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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
幸せのレシピ
2007年09月30日 (日) | 編集 |
同じようでも映画のレシピはそれぞれ違う。キャサリン・ゼタ=ジョーンズはやっぱ色っぽい。

レシピ457.jpg

ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク版。
ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、自分のルールで自分の世界を断固として守り抜く孤独なシェフ。
そんな時、母を亡くしたばかりの姪ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取る事に...。
自分のルールなんてガラガラと崩れていくし、ケイトがいくら頑張っても、彼女は心を開いてくれないし、ご飯も食べてくれない。
ケイトは、自分以外の人間に心を砕き、気にかけ始める...。
そして、新しく店に入ったニック(アーロン・エッカート)にもイライラし、心をかき乱される...。


↓キャサリン・ゼタ=ジョーンズ in スマスマ
レシピ3459.jpg

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは『ビストロ・スマップ』に出ていましたね。

『繊細で傷つきやすい役を探していたんです。”シカゴ”では2人を殺しても、歌って踊ったりしているし ”トラフィック”では密売人だったり、強い女性と思われているから』と言っていましたが、やはり結構、気の強い女性に見えましたね~。
映画の中では『レアに焼け!』とクレームをつける客に、生肉をフォークでテーブルに突き刺す場面が一番好きだ、と言っていましたし(笑)
慎吾ちゃんの『おいしー!』コスプレシーンは、丁度その場面をやってくれましたが、キャサリンは『あんな変な髪型だったかしら』とツッコミを入れてました。
私は映画の間中、それを思い出してしまい、キャサリンのおだんごヘアーが気になってクスクス笑っていました。

『マーサの幸せのレシピ』のヒロイン、マーサは、いかにもドイツ女性らしい硬質な感じ。
ドイツの公的機関の窓口に居てもおかしくない?!なんとも近寄り難い雰囲気の女性でした。
店のオーナーとの関係も、もっとシリアスでしたね。
相手役は『レミーのおいしいレストラン』の”リングイニの兄ちゃん”みたいな冴えない俳優さんだったので、私的には萌えませんでした...。
この舞台となったドイツのハンブルグって、特に気難しく愛情表現も苦手な気質の人間が多いそうで、料理は栄養を取るのが第一、デザートのスイーツを楽しむなんて背徳的...みたいな土地柄。
マーサは、きちきちのハンブルク人の典型のような女性を体現していました。
それ故に対比が目立ち、彼が作ってきたスイーツに心を溶かし、マーサは最後には綺麗に柔らかくなっていって、ラストはこちらのほうが余韻があり静かな感動がありました。

『幸せのレシピ』は、主人公のキャサリンが最初から華やかで綺麗でした。
あれじゃあ、男達の秋波を避け色目を受け流しながら、生きていくの大変だったでしょうね(笑)
お肌のあらが目立つのもかえってナチョラルで、こういう普通の役に合うなと思いました。
ニック役の人も、私は初見なのですが、好感が持てました。
こちらは ”料理のレシピ”より、最初からケイト目当ての入店のような気がしました(笑)
金髪ゴリラ男の口説き方も、素敵でしたね。
目隠しして味ききをしたり、芸が細かい(元祖と同じだけどw)
徐々にケイトの気持ちをつかんでいって、キスするまでも長いし(笑)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがやると、実に色っぽいですねぇ。

ほとんどキャラもストーリーも同じですが、主人公がパリっと格好良く、ラストに持っていくまでが微妙に違います。ちょうど『Shall we dance?』方式でしたね。

こちらは、ラストも明るくハッピーで、スゴくハリウッド的。
”恋”を観るなら、断然『幸せのレシピ』のほうです。
”料理”や”人生”を観たいなら『マーサの幸せのレシピ』ですね。

BGMが違って、こちらはパバロッティーの『トゥーランドット』をイイ場面で使っていましたね~。
反則ですよね~。燃えますもん(笑)
『誰も寝てはならね』は、氷のような冷たいお姫様の心を、一晩中歌ってかき口説き、溶かしていく歌でしょう。ぴったりでしたね。

エンドクレジットで、しみじみ聴き入ってしまいました。

『幸せのレシピ』は本国ではイマイチだったそうですが、私はこのジャンルは好きなので楽しみました。
私にとっては心のスイーツです。美味でした。


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『めがね』観た~
2007年09月28日 (金) | 編集 |
喰う、寝る、ぼお~~とする...たそがれる...

