

まぁ、驚き!若きハンニバル・レクター演じるギャスパー・ウリエルは、雑誌や映画チラシで見るより、映像で観たほうがずっと綺麗です!

この映画、好きでした。きりきりと痛い愛で。
でも、最後の終わり方は、全然、納得できません。
不良少年は、タフに生きて、愛を獲得して欲しかったから。
若きハンニバルが、初めてレディー・ムラサキの家でがっついて食べている姿...まぁ『かげろう』を思い出しました。『GOAL!』に出てきそうな坊主頭の野性的な少年でした。
相手役は、まだ何とか美貌が残っているエマニュエル・ベアール。
エマニュエルに関しては『美しき諍い女』の裸のほうが好きですが、ふふ。
ギャスパー君、年上の女に可愛がられる役が似合っています。
つまり、色気がある人なんですね。
でも、こんなに洗練され優雅になったとは、思いもよらなかったです。
お肌も綺麗だし、指先まで綺麗。この映画の為に磨き上げた感じです。
さて、若きハンニバル・レクターに多大な影響を与える”レディ・ムラサキ”に、コン・リー。
親族を広島の原爆で無くし、剣道も嗜み、鎧兜を拝んでいる...私には、コン・リーがどうしても中国人に見えてしまうし、この妙~な日本文化にも違和感がありました。
せめて、鎧兜は飾るだけにして、仏像を拝んで欲しかった..かな。
それに、生首はお供えしないし。
真に”日本文化”が好きというより ”日本市場”が好きって感じですね、この扱い方だと。
ただ、ハンニバル・レクターと日本刀は、よく似合う!日本刀は美しい、と改めて思いました。
コン・リーは『さらばわが愛/覇王別姫』や『SAYURI』など修羅場をくぐった眼差しで迫力のある女優なんで、日本人の中からチョイス出来なかったのでしょうね。
残念。もっと世界に出でよ、日本人女優。
まぁでも観ていると、コン・リーはまだまだ綺麗!(41歳ぐらいですよね?)だし、健闘していました。

『羊たちの沈黙』は、シリーズの中でも”サイコ・サスペンス”として傑出した映画でした。
プロファイリングや『検屍官』のように緻密な科学捜査を駆使し、当時としては新鮮。
FBIの内部事情や犯人宅突入のタイムラグまで、二転三転し、クラリスとレクター博士の緊張感あふれる対決にも魅了されました。
私は、今回、前エントリーの"レクター博士"を描く為に『羊たちの沈黙』を、嫌というほど繰り返し観ました。
レンタルDVDを超過して、また借りたので、店員さんに思い切り変な眼で見られました。
きっと店の”ヘンタイ・リスト”に載っている事でしょう(泣く)
それで感じたのは、つくづく『羊たちの沈黙』がよく出来ている!という事でした。
今度の映画は、前宣伝の時からストーリーもネタバレしてるし、サスペンスとしては不利なんで、比べられません...。比べたくないし...。
”レクター博士”が、どうやって生まれたのか?”を明らかにする今回の映画、主人公が違い過ぎて『羊たちの沈黙』と同列に繋がっているようには、みえません。
若き日のハンニバル・レクターは、妹の復讐はきっかけで、元々、彼の中にあったものが出て来たんだと、思います。だって、喜々として殺していますから、あれは”快楽性殺人”でしょう。
あの少年期に、心のヒューズが飛んで前頭葉に何らかの作用が働き、制御不可能になったのかも...。
外見も、ギャスパー・ウリエルとアンソニー・ホプキンスなんて違いすぎるし。
ギャスパーが年とってメタボリックで骨粗鬆症になったとしても、骨格が違うし、足の長さも違う。おいおい。
う~ん、こりゃあ別種の映画です。
でも、ギャスパー・ウリエルの魅力で観れる映画です。悪くありません。
レディ・ムラサキとの微妙な距離感も、色っぽいです。
この映画は、残虐さも少し抑え気味で、猟奇的なものは香辛料や刺激剤として振り掛け...そして、あくまでギャスパー・ウリエルがウリです。
続きも、ありそうな終わり方でした。
ハンニバル・シリーズの映画を語るというより、ギャスパー君を語るレビューになってしまいました。失礼しました。
ギャスパー君のおかげで、そこはかとなくセクシーさが漂う映画になっています。
このタイプが好きなら、女性にお薦め。
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夜中に...怖い絵を描いたり、怖い小説を読んでいる時、何かゾワっとする事があります...。
誰か後ろにいるような気がするし、どこか家がきしむ音が...。
一番あるのは、イヤホンで音楽を聞いてると、いつもの音と音の間にノイズが入る事...。何か、人の声のような...。これ、本当にぞっとします。そういう事、ありませんか?
レクター博士も、生きている人間とはいえ、ちょっと怖いお人です(いや、かなり)
『羊たちの沈黙』を観た時の衝撃といったら!歴代のハンニバル・シリーズの中で、私にとって特別な位置にあります。この映画を観た後、『FBI心理捜査官』や『検屍官』(パトリシア・コーンウェル)にハマリました。しばらくは、この路線。
トマス・ハリスは『ハンニバル』だけ読んだのですが、読後感があまりにも気分が悪くて、それ以降、読んではいません。映画より、怖いというか気持ち悪くて、嫌悪感もありました。
文庫本で買いやすいのに、残念です。
それでも、このレクター博士を創り出してくれたのですから、感謝しないといけませんね。

『羊たちの沈黙』の頃のホプキンスは、まだ若くて細いんですね。
じ~と見て描いていると、話し方も眼も、魅力的。思わず引き込まれてしまい、幻惑されてしまいます。
品の良さとインテリジェンスの中に、見え隠れする狂気。
レクター博士は、アンソニー・ホプキンス以外の人は考えられません!

クラリス演じるジョディ・フォスターも、美しい。
レクター博士と対話する場面だけでも、見応えがあります。
彼女の恐怖心と緊張がないまぜになった表情は、とても美しい、と思います。
クラリスとレクター博士がいない物語は、淋しいですが...。
明日『ハンニバル・ライジング』を、観に行く予定です♪
よっしゃー!
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