映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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南極料理人
2009年09月03日 (木) | 編集 |
西村くん、どうしよう~、楽すいぅ~~。

南極022.jpg

最初の夕食や朝食の場面で「どんだけメインのおかずがあるんかいっ!」とか「うわ~堺雅人の料理人としての手つきも眼付きもいいやないの!」とか、思った主婦は沢山いるんじゃなかろうか?!あとから出て来る食材の贅沢さに完全にまいったけど、いや、この食材じゃなくとも西村君(堺雅人)が作る食事にカンペキ負けてるわ、私。
「いただきます」「ごちそう様」「上手い!」なんて言葉は、ウチも無い(汗)けど、私、心こめてなくて、やっつけ仕事だったわ...反省 ...。

原作は、南極観測隊で料理を担当していた西村淳の『面白南極料理人』

西村(堺雅人)はドームふじ基地に南極観測隊の料理人としてやってきた。
それぞれのプロフェッショナル、8人の男たちだけで過ごす究極の単身赴任。
知られざる南極での生活や仕事。
これから約1年半、14,000km、彼方の家族を思う生活が始まる...。(映画チラシより)


ホント"知られざる"事ばかり!!
料理は、まず食材を解凍することから始まるし。
南極生活のトリビア的エピソードをここで語るのは無粋だし、映画を観てもらうほうが早いし楽しい。BGMに聴き慣れたクラシックが流れるけど、あんな緊張感がない「ワルキューレ」なんて初めて ����[ 脱力したっ!そ~いう脱力したゆるゆるムービーです。

楽しい時も楽しくない時も憮然としている時も意気消沈している時も、全部「笑顔」ですませてしまう堺雅人(笑)...『アフタースクール』『クライマーズハイ』でも描いたけど、今回、一番可愛かった!お母さぁんって感じ(笑)

『舞妓Haaaan!!!』や『ごくせん』の教頭を見慣れてるんで、フツーの髪型すぎて、最初、誰だか分からなかった生瀬さんは、相変わらず上手い...にこりともしないのに、この人のセリフで一番笑ってしまった。
ラーメンで出来ているタイチョー役のきたろうや、今回は飄々としたドクター役の豊原功補などなど、脇もひとクセある人ばかりで濃いわ~。


兄やん役の高良健吾クンは『蛇にピアス』で似顔絵を描いて、あれから随分時間がたっているというのに、ついピアスの痕跡とか舌とかじぃ~と見ちゃうわね(笑)あの時の舌やピアスはよく出来てたわね。いや~、それにしても、短髪でメガネかけると大学院生に見えなくもないわ~(笑)

この映画、劇場で観るべきか?DVDでも良いか?どうおススメすべきか迷ってしまう...まっ、どっちでもよいけど~(笑)私は...ほわほわした感じが、観て良かった �A�b�v���[�h�t�@�C��
多分『かもめ食堂』の肌触りが好きな人は、この『南極料理人』も好きだと思う。



南極023.jpg「うまい」って言われなくとも、にこにこ(そういう顔だけどw)せっせと料理している西村君(堺雅人)には癒されました。私が、男の南極隊員でも惚れてしまうわ~。

夏の疲れをほぐすには、いい映画です。

ただ、ほんとにグッタリ体まで疲れている時は、寝てしまうかも知れないので要注意です(笑)

前半は、結構、くすくす笑えるのですが、後半「笑い」は少々となっており、絶妙の間なのか?退屈の間なのか?のラインを彷徨いますので。


しかし「犬」や「食べ物」の映画は、なんつ~か他愛ないストーリーでも、ついつい魅入ってしまいますよね。

南極というある意味不自由な極限状態の生活から、日本に帰還し、すぐにいつもの日常生活に紛れてしまい、その大変さを忘れてしまうけど...何気ない日々のありがたさや幸せって大事だよね...。それでもって「おいしい」ものを作って、人に食べさせている人って...エライな、と思う。「食」って大切。しみじみ。


南極024.jpg何よりも「おいしい」って元気になれる~!

そのまん丸エビフライ!食べてみたいぞよ!

あ~~!お腹がすいたーー!


↓残った夏の疲れは、おいしいものを食べて吹き飛ばそう~!あ、クリックしてね~!
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蛇にピアス
2008年09月26日 (金) | 編集 |
ピアッシングなら、負ける気がしねぇー!... by 地獄の魔導師、ピンヘッド。

蛇802.jpg
『蛇にピアス』の人達より『ハゲに針山』のピンヘッド様のほうを、美しく描いてしまいました...。

TVの『蛇とピアス』の映画宣伝番組で、金原ひとみのインタビューを見ていたら、何だか急に観たくなって。2004年芥川賞を獲った時より大人になって、相変わらず化粧が上手くて(ビッチな美女風)今でも、十分アグレッシブで痛々しい感じのする人である。
インタビューで感じた事は、蜷川幸雄監督や金原ひとみのとんがり方と個性の強さが際立っていて!3人の俳優さん達(吉高由里子、高良健吾、ARATA)は実におとなしかった!(笑)3人のキャラは、映画でも弱く感じた。つまり、演技力がね...。喋り方も軽くて甘い...。この若さで、外見もぴったりで、中身も演じるのは難しいとは思うけど...。

吉高由里子さんは、インタビューで『不思議なんですよね。会ってまもないのに知り合ったばかりの男の子と手をつないだり......。映画で良かった、と思いました』と、暗くてメゲそうな顔で言っているのが、なぜだか救いだった。彼女は体を張って頑張っていた!と思うけどキャラ的にどうにも弱い、かな。

ルイは、金原ひとみくらいにエゴの強そうなとんがったキャラのほうがよかった、と思う。

私のイメージでは......
・ルイ...金原ひとみ
・サディストの彫り師、シバ...(若き日の)蜷川幸雄......が、一番ぴったりくる(笑)


この映画、カップルとか若い人が多くて、15禁だけど15才くらいの男の子達がだぁーとグループで来ていて、私の席がちょうどその横だったので、ホントに嫌だった(苦笑)

おぬしら『太陽と海の教室』の吉高由里子のヌードを見に来たな?

