
バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背負わない。by ライアン・ビンガム。

ジョージ・クルーニーさんはずっと独身貴族でいい、と思います。by 気ムラ屋あん。
年間出張322日、企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロフェッショナル、いわゆる"リストラ宣告人"ーライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)。人との”つながり”を求めないマイレージ依存症の彼に、予期せぬ出会いが...。1人目は、彼とよく似た境遇のキャリアウーマンのアレックス(ヴェラ・ファーミガ)2人目は、会社から期待された女性新人ナタリー(アナ・ケンドリック)だった...。複雑な”現代”を生きるすべての人に贈る人間ドラマ。(映画のチラシより)
この新人ナタリーが提案した「ネットでチャットしながら解雇を言い渡す」っていうのも ... こんなドライな首切り方法、これをやられる側はたまったもんじゃないわね (^_^;)
ライアンは、訴えられないように自棄を起こさぬように”人生のやり直し”をと解雇相手に説得するベテラン宣告人。彼にアシスタントとして同行したナタリーは、解雇をする仕事の辛さ厳しさを身を持って知る事になる。
彼の仕事ぶりをだんだん認めはじめ、ライアンもまた彼女の事に対するナタリーの非難に、自分の事を考えはじめる。
家族の中で存在感が無く疎遠で、人との繋がりを求めず、自由気ままに生きてきたライアンが誰かと”つながり”を持ちたい落ち着きたい、と思った矢先に情事の相手の本当の姿を知る...。虚しい気持ちのライアンなのに、折しもマイレージを1000万マイル達成し機中でCAや機長に祝福されるハメになる...なんという皮肉なんでしょう(;´▽`A``
アメリカでも日本でも、不況に吹き荒れるリストラの嵐......今の空気感がよく出ていています。
リストラされるアメリカ人の百人百態、結構、堂々とした企業人に見えるのに泣き崩れたり、怒ったり...う~ん、身に詰まされます...(・_・;) そして、デトロイドでの自動車産業の大規模解雇の前、あまりの困難さにライアンがナタリーに「絶対、謝るな。同情的言葉も言うな」という助言を授けますが、この戦略、交渉方法、いかにもアメリカ的だなぁ~と思いました。この辺のリストラ事情は、興味深かったですね。
就活中の人はまだ「これから」なのに「この先」の近未来を見せられて、ずいぶんモチベーションが下がる映画かも知れません (;^_^A 。若い人より年を重ねた人の方が、この映画を切実に感じると思う ( ̄_ ̄ i)
そのうちTV東京あたりで放映して、その後『ガイアの夜明け』とか『ワールド・サテライト』とかだとピッタリはまるラインナップだと思います。
このジョージ・クルーニーは、今までのカッコよさとまた違って、しみじみと人生の悲哀を感じさせ味わいがある。まぁ、似顔絵を描いてると...ジョージ・クルーニーの顔って、なんて男らしくて立派なパーツなんでしょう。その男前の顔が、以前より少し老いを刻み込んできたのを見てとれると、なんだか少し寂しい気分になってしまう。それと同じくらいのいくばくかの寂しさや虚しさを感じるラストだった。
何が大切か "気づいた" ライアン・ビンガムは、以前よりもずっと虚無を抱えて空を飛ぶ。でも、きっと前と同じでないこれからの自分を生きるんじゃないかな......。
大作でもないし、すっごく心を捉える作品というわけではないけど、この不況にタイムリーな映画です。テンション下がるラストだけど、リストラ風景や空港でのノウハウ等、私は結構面白かったですよ!テンポもセリフもいいので、DVDでもOKかと思います。
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ジョージ・クルーニーさんはずっと独身貴族でいい、と思います。by 気ムラ屋あん。
