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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
いつか眠りにつく前に
2008年02月28日 (木) | 編集 |
今回、ハリス(パトリック・ウィルソン)似てませんっ!!

いつか645.jpg


観るつもりはなかったのですが、時間的にちょうど良かったので、つい鑑賞。

今、まさに人生の終わりを迎えようとする老いた母アン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)と、それを見守るもう若くない娘たち。
母の意識が混濁する中で、時折思い出される名前と記憶。
若き日の母の切ない恋が、浮かびあがってくる...。
母の過去に触れ、自分の人生をも考えはじめる娘たち。
そして、死の床にある母を見舞った老婦人は、昔の親友ライラ(メリル・ストリープ)だった。

若い日のライラを、メリル・ストリープの実の娘メイミー・ガマーが演じ、老母アン(ヴァネッサ・レッドグレイブ)の長女役をヴァネッサの実の娘ナターシャ・リチャードソンが演じ、文字通り母娘の映画です。

アン(クレア・デインズ)にもライラ(メイミー・ガマー)にもバディ(ヒュー・ダンシー)にも恋される男ハリスを、パトリック・ウィルソンが演じています。う~ん、この配役、スゴくモテる...というのは少し"ミステイク"なような...あまりにも髪の毛が無さすぎて(笑)
でも、このパトリック・ウィルソンは『ハードキャンディ』『リトル・チルドレン』にも出てましたけど、見た目より演技していくうちに、好感を持ってしまうし、案外セクシーです。重くはないけど演技力があるんでしょうね。

若き日のアンはクレア・デインズが演じ、劇中、一番タフで強い女性を演じていました。
若いほっそりした体なんで、角度によっては美人に見える時もあるんですが、バディを叱りつけてる時なんか、めっちゃ怖い顔でありました。
つい、似顔絵的には、ヒラリー・スワンクとかサンドラ・ブロックとか獰猛な女優さんのカテゴリーに入れてしまいましたぞ(笑)

ライラの弟バディ(ヒュー・ダンシー)は原作にない役だったそうで、この時代背景や良家の出なのでおそらくキリスト教保守派、とても『男が好き』ってカミングアウト出来なかった...というより彼は自分の感情のありかもはっきりしない、どっちつかずの未分化のセクシャルティなんで、見ていてイライラしました。
これじゃあアン(クレア・デインズ)ならずとも『腹、すえんかい!いったい誰が好きなのか?うじうじすんじゃないっ!』って、言いたくなりますよね。
彼の人生が、一番"ミステイク"で哀れでした...。

思い通りにいかない愛や夢や、少し不幸な現実生活...ところどころ、リアルに胸にちくっときました。

死の床についた母と、若き日の恋が交互にカットバックされ、ゆったりとした話の運びなので、若い男性にはちとかったるく物足りないかも...。全ての人向きではないけど、結婚式前の"マリッジブルー"もよく表現されているので、結婚式直前の女性にも観てほしい。あと、過ぎし日の恋を振り返る年頃の人にも。そういう人が見ると、地味だけどしみじみとした物語であります。

最後に涙が少し滲んできたと思ったら、隣の隣のおばさんがかなりの勢いで泣いていて、驚きました。そんなに泣く映画か?!と、ちょっと引いたのですが、きっと過去に大恋愛をされてきたご婦人に違いない!と推察いたしました。カンニングの竹山似のおばさんでしたが。

『あなたが最期に呼ぶのは、誰の名前ですか?』と逆質問する映画は、まっこと罪つくりです。
私なんか、忘却の海に重しを付けて沈めた記憶...いや~思い返しても、さみしいもんです...。
もっともっと、恋をすればよかった...今?お、お、お、遅いよ...。
皆さんっ!唇が紅いうちに髪の毛があるうちに、2次元ばかりでなく、リアルに真剣な恋をしてくださいね。

映画の中で、過ちは"ミステイク"で、スゴく愛したや夢中になったは"クレージー"や"クラッシュ"とか言っていたけど...。

う~ん、そうだなぁ~ "ミステイク"や"クレージー"や"クラッシュ"も何も無い人生は、淋しいかも...。

人生の幕をおろす頃には "ミステイク"も人生を豊かにするのだ...きっと。


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米アカデミー賞!
2008年02月25日 (月) | 編集 |
第80回米アカデミー賞、受賞作、決定!