でも、案外、このコ達の反応は面白かったので、結果、OK(笑)
舌にピアスを穿つトコとか『オ、オレ、こーゆーのダメ』と手で顔を覆って、見ないし。
いろいろな(Hな)トコは仲間同士で動揺してるし。煩かったけど、笑えた。


蛇804.jpg原作の『蛇とピアス』のほうは、同じ若い世代が書いたラノベやBL小説と比べると、その時代の空気感を捉え文はテンポもよく読みやすくて、あっ上手い、と意外にも感心した。こうした"ブンガクの境目"にある作品と比べるとね(笑)
ただ、あまたある文学作品と比べるとどうか?芥川賞を獲るにはどうか?というと、疑問符が浮かぶ。

映画のほうは、セリフやストーリー、原作にほぼ忠実。短編だしね。エンタテインメント作品とは言えないが、原作の雰囲気はよく出ている。
ただ、決定的に違うのは、ラストに行くにつれての気分の悪さや暗さ。
さびしい、さびしい、生きてる実感が湧かない。ルイが感じる生の空虚さ。

そんな日々のカンフル剤として『身体改造』に自分を駆り立てる。
自分だけの刹那的快楽があればイイと。あくまで、自分にしか注意が向いてない。

で、刺青をした後の、自分なりの目的が消えてしまった主人公ルイの、ぐだぐだした無気力さ。あ~やだやだ。そして、あんなシバを追求せずに依存する道を取るルイも、小説よりも映画のほうがもっと共感出来ない。

これを、儚げで生命力がなさそうなぐにょぐにょした吉高由里子で見せられると、流されすぎて見ていて辛いし、苦痛。

前半は、エロティックな事はエロティックなのよ。

ルイ役の吉高由里子もアマ役の高良健吾も、若い特権で裸も綺麗でヤらしくない。
ん、シバ役のARATAさんは、白い蛇がのたくってるみたいでキモチ悪かった...(あ、ごめんなさい)『サディスト』と説明的な枕詞がつくシバ役のARATAさんは、ベルトで縛る手つきももたつき言葉責めもボワ~として切れ味鈍いので、とてもサディストに見えなかった...もっと、しっかりやらんかいっ!(笑)『ピンポン』の"スマイル"のような物静かなメガネ男子が似合うのに、いやはや俳優業って大変ですなぁ...。

とにかく、後半からラストにかけて、蜷川監督はそう簡単に気持ちヨクさせてはくれない。

だんだん、隣の男の子軍団は『はあ~~』と何度かため息をつきはじめ、その素直な生体反応が可笑しかった。『太陽と海の教室』の吉高由里子をうきうきと見に来たのに、後半、萎えてしまったに違いない。ある意味、気の毒(笑)エロに見せかけた芸術だったね。蜷川監督、意地が悪い。

本人が書いただけあって、小説のほうは映画ほど、嫌な読後感はない。
小説は"これでいいのよ。他に何があるってゆうのよ"という肯定感さえ漂う。

しかし、蜷川映画のほうは、この肯定感はない。最後、少しの感情移入も許さないような嫌~な気分にさせるのだ。軽い嘔吐感まであって、泥のように疲れ落ち込ませ、気分が悪かった。蜷川さんが見せたいものは、吉高由里子のヌードだけじゃなかったわけで。外国人監督が撮るくらいなら、自分が『蛇にピアス』を撮る。しかし、主人公に共感しているわけではない意地の悪さがある。
蜷川さんのほうが毒がある。ピアスはしてないけど、年季の入った毒蛇である。


お金を払っても嫌な気分になりたいマゾっ気のある人におススメです。
もっと"痛み"を!という方には『ヘル・レイザー』のDVDレンタルがおススメ。

後記:『蛇にピアス』に描かれている"身体改造"の世界は、初心者レベルの可愛さであって、こんなもんじゃないですね。だいたい、あっち(SM)の世界の人たちって、感度上がるから性器にピアッシングだし。あと、メス入れて耳尖らせたり、皮膚盛り上げたり...。You Tubeで見ると、実際の『Body Modification』というものは凄いコトになってます。『いったい何がしたいんだ』と私は思いますが...こんなに自分の体を切り刻むなんて、自分の事が嫌いなんでしょうかねぇ....いやはやDeeeeepな世界ですね...。

『蛇とピアス』は、たまたま"タトゥ"や"ピアス"という素材を借りて、10代の自分の生の虚ろさと性を書きたかったんでしょうか...。


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ダイブ!!
2008年06月20日 (金) | 編集 |
どっかに『魅惑のボディ』という宣伝コピーを見かけたけど『ブルーブルーブルー』を観た後だったので、細い小枝みたいな体だった...。

ダイブ767.jpg

こんなイラスト描いてると『ダイブ!!』を観た後うちわを買うような女の子から、抗議のコメントが来ないか...心配な管理人デス���G
『バッテリー』『ちーちゃんは悠久の彼方』も観てるし、あの~遣都ファンです、あたし(と、一応フォロー)

3ヶ月も特訓を受けて、林遣都クンは2、3キロ体重が増えたらしい...。
えっ、どんだけ痩せてたん?
カロリーコントロールはいいから、プロティンをがぶがぶ飲め!と言いたくなるくらい、細い...。

溝端淳平クンは、普段の甘さ抑えめで"野生児ダイバー沖津飛沫"というキャラに合わせて、ワイルドに作って頑張ってる!けど、原作の"飛沫"はもっと野性的で特別な存在でいてほしかった...。どうしても、渋谷辺りを歩いている日サロ帰りの兄ちゃんにしかみえなくて...あ~、ごめんなさい。

池松壮亮クンは3人の中でフツーの顔ながら、演技力+αで、一番!奥行き深く魅力的に見えた。演技のチカラって、あなどれない。

3人共頑張って10mを飛んでいる、のは分かるけど、う~んスポーツ原作物は難しいよね。観てる側はそれは当たり前で、飛び込み選手としての体もリアリティを出さなきゃいけないわ、演技も見せなきゃいけないわで。

そして、それ以前に、私には少々説明的で長くて退屈だった...。
10mダイブの所は爽快感があったけど(好みでいうと、もっと音楽使って、ぱっぱっと見せてほしかったかな)

たまに、お目当ての俳優が出る映画を観る今までだったら、満足したと思う。
だけど、ブログをやり始めてから、色んな最近のを観てると驚かされるのね。エッジの効いた会話、練った脚本、飽きさせない音楽と映像の見せ方の上手い作品があるんだな!って。

少年サンデーのマンガ(この間終わった)のほうは読んでいた。(あっ犬夜叉も今週終わった)こちらは、天然ピュアピュアの明るい知季。
本人自覚無いけど、動体視力の優れたダイヤモンドの瞳と二重関節を持つ隠れた天才。

森絵都原作『DIVE!!』上下の 文庫本だから買って読んでいる最中だけど、文体は切れ味鋭く、高所から飛ぶ恐怖、高揚感、孤高を描いている。
映画のほうは、句読点のないたらたら長文のように、少し冗漫で退屈。
あらっ!でも"脚本協力、森絵都"になっている...。
つまり、映画にするには長編だし、料理法が難しいんでしょうね。