年間出張322日、企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロフェッショナル、いわゆる"リストラ宣告人"ーライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)。人との”つながり”を求めないマイレージ依存症の彼に、予期せぬ出会いが...。1人目は、彼とよく似た境遇のキャリアウーマンのアレックス(ヴェラ・ファーミガ)2人目は、会社から期待された女性新人ナタリー(アナ・ケンドリック)だった...。複雑な”現代”を生きるすべての人に贈る人間ドラマ。(映画のチラシより)

ライアンは、訴えられないように自棄を起こさぬように”人生のやり直し”をと解雇相手に説得するベテラン宣告人。彼にアシスタントとして同行したナタリーは、解雇をする仕事の辛さ厳しさを身を持って知る事になる。
彼の仕事ぶりをだんだん認めはじめ、ライアンもまた彼女の事に対するナタリーの非難に、自分の事を考えはじめる。
家族の中で存在感が無く疎遠で、人との繋がりを求めず、自由気ままに生きてきたライアンが誰かと”つながり”を持ちたい落ち着きたい、と思った矢先に情事の相手の本当の姿を知る...。虚しい気持ちのライアンなのに、折しもマイレージを1000万マイル達成し機中でCAや機長に祝福されるハメになる...なんという皮肉なんでしょう(;´▽`A``
アメリカでも日本でも、不況に吹き荒れるリストラの嵐......今の空気感がよく出ていています。
リストラされるアメリカ人の百人百態、結構、堂々とした企業人に見えるのに泣き崩れたり、怒ったり...う~ん、身に詰まされます...(・_・;) そして、デトロイドでの自動車産業の大規模解雇の前、あまりの困難さにライアンがナタリーに「絶対、謝るな。同情的言葉も言うな」という助言を授けますが、この戦略、交渉方法、いかにもアメリカ的だなぁ~と思いました。この辺のリストラ事情は、興味深かったですね。
就活中の人はまだ「これから」なのに「この先」の近未来を見せられて、ずいぶんモチベーションが下がる映画かも知れません (;^_^A 。若い人より年を重ねた人の方が、この映画を切実に感じると思う ( ̄_ ̄ i)
そのうちTV東京あたりで放映して、その後『ガイアの夜明け』とか『ワールド・サテライト』とかだとピッタリはまるラインナップだと思います。
このジョージ・クルーニーは、今までのカッコよさとまた違って、しみじみと人生の悲哀を感じさせ味わいがある。まぁ、似顔絵を描いてると...ジョージ・クルーニーの顔って、なんて男らしくて立派なパーツなんでしょう。その男前の顔が、以前より少し老いを刻み込んできたのを見てとれると、なんだか少し寂しい気分になってしまう。それと同じくらいのいくばくかの寂しさや虚しさを感じるラストだった。
何が大切か "気づいた" ライアン・ビンガムは、以前よりもずっと虚無を抱えて空を飛ぶ。でも、きっと前と同じでないこれからの自分を生きるんじゃないかな......。
大作でもないし、すっごく心を捉える作品というわけではないけど、この不況にタイムリーな映画です。テンション下がるラストだけど、リストラ風景や空港でのノウハウ等、私は結構面白かったですよ!テンポもセリフもいいので、DVDでもOKかと思います。
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あ~♪メリル~似てねぇ~~♪似てるのは、下2人のおばちゃんだけ~♪♪(汗)

スゴい!思ったより、おばさま達が頑張っているミュージカル!
ここまでハジけて歌い切っているメリル・ストリープを見れるとは!
あれ、本人もやってて気持ちいい~!だろうな!
あたくし、ミュージカルも未見、ABBAの楽曲も今までかって一個も買った事がない。
だから、どの曲にも思い出がないのだが(←つまんない奴w)
そ~んな別段ファンじゃない私にも、楽しくてハッピーになれる映画でした~!
