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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
クワイエットルームにようこそ
2007年10月27日 (土) | 編集 |
眼が醒めると、隔離病室で5点拘束されていた。ここはどこ?私は何をした?

クドカン481.jpg

佐倉 明日香さくら あすか(内田有紀)は、800字のコラムを書く締め切りのはずが、気がつくと、仕切りのない便器がある真っ白い部屋に居る。原作の文を借りると『寝るところと排泄するところが、同じ場所って、人間のステイタスとしてかなりダメな状況だ』う~む。
明日香は、薬のオーバードーズ(過剰摂取)で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれ、しばらく非日常世界を送るはめに。面会にやって来た同居人の鉄ちゃん(宮藤官九郎)は、明日香の姿を見て『うわ~レクター博士みたいだね、というか(マスクが)河童みたいというか、なんつーか近未来というかAKIRAみたいだねぇ~』と、かます。
『ここ、ハンパないよね。スゴい棒みたいなコが居てさぁ』
そう、ウチも夫が鬱で心療内科に通っているけど、結構、拒食症の細~い若い子も居たりして、ハンパなくて、容赦ない所だ。
拒食、過食、虚言、自傷など、様々な女たちが入院している閉鎖病棟での2週間と明日香の心の経過を描いた物語。
会話も全部好き、笑わせてくれるし。ストーリーも破綻無く、見せてくれる。最後になって、シリアスになってゆくけど、案外身につまされるものだ。心療内科に、多少縁がある者にとっては。
原作どおりだが、映画のほうが生身の俳優さんが演じている分、少し涙が出た...。

閉鎖病棟の女たちは、気がついてみると優しい。ほのかに優しい(西野さん以外)

クドカン2482.jpg西野さん演じる大竹しのぶは『黒い家』も怖かったけど、今度のも或る意味怖い。
こういう人が近所に居て、詮索をはじめ粘着されたら、私は心が壊れると思う。
そのくらい、怖い。
大竹しのぶの演技、サイコパス入っている。

鉄ちゃん(宮藤官九郎)も一番ハードでダメージを受ける立場なのに『うん。うんうん』とヒロインを受けとめる気が優しい男(涙)クドカンは、ビジョアルはともかくイイ男に見えましたよ!

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