文芸スポ根青春ものとして真面目に観るべきか、可愛い男の子たちを観て良しとすべきなのか?!ちょいと迷うところです。


ダイブ768.jpg映画が終わった後、中学生女子のグループから『ちょーやばい』とか声が上がっていた����

その後、トイレでも一緒で『キャー細い』とか『さされる~』(さされろw)とか見ると、女の子たちはずーっと顔が笑ってて、こっちのほうが、見てて面白かった。

案外、こういうのが一番正しい鑑賞の仕方かもしれませんね(^^)

中高生女子と、何才になっても(何度も書いたw)その心を持った女子にオススメかも��-��


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ブラブラバンバン
2008年04月03日 (木) | 編集 |
『ブラバン』じゃなく『ブラブラバンバン』ほらっ、このタイトルだけで音的にも性的にもふるふる解放されている気分になりませんか(笑)
ただ、エロ目的で観ないでほしい。リアル・エロシーンは、ありませんからっ。


原作より、意外と真面目に作られた高校生の部活『ブラバン』物語です。
終始、ボレロの音が鳴り響いておりました。


ブラ696.jpg


3/15(土)初日に観たんですが、遅遅のupです。今週末は、まだやっているんでしょうか?ごめんなさい。まっ、興味がある方だけ、お読みくださいね。

あまり、評判になってなかったような......あ、私は好きでした^^
こういうマイナーな邦画ってマンガに似ているトコがあって、私の偏愛の対象なんです...てか、原作は『ヤングサンデー』連載だった柏木ハルコの『ブラブラバンバン』です。人気マンガだったか?どうか?は分かりませんが『L』とか『鬼太郎』とか『テニプリ』とかと違って『原作キャラと違う!』とツッコむコアなファンはいない、と思われます(笑)


主人公の白波瀬 歩(しらはせ あゆむ)クンなんか、こうですよー。
似てなくて、良かったー!(笑)
    ↓
ブラ699.jpgブラ712.jpg
福本 有希。1990・5/12生。
リスのような小動物系の男の子。
小柄な男子って、それだけで可笑しさとペーソスが感じられ、女子に振り回される役がよく似合っています。
ストリートダンサー出身だそうで、どうりで背筋がピーンと伸びてます。



イケメンと言われる村雨クン。
実は、体育会系なんですね~。
   ↓
ブラ704.jpgブラ706.jpg岡田将生。
1989 ・8/15生。
『天然コケッコー』では、印象的でしたね。グリコのCMと違って、ローテンション(笑)
女子の後ろをとぼとぼ付いて歩く、なんか使われているような役で。
髪型も福本クンと似てて、最初、区別がつかず。大小で見分けてましたよ(笑)
ヘアメイクさん、減点。



吹奏楽部作りに奔走する八田クン。
一番原作キャラに似ていた...。
まっ、似てても、嬉しくないですねー(笑)
    ↓
ブラ697.jpgブラ708.jpg足立 理。1987・12/22生。
『マイ★ボス マイ★ヒーロー』や『テニスの王子様』の外ハネヘアの菊丸クン役。
髪があるのと無いのじゃ、えらい違いです。ロンゲは、男子の七難隠す(笑)




この映画、実は女の子のほうが元気で可愛いし、人材豊富です。
原作より綺麗な安良城 紅(あらしお べに)や、サエコの次にピザーラのCMをやっている近野成美。『フラガール』『うた魂♪ 』に出演の徳永えり。
『めざましテレビ』の南 明奈...などなど。

でも、管理人の趣味により割愛(笑)

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東京少女
2008年03月13日 (木) | 編集 |
夏帆ちゃんの似顔絵で、一番苦労するのは"眉"です(笑)

夏帆670.jpg


『天然コケッコー』方言丸出しの純朴な少女役で、ころりと夏帆ちゃんにまいってしまった管理人です。この人はTVで観るより、映画のスクリーンで自然体の演技をしてる時が、一番輝きますね。もう少し、オトナになって化粧をすれば"普通の女性"になっちゃいそうですが、今の微妙な年頃の儚い魅力は捨て難い...ずっとずっと、少女のままで制服着ててほしいです(笑)
まぁ、男優さんにもいますよね。
ずっとずっと制服着ててほしい人...山田孝之(もう無理か?!)小栗旬、市原隼人などなど(笑)私的には学ランの方が好き(改造しててもいいから)

さて、フリーダさん推薦の『東京少女』を観てまいりました。
今回の夏帆ちゃんは、母の再婚話に素直になれない、めちゃ反抗的な高1の女の子"未歩"を演じています。

将来は、ファンタジー作家を夢見る未歩。
母と再婚相手の塩見との3人の食事会が嫌で、飛び出して、階段へと...。
そこに大きな地震が起こり、思わず持っていた携帯を落っことしてしまいます...。



夏帆672.jpgさて、こちらは明治45年(1912年)の宮田時次郎(佐野和真)出版社の階段を下りている時、地震が!!その時降ってきた金属製の箱?何これ?...と。
←時次郎、それ、L持ち。

なんと、携帯は地震のせいで開いたホールに落ち、明治時代の宮田時次郎の手元に。その時から、過去と未来を繋ぐ不思議な会話が始まる...。
最初はわけがわからずケンカ腰だった2人もしだいに打ち解け、未歩は素直に...時次郎は甘い口調になっていく...。
彼は帝大生で夏目漱石の門下生であり『お前は家の跡継ぎだ。ちゃんとやれ!』という父の反対を押し切っても、作家になるという夢を捨てきれない...。


夏帆673.jpg時次郎、書いても書いても、原稿はボツになる。
出版社の編集者には『これは文学ではない』と一蹴される...。

むむ、今のライトノベルやケータイ小説を見ると、この明治の編集者は何と言うんだろうか?『こ、これは?!ブンガクではないっ!日本語でもないっ!』とかね(笑)


この『東京少女』はBS-iで製作されたショートフィルム企画だそうです。
掘北真希の『東京少年』(未見)と連作。『決して逢えない2人の報われない恋』がテーマ。

TV物だったのも頷ける規模で、ゆったりとした話のテンポなんですが、意外にもするりと入り込めます。最近、レビューをupしてないだけで、ライトノベルの実写化映画を続けて観ましたが、それに比べて破綻が少なく(比べてすいません)すんなり未歩(夏帆)の気持ちにもついてゆけました。

携帯を耳に、違う時代ながら同じ場所を散歩する銀座デート。
なるほど、銀座には老舗が沢山あるわけですね。
時次郎が思いついた贈り物は、時空を飛び越え、未歩の元に届きます。
おばあちゃんが出て来たあたりから、俄然、切なくなってしまいます。
最後には、はらっと涙が落ちてしまいました。

春休み、ファンタジー物や『L』や『クロサギ』等の人気マンガ物やアニメがずらり勢揃いしてますが、中高生女子にこの『東京少女』はオススメ、観てほしいなと思います。
かの『恋空』は小学生女子にも人気だったようで、この『東京少女』は『恋空』のように刺激物も香辛料も入っていず、ゆるうりとしておりますが "よい"ですよ。

