映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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あるスキャンダルの覚え書き
2007年06月09日 (土) | 編集 |
バーバラのシーバへの視線、まるで”恋”をしているかのよう...。いや、これは”恋”?

デンチ322.jpg

このシュチュエーション、考えてなかった。うわ~、考えるだに、おぞましい。
『ベニスに死す』のように、初老の男が美少年に懸想するのはOK。
若い男同士なら、もっとOK(笑)
しかし、老女から若い女への、並々ならぬ執着心...う~ん、考えたくなかったので、虚をつかれた。
でも、嫌だ嫌だと思いつつ、眼がそらせない...。ジュディ・デンチの怖いこと...(顔も)

ロンドン郊外の公立学校で、歴史を教えるバーバラ(ジュディ・デンチ)...。
『労働者階級の子供たちに、どうせ教えても、将来は配管工...。他校より平均以下の成績であろうとも、問題ない』と授業改善のレポートも1枚しか出さない傲岸さと、容赦のない物言いに、同僚の教師からも疎まれる存在。
かたや、新任のシーバ(ケイト・ブランシェット)は、妖精のようにスラリとして美しく、屈託の無い優しい性格が、皆の関心を集めている。

バーバラがシーバに寄せる執着愛の中に ”性愛”は含まれていた、と私は考える。
ただ、バーバラは男にも女にも愛でられたことが無い体であり、好きな人にどうしていいのか、為す術もないのだ、と思う。
ただ、シーバの手をカサついたシワだらけの手でねっとり撫でるだけ 、なのだ。
あまりに今までの孤独な生活の為、他人に愛されたこともなければ、愛し方も分からない。
いっそのこと、支配して、完全に自分のものにしたい、と思う。好きになったものに、依存していく。実行力も押しの強さもあり、好きになられたほうは、たまらない。

シーバ役のケイト・ブランシェットも『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフの次に、美しく見える。そして、美しいけど愚か。
甘いゆえに、バーバラにもスティーヴン君にも、つけいる隙を与えている。
一見、何の不自由も無いブルジョア家庭の主婦兼教師を、ふわ~と所在なげに演じている。

シーバの相手のスティーヴン君...まだ少年、まだ子供...だろうか?
世間知らずでお嬢様育ちのシーバをオトす、といった感のアプローチぶり。
目つき顔つき口ぶりから、美しい先生に対するピュアな恋というより、発情期ピークの少年といった面が強い。このスティーヴン君、あまり好きなタイプじゃなくて、残念(笑)
もう少し、セクシーか、美少年だったら、良かったのに...。

シーバが家庭の悩みや窒息感があったとしても、さして魅力が無いこういう男の子に、やすやすと何故??と思う。説得力が無いような...。ところがどっこい、シーバには実在のモデルが...。
小学校教師メアリー・ケイ・ルトーノ。当時35歳で4人の子持ちでありながら、13歳の教え子と関係を持ち、その後2人も出産し、結婚。知り合った時は、教え子は11歳だった、という。
驚いた!なんと、現実の方が、小説や映画をはるかに凌駕している。...とすれば、シーバとスティヴン君の関係はあり、なのか...。

シーバの、父親ほどに年が離れたサエない夫、リチャーズ...演じるは、ビル・ナイ。
『ラブ・アクチュアリー』では、年取ったロックンローラー役をやっていた。
良いマネージャーと良いクリスマスを、しみじみとおくっていたね...。
また『パイレーツ・オブ・カリビアン』のタコ男、デイビー・ジョーンズなのだ!
今度の『3』で素顔をチラっと見せ、思ったより優しい目つき(笑)
この映画でも最後に、ドアを開けた時の目は優しかった...。

最近、私は、ひそかにタコ男ビル・ナイのファンです...。

シーバのその後はあっけなく、現実のメアリー事件ほど劇的ではない...。
主役は、あくまでバーバラ(ジュディー・デンチ)だからだろうか?

ジュディ・デンチのあまりにも辛辣な語り口が、ばしばしっと気持ちいい。

若い女も中高年の女も、壊れていくのを書かせたら、右に出る者がいない”桐野夏生”が好きな貴女にお薦めの映画です。
私がこの映画を好きなのは、多分私も壊れかけている女だから...かも...。
心理劇で地味な映画だけど、ジュディ・デンチの熱演が観れて、満足!

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