めがね454.jpg

『たそがれる』というのは、日常から離れて命の洗濯をするというか、ほぅ~とするというか...。

タエコ(小林聡美)も最初は理屈っぽく抵抗してたものの、最後には風景に同化してましたね。
タエコが置いていったスーツケースには ”日常の煩雑さ”が、ぎゅうっと詰まっているんだろうな。
スゴく疲れた時に、観るといいかも知れませんね。

加瀬亮、素でいいですね(単なるファン)木綿の白いシャツが似合ってて。
加瀬亮は、すぐに現地に溶け込む脳天気さと食欲を持った”ヨモギ”という役なんですが『あの~何しに来たの?』っていうくらい ”コージ”(←犬)と同じくらいの存在感でしたね(笑)

もたいまさこは、まるで”何かの達人”です。”何か”って何?って言われても困りますが(笑)
もたいまさこがぎーこぎーこ自転車漕いで来てくれた時や、赤いロングマフラーをなびかせて現れた時は、彼女がまるで『ヒーロー』に見えましたよ。

光石研、妙~な俳優さんになったんもんですね(笑)
長谷川法世のマンガを読んでいたから『博多っ子純情』も観ましたけど、この間の『それでもボクはやってない』のあの人でしょう。はぁ~~。いや~面白いもんですね。


めがね3456.jpgどちらかというと、私は『かもめ食堂』のほうが好きかな。
あの独特な世界を初めて見たインパクトと、ストーリーが何とかあったから。食べ物も『かもめ』のほうが、作るところから見せ、夕ご飯向きのメニューもあり、美味しそうだった気が。こちらの『めがね』は”朝ご飯”が多いし、ストーリーはよりシェイプされて、ん~何か”彼岸の世界”に居るような~。


『天然コケッコー』よりゆるぅ~~ゆるぅ~~...Zzzzz...あっ、すみません!寝てしまいました。

とはいえ『めがね』も心地よいので、きっと脳はα波を出しているはず、うん。


めがね2455.jpg


ただ、油断するとノンレム睡眠の彼方へ、飛んでいってしまいますから。

お目覚めの時は、もたいまさこサンが『おはよう~ございます~』と声をかけてくれます。
『ぎょっ』として目が覚めること、間違い無しです。

『お休みなさい~』と寝付くまで、じっと枕元に居られるより、いいですね~ぐふふ。



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プラネット・テラーinグラインドハウス
2007年09月25日 (火) | 編集 |
爆発の中から飛び出してくる片脚マシンガン美女、チェリー・ダーリン!一番っカッコいい!!

テラ451.jpg

このシーンが、一番テンション上がりまくり!

このチェリーをやってるローズ・マッゴーワンって『デス・プルーフ』で、ナンパされて助手席に座ってエラい目に合う金髪美女より、こっちのほうが随分と女っぷりがいい。
このメリハリのある痩せ過ぎないボディ、可愛い色気、いいわぁ~。私の好み。
女医さんも頑張っていたし(直角に注射を打つのはやめてほしいけどw)女性が強くて魅力的な映画だった。

あの~、ところで、映画の冒頭で気付いた事がある...。
私は、どうもスプラッター・ホラーは苦手みたいで...。我ながら、今頃、気付くのもどうかと思うけど。
最初の沢山のタマが散らばり、ゾンビ達がぐにゃぐにゃ人の身体を食べて...。
あ~、駄目だ!ゲボしそう~(泣く)

予告では『SAW4』をやっていた。ジグゾー先生、まだ生きてるんだ。結構、長生きだね。
ジグゾー先生にも会いたいけど...人には好みじゃないジャンルがあるんですね...げぼげぼ。


テラ2453.jpg

キャラは色々楽しめたし、ストーリもこちらが断然楽しめるんですが、なんつーかスプラッター場面が気持ち悪かったので...。
私は、タラちゃんの『デス・プルーフ』のほうが好きかなぁ。
長~いガールズ・トークは、端折るか、もう少し会話が面白いといいんだけど。

これを2本立てで観るなんて、タフじゃないと出来る技じゃありませんっ。

ロドリゲスもタランティーノも”好き者、くせ者”でありますね。

画面のザーザー、楽しみました。
せっかくのラブシーンが『リール紛失』で笑えましたが、泣きました(笑)

もうね、いつものように長々とダラダラレビューを書こうと思ったんですが...

.....『リール紛失』.....(笑)


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ミリキタニの猫
2007年09月23日 (日) | 編集 |
はらはらと落ちてゆく怒り。少しずつ癒されてゆく魂の旅。今87歳、ミリキタニ。

ミリキ2448.jpg

ちょっと前に『ミリキタニの猫』を観た。
絵も猫も好きで観たんだけど、途中で思いがけず泣いてしまった。
えっ、こんなに泣く映画だとは思わなかった。ぎゅっと心をつかまれた気がする。

最近、心に傷を負った人々を癒すために包帯を巻く『包帯クラブ』や、子供の頃に受けた性的虐待でトラウマになった女の子を”本物のブルース”で癒す『ブラック・スネイク・モーン』等の『心や魂を癒していく』映画を観たけど、さすがにこの映画はドキュメンタリーだけあって、その意味は深く重く、見応えは群を抜く。

