映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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明日、君がいない
2007年05月23日 (水) | 編集 |
時々、心に突き刺さってくる映画があります。これは、そんな映画です。

明日306.jpg

今、カンヌで、松っちゃんとかたけしとか、キムタク、慎吾ちゃんが行って、マスコミを賑わしていますが、さてさて成果は如何だったでしょうか?

この映画は、昨年(2006)のカンヌ国際映画祭『ある視点』部門で話題を読んだ作品です。
監督は、22歳のインド系オーストラリア移民であるムラーリ・K・タルリ。
脚本を書き始めたのは、なんと!19歳。
親友の自殺に衝撃を受け、自身も様々な理由で自殺未遂を起こし『もし、生きながらえたら、映画を撮ろう』と2年の歳月をかけて作ったのが、この映画。
その時役に立ったのが、レオナルド・ディカプリオ主演映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作だそうです。
ムラリーは言う『やりたいことがあるなら、人を騙してでも行動しろって学んだんだ(笑)死にたいって思う前に僕の映画とこの本を読んで欲しい』

映画自体は、観たら死にたくなります...。いや、そのくらい、重い...。
でも、この映画を初監督作品として完成させたムラリーの事を思うと、励まされます。


明日3309.jpg原題は『2:37』なんていう素っ気なさ。
午後2時37分に、誰かが自殺する...。
みんな、若さがまぶしい高校生なのに、深い悩みと哀しみを抱えている。
モノクロのモノローグで、それぞれのキャラをあぶり出す。
不満、とまどい、憧れ、嫌悪..表情と眼に、思春期の動揺が伝わってくる。
家族との確執、悩み、性癖、自分の障害、そして将来の夢....。
障害を持つ男の子の、サッカー中継を夢見てアナウンスしているところは、ひどく切なかった...。
最初のそれぞれのエピソードが、最後には思いがけない事実へと繋がってゆく。
同じ場面を、何度も何度も、違う人物で違う視点で、追う。
そして、分かってくる真実、秘密...。


いったい、誰が死ぬの?というサスペンスとしても、ストーリーが良く出来ています。

自殺したコは『何で?このコが?』というコ。
理由もこのコのエピソードも、あっけないので、まさか...分からなかった。
観ている私達には、このコの自殺した理由は分かっている。
でも、映画の高校のコたちには分からない。
自殺した原因を作ったコにも、もちろん分からない。
『悩んでると知っていたら、何か力になれたのに』と答えている...この原因のコ、最低...。
自分の事しか考えていない。
もっとも、みんな自分の事しか考えられない季節の中で、恋や性に悩んで自分の事しか見えない。

やばい、すごく涙が流れました。

願わくは、映画の中の高校生達がこの同級生の死をきっかけに、もっと生を大事にしてくれますように。

この映画がかかっている館が少ないので、見逃した人も多いかと思います。
シリアスでセンシティブな内容だけど、興味を持った方はDVDでもいいから、ぜひ観てほしいです。
”創る”という行為において『自分はこれが表現したいんだ』という想いは、こんなにも強い印象を残すんだ、ということに、新鮮な驚きを感じました。ムラーリ監督に感動。

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