『東京少女』はラブ・ファンタジーなのですが、恋の話もさることながら、作家になるという夢を追いかけていた時次郎という青年の一生を想う時、違う意味で切ない気持ちになります。

中高生諸君に何故オススメかというと、そう!自分の将来の夢...ふと考えるには、この映画はいいですね...。春という季節も。


あっ、そうそう、私も小学生の頃"小説家"になりたい!と思った事があります。
書いた感想文を褒められて。単純。ちなみに『フランダースの犬』の読書感想文でした。
今でも、アニメは『パトラッシュ、疲れたよ』のトコで、何度観ても私は号泣できます!
『シートン動物記』(←これまた泣ける話が多いんだ)とか、その頃から動物ものが好きでした。
その後はずっと"マンガ家"になりたかったです。時次郎のように『小さいものでも何か、作品として残したい』というのは、実は...切実に思いますね。
あはは、なれてません。努力が足りなかったようです...。


『努力は夢をはこんでくる』by 時次郎



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チーム・バチスタの栄光
2008年02月13日 (水) | 編集 |
犯人はお前だ!ってゆうか...犯人役はこの人かぁ...。

チーム638.jpg

うっ、そうだった!映画だと、血とドクドクしている心臓が映っているんだ...。
心臓手術の場面!ここだけは映画のほうがよりリアルで、心臓が停止する恐怖と臨場感を味わえる。

『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督だと、期待して観た。
ちょいと無難にまとめすぎたかなぁ...がっくり。
EDのEXILEの楽曲のように、軽快にそこそこ楽しめる映画だと思う。
わかりやすく丁寧にバチスタ手術を解説してあり、これはむしろ原作を読まない人向きの映画である。

私は楽しんで観たものの、まっさらの気持ちでは観れないので、どうしても違和感を探す旅となってしまう。以下、失礼。
一番の違和感は、竹内結子。
ほわ~としたおっとりした心療内科の先生として、登場。
映画だけ観てるぶんには、美人だし笑顔が癒されるし...悪くはないけど。う~ん。
あの~、この田口公子先生、何も考えてない右往左往している人に見えますわよ。
私、男メインの映画、好きですけどね...。

チーム636.jpg

阿部寛演じる厚生労働省の頭が切れる...というか頭の神経がキレている役人"白鳥圭輔"は、もっともっとハミ出ててもよかったけど、うん、まぁまぁ。
彼のアクティヴ・アプローチ(アクティヴ・フェーズ)の極意、その1からラストまでレクチャーしてほしかった(笑)彼の言葉のセンスや田口との会話のやりとりは、実に面白かったので割愛されてて残念。

チーム637.jpg
←白鳥圭輔は小太りだから、本来こういうタイプなのかも(笑)『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』の伊良部先生も、本当はこういうタイプだったはず。
田口公平を女にし映画に華を求めたように、田口浩正さんだと華が無かったのかなぁ~、ふふ。

アメリカ帰りの天才外科医、桐生恭一。吉川晃司はどおなの~どおなのよ~?と危惧したけど、この人はやっぱりカッコよさは残っている。彼の手術中の横顔に、桐生先生の手術のメス捌きの美しさを感じたわ。
ただ、吉川晃司の眼と話し方に、桐生先生ほどの知性の煌めきは、無かった。
ん~、何で吉川晃司だったのだろう?
もう少し演技力のある人を使ったら、説得力が違ったのに。

私がこのバチスタメンバーで一番いいな!と思ったのは、鳴海涼役の池内博之。
アメリカ帰りっぽいし、複雑で底意地の悪いナルシスト、でちょっとセクシー。


映画もまぁ楽しめますが、断然!原作をオススメします。以下、ネタバレ。
看護士の"器械出し"にも天才というものがあるんだ、という驚きや『バチスタ』という訳の分からない医療用語でありながら興味をそそる語感!(笑)
田口公平の価値観や心のあり方。清濁合わせ持ち、食えないながら包容力のある高階病院長。それを上回る病院の主のような愚痴外来の藤原看護士。噂好きの兵藤先生。
それに、白鳥の会話を聞いていたら、も、も、ノックアウト(笑)
魅力的なキャラクターの宝庫です。

第一、桐生と鳴海の関係の複雑さと熱さは、何なんでしょう?
桐生の妻の弟、鳴海涼。手術中の桐生の不手際により、夫婦の諍いが始まり、妻とは離婚。
もはや、義理の兄弟でもない。2人がコンビを組んで手術をこなしていくのには、映画で描かれていたように鳴海の浅い考えや依存心ばかりでもない...と思う。
医学的見地から言うと、もっと高みを目指していたように思える。
そして、不可解なほど、手術が出来なくなった相手に対する想い。
すみません。少し腐的なものを感じた私なのでした...。

チーム639.jpg大友看護士が星野さんを追い出したんじゃない。なぜなら彼女は女性しか愛せない人だったから、という藤原看護士の嘘...このエピソードも好きでした。
田口公平はこういう色っぽい事が入り込む隙があったんだ、とまたニヤリ出来たから。
こういう作品を書いた方が、結構(かなり)色っぽくなくて残念です(笑)

芥川賞も直木賞も、顔出ししたほうが付加価値が上がる人が取っているようなご時勢ですが(あ、いや『私の男』もいいと思いますが)海堂尊先生の場合、顔出しされないほうが...なんか嬉しいです。はは、すみませんっ。

チーム641.jpg
←海堂先生、しっかり映画にも出ておられます。
患者さんをストレッチャーで運ぶ医者の役。
いや~、目立たなくて分かりませんでした。
つまり、さりげなくてOK!という事ですね(笑)

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ちーちゃんは悠久の向こう
2008年01月27日 (日) | 編集 |
うう、綺麗な若いコって、なんて描きにくいんだ!!