アカデ649.jpg作品賞 『ノーカントリー』

これ、衝撃的なサスペンス物なんでしょう?圧縮空気ボンベで次々と人を殺し、死体の数もスゴいという。
←このスペインの俳優ハビエル・バルデムが、不気味で可笑しい強烈キャラだそうで。う、う、ちょいと興味がある...。R-15だし、単館系かな?日本では3/15から公開

監督賞 コーエン兄弟(ノーカントリー)

助演男優賞 ハビエル・バルデム(ノーカントリー)


アカデ647.jpg主演男優賞 ダニエル・ディ=ルイス (ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)

ダニエル・ディ=ルイス!

存在感のある俳優である。

『ラスト・オブ・モヒカン』好きだった!
長い髪をフォークロア調のバレッタで留め、前傾姿勢で地を這いずり回るように疾走し、ヒロインを助けに来る。強い意志を秘めた静謐な眼差し。哀しさのあるラブロマンスだった(最後のモヒカン族の話だけど、私には恋愛映画としか思えなかった...)
『ギャング・オブ・ニューヨーク』レオナルド・ディカプリオより、久しぶりに見たダニエルのほうが光って見えた。でも、さすがに老けたわね(涙)

アカデ648.jpg←若き日のダニエル・ディ=ルイス(きゃあ)『マイ・ビューティフル・ランドレット』美的で腐的だそうで、私はレンタル店で探し続けている...。ミッシェル・ファイファーとの『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』ジュリエット・ビノシュとの『存在の耐えられない軽さ』も、観たい...。



マリオン、号泣!こ、こわい...。
アカデ650.jpg

主演女優賞 マリオン・コティヤール(エディット・ピアフ 愛の讃歌)

メイクアップ賞も獲っています。

そっくりなだけでなく、やっぱマリオンの演技も凄かったですものね。





助演女優賞 ティルダ・スウィントン(フィクサー)
『コンスタンティン』の白い堕天使ガブリエルや『ナルニア物語』の白い魔女。
この人の白いコスプレ、好き(笑)身長180cm。ケンブリッジ大学卒。1960年11/5生まれで47歳。高身長、高学歴、高年齢の3高。


外国語映画賞 『ヒトラーの贋札』
脚色賞 コーエン兄弟(ノーカントリー)
脚本賞 ディアブロ・コーディ(JUNO/ジュノ)
編集賞 『ボーン・アルティメイタム』
衣装デザイン賞 『エリザベス/ゴールデン・エイジ』


アカデ653.jpg
長編アニメーション賞 『レミーのおいしいレストラン』

アカデミー賞って、思ったよりいっぱい賞があるんですね。あと、省略(笑)




        .......

             
        で...で...

アカデ652.jpg


アカデ651.jpgここの管理人って字が下手、なんて思っちゃいませんよね?




   
     ....ぐすん.....







『スウィーニー・トッド/フリート街の悪夢』は美術賞!
ジョニーデップは、無冠。
でも、ティム・バートンの作為の美『スウィーニー・トッド』は完全に彼独自の世界を築き上げ、ジョニー・デップは賞を貰わなくとも彼の実力と魅力は皆の知るところですから...まっ、そういうわけで...残念でしたが。

私は『ノーカントリー』『JUNO/ジュノ』は、観たい。
あと『潜水服は蝶の夢を見る』は良さそうだから、行こうかな。ではでは。


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エリザベス/ゴールデン・エイジ ELIZABETH/THE GOLDEN AGE
2008年02月23日 (土) | 編集 |
好きな男の腕の中でも、国家の夢を見る。

エリザ4.jpg

フツー、女がオトコに暖炉の前でお願いする事ってラブ・アフェアじゃないだろうか?
それを『キスして』だけ(史実は知らないw)そして『死んでもいい』って...切ない...。国家と国民を第一に考えていたエリザベス1世の哀しい女心が、ちらっと垣間見える一瞬だ。

前作は、印象深かった。まだエリザベスが生身の若い女性で、ロバート卿(ジョセフ・ファインズ)との恋と裏切り、色んな試練を経て、最後の!心を鎧化して完全武装した白塗りのエリザベス女王の姿は、衝撃的だった!