『レボリューショナリー・ロード』を観た後だったので、シングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)と娘ソフィ(アマンタ・セイフライド)...この2人、母娘の情愛に溢れていて、見ているだけでほっと嬉しくなりました。
ABBAって、ダンスフロアだけでなく、こ~んな劇場で聴いても映える華やかな音楽なんですね。島民みんなで『ダンシング・クィーン』を大らかに歌い踊り、エーゲ海も美しく"生命讃歌"というべきミュージカルでした。
ストーリーは "結婚式に招待した3人の男のうち誰がソフィの父親か?"というどたばたラブコメディなのだが、これはもう~つべこべ言わずにABBAの音楽にどっぷり浸かって楽しみたい。最後のオマケ、昔のガールズパワーとボーイズパワーのハイテンションには、いささか後ずさり(笑)ピアース・ブロスナンはスタントマン(吹き替えw)使え、と言いたくなるが...あの、あの、楽しめて元気になりました~♪
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スゴい!思ったより、おばさま達が頑張っているミュージカル!
ここまでハジけて歌い切っているメリル・ストリープを見れるとは!
あれ、本人もやってて気持ちいい~!だろうな!
あたくし、ミュージカルも未見、ABBAの楽曲も今までかって一個も買った事がない。
だから、どの曲にも思い出がないのだが(←つまんない奴w)
そ~んな別段ファンじゃない私にも、楽しくてハッピーになれる映画でした~!

ABBAって、ダンスフロアだけでなく、こ~んな劇場で聴いても映える華やかな音楽なんですね。島民みんなで『ダンシング・クィーン』を大らかに歌い踊り、エーゲ海も美しく"生命讃歌"というべきミュージカルでした。
ストーリーは "結婚式に招待した3人の男のうち誰がソフィの父親か?"というどたばたラブコメディなのだが、これはもう~つべこべ言わずにABBAの音楽にどっぷり浸かって楽しみたい。最後のオマケ、昔のガールズパワーとボーイズパワーのハイテンションには、いささか後ずさり(笑)ピアース・ブロスナンはスタントマン(吹き替えw)使え、と言いたくなるが...あの、あの、楽しめて元気になりました~♪
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これから観る人は、まだ読まないでください。感動は呼ばないが絶望を呼ぶ逸品。

私の中では、非ホラーの『ショーシャンクの空に』は"よっしゃー!!!"的作品であるし、ちょっと不思議な『グリーンマイル』も、最後の『人は誰しもグリーンマイルを歩いているようなものだが、私が歩くグリーンマイルは長い...』というまとめ方は上手いなぁ~と、昨日TVで観て、あらためて思ってしまいました。
これは、そのスティーブン・キング原作とフランク・ダラボン監督の作品。
私的にはショーシャンク>グリーンマイル>ミスト。
しかし、この『ミスト』も賛否両論はあるだろうけど、悪くない仕上がりだと思います。後味、めちゃ悪いけど。
あらすじも書こうと思ったんですが、何も知らないほうがいいので割愛。
霧の中に潜む何物かは、あの触手であの体はないだろ?!というデザイン(笑)
『クローバーフィールド』に出て来るモンスター達を、そのまま使い回ししてるような。
『エイリアン』の造型と定義を超えられないのかな、とさえ思ってしまいます。
まっ、怪物はどうでもいいんです。
何故なら、怖いのは霧の中に潜む何物かではなく、実はスーパーマーケットに足止めされた人々。頑迷な田舎のおじさんから、知性と理性をウリにする都会から来た一流弁護士、はたまた狂信的な厄介なおばさん...買い出しに来た一般ピープルが、閉鎖的状況でどう変化していくのか...その人間模様が、実に怖い。
悪意のある霧が、もくもくとスーパーの店内を浸食していくかのよう。
この映画のお父さんデヴィッド(トーマス・ジェーン)も、頑張っています。かなり頑張っています。
『パパ、約束してね。僕を怪物に殺させないで』とビリー(ネイサン・ギャンブル)と約束し...。
ともすれば、理性を失いそうな状況の中で正気を保ち、可愛い坊やを守っています...。
この映画のラストは、原作と違うエンディングです。
原作では、霧のようにもやっと最後どうなったのか?わからないそうで...。
映画では『う~ぎゃあ、そんなぁ!』という衝撃的なラストです。
最後に、妙に宗教的な音楽が流れ出し、案外重い...。
こういっては何ですが、ホラー映画というものは、恐がりの私でさえ、無責任に衝撃を楽しむ一種のストレス解消の娯楽でもあるんです。
ですが、この作品は、とてもそんな気にならないばかりか、精神的にじわっと抑圧されるストレスの溜まるホラーです。
派手なスプラッターやホラー的怖さなど無く、視覚的に怖くないけど、とにかくショック!