ち-630.jpg

私は鈍いほうなんで、映画のオチが判らない事が多く『スウィーニートッド』でも『あの人があの人だと判らなかった』と書いたら『私はすぐ判りました、ふっふっふ』とかコメントを頂いたり、よそのブログでも『そんなのスグ判った』と書いてあって『ほほぉ~!』と、ただただ感心する愚か者であります。鈍き愚か者の特典としては、それはそれで映画をスゴ~く楽しめるわけです、ほっほっほ。
しかし、さすがに、この映画は予告を観ただけでも、かつ、ちょっと本編を観ていてもネタバレしてるんです。

私が思うに、この映画はネタバレしようがしまいが、かまわない。
むしろ、そんな野暮な事は言わない。
それに、だいたい原作を読むと、もっと辻褄が合わないし(笑)
この映画でも原作でも見るべきものは、ネタでもオチでもないんです。
青春の持っている勢いです。

前半は、NHKでやっていた『6番目の小夜子』や昔の『時をかける少女』とかの、学園ミステリードラマのように、とろとろとした話で進みます。

去年観て良い!と思った邦画は、伏線、小ネタ、笑いも散りばめつつ、オチも着地点もしっかりキメて、主役もさることながら脇役にベテラン俳優を配し、作品を盛り上げ、引き締めていました。

最初に難点を言うと、この映画にはそれが無く、新鮮が故に演技力に不安がある主役2人を盛り立てるべき、脇の俳優の魅力が薄い。

しかも、肝心のキーパーソン、武藤 白先輩(高橋由真)の演技が下手すぎ(泣く)
武藤先輩、容姿はいい。ルーズな所が一切ない体つきと、凛とした佇まいと、陰のある表情もホラー向き。ん~、しかしだ!悲しい事に、セリフ、棒読み。
そのセリフとは、そう原作読んだ人なら分かる...あの独特の魅惑の"ですます丁寧語" 先輩なのに敬語責め(笑)これ、上手い俳優なら、かなり魅力的な武器になる。
しかし、下手だと、ぞわ~と背筋に虫が走るはめに。この映画全体、なんか演技がみんな下手だった、という印象になりかねない(なってた)...。

林田さんは、いい雰囲気出してる(笑)ちびまる子ちゃんの野口さんを美人にしたメガネ女子。ホラー向きの不気味な喋りで、よし。

ちーちゃんこと歌島千草(仲 里依紗)...アニメ『時をかける少女』の真琴同様、天然ボケのはじけっぷりが良い。本人は子供っぽく演じたそうですが、地に近いキャラかも。原作のイメージに一番ぴったりなのは、このコですね。

モンちゃん(モンキー、猿に似てるからモンちゃん)こと久野悠斗(林 遣都)...『バッテリー』とうってかわって、へなっと頼りなげで、ちーちゃんに振り回される役がよく似合っています。崩壊した家庭で父に暴力を受けたり、でもそんなに酷くないと思ったら、原作ではありえないほど悲惨で食べ物も満足に食べられない状況で、いつも腹ぺこ。そうか『ロバート・デ・ニーロ アプローチ』で、こんなに顎も体の線も細いんですね、多分(笑)

いろいろ難点はあるものの、後半はラストに向けて"切なさ"に一気に走り込み引き込まれました。原作は若さが持つ勢いやエネルギーはあるけど、映画の脚本よりもっと破綻があるストーリーだ、と思います。実写化にあたり、ただその原作を消化試合にしたというより、原作の持つエッセンスを昇華させた"愛"を感じました。

この演技慣れしてない主役2人の、真っ直ぐな眼。
"聞き耳桜"の下に佇んで、無心にお互いを見つめる演技ともつかぬ戸惑いやピュアさが見え隠れする2人の瞳の中を見ていたら、切なくなってしまいました。
意図して作られたものではない、期せずして生まれた"無作為の美"がありました。

素直に泣けました。

涙でこの場面、よく観れなかったのでDVDが出たら、また観たい!です。

中高生にはもちろん、一部のオトナ(無駄に青臭いシッポをまだ生やしているオトナ)にもおススメです。


ち-631.jpg林遣都クン、アップになった時、他の可愛い女の子達の誰よりも綺麗。困ったもんです(笑)顔が綺麗、というだけでなく、持っている雰囲気も汚れてなく"奇麗"。まだスレてないんでしょうね。
遣都ファンには、映画もさることながら『ちーちゃんは悠久の向こうー序章ー』という予告DVDも、おススメ。アップのインタビューを受けている時は、頬を上気させて眼がきらきらして、オーラがあります。
仲 里依紗が言うように『げっ、綺麗じゃん』って感じ。仲 里依紗もスウェーデンのクォーターだし、林遣都も確かアメリカの血が入っていたかと、ちょうど日本っぽさと上手く溶け合ってますよね。
これから、もっと骨格が変わるでしょうね。もう少し背が伸びて筋肉つけたほうがいいと思うけど、激変しないで欲しいものです。
あの"平川地1丁目"の弟君もデビュー時と比べ、すっかりゴツクなられて(今は今で、好青年といった感じですが)...ウチもそうですが、男の子って成長期の変化、凄まじいですもんね。

『ちーちゃんは悠久の向こう』
17歳の時、これでまず"新風舍文庫大賞"を受賞。他全部で4冠受賞したそうで。

小説のほうは、けっこう悲惨でダークですね。
一番、混乱したのは、ちーちゃんの存在です。
ネタバレしますが、ここでは実在していて、ちーちゃんは壊れていく存在だったのか?という事です。
もんちゃんの家庭もありえないほど悲惨。ある意味、うっとりする設定ですが。ここまで来ると、ファンタジー世界で苦難や試練を受ける少年みたいだから。
居場所のないモンちゃんの救いは、彼をずーと好きだよと言ってくれるちーちゃんの側であるのが、よく分かる!そして、武藤先輩の存在、彼女は実に魅力的なキャラ。
昨日までの日常が崩れて行くダークなストーリーの中で、う~ん、かなり男の子の願望や妄想が詰まっている(笑)
母親もちーちゃんも暴力事件も、日常生活でどうなったのか?全然分からないまま、自己世界に入り込んで終わるので、どうしましょ(笑)
とにかく、最後は良かった...と、読ませるチカラはある...。

文体がまだ散らかっている印象を受けるけど、ところどころ、そうだ!という言葉のカケラもある...。

ち-632.jpg

う~ん、17歳の高校生が書いた、と思うとスゴいよね。

←日日日(あきら)1986年7/29生まれ。

奈良県出身、千葉県在住。


『俺の小説を読んだ誰かをちょっとでも幸せにしてあげたい』

いいですね、この言葉。頑張ってください。


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人のセックスを笑うな
2008年01月22日 (火) | 編集 |
人のセックスを笑うな...それより、みるめ君の服、早く脱がすな...。

人の617.jpg

この小説、好きだったので、この2人の配役、ぴったり!と喜んでいた...。

原作を読んだ人なら分かると思うが、インパクトのある題名ほどはセクシー系でもエロ系でもなく(ん、ラブシーン、1行くらいづつは素っ気なくアルよ)題名に惹かれて映画を観に行く男の人は肩すかしをくらう、と思う。この小説、女の人が書いたんだなぁ~とつくづく思わせる。気持ちが、まあるく癒される。2編とも主人公は男なんだけど、リアル男はこんなに優しい事思ってないだろう...。だけど、わかってても、読むと嬉しい...。