今度は最初から、その完全武装した女王である。
それゆえに前作より話は起伏にとんでいないものの、逆境にあったイギリスをばりばり重戦車のように率いる女王は、より威厳があり迫力がある。私は、テンション上がりまくり。これは、ケイト・ブランシェットの映画だ。

しかも、この状況も(細かい解釈は違うだろうが)史実であり、エリザベスを取り巻くキャラも歴史上の人物とは、いやはや、歴史は面白い。
あらためて、この時期の小説や映画を、また見たい気になった。
スペインの無敵艦隊の話は、その昔"青池保子"のマンガで読んだなぁ~(笑)
エリザベス1世の母アン・ブリンの話は『1000日のアン』で映画になっている。
ヘンリ-8世、酷い男だった...。エリザベス、生まれた時から苛烈な人生である。
TVドラマでは、ヘレンミレンの『エリザベス1世』のDVDがレンタル店にあった。ちなみに、レスター伯ロバート・ダドリーはジェレミー・アイアンズが演じている。他にもたくさん。興味の尽きない時代である。

エリザ5.jpg メアリーは、女性的でもっと美しい人だと思っていた...(映画では...d001
しかし、宗教も相続も含め、エリザベスとはなんと因縁の女性だろうか...。

ベスも実在の人物だったのですね。
ベスを演じたアビー・コーニッシュは、誠実さと美しさがあり、魅力的。
鳥籠のような宮廷暮らしで、大海原を駆け抜ける一陣の風のようなローリー(クライブ・オーウェン)に惹かれたのも、わかるような気がする。



エリザ6.jpg最近、2次元において女子高生が日本刀を持ったり鉈を持ったり、はたまた最終兵器彼女などは何と戦闘しているのか?そういえば、今でもよくわからない。必然性のないシュチュエーションながら闘う女性が眼につく今日この頃(笑)
しかぁし!この女王の甲冑姿はカッコいいうえ、この姿であることの何という必然性!もう、惚れ惚れしてしまいました。

世界史に色んな女王はあれども、エリザベス1世は賢明であり『妻ならぬゆえ、主人は持たず。母ならぬゆえ、わが民の母なり』と、毅然として英国を守り抜いた。
英国の人々に、特別な感慨と敬愛される存在なのだろう。
何度も何度も、映画や小説にしても飽きない素材なのだろうと、思う。


この映画のケイト・ブランシェットの『エリザベス』はタフでエレガントでエキセレント!
もう、エリザベス女王というと、彼女しか考えられません。
ケイト・ブランシェットの『エリザベス』を観れただけでも、満足でした!


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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
2008年02月18日 (月) | 編集 |
尾待ちゃ.jpg

ビルの谷間のポップでカラフルなおもちゃ屋さんで、巻き起こる少し不思議な物語。
ポジティブ・ハッピーおじさんのマゴリアム(ダスティ・ホフマン)のレスポンスは好きっだなぁ~。いつも、ユーモアがあって包容力があって。
エリック少年との掛け合いも楽しく、観た後、心がふんわりしました。

大人になると、フツーになる、当たり前になる、何でも"ただの"つまらないものに見えてしまう...この中で唯一ネガティブで自信のないモリーを、ナタリー・ポートマンが演じていて、リアル彼女とだぶって見えました。

ついこの間もTVで『レオン』をやっていたけど、哀しげに八の字眉でジャン・レノを見上げていた美少女は、可憐でセクシーだった。あの時のナタリー・ポートマンは、サイコー。今は何だか優等生すぎて、面白味がなくなって...彼女もそれを知ってか知らずか、イメージを崩すような大胆演技にチャレンジしているけど、雰囲気も幼児体型の体つきも、セクシーな大人の役が向いているとは思えないし...そんなナタリー・ポートマンの揺らぎや迷いが出ていて、少し胸が痛くなりました。