いや、まず、この映画はドキュメンタリーなんで、こういう『主人公が魂を癒していく』結末にしようなんて脚本は無かった、と思う。
ニューヨークに住む若い女性リンダ・ハッテンドーフが、ホームレスの路上アーティストの”猫の絵”をたまたま買ったのが、きっかけだったから。

そして、撮り始めたこのホームレスのじいちゃんときたら、過酷な自分史を抱えた人だった。
日系移民の子としてアメリカで生まれ、3 歳で一家は日本へ帰国。
18歳の時、兵学校を嫌い、アーティストになろうと、姉のカズコ一家と共にシアトルに移住。
アメリカ国籍を持ちながら日系人強制収容所に入れられ、母の故郷のヒロシマは原爆で親や親戚は全滅。

見ていると、あぁこの人は80歳(撮影当時)の今になるまで”傷”が癒えなかったんだ。ずっとずっと”怒り”を胸に抱き続けていたんだなぁ、というのがよく分かる...。

そんな中で、あの”9・11”が起こる。えっ本当にこれドキュメンタリー?!
ひっきりなしのサイレンと濛々と立ちのぼる有毒の煙の中で、咳き込みながら絵を描いているミリキタニ氏。そんな彼を見ていられず、リンダは自分のアパートに連れて帰る。
リンダのアパートも、あのビルの近く。室内の撮影は、9・11のTVニュースを流し続ける。
日本では見れない映像と内容のニュースもあり、臨場感たっぷりである。

このアパートで、リンダとミリキタニじいちゃんの奇妙な暮らしは、彼の心を和らげてくれたようにみえる。リンダが夜遅い帰宅の時は『若い女性がこんなに遅くに~』と泣きそうな顔で心配し、彼女に心を許しているのが見て取れる。

『市民権も社会保障も、アメリカのものは要らぬ!』と断固拒否する頑固じいさんのミリキタニ氏であったが、リンダの助力や労力で新しいアパートに住めるようになる。
それもまた、アメリカの一面。
そして、あのツールレイク強制収容所への巡礼ツアーに参加する...。

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↓下に続く。

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気になるコレカラ映画
2007年09月21日 (金) | 編集 |
まだまだ強い!『HERO』と『エヴァンゲリオン』観てないけど...。
エバァ443.jpg

全国公開映画の観客動員トップ10 が、新聞に載ってました。
1. HERO (2週目)
2. エヴァンゲリオン新劇場版:序(3週目)
3. Life天国で君に逢えたら(4週目)
4. ミス・ポター(1週目)
5. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(9週目)
6. 釣りバカ日誌18ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2週目)
7. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(1週目)
8. オーシャンズ13 (7週目)
9. トランスフクォーマー(7週目)
10. ラッシュアワー3(4週目)


で、『映画生活』の満足度ランキング・トップ10 は...
1. 夕凪の街 桜の国
2. キサラギ
3. 河童のクゥと夏休み
4. 包帯クラブ
5. ダイ・ハード4.0
6. アヒルと鴨のコインロッカー
7. 天然コケッコー
8. シッコ
9. レミーのおいしいレストラン
10. GROW 愚郎
           ...だそうです。

ウチの近くの大手シネコンでは『クィーン』『リトル・チルドレン』『キサラギ』等を1000円(チラシ持参)で限定上映するんですよ。評判が良かったのでしょうか?
こういう試みは、どんどんやってもらっって、いい映画は皆さんに観てほしいです。
ついでに『アヒルと鴨のコインロッカー』や『天然コケッコー』なんかも、大手シネコンでぜひ限定上映してほしいです。

さて、9月下旬から10月は観たい映画が押し寄せて来ています!

まず、9月公開中『ストンプ・ザ・ヤード』『題名のない子守唄』...出来たら観たいけど...。
   
   9月21日~『ファンタスティック4 銀河の危機』...DVDで観るつもり...。
   
   9月22日~『プラネット・テラ in グラインドハウス』...観る。デス・プルーフと対なんで。
        『アーサーとミニモイの不思議な国』...DVDでいいかぁ。
        『めがね』...以下、迷ってる。未定。
        『さらばベルリン』
        『サルバドールの朝』
        『キャンディ』
  
   9月29日~『幸せのレシピ』...観る。
        『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』...観る。
        『クローズド・ノート』...以下、未定。
        『パーフェクト・ストレンジャー』
   
   10月からの『ヘアスプレー』や『パンズ・ラビリンス』や『自虐の詩』も観たいなぁ...。

『あぁ、同じの観るよ~』って方、ぜひTB貼ってくださいませ。よろしく!