39才の美術講師に恋した19才の男の子の恋の話だ。
彼は『オレは昔、かっこよくなりたい、筋肉をつけたい、としきりに考えていたが、今はゆがみたかった』で、眉もぼさぼさにしてみたり服も無造作だったり。
そういう磯貝みるめ君を、素朴にいとも自然に演じてみせるのが、松山ケンイチ。

みるめ君は、ユリのことも目じりのシワもかわいい、と思っているし、ユリはユリで見た目も39才、髪はぼさぼさ、化粧も口紅くらい、とおよそセクシータイプでなく、下着もキャミというよりランニング、パンツも股上深いおばさんパンツ。でも、学生には人気があって、お喋りも雰囲気も吸引力があって、何となく魅力的。
永作博美の演じるユリは、まさにぴったり。

音楽は、自転車とバイクの時に元気の良い行進曲のようなピアノが流れるのみなので、本当に2人の恋をドキュメンタリーで見ているような気持ちになる。は、恥ずかしい...。
一番、私が恥ずかしい気分になったのは、みるめ君が絵のモデルになって一枚一枚脱がされていくところ...。ま、見せてるのはデカいトランクス姿だけなんで、それ、正しくないよ、と密かにツッコむ。絵を描く現場は、磁場が働いているからモデルを脱がす事なんて、案外簡単だ。でも、潔くフルヌードだよね、芸術のためだし(笑)
松山ケンイチは、スイッチをつけたり消したりするところが、恥ずかしかったようで。

でもちょっと待って、最初は着衣のモデルが続くんじゃないかしら?
その前に、飲み会の後で2人でぐるぐる散歩しながら『私、君のこと好きなんだよ。知ってた?』って場面が好きだったけど、無し?
あ、好きかも...ていう気持ちになり、だんだんと2人の距離感が無くなっていき、そうなるまでのインターバルは長くしてほしい。なんで、こんなに短い?!なんで、すぐ全部脱がす?
この行間は、大事に見せてほしかったな。好きになるまでそうなるまでの、ドキドキ感や揺れも、もっと2人の表情のアップも見たかったし、音楽も少し入れてほしかった。

それでも前半はどきどきするものの、後半は冗漫で退屈。
さすがに、身じろぎする観客が多かった。
ユリが学校辞めたりインド旅行に行ったり、恋がやがてフェイドアウトして、やけに未練がましいみるめ君のウロウロする姿と、延々と映し出される屋上と青い空。
『屋上と青い空』がこの映画の残像として、眼に焼き付くはめに(泣く)

あの原作で、何故こんなに長い(137分)のか?判らない...。

それに、みるめ君はユリを思いながらも『無理に解消しようとしないで、じっと抱きかかえて過ごしていこう』と思うのに、映画ではどこかもうストーカーめいていたぞ...。

松山ケンイチは、いつもぴったりのキャラを演じてくれるが、作品のほうが今一歩的映画が多くて、なんでだろう。
この映画も勿体ない...。あと、もう少し。
雰囲気は好きだし、猪熊さんのあがた森魚はじめ、配役もキマっているというのに。

松山ケンイチファンなら、彼の"素"が観れて、おススメする。
それ以外の人は...どうだろうか?ん~、はっきり言って、退屈だろな...。
私は松山ケンイチファンじゃないので、映画より小説のほうが好き...。
うっ、また、どっかから石が飛んでくるかも...(^^;


山崎ナオコーラ『人のセックスを笑うな』
あぁ、言葉って、こういう風に使うんだ...。
ありふれた言葉なのに詩のようにリズムが良くて、会話のセンスも良くて、こうしてほしい気持ちを満足させてくれる。読んでいて心地よい。
そして優しくくるんでくれる。
2編ともストーリーはあるようなないような...なのに、涙が出た。いや、泣く話じゃ無いんだけど。

『虫歯と優しさ』で
『......どうしてこんなに可愛い人と、僕はもう付き合えないって、思うんだろう』
ありがたい科白だった。そう、私は可愛いのだった。

ここのところも好き。ただ、ずるい科白だし、こんな優しい事を言う男っているのかな、と思うけど、別れる時はこういうふうに言ってほしいものだ...。



人の2619.jpg松山ケンイチは、ある雑誌のインタビューでこの映画の"磯貝みるめ"について、こう答えている。以下、抜粋。
『演じていて気づいたのは、みるめは強い人間だということです。まぁ、ものを知らないから、無知だから強いんだとは思いますけど、諦めたり、自分の気持ちに嘘をついてまで逃げようとしないんです。簡単だと思うんです、好きな人から逃げることなんて。他の人と恋愛ゴッコをしたりして、どんどん忘れていくわけじゃないですか。それをしないんですよね。うらやましいと思うし、すごく純粋で奇麗で強い人間だと思います』

中高生から大学入って...人を好きになったりなられたりの多感な時期、自分も傷つきたくないはずなのに『好きな人から逃げない』って、う~ん、何気にスゴいことだと思う。


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転々
2007年12月16日 (日) | 編集 |
1人ぼっちの男2人が、とぼとぼ歩く、ゆるゆるストーリー。
転々4517.jpg
気になっていたので、つい観てしまった...。

先週upするつもりが、ずるずると3枚も描いちゃったので遅くなり、しかも、オダギリジョーがこんなに汚くなったのに(笑)描いても描いても、顔が少女マンガになってしまう。
で、似てやしない...。

やっぱ、綺麗な顔立ちなのね。


デコ広の書道男だって、ぽんぽこ狸王子だって、『ゲロまず』と言ってたゲイだって、恥ずかしい難病にかかったエリートサラリーマンだって、なんだってケロっとした顔でやりそうなオダギリジョー。

今回は、借金まみれの大学8年生。話し方まで情けない...。おいおいしっかりしろよ~と言いたくなるが、可愛いので、実は母性本能をくすぐる(笑)

大学8年生なんかいるのかよ~と、皆さん思うだろうが、私の一番上の兄は大学8年生までやっていて、親を嘆かせていた。
大学8年生までやると、当然大学の事なんかやってないわけで、子供作って出来ちゃった結婚してバイトにいそしんでいた。
何とか卒業して、今では家業を継いでいる。めでたしめでたし、と言いたい所だが、大学8年もかかったあげくの学生結婚に腹を立てた親が猛反対をしたので、今でも仲が悪い。『渡る世間は鬼ばかり』の世界を地でいってる。

さて、そんなちょっと叱りつけたくなるような文哉(オダギリジョー)と借金取りの福原(三浦友和)のむさ~い男2人が、ひょんな事から東京散歩するはめになる...。

その昔『台風クラブ』という映画で、三浦友和はだらしなくて嫌らしくて根性悪な中学教師をやっていた...。それがスゴくハマっていたのを思い出す。似合うのよね、こういう役。

監督はあの『トリビアの泉』の構成作家であり『時効警察』や『イン・ザ・プール』の三木聡。
彼の笑いや小ネタが好きな人には、たまらない。しかし、ハマらない人はハマらないかも。

心の琴線に触れるとか、そういうのは全く無かったけど(笑)私は笑いたかったのでOK。


変なやりとりが、上手いです。特にこの人たち↓

転々2516.jpg
(名無しかい?!とツッコまれると困るので、名前も入れましたw)
ふせえり          岩松了        松重豊

このスーパー3人組の無責任なノリの良さには、まいりました。好っきだなぁ!