子供から大人になる時って、本当に難しい...。

マゴリアムおじさんは突き抜けていて、もはや"マスター オブ 子供"だし、エリックは完全な"子供"だから迷いが無い、夢も魔法も信じているから、完全な"大人"であるただの経理士ヘンリーの心だって揺り動かせる。

かなり子供っぽいものも好きな私ですが、もう、おもちゃ屋に行ってもあの子供の頃の楽しさなんか、忘却の彼方です...。ぼろぼろと色んな大切な事や楽しい事を落として来た私にとって、この映画はほっと癒されました。

映画が終わって、エリックくらいの男の子2人を連れたお父さんを見かけ、微笑ましいなぁ~、と思いました。この映画にぴったりのターゲット層でした。

ストーリーは確かに単調な部分もあり、物足りない人もいると思うんですが、ほわ~と何も考えずに観るにはよい映画でした。

映画批評と関係なく、自分はこういうものも観たいんだなぁ~と思った次第です...。

観た後、しばらく、頭の中でマゴリアムおじさんが"プチプチ・ダンス"を踊っていて、私をちょいと幸せにしてくれましたから(笑)


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日本アカデミー賞!
2008年02月16日 (土) | 編集 |
昨日のTV『第31回日本アカデミー賞授賞式』を観ていて、誰もがツッコミを入れてたと思うが、オダギリジョーの眼の隈(アイメイク?!)は何だろー。

オダジ2.jpg

オダジョー様、端正な顔立ちなのに、なにゆえ、あぁ、バッチクなってゆかれるのか?
"興味"が("好き"という気持ちと反比例して)湧いてくる不思議なお方だ。
セクシャルティにも色々あるが、彼はAセクシャルだと聞いた事がある...。
あの、しれーとした佇まいを見ると『さもなん』と頷いてしまったけれど...真意の程は、わかりませぬが。
とにかく、樹木希林さんと並んでいた様子は、ちょっとホラー。異空間で結界を作っておられるみたいな。そして、ばりばり一人勝ちしていたのも、この人達の『チーム・オカン』映画...オカン、強し!ちょっとミステリー。ふ~ん。

さて第31回日本アカデミー賞授賞式ですが、最優秀賞は以下の通り。

主演女優賞 樹木希林 『東京タワー オカンとボクと時々オトン』
助演女優賞 もたいまさこ 『それでもボクはやってない』 
ふ~ん...。

主演男優賞 吉岡秀隆 『ALWAYS 続三丁目の夕日』
『ALWAYS』って、誰が主役か?わからないところがあるよね...。

助演男優賞 小林薫 『東京タワー オカンとボクと時々オトン』
香川さんに取ってほしかったな。

アニメーション作品賞 『鉄コン筋クリート』

監督賞 松岡錠司 『東京タワー オカンとボクと時々オトン』

作品賞 『東京タワー オカンとボクと時々オトン』
小説やマンガの実写化は、最近、飽き飽きしている私です。
"監督賞"は、どう料理したか?が問われるので、まぁいいとして"作品賞"はオリジナリティが大切だと、私は考えるのです。
だから『それでもボクはやってない』『キサラギ』が、賞を取ってほしかったです。

でも、こういうアカデミー賞ものは、自分の考えと微妙にズレるんだな、というのが実感です。
えへへ、それにここ偏向映画ブログだったわ。当たらないはずね(笑)

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チーム・バチスタの栄光
2008年02月13日 (水) | 編集 |
犯人はお前だ!ってゆうか...犯人役はこの人かぁ...。

チーム638.jpg

うっ、そうだった!映画だと、血とドクドクしている心臓が映っているんだ...。
心臓手術の場面!ここだけは映画のほうがよりリアルで、心臓が停止する恐怖と臨場感を味わえる。

『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督だと、期待して観た。
ちょいと無難にまとめすぎたかなぁ...がっくり。
EDのEXILEの楽曲のように、軽快にそこそこ楽しめる映画だと思う。
わかりやすく丁寧にバチスタ手術を解説してあり、これはむしろ原作を読まない人向きの映画である。