映画って、ホント いいもんですね~ 。・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・  ではでは。

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包帯クラブ
2007年09月19日 (水) | 編集 |
巻きます 効きます 人によります

包帯4442.jpg

まず言っとく。原作よりも映画のほうがずっといい!
喜劇なのか?!この映画。
会話のテンポとそれぞれのキャラが立っている。
原作で感じた違和感や共感できなかった部分が上手く繕われている。

”包帯”っていうと『永遠の仔』でも、海に入水した少女の包帯を2人の少年が宝物のように取り合うという場面があったなぁ。そこが印象的だったけど、原作者がこだわるモチーフかも知れないね。

包帯3437.jpgキャスティングがスゴく良い!もう、みんなぴったりハマっている。

そして、柳楽優弥くんを観るだけでも、価値がある。

涙は出なかったけど、笑えて全然退屈せず、ちょっとキューンとする青春映画です。



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↓続きは、ネタバレと辛口書評付き。イヤだぁ~、という人はスルーして下され。
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ブラック・スネイク・モーン
2007年09月17日 (月) | 編集 |
ブルースで、優しくハグして

スネイク2434,jpg

この絵は、単なる管理人の趣味です(笑)最初はハードなシーンがあるのですが、それほどHな映画ではありません。あしからず。

まぁ『アダムスファミリー』のクリスティーナ・リッチーちゃんも、オトナになったもんです。
『耳に残るは君の歌声』も充分オトナでしたが、ジョニー・デップしか見ていなかったので(笑)
子供の頃に受けた虐待で”セックス依存症”になった女の子という役を、クリスティーナ・リッチーが体当たりで演じています。眼の下にあざを作り、鎖で擦り傷作りながらの熱演です。


スネイク433.jpg案外、地味めの進行で、スゴく面白いってワケでは無いので、私としては”音楽”の部分を多くして欲しかったですね。
サミュエルが演奏するシーンだけでなく、BGMでもがんがん使ってくれれば、もう少しノレたかな...。
それでも、レイ(クリスティーナ・リッチー)がか細い声で歌う所や、ラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)が弾くギターはボンボボンと重低音で心に響きました!


レイの恋人ロニー(ジャスティン・ティンバーレイク)も歌ってくれると思ったんですが、ジャンルが違う?!のか、歌わず...残念(笑)
見た目、全くGIに見えるニイちゃんなんですが、神経過敏で不安症に悩む若者を繊細に演じていました。この人、よいなぁ~。ジャスティン・ティンバーレイクの好感度up!です。
レイの過去を聞いても、愛してるんですね。レイは母親とは最後まで判り合えなかったけれど、彼と助け合ってやっていける、いや、やっていって欲しい、と思いました。

ラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)は、レイを癒してあげることで自分も救われるんです。
そして、彼にだって、ロマンスは訪れるんです。
『トランス・アメリカ』や『世界最速のインディアン』でも感じたけど、どんな年齢でもどんな人でも、心をオープンにしてればロマンスが生まれるんですね。
いつまでも男と女である事を忘れない、っていう姿勢も大事なんでしょうかねぇ。

そう、肯定的で包容力のある描き方でした。

地味で渋いが、じわ~~と温かいものを感じる映画です。



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ミス・ポター
2007年09月16日 (日) | 編集 |
ピーターラビット!世界一有名なうさぎ(あっミッフィーも好きだけどw)

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子供がいる人なら、あの小さな絵本を育児バックに入れてた事があるだろう。
で、観たかったの!映画の印象は、静かな落ち着いた作り。

レニー・ゼルウィガーが、人の良さそうなほっこり笑顔で、温かいけど芯の強い女性を演じている。
う~む、レニーさん、ますます色気が無くなってきたような。

ユアン・マクレガーは、出版社一家のおミソの末息子ノーマンを愛らしく演じている。
な~んかこの2人の恋って可愛いけど、官能の”か”の字も無くて、その辺が物足りないのだけど、まっ私的には、動くピーターが観れただけでも嬉しい。

ミス・ポター(レニー・ゼルウィガー)があまりにも地味な作りなので判り難いが、上流階級のお嬢様だったのね。

ポタ-2432.jpg 原稿持ち込みも、馬車の御者や執事や婆やも引き連れてするのか...。原稿を編集者がじっと見ている時間は、地獄の時間。運よく、原稿採用。みそっかすの弟ノーマンに任せようと。

このノーマン、何もかも編集者の仕事は初めて。
でも、それだけにピュアな読者の気持ちで”ピーターラビット”を見る。
『素晴らしい!』『可愛い!』もう褒め方が良い!なんて、いい編集者だ!(笑)


この頃の上流階級の令嬢が、絵本を描いて職業婦人になるなんて、今の私達には判らないほど大変だった事でしょう。
また、ポターの恋も生涯も、考えていたよりドラマティックなものでした。
自分の信じる夢や幸せを実現するのに相応しい、静かだけど自分を曲げない強さがあったミス・ポター。
最後に、ミス・ポターが小さな幸せをつかんだ事も嬉しい。

