映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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人のセックスを笑うな
2008年01月22日 (火) | 編集 |
人のセックスを笑うな...それより、みるめ君の服、早く脱がすな...。

人の617.jpg

この小説、好きだったので、この2人の配役、ぴったり!と喜んでいた...。

原作を読んだ人なら分かると思うが、インパクトのある題名ほどはセクシー系でもエロ系でもなく(ん、ラブシーン、1行くらいづつは素っ気なくアルよ)題名に惹かれて映画を観に行く男の人は肩すかしをくらう、と思う。この小説、女の人が書いたんだなぁ~とつくづく思わせる。気持ちが、まあるく癒される。2編とも主人公は男なんだけど、リアル男はこんなに優しい事思ってないだろう...。だけど、わかってても、読むと嬉しい...。

39才の美術講師に恋した19才の男の子の恋の話だ。
彼は『オレは昔、かっこよくなりたい、筋肉をつけたい、としきりに考えていたが、今はゆがみたかった』で、眉もぼさぼさにしてみたり服も無造作だったり。
そういう磯貝みるめ君を、素朴にいとも自然に演じてみせるのが、松山ケンイチ。

みるめ君は、ユリのことも目じりのシワもかわいい、と思っているし、ユリはユリで見た目も39才、髪はぼさぼさ、化粧も口紅くらい、とおよそセクシータイプでなく、下着もキャミというよりランニング、パンツも股上深いおばさんパンツ。でも、学生には人気があって、お喋りも雰囲気も吸引力があって、何となく魅力的。
永作博美の演じるユリは、まさにぴったり。

音楽は、自転車とバイクの時に元気の良い行進曲のようなピアノが流れるのみなので、本当に2人の恋をドキュメンタリーで見ているような気持ちになる。は、恥ずかしい...。
一番、私が恥ずかしい気分になったのは、みるめ君が絵のモデルになって一枚一枚脱がされていくところ...。ま、見せてるのはデカいトランクス姿だけなんで、それ、正しくないよ、と密かにツッコむ。絵を描く現場は、磁場が働いているからモデルを脱がす事なんて、案外簡単だ。でも、潔くフルヌードだよね、芸術のためだし(笑)
松山ケンイチは、スイッチをつけたり消したりするところが、恥ずかしかったようで。

でもちょっと待って、最初は着衣のモデルが続くんじゃないかしら?
その前に、飲み会の後で2人でぐるぐる散歩しながら『私、君のこと好きなんだよ。知ってた?』って場面が好きだったけど、無し?
あ、好きかも...ていう気持ちになり、だんだんと2人の距離感が無くなっていき、そうなるまでのインターバルは長くしてほしい。なんで、こんなに短い?!なんで、すぐ全部脱がす?
この行間は、大事に見せてほしかったな。好きになるまでそうなるまでの、ドキドキ感や揺れも、もっと2人の表情のアップも見たかったし、音楽も少し入れてほしかった。

それでも前半はどきどきするものの、後半は冗漫で退屈。
さすがに、身じろぎする観客が多かった。
ユリが学校辞めたりインド旅行に行ったり、恋がやがてフェイドアウトして、やけに未練がましいみるめ君のウロウロする姿と、延々と映し出される屋上と青い空。
『屋上と青い空』がこの映画の残像として、眼に焼き付くはめに(泣く)

あの原作で、何故こんなに長い(137分)のか?判らない...。

それに、みるめ君はユリを思いながらも『無理に解消しようとしないで、じっと抱きかかえて過ごしていこう』と思うのに、映画ではどこかもうストーカーめいていたぞ...。

松山ケンイチは、いつもぴったりのキャラを演じてくれるが、作品のほうが今一歩的映画が多くて、なんでだろう。
この映画も勿体ない...。あと、もう少し。
雰囲気は好きだし、猪熊さんのあがた森魚はじめ、配役もキマっているというのに。

松山ケンイチファンなら、彼の"素"が観れて、おススメする。
それ以外の人は...どうだろうか?ん~、はっきり言って、退屈だろな...。
私は松山ケンイチファンじゃないので、映画より小説のほうが好き...。
うっ、また、どっかから石が飛んでくるかも...(^^;


山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』
あぁ、言葉って、こういう風に使うんだ...。
ありふれた言葉なのに詩のようにリズムが良くて、会話のセンスも良くて、こうしてほしい気持ちを満足させてくれる。読んでいて心地よい。
そして優しくくるんでくれる。
2編ともストーリーはあるようなないような...なのに、涙が出た。いや、泣く話じゃ無いんだけど。

『虫歯と優しさ』で
『......どうしてこんなに可愛い人と、僕はもう付き合えないって、思うんだろう』
ありがたい科白だった。そう、私は可愛いのだった。

ここのところも好き。ただ、ずるい科白だし、こんな優しい事を言う男っているのかな、と思うけど、別れる時はこういうふうに言ってほしいものだ...。



人の2619.jpg松山ケンイチは、ある雑誌のインタビューでこの映画の"磯貝みるめ"について、こう答えている。以下、抜粋。
『演じていて気づいたのは、みるめは強い人間だということです。まぁ、ものを知らないから、無知だから強いんだとは思いますけど、諦めたり、自分の気持ちに嘘をついてまで逃げようとしないんです。簡単だと思うんです、好きな人から逃げることなんて。他の人と恋愛ゴッコをしたりして、どんどん忘れていくわけじゃないですか。それをしないんですよね。うらやましいと思うし、すごく純粋で奇麗で強い人間だと思います』

中高生から大学入って...人を好きになったりなられたりの多感な時期、自分も傷つきたくないはずなのに『好きな人から逃げない』って、う~ん、何気にスゴいことだと思う。


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