私は楽しんで観たものの、まっさらの気持ちでは観れないので、どうしても違和感を探す旅となってしまう。以下、失礼。
一番の違和感は、竹内結子。
ほわ~としたおっとりした心療内科の先生として、登場。
映画だけ観てるぶんには、美人だし笑顔が癒されるし...悪くはないけど。う~ん。
あの~、この田口公子先生、何も考えてない右往左往している人に見えますわよ。
私、男メインの映画、好きですけどね...。

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阿部寛演じる厚生労働省の頭が切れる...というか頭の神経がキレている役人"白鳥圭輔"は、もっともっとハミ出ててもよかったけど、うん、まぁまぁ。
彼のアクティヴ・アプローチ(アクティヴ・フェーズ)の極意、その1からラストまでレクチャーしてほしかった(笑)彼の言葉のセンスや田口との会話のやりとりは、実に面白かったので割愛されてて残念。

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←白鳥圭輔は小太りだから、本来こういうタイプなのかも(笑)『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』の伊良部先生も、本当はこういうタイプだったはず。
田口公平を女にし映画に華を求めたように、田口浩正さんだと華が無かったのかなぁ~、ふふ。

アメリカ帰りの天才外科医、桐生恭一。吉川晃司はどおなの~どおなのよ~?と危惧したけど、この人はやっぱりカッコよさは残っている。彼の手術中の横顔に、桐生先生の手術のメス捌きの美しさを感じたわ。
ただ、吉川晃司の眼と話し方に、桐生先生ほどの知性の煌めきは、無かった。
ん~、何で吉川晃司だったのだろう?
もう少し演技力のある人を使ったら、説得力が違ったのに。

私がこのバチスタメンバーで一番いいな!と思ったのは、鳴海涼役の池内博之。
アメリカ帰りっぽいし、複雑で底意地の悪いナルシスト、でちょっとセクシー。


映画もまぁ楽しめますが、断然!原作をオススメします。以下、ネタバレ。
看護士の"器械出し"にも天才というものがあるんだ、という驚きや『バチスタ』という訳の分からない医療用語でありながら興味をそそる語感!(笑)
田口公平の価値観や心のあり方。清濁合わせ持ち、食えないながら包容力のある高階病院長。それを上回る病院の主のような愚痴外来の藤原看護士。噂好きの兵藤先生。
それに、白鳥の会話を聞いていたら、も、も、ノックアウト(笑)
魅力的なキャラクターの宝庫です。

第一、桐生と鳴海の関係の複雑さと熱さは、何なんでしょう?
桐生の妻の弟、鳴海涼。手術中の桐生の不手際により、夫婦の諍いが始まり、妻とは離婚。
もはや、義理の兄弟でもない。2人がコンビを組んで手術をこなしていくのには、映画で描かれていたように鳴海の浅い考えや依存心ばかりでもない...と思う。
医学的見地から言うと、もっと高みを目指していたように思える。
そして、不可解なほど、手術が出来なくなった相手に対する想い。
すみません。少し腐的なものを感じた私なのでした...。

チーム639.jpg大友看護士が星野さんを追い出したんじゃない。なぜなら彼女は女性しか愛せない人だったから、という藤原看護士の嘘...このエピソードも好きでした。
田口公平はこういう色っぽい事が入り込む隙があったんだ、とまたニヤリ出来たから。
こういう作品を書いた方が、結構(かなり)色っぽくなくて残念です(笑)

芥川賞も直木賞も、顔出ししたほうが付加価値が上がる人が取っているようなご時勢ですが(あ、いや『私の男』もいいと思いますが)海堂尊先生の場合、顔出しされないほうが...なんか嬉しいです。はは、すみませんっ。

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←海堂先生、しっかり映画にも出ておられます。
患者さんをストレッチャーで運ぶ医者の役。
いや~、目立たなくて分かりませんでした。
つまり、さりげなくてOK!という事ですね(笑)

↓う~ん、久しぶりでごめんなさい。ぼちぼち、よろしく。人気ブログランキングへ
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