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包帯クラブ
2007年09月19日 (水) | 編集 |
巻きます 効きます 人によります

包帯4442.jpg

まず言っとく。原作よりも映画のほうがずっといい!
喜劇なのか?!この映画。
会話のテンポとそれぞれのキャラが立っている。
原作で感じた違和感や共感できなかった部分が上手く繕われている。

”包帯”っていうと『永遠の仔』でも、海に入水した少女の包帯を2人の少年が宝物のように取り合うという場面があったなぁ。そこが印象的だったけど、原作者がこだわるモチーフかも知れないね。

包帯3437.jpgキャスティングがスゴく良い!もう、みんなぴったりハマっている。

そして、柳楽優弥くんを観るだけでも、価値がある。

涙は出なかったけど、笑えて全然退屈せず、ちょっとキューンとする青春映画です。



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↓続きは、ネタバレと辛口書評付き。イヤだぁ~、という人はスルーして下され。
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天然コケッコー
2007年08月12日 (日) | 編集 |
とても、幸せなほっこりとした気分になる環境ビデオのような夏映画です。
天然3395.jpg

主人公そよちゃん(夏帆)の四季を描き、高校に入るまでを切り取った物語。
原作のコアなファンも、原作を知らない老若男女も、この時期の少女が好きなよこしまな人にも、そよちゃんの可憐なのにボォ~と少し鈍くさい魅力に、まいってしまうことでしょう。
自分のこと『わし』というんですよ(笑)素直で純朴で大胆。驚いている顔も可愛い。
中学生の女子として、完璧!絵になるなぁ~。

↓これが、そよちゃんの世界。
天然394.jpg


特別なストーリーがあるわけではないので、暑い中辿り着いた映画館の中で、心地よく繰り広がる穏やかな風景に、すーすー寝てしまった。あっちゃあ、しまった~(汗)

つい眠りに入ってしまう時も目覚めた時も、映画の中はほっとするような子供たちと風景。
そう、目覚めも爽やかで、幸福感があるんです(笑)

ただ、退屈な人には退屈だし、物足りない人には物足りないかも。

最後に高校の制服を着たそよちゃんは、すっかり違う顔になっていて。
もうぱあっと大人っぽくなっていて、私達を驚かせます。
あの中学生の女の子はもう何処にもいないのだと思うと、切なく胸の奥がきりっと痛くなります。でも、そう思うのはこっちの勝手で、そよちゃんは気にせず、次の扉に駆け出して行くんです。

少女から女に変化してゆく季節を、こうやってゆるうりと変わっていくそよちゃんは、とても贅沢で幸せな時間を過ごしている、と思います。

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↓まだ、下に続くよ。読んでね♪

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『憑神』観た~
2007年06月29日 (金) | 編集 |
憑神336.jpg

変なお稲荷様に拝んだばかりに、三人のとんでもない神に取り憑かれる男、彦四郎(妻夫木聡)
貧乏神と疫病神は”宿替え”して、難を逃れたものの、最後の死神は自分で運命を引き受ける...。


いや~、私も、ついこの間、疫病神を押し付けられた彦四郎の兄(佐々木蔵之介)のように、咳と熱と、空きっ腹に薬を飲むのでお腹をこわしてしまい、括約筋が活躍しない状態で、えらい難儀しましたわ。

この佐々木蔵之介演じる能天気な兄は、良い出来でした。
家宝の刀を抜く所は、原作でもかなり笑えるところですが、情けなくて涙が出そうな兄でござりました。

あと”ちびまるこちゃん”の森迫永依ちゃん!可愛い!小悪魔ですなぁ。
きっと大人になっても、美人顔じゃない気がするんですが(ごめん)どんな女の子も持っているだんだん華やいで来る生命力の輝きを感じ、見とれました。
前の2人が、おっさん憑神というせいもあるんですが。

さて、かんじんの映画のほうは...かなり原作に忠実なんですよ...。

う~ん、妻夫木君も浅田次郎も好きなのに、満足感が無い映画...でしたね...。


今、本屋で文庫本1位か2位の売り上げなんで、平積みになってるし、内容もブ厚さも手頃なんで、つい買った。

昔から、間が持たない性分でね、文庫本一冊カバンの中に入れるクセがある。

これさえあれば、お一人様でも大丈夫。

店や電車の中で読むのに最適かも知れないけど、この原作、浅田次郎の作品の中では、イマイチのほうじゃないかなぁ、と思う。

映画より原作のほうが、より飄々としたユーモアで笑わせてくれるけど、最後がなぁ...。


本の中では『限りある命が虚しいのではない。限りある命ゆえに輝かしいのだ。武士道はそれに尽きる。生きよ』と彦四郎に言わせ何となく説得されるものの、映画だとまるで妻夫木君がドンキホーテに見えてしまって、もの哀しい...。

エンドクレジットの時、また考える...。米米CLUBの『憑いた~憑いたよ~』の曲を聴いていたら、こんな風にアップテンポでコミカルに、落語っぽく ”面白うて、やがて哀しき”...にしたかったのかなぁ~と。

でも、それほど笑えなくて、少々退屈だった。

あまつさえ、最後に浅田次郎本人まで出て来て、一挙に現代になり”艶消し”である(涙)
山田く~ん、座布団、全部持っていって!

わざわざ、映画館に行かずとも、文庫本で充分でありますね...。


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『ただ、君を愛してる』DVD
2007年03月17日 (土) | 編集 |
あおい217.jpg

DVDが発売されたようですが、私は映画館で観ました。
綺麗な青色の映画でした。
私は、青から緑の間の色鉛筆をたくさん集めていますが、それらを総動員して、色を塗ったような世界でした。ゆるぅりと進んでゆくストーリー。でも、全然、嫌じゃなかったです。

主役の2人に寄るところが、大きいですね。

玉木君のかすかに曲がった鼻とほっそりとした顎に、私は線の細さを感じていたのですが、こういう気が優しくて優柔不断な役は案外似合っていて、彼の魅力を引き出しているなぁ、と思いました。
玉木君って、こんなに綺麗な顔立ちだったんですねぇ。

宮崎あおいちゃんときたら!
もう、この映画のあおいちゃんは、見逃してはいけないほど可愛かったです。
メガネをぱらっとはずし、小首をかしげ、花がふわぁ~と咲いたようなあおいちゃんの笑顔は、もう、かあいい!としか言いようがない...。

