映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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『バベル』菊地凛子を見た
2007年04月29日 (日) | 編集 |
バベル282.jpg

メキシコ出身の鬼才アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ監督の『バベル』を観た。
菊地凛子の強い眼差しに、出会う。映画の中で、彼女は、一番、印象的だった。

映画館を出ると、よく晴れた日。
GWにこの映画を観ると、ウキウキ気分のテンションが下がる...。
う~、暗い、重い。しまった。GWが終わってから、観ればよかったかなぁ。
『ハンニバル・ライジング』は残酷だけど、考えずに済む。『羊』と別物と分かれば、ギャスパー君の”美”を楽しむ方向に持っていく事が出来る。

でも、この映画は”考えてほしい”と迫って来るような気がする。
あっ、この監督は『21グラム』の人かぁ...。な~るほど。たまたま、映画館で観たけど、びっくりするほど、救いの無い映画だった。その『21グラム』より『バベル』のほうが、救いがある。

そして、ブラッド・ピットケート・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル等の人気俳優を、ずらり集め、コミュニケーション不全によって起こる悲劇を、描く。

バベリンコ283.jpg菊地凛子。彼女が、ヘアや裸を見せるという事は知っていた...。

モロッコの弟のほうの自慰シーンや姉を覗き見する...というのも加えて、必然性があったのだろうか?
というのは、菊地凛子のシーンにも言える。
この監督は、少し”性”をセンセーショナルに取り扱い、作品の興味を繋げている気がする。

だから、いろんな意味で衝撃作。

ろうあの女子高生が、音の無い世界に生きる悲しみといらだちを感じたとしても ”性”にしかベクトルが行かないのは、同じ女として寂しい...。
まっ、作品としてありか...。


ともかく、菊地凛子は、体いっぱいで演じていた。鮮やか。
誰かに気にかけて欲しい。誰かに愛して欲しい。
もっとコミュニケーションを取りたい。わたしを分かって。

菊地凛子は、一番気になる役をやっていた。
この映画における彼女の存在は大きい。気迫が感じられる。
菊地凛子の表情は、ピュアに見えたり、思いっきり攻撃的に見えたり、綺麗に見えたり、綺麗じゃなく見えたり。
音楽も、大きく響き印象的なのだが、菊地凛子の時だけ、音がぱったり止む。
あぁ、耳が聴こえないって、こんな感じなんだぁ、と思い知らされる。


『いいえ、私は悪い人間じゃない。愚かな事をしただけ...』なのに、どんどん悪い方へ”ついてない”スパイラル。悪い白日夢を見ているよう。

それでも、最後には、凛子が演じた女子高生も父親も、ほんの少しだけでも、心が寄り添ったに違いない(多分)
妻がケガをした事で、夫婦の距離感も、きっと少しだけ...。
あのモロッコの弟も、家族や兄の大切さを、再認識したのだと思う...。

まじめに真剣に作られた映画だと思うけど、結末というのが、ぼんやりしている...。
きっと、かすかな希望が残っている...とは思う。

メキシコの監督なのに、何故こんなにもペシミスティックな映画を撮るのだろうか?
南米のほうだと”陽気で楽天的”というイメージしか無い私(イメージ貧困です...)
あの子守りのアメリアが、国境を越える時に感じる色々な問題が、彼にも深く影響しているのだろうか?

『バベル』...凄いような、暗いような、重いような。で?と、こちらが問いかけたくなるような...。
とにかく、GWに見るのには、少し不向き。


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