イギリスの湖水地方のように静かで落ち着いた映画なので、物足りない人もいるかも。
ピーターラビットが好きな人向きかな。
サボっていたので映画レビューが溜まっているんで、今日はちゃちゃっと終りです。では、また。

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リトル・チルドレン
2007年09月09日 (日) | 編集 |
夏の終わりにオトナの映画を観た...。オトナになれない大人達の物語。

リトル429.jpg

ちょっと前に観たけど”塩漬け”になっていて、やっとupです。
ツタヤで『がんばれベアーズ!』が空くのを待っていたら、9月になってしまいました...。
何故『がんばれベアーズ!』かというと、どうしても見て確認したい子役がいたからです。

この映画は上映館が少ないせいか、あまり話題になってなかったような気がしますが、私の中ではスマッシュヒットでした。
結構、深刻そうなのに、どことなく滑稽な部分があり、苦笑、失笑、冷笑...と思わず笑える...。
そうそう、英国映画では無くアメリカ映画なんですが『クィーン』や『あるスキャンダルの覚え書き』と似たテイストと肌触りがあり、この辺が好きな人にはお薦めです。どちらかというと女性向きかな。

まず、キャスティングが素晴らしい!
本当にこの役はこの人!というほど、ぴたりとハマっています。

サラはケイト・ウインスレットじゃなきゃあダメ(強気ですw)
あのぽったりとした躯で ”昼下がりの情事”に走る...。それも、サラから、すんごく積極的に。
そばかすの多いざらついた肌と太目の身体が、妙に主婦っぽくて、生々しいなと(笑)
郊外に幽閉された主婦の枯渇感と退屈から逃れるように、ぷちんと非日常に突っ走るリアリティに溢れている...。そして、彼女が持つナチョラルな存在感と優しさ。
真夜中の公園で、元性犯罪者のロニーと鉢合わせして、たじろぎ慌てふためくも、ロニーのあまりにも胸を衝かれる泣き方に、彼女は思わず声をかける『あの、大丈夫?』と。
サラ演じるケイトの、まぁるい優しい感じがよく出ている。

ブラッド(パトリック・ウィルソン)は『プロム・キング』なんて呼ばれるほど、最初『どこが?』って、私にはハンサムに見えなかったけど、この男(ひと)は表情と話し方がチャーミング。
だから、見ているうちに、好感を抱いてしまう。汗をかいた裸も綺麗。
『オペラ座の怪人』の恋敵のラウルの役?この人だった?全然っ、印象に無い(笑)
それより『ハード・キャンディ』のほうが上手い。こちらもたくさん汗(冷や汗w)をかいていたけど、汗が似合うし、ちょいとHな役でもイヤらしく見えないタイプの男(ひと)である。
そして、見た目より”子供っぽい”男を無責任に無自覚に演じていて、やはり彼も役にハマっている。

彼の妻キャシー(ジェニファー・コネリー)は、クールで知的な美女すぎて、ブラッドの空虚な潜在意識を圧迫する...。もちろん、彼女はバリバリ前を見るオトナの女性であり、モラトリアム(司法試験の勉強中)のブラッドの気持ちなんぞ考えちゃあいない。

ラリーも警官を辞めざるを得なかった...どうしようもない大きな”子供”。

ロニー!(ジャッキー・アール・ヘイリー)この人には、誰もがびっくりするだろう!
元性犯罪者の役を『地?』と思えるほど、ぞっと気持ち悪く演じている...。↓ほら、こういう感じ。

リトル2430.jpg

彼は、なんと『がんばれベアーズ!』に出ていた不良少年ケリーをやっていた!
タバコを吸い、バイクを乗り回し、いい女は速攻口説く。
リトルリーグは12歳までだから、15歳でやった彼はあの頃も小柄だった。
でも、眼は美しくハンサムと言えるだろう。
彼は13年ぶりに奇跡のカムバック。その間は色んな仕事をして生計を立て、苦労したそうである。


観客は、ロニーがデートの後に取る行為にフリーズし、最後の場面で獣が哭くような声に胸をつかまれ驚かされる、と思います。凄いです!本当に演技をしているようには、見えません。
ぜひ、観て下さぁい!

後味は、案外いいんです。
サラは、最後には”一番大事なもの、失ってはいけないもの”に気付くのです...。
映画の中の人達は、みんな”大人”として歩き出すことでしょう。

最初は笑って観ていたけど、自分の事に置き換えたら...これは怖い映画だわ...。
いくら年取っても”大人”になったとは限らない...。まんま自分?!(汗)
何かに不満でも『自分で何か変わろうとしている?』と聞かれたら『NO...』
一歩も前に出ていない...。
もし未来を変えたかったら、自分の意志で変えること、前に進むこと...なのね。

むむ、とにかく、お薦めです!!

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『Blog・キネマ文化論』が消えた...
2007年09月07日 (金) | 編集 |
私が、映画レビューのブログを書いているのは、何故だろう?