『あのキスの時、少しは愛はあったかな?』切ない言葉です...。

最後の写真は、はっとするほど綺麗でした...。

小出恵介、上原美佐とか”のだめカンタービレ”組も出ていました。
彼等、大学の友人達は、意地悪と思いきや、皆、いい人ばかりで...恋敵の黒木メイサだって、凄く綺麗なのに、性格がいいんです。

誠人の古い家のインテリアもNYのミユキの部屋もオシャレになり過ぎず、適度に生活感を出しつつ、温かく感じ良くて素敵でした。
木立ちもNYの街並みもクリスマスの風景も、映像がとても綺麗です。
...んん?これは、リアルな現実感をそっと退けて、綺麗なものをコーティングした”大人の為の童話”だったのですね。

こうなると、リアリティーを求めるのは野暮かも知れません。

あれぇ?誠人の湿疹は(脇だけ)アトピー?!とかも、どうでもいいんです。
だって、本当のアトピーはあんなもんじゃないし。ウチの息子も酷いアトピーで、飲み薬と塗り薬を使用しているけど、湿疹の形状も違うし。静流の病気も何の病気か?とか医学的に裏付けを取ってはいけないのです。
『恋をすると死んじゃう病い』というメガネ姫にかけられた呪いの魔法と見るべきなのかも。

この映画は、長編小説でもなく短編小説でもなく、絵本です。

あくまで”愛”じゃなく”恋”の絵本。

日常のいろんな事を洗い流し、最後にはらりと涙を落とすのによい映画です。



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『バッテリー』思春期ど真ん中!
2007年03月12日 (月) | 編集 |
バッター席には、母。その時、巧が投げる球は...最恐の魔球”思春期ボール”だー!!

バッテリー207.jpg

『バッテリー』は最後の巻が出るまで、すごく待ち遠しかった本です。
当時、私なりの”脳内妄想キャスティング”をして遊びましたが、主役の巧と豪は、思い当たらなかったので、まさか映画化されるなんて、驚き!の一言です。

TVドラマの『H2』や映画の『タッチ』には、目眩がするほど失望した私でしたが、この映画は良い、と思いました。もちろん、原作の”巧”を表現するのは難しく、違うのですが。
下手な俳優を使うより、野球をやっていた子供たちを使うほうがリアリティーがある上、その子達の存在感もなかなかのもので、びっくりしました。

映画は、後半、巧の投球シーンや心情を描くために、少し長尺で冗漫な気がしました。
これを端正な描写と見るべきか...流れている音楽も感傷的なもの(湿り気多め)ばかりだったので、つい要らぬ事を思い出してしまいました。
ウチも、息子2人とお父さんもコーチや監督をやって、少年野球の日々を送った事があり、そしてそれは、どちらかいうと苦い思い出でした。

まっ、ともあれ、少年たちがひたむきに白球を追う姿は、胸がきゅーんとします。

早稲田の”ハンカチ王子”こと斉藤君も、ノスタルジックな顔をしているので、中学生だったら、この風景に溶け込んでいたことでしょうね。

ウェットで叙情的な少年野球映画でした。


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『ハチクロ』DVD
2007年01月14日 (日) | 編集 |
そういえば12日(金)に『ハチミツとクローバー』の映画のDVDが、出ましたよね。

ハチクロ133.jpg


これもマンガを読んでいたので、どうしても観てみたくなって、映画館まで足を運んだ。
映画のほうは、美大を舞台にした恋の話になっている。

見た目そっくりの俳優陣を揃え『ハチクロ』のマンガ原作の一部分 ”全員、片思い”という切り口で仕上げてみせたのが、この映画。

主役の花本はぐみ(はぐちゃん)は、蒼井優。
すごく愛らしくて、健闘している。もう似てなくともいい位(笑)

竹本祐太は、櫻井翔。
この人のぼわ~とした素朴な感じは、捨て難い。
『木更津キャッツアイ』のバンビの時から、えっいいなぁ~、と思ってきた。

真山巧は加瀬亮、山田あゆみは関めぐみ、原田理花は西田尚美。
この3人は、見た目そっくり。しかし、マンガ原作をよんでいる身には、少し違うかも...。
映画だけ観ている人には、気にならないのかも知れないけど...。

あんなに一途な気持ちを寄せて来る”あゆ”を振ってまで”理花”を好きになる真山の気持ちが、マンガを読んでいても分からなかったが、映画を観てもますます分からなくなってしまった(笑)

西田尚美には、それだけの説得力が無いっ?!
もう少し真山君をストーカーにさせる位の(映画では変態ストーカーに近かったぞ)ク-ルビューティの女優さんをお願い(笑)

この3人ほど見た目が似ているわけでも無いのに、イメージそっくりだったのは、花本修司(堺正人)と森田忍(伊勢谷友介)
これはもう、演技のチカラ?この2人には、ほとほと感心してしまった。

森田とはぐちゃんが惹かれ合っていくのもよく分かったし、羽海野チカさんが映画の花本先生に惹かれたのも、何か分かる気がする...。かといって、マンガ原作では、はぐちゃんが誰を選ぶか?なんて本当に分からなかった。

あの結末、ホントにホントに意外だったなぁ...。

おすぎが『若い人の恋の話なのに、この映画、sexを全然扱ってないのよ』とか言っていたけど、このマンガ原作はそういう話じゃないもんね。分かってないなぁ。

いや~Hな物もそれなりに支持するけど、この『ハチクロ』はまた別。
あれはあれ、それはそれ。
デープでドキドキしてHなものが多くなった少女マンガの中で、珍しくピュアなときめきと切なさを描いたマンガ作品だから。

映画は、少し物足りなくてメリハリが無かったんで、私は少し眠ってしまった...でも、最後のピッツの『魔法の言葉』が流れて来て、あぁ良い曲だなぁ~とつくづく思った。
映画と、とても合っている。すっかり切なくて、少し幸せな気持ちになってしまった。

この間、久々に画材屋に行った時に、なんと!”ハチクロ・モデル”のアクリル絵の具(リキテックス)セットが、あった!ほぉ~。(はぐちゃんは、惜しげも無くデカイサイズを使いまくっていた...)
私のリキテックスはカチカチに固まって全滅だったので、買いたかったのだが、持ち合わせが無くて...残念!

この映画で、耳に残っている言葉...『森田さんは、ずっと絵を描いていく人なんだ』

”ずっと、絵を描いていく人なんだ、なんだ”...私の頭の中でエコーしている。

”ずっと、絵で食べていく人”も、私はリスペクトする。

”絵”にかかわらず、何らかの”創作”を続けていく人を、私はリスペクトする。

凄く、難しいことだから...。

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