シビアな展開、ひねりのある筋で、バシっとした着地点を求める映画観の手練の方には、おススメ。が、心優しい人(私のような?!嘘)にはおススメしません。
ガックリするほど、救いようがない
...ある意味、残酷なホラーです...。
この映画を観た教訓...。
・高校の時から好きなら、早く『好き!』と言っとけ。
・田舎の人間が、皆、いい人とは限らない...。
・怪物も怖いが、人間はもっと怖い...。
・ちょっと待て!ここまで努力したんなら、ちょっと待て!
急いては事をしそんじる。
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私の中では、非ホラーの『ショーシャンクの空に』は"よっしゃー!!!"的作品であるし、ちょっと不思議な『グリーンマイル』も、最後の『人は誰しもグリーンマイルを歩いているようなものだが、私が歩くグリーンマイルは長い...』というまとめ方は上手いなぁ~と、昨日TVで観て、あらためて思ってしまいました。
これは、そのスティーブン・キング原作とフランク・ダラボン監督の作品。
私的にはショーシャンク>グリーンマイル>ミスト。
しかし、この『ミスト』も賛否両論はあるだろうけど、悪くない仕上がりだと思います。後味、めちゃ悪いけど。

霧の中に潜む何物かは、あの触手であの体はないだろ?!というデザイン(笑)
『クローバーフィールド』に出て来るモンスター達を、そのまま使い回ししてるような。
『エイリアン』の造型と定義を超えられないのかな、とさえ思ってしまいます。
まっ、怪物はどうでもいいんです。
何故なら、怖いのは霧の中に潜む何物かではなく、実はスーパーマーケットに足止めされた人々。頑迷な田舎のおじさんから、知性と理性をウリにする都会から来た一流弁護士、はたまた狂信的な厄介なおばさん...買い出しに来た一般ピープルが、閉鎖的状況でどう変化していくのか...その人間模様が、実に怖い。
悪意のある霧が、もくもくとスーパーの店内を浸食していくかのよう。

『パパ、約束してね。僕を怪物に殺させないで』とビリー(ネイサン・ギャンブル)と約束し...。
ともすれば、理性を失いそうな状況の中で正気を保ち、可愛い坊やを守っています...。
この映画のラストは、原作と違うエンディングです。
原作では、霧のようにもやっと最後どうなったのか?わからないそうで...。
映画では『う~ぎゃあ、そんなぁ!』という衝撃的なラストです。
最後に、妙に宗教的な音楽が流れ出し、案外重い...。
こういっては何ですが、ホラー映画というものは、恐がりの私でさえ、無責任に衝撃を楽しむ一種のストレス解消の娯楽でもあるんです。
ですが、この作品は、とてもそんな気にならないばかりか、精神的にじわっと抑圧されるストレスの溜まるホラーです。
派手なスプラッターやホラー的怖さなど無く、視覚的に怖くないけど、とにかくショック!
シビアな展開、ひねりのある筋で、バシっとした着地点を求める映画観の手練の方には、おススメ。が、心優しい人(私のような?!嘘)にはおススメしません。
ガックリするほど、救いようがない

この映画を観た教訓...。
・高校の時から好きなら、早く『好き!』と言っとけ。
・田舎の人間が、皆、いい人とは限らない...。
・怪物も怖いが、人間はもっと怖い...。
・ちょっと待て!ここまで努力したんなら、ちょっと待て!