映画館の暗闇の中で、ドキドキして上映を待つ。
映画館に行っては、感想を自分の中に溜め、ブログをupする。この作業は思ったより、簡単でない。
この積み重ねで出来た沢山のエントリーやもらったコメントの数々は、自分にとって宝物のはずだ。
私は好き嫌いが激しいので、最初から嫌いな映画は観たくない。それが自分のスタンス。
観た後、ハズレることがあって辛口批評になるけど...。
イラストもup するので、最初から嫌いなものは描きたくないというか、描く気がしない。
タラン6428.jpg

最初から批判ありきで映画を観に行くのは、良い悪いというより、楽しくない。

映画ブログの中には色んなタイプがあって、それこそプロが書いている物や、話題作、単館系あらゆる映画をたくさん観て映画レビューを書いている所や、試写会などでいち早く情報を伝えてくれる所、掘り下げて詳しい所、アニメやマンガ、本も取りあげている所、などなど百花繚乱。

さて、前のエントリーで取りあげていたので、ここで書いておかないと自分も収まりがつかない...。

いつもの炎上だと思っていた『Blog・キネマ文化論』が、消えた...。

まさか、消える!とは思ってなかった。

『キネマ・文化論』は今ほど上位じゃない頃は、まだ穏やかな(今と比べると)可愛い文体だったような気がする。コメント欄のレスも、まめにされていた。
刺激的なエントリーの時は、コメント欄が賑わって(荒れるとゆーか)反応が違った、と思う。
ブログの無反応の淋しさはよく分かるのだが、それにしても刺激的な言葉も多くなってきた、と思う。

だから、言えてるエントリーと引くエントリーと混合する映画ブログだった。
話題作と単館系まで、あらゆる映画を網羅した感想と評価額。なかなか他に無い映画ブログだった。

最近は、鬼のように毎日映画レビューをupされていたので、驚いていた...。
尋常なレベルではない。かなり実生活を犠牲にしないと出来ない技だ。筆も荒れていた気がする。

つい最近のエントリーでは『げっ』と受け付けない文章もあった。そういう時はスルー。
それらをひっくるめて、私は『キネマ文化論』の愛読者だった。
だから『謝罪文』の読者にも愛着を感じていない...等のくだりは、軽い失望を覚えた。

あの『エヴァ』のエントリーで反論コメントが来るのは、本人の自己責任。
本人も分かって、反応を楽しみたかったんだ、と思う。
炎上をくい止めるチャンスは、最初の『謝罪文』にあったのに、石川氏はそれをしなかった。
おいおい、曲がりくねっている男だな。また、炎上。う~ん、しょうがないよね...。

私は、そこまでは傍観。でも、そこからは、どうしても許せない。
なんで、個人情報を特定しようとするんだろう。ブログをやってただけの人に。
差別用語が酷くて我慢が出来なければ、ココログのほうに削除要請を出すとか、順序がある、と思う。
なんで、ネットに、本名と歯科医院の集合写真が出回るんだろう。

全部が『エヴァファン』じゃなくても、外部からみたら『エヴァファン』に見えるし、
どっちがどの歯科医院か?も外部から見たら、分からないし。
今度の事も、マスコミのネット叩きのいい材料になりそうで...残念です。

『Blog・キネマ文化論』には ”カフカの森”という膨大な書評もくっ付いていた。
全部は読んでなかったので、残念。

私も、人とのいさかいで最初のブログを潰した事がある。削除した時には、涙が出た...。
リンクしてくれてたブログに何も言わずに、消えた。今、多分、私のブログだと気付いていると思うが、TBをくれないので、きっと怒っていると思う。

ましてや長年の『キネマ文化論』さんのブログが消えるのは...どんな思いか考えた事ないんだろうな。
私は悲しい。今度の事は、凄く残念だ...。

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タランティーノin『R25』
2007年09月04日 (火) | 編集 |
今日のエントリーは、タラ・プルーフ(タランティーノ仕様)と映画ブログについて。

タラン5427.jpg

『デス・プルーフ』の記事をupしてから、よそ様の映画ブログで驚いたことがあります。

その一つはTBを頂いた『我想一個人映画美的女人blog』さんです。
(映画の最新情報と華やかな雰囲気で、コメント欄もわいわいと賑わうブログです)
タランティーノが来日して舞台挨拶するジャパンプレミアで『タランティーノが観客と一緒に観たい』ということで、なんと!migさんの隣にタランティーノが座ったそうです!
タランティーノは例の”女の子の長々トーク”では寝てしまったそうで(自分が寝るなw)途中ではっと起きて周りの反応を窺ったり、自分の映画に笑ったり、とまぁ忙しかったようで(笑)

