して。
かつ、18歳のブライオニーが教会で当事者だった人物の結婚に立ち会った時、神の言葉に立ち尽くしてしまった自分自身の罪。


この映画のキーラは、セクシーで美しい。
最初は、高慢でプライドの高い女性を演じ、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と大学は一緒だったのに使用人の息子という身分を意識して口をきくセシーリア(キーラ・ナイトレー)
後半は、妹と運命に怒りを感じながらも、毅然としてロビーを愛し待ち続けるセシーリア。

セシーリア(キーラ)がロビーの前で、挑発的に下着姿で飛び込む噴水の場面は、まず13歳のブライオニーが目撃し、そしてセシーリア、ロビーのそれぞれの視点から描かれ、興味深い。噴水での出来事は2人のエロティックな感情への助走となり、セシーリアは自分の恋愛感情に気付き、ロビーはもとより密かにずっとセシーリアを愛しているから、2人は一気に燃え上がり、図書室で愛し合う...。


つぐ729.jpgジェームズ・マカヴォイが、スゴくいい。
すごくハンサムというわけじゃないのにね、惹かれてしまう。

自信たっぷりなセクシーな欧米系の俳優じゃなく、おどおどしてナイーブさがあるタムナスさんの面影を宿す...ちょっと引き気味の優しげな雰囲気、憂いのある眼差し。こんなマカヴォイが演じるからこそ、過酷な運命のロビーが、いと可哀想になってくる。

キーラ、マカヴォイ、そしてブライオニー、キャスティングも良かったと思います。


特に、少女のブライオニー...。

つぐ726.jpgこの女の子、凄く印象的だった...。
舟越桂が作る塑像のように硬質でセンシティブな表情をしている。
感受性が強いゆえに、スノビッシュな姉より先にロビーの良さを見つけ好きになっていた。
ロビーへの淡い恋心と、ロビーと姉の微妙な感情に嫉妬し、抱き合っている場面を目撃した時のショックと嫌悪感...色んな想いを交錯させて見つめていた青い瞳は、忘れられない。

この映画は、映像も美しいんです。
噴水の中なんてフツーはどろどろで汚いはずなのに、セシーリアが飛ぶ込む噴水の中も、ロビーを試す為にブライオニーが飛び込んだ川の中も、美しい。
ロビーが彷徨う戦場のシーンも。何かの隠喩のように、女学生たちが、大勢、死体となっている場面さえも、不謹慎ながら美しい。
リアルな戦闘シーンはなく、現実なのか?ブライオニーの紡ぐ物語の幻想なのか?どちらともつかぬ光景でした。
戦場で、ロビーが追いかけていたのは敵でも味方でもなく、薄緑に煙ったもやに現われては消えるグリーンのドレスのセシーリアでしたから...。

あぁ、ロビーの時間は、図書室のあの刹那で止まっているのだ、と思いました。

......

『戻ってきて、私のところに』

これはもう、切なくて、悲しい...。久々に心が震えました。

女性におススメの映画です!


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