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私、子供の時から、ディズニーのお姫様ものって死ぬほど好きだったんですよー。
でも、ドレスがこんなに邪魔になるなんて?!そして突然歌ったりが、近所迷惑なんて?!思いもよりませんでした。
知り合って1日で結婚!確かにそうでしたわね(笑)
なによりショックは、王子様がリスより脳が小さい!と気付いた事です(笑)
最後のアニメになってたカップルは、実物よりアニメのほうが可愛かったですね。
キスも女のほうが、よりアグレッシブで笑えました。
私的には、軽く楽しめた映画でした。
春休み、ファミリーで観ても、高校生友情シートで観ても、デートムービーとして観ても、笑って楽しめるんじゃないでしょうか。
という事で...次、行きたいんで、この辺でじゃあ(^^)/
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ビルの谷間のポップでカラフルなおもちゃ屋さんで、巻き起こる少し不思議な物語。
ポジティブ・ハッピーおじさんのマゴリアム(ダスティ・ホフマン)のレスポンスは好きっだなぁ~。いつも、ユーモアがあって包容力があって。
エリック少年との掛け合いも楽しく、観た後、心がふんわりしました。
大人になると、フツーになる、当たり前になる、何でも"ただの"つまらないものに見えてしまう...この中で唯一ネガティブで自信のないモリーを、ナタリー・ポートマンが演じていて、リアル彼女とだぶって見えました。
ついこの間もTVで『レオン』をやっていたけど、哀しげに八の字眉でジャン・レノを見上げていた美少女は、可憐でセクシーだった。あの時のナタリー・ポートマンは、サイコー。今は何だか優等生すぎて、面白味がなくなって...彼女もそれを知ってか知らずか、イメージを崩すような大胆演技にチャレンジしているけど、雰囲気も幼児体型の体つきも、セクシーな大人の役が向いているとは思えないし...そんなナタリー・ポートマンの揺らぎや迷いが出ていて、少し胸が痛くなりました。
子供から大人になる時って、本当に難しい...。
マゴリアムおじさんは突き抜けていて、もはや"マスター オブ 子供"だし、エリックは完全な"子供"だから迷いが無い、夢も魔法も信じているから、完全な"大人"であるただの経理士ヘンリーの心だって揺り動かせる。
かなり子供っぽいものも好きな私ですが、もう、おもちゃ屋に行ってもあの子供の頃の楽しさなんか、忘却の彼方です...。ぼろぼろと色んな大切な事や楽しい事を落として来た私にとって、この映画はほっと癒されました。
映画が終わって、エリックくらいの男の子2人を連れたお父さんを見かけ、微笑ましいなぁ~、と思いました。この映画にぴったりのターゲット層でした。
ストーリーは確かに単調な部分もあり、物足りない人もいると思うんですが、ほわ~と何も考えずに観るにはよい映画でした。
映画批評と関係なく、自分はこういうものも観たいんだなぁ~と思った次第です...。
観た後、しばらく、頭の中でマゴリアムおじさんが"プチプチ・ダンス"を踊っていて、私をちょいと幸せにしてくれましたから(笑)
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トーキョー式風俗?!スーパーマリオのゲーム...意外なとこで、ちょっと前の日本に出逢う...。

『ラッキーホール』?!その昔、新宿、歌舞伎町で流行った風俗?!