この時の様子は、フリーペーパー『R25』(8/31→9/06)にも載っていました。
以下、青字は『R25』から引用。
『今回東京でも、ファンのみんなと観たんだけど、生の反応を見られた。スタントマン・マイクがケガをした場所にウィスキーをかけて”AHHHHH!!”って叫んでいるシーンで決壊(笑)みんな”A-HA-HA-HA-HA!!”って大爆笑さ。最高だったよ』
そりゃあ ”長々トーク”でせき止めていたからね~(笑)

無料雑誌の割に、結構 読み応えがあるインタビューでした。
『アメリカ版では肉どころか骨まで削らされたからね。それを甦らせたんだ』
甦ったのは...『ラップダンスのシーンだね。アメリカ版ではバタフライが”ラップダンスの準備をしなさいよ”って言われたところで”リール紛失”ってスーパーが出るけど、日本版ではばっちり見せられるぜ』『あと、コンビニのシーンも白黒シーンもなかった』
あらっ”女の子の長々トーク”じゃなかったのね。

ラップダンスとは、お客に絡みついて踊るストリップ的なダンスの一種だ。
あたしゃ『それでYO 元気かYO』なんて言いながら踊るダンスだと思っていました(汗)

『最初は世界中の観客に支持してもらうなんて考えてなかった。80年代の映画には単純に、自分の好きなものが反映されてないと思ってただけ。フランチャイズものや続編だらけの、いまのハリウッドよりもボクにとっては悪い状況だった。同じように思っているヤツがきっといて、ボクが頭の中で作ったお気に入りの物語を、気に入ってくれるはずだとは思ってた』
『ボクも、ちゃんと自分の声に忠実に作品を作れば、もしかしたらそのうち、受け入れられる作品ができるかもって思ってたら...』

94年、カンヌ映画祭で『パルプ・フィクション』がパルム ドール賞を受賞する。
『大ヒットしちゃったんだ(笑)』

何かを創る時『自分はこれがやりたい』という核(コア)は必要なんだなぁ、とつくづく思いました。
彼が子供の頃観たグラインドハウス・ムービーをタランティーノ仕様に、作りたい...。
そういうテイストの映画が好きな人とそうでない人がいるとは思いますが、タランティーノの映画は着実にファンをつかんできた、と思います。

あの~私、今度の映画、全てが好き!ってわけでは、ないのですが、エンディングのぱあ!とした爽快感は好きだし、タランティーノが ”ゾーイのスタント”に払う敬意は、気持ちの良いものだと思います。
前の記事のTBにある『海から始まる!?』さんのブログ(”時をかける少女”や”天然コケッコー”でもとても詳しいブログです)では、ゾーイのロング インタビューが載っております。
彼女のさっぱりとして怒りっぽい?性格もうかがい知れて、大変興味深い記事になっております。

『デス・プルーフ』をupして、いつもお世話になっっているブログさん達にTBを貼り付けに行ったら、おぉぉぉ、驚いた事に!ほとんど『エヴァンゲリオン新劇場版:序』じゃあないですかっ!
それに『エ』はどうやって変換するのよ(泣く)
映画評論というより、何やら嬉しそうなレビューで、コメント欄もわいわい楽しそうで。

私は、TV版も劇場のも観てないんですね(ほらオタクじゃないからw)
観よう観ようと思ってたんですが...。
今度のは初心者には無理と書かれていたので、おさらいしてからDVDで観たいと思います...。
何か、悔しいよう、淋しいよう...。

あの、私の所にTBをくださるブログの『人気ブログランキング』をクリックすると、大体みんなカテゴリーは『映画(全般)』なんですよ。その上位の『Blog・キネマ文化論』を覗いて、ぶっ飛びました。炎上してるじゃないですか...。驚き。
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』でコメント欄を最初閉鎖してたら『包帯クラブ』のほうに、どうしても一言言いたいエヴァファンのコメントが入り、そこで『エヴァ』のコメント欄を解放。
入るわ、入るわ、コメントの数々。『デス・プルーフ』のトコも微妙に荒れている。

『全面・謝罪文』と『追記・謝罪文』もエントリーされてますが、謝罪文というより”おちょくり小説”になっていました。コメント数も凄いのですが、気のせいか右サイドのアフィリエイトが伸びているので、管理人さんはこの状況でも大丈夫なんでしょう...多分。

誰も来ない無反応のブログは、管理人としては哀しいけれど、これじゃあコメントやアクセス数が増えても、嬉しくないなぁ...。

自分としては観る映画をはずしたくないから『どれを観ようか』迷う時に映画ブログを観て、そのうちに自分もブログをやりたくなって。
で、自分のブログは映画公開時からupが遅いので『そうそう、こんなことも、あんなことも』と後から語り合いたいし、コメント欄も含めてブログの個性ですよね...。
で、時々、PCも触りたくなくて放置したりとか、いろいろで...。

とにかく、よそ様の映画ブログで驚いた管理人なのでした...。


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デス・プルーフinグラインドハウス
2007年09月02日 (日) | 編集 |
タラン2418.jpgクエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観た~!

”グラインドハウス”とは60~70年代のアメリカに沢山あった低予算のB級映画を2~3本立てで上映する映画館のこと。
はじめは、ロドリゲスの『プラネット・テラー』とタランティーノの『デス・プルーフ』の2本立てで上映。最初のロドリゲスの映画を観ると帰る観客が多く、また上映時間が長いという苦情もあったらしく、単独上映になったそうである。ご丁寧に、ニセ予告編も作ったとか。

言っとくけど、私はタランティーノ・マニアではない。
(今回観たのは、タランティーノが描きたかったから)
むしろ知らないとゆーか、苦手とゆーか...。
『キル ビル1』の時は、宣伝につられて...
また、監督のキャラにも興味を持ち、ワクワクして映画館に行ったものの、私的には『???』...で。

タランティーノ好きにはイカした映画でも、そうでない者にはイカれた映画...としか思えなくて
『キル ビル2』は未だ観ず。たはは。あっー!タランティーノ ファンの方、石をぶつけないで!


タラン3419.jpg最初のセクシーガールたちの明け透けなお喋り。

男の事など下ネタだらけの他愛ない会話。
女同士ツルむのも心地良さそうに、長くて綺麗な足を投げ出して、延々と続く。

これがまた長~くて、多少退屈になりかけた頃、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)が登場。
カートラッセルを起用したのも、きっと何かの映画のオマージュなんだろうな...。

だいぶ年季が入った崩れかけの顔が、不気味な殺人鬼の狂喜を秘めている。
彼の車はデス・ループ(耐死仕様)に改造した黒いシボレー。ボンネットにドクロマーク。
場面は、一挙に恐怖の世界にギアチェンジ。

あのね、あれだけ女の子たちのお喋りに付き合わされて、女の子たちに感情移入が出来たかというと、ちょいとアバズレなネエーちゃん達だったので意外と『..... 』なだけだった。
おぉっとごめんよ、ガールたち。
車の爆音ともの凄いクラッシュに眼を奪われたけど、スプラッターの部分が洗練されたのかあんまりグチャグチャじゃなくて、ちゃんと眼を開けて観れるホラー?であった。ふう~。

第2のガールズ4人組は...
黄色(好きなのね~w)のチアガールの格好した新人女優リー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)...『ダイハード4.0』マクレーンの娘をやっていた。
ヘアメイクのアナバシー(ロザリオ・ドーソン)...『シン シティ』に出ていた。
あと、スタントウーマンたち。
キム(トレイシー・トムズ)...カーアクションならお手のもの。『RENT』に出ていた。
ゾーイ(ゾーイ・ベル)...『キル ビル』でユマ・サーマンのスタントをやっていた。

もうね、『世界陸上』で腹(といっても見事な腹筋)出して競技している女たちみたいに、逞しい。
躁状態で、自分のマニアックな願望を果たそうとするハイテンションな喋りにも行動にも、あきれて口を開けて観てるだけだわ。ここまでキテると、いっそ清々しい。はは...。

スタント・ウーマンのゾーイに乾杯ね!
ボンネットで、頭が先に逆さまになった時はつかまる所が無いじゃん!と思ったけど、さすがにスタントマンがケーブルで彼女の身体を引っ張っていたそうである。
それでも、彼女は『こんなに怖い思いさせて!じゃあ!やってやるわよ!』と怒りまくりつつ開き直っていたそうで。強いわ~、この女たち。エロかっこいい!とは、このことね。

タラン417.jpg

私が映画オタクで詳しかったら、この映画はもっと楽しめたと思う。
どの映画のオマージュか...とか、いろんな符号が分からなくて残念だったわ~。

なにしろ私は『バニシング ポイント』が車の映画だと初めて知ったし、断然『プリティ イン ピンク』派なんですもん(笑)
モリーが古いドレスをリフォームしアレンジするトコなんか大好きだったな。

まあ、タランティーノ映画に慣れたのか...最初思ってたより、ずっと楽しめましたね。

全然っ、感動作品じゃないけど(笑)少なくとも今まで見たハリウッド大作とは毛色が違うし。
タランティーノが好きな映画や音楽をコラージュして、わざわざフィルムノイズや、音の飛びやダブりまで再現して観せてくれて、凄く『映画への愛』を感じました。

これ、一応ホラーと銘打ちスラッシャー(スプラッタ)映画なんで、よく考えると残虐な場面もあるのですが、イケない事に爽快感さえ感じてしまいました。

最後なんか『よしっ!いけぇ!』なんて思ってしまいました。

タランティーノの毒に、麻痺したんでしょうか...。

グシャ、バキッ、グニャ、ボキッ、バリッ!!おしまい!!


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