よく、夫が『あれ、中は男なんだ。学生の時、オレの友達がバイトしてた』と、言ってました。
皆さん、あれ、中は、男かお婆ちゃんだったんですよ~~(笑)
難病の孫のため、どうしてもお金の算段がつかないお婆ちゃんマギー(マリアンヌ・フェイスフル)は『接客係、高給』の貼り紙を見て、戸惑いながらも風俗店で働く事に。
意外や意外、彼女の手は絶妙タッチで『神の手』だった...。
『イリーナ』という源氏名までもらい、行列が出来る店になる。
孫の治療費も出来るものの、やがて息子にバレ大激怒され...。
イギリスの労働者階級を描いた『フルモンティー』や『リトルダンサー』など、私の好きな映画です。『あるスキャンダルの覚え書き』にも労働者階級の事を言及している所がありますが、私が思ってたより閉塞感のあるイギリス社会を垣間見せてくれ、実に興味深いです。
また、壁に開いた穴の向こうで喘ぐ男達の声も、興味深い(笑)
行列をなし順番を待つ男達も、どことなく滑稽で可笑しい。
上にはつかまるバーもあって、さまざまなファイティングシーンを見せてくれます(笑)
この辺の描写は、男と女では捉え方が違うと思いますが...男なら、どこかの動物園のマレー熊のように『う~む、まいったな』と頭を抱えつつも、排出欲に左右されちゃうお仲間としての共感を感じるのでしょうか...。たはは。
中にいる女性は、全然、色っぽくない(笑)
主人公マギーは、強いて言えば髪の量があり色も美しい...しかし、あとは美しくもない人の良さそうな初老の女性です。
相変わらず、私も予備知識無しで観たのですが、この可愛いダルマのようなお婆ちゃん役のマリアンヌ・フェイスフル!
この女性、凄い過去の持ち主なのですね!
アラン・ドロンとの『あの胸にもういちど』(私は未見)は、セクシーな魅力爆裂だそうで。アラン・ドロンは、口で彼女のジッパーを下げている...きゃあ!
もう、もはや昔の面影少しも留めていず...。
1946年12月29日、貴族の令嬢として誕生。
17才で結婚。
美少女ポップ歌手として活躍。
夫と子供がある身ながら、ミック・ジャガーとの激しい恋に堕ち、ドラッグに溺れ、身を持ち崩していく地獄の日々...。
この人の低いしゃがれた声は”薬灼け”しているんですね。
大叔父のレオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ男爵は『毛皮のヴィーナス』を書いた”マゾヒズム”の元祖。
由緒正しき”マゾヒズム”の血筋である...凄過ぎる...。
映画のマギーの人生より、ご本人のマリアンヌの人生のほうが、はるかにフィクションを跳び越え、奇なり、としかいえない...。
そういえば、最後、マギー(マリアンヌ)と対峙していると、風俗店の海千山千オーナーだって子供のようにみえる。彼女の圧倒的な存在感は、そこからきているのでしょうか...。
マギーを取り巻く世界は『リトル・チルドレン』のケイトよりも、ガチガチに息が詰まりそうなロンドン郊外。建前だけのきれいごとに終始し、ちょっとでも道徳的に外れたものは許さず!といったコミュニティ。
長年の女友達の小金持ちのマダム達も、スノビィッシュでサイテー。
そういう周囲や家庭を諦観と共に受け入れ、静かに生きてきた彼女の初めての自己主張。
最後には、友人にはバシっと言い返し、自分で判断を下します。
マギーが吐く何度目かの『...Yes...No』の逡巡のあと、孫のために働き始め『Yes』と自分を認めていく彼女の逞さが見えた気がしました。
何だか微妙に(あくまで微妙にですが)綺麗になってゆくし、彼女を見る男達の眼も"少年”のような眼付きになっていき、笑えます。
この映画、素材はキワドい風俗ものですが、実はエロくなく、むしろ上品な味わい。
やわらかく滋味溢れる作品でした。
淡々とした作りなので、興味が無ければ『ふうん』と心を素通りしそうな人もいると思いますが、私にとってはステキな映画だと、密かに気に入っています。
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『ラッキーホール』?!その昔、新宿、歌舞伎町で流行った風俗?!
よく、夫が『あれ、中は男なんだ。学生の時、オレの友達がバイトしてた』と、言ってました。
皆さん、あれ、中は、男かお婆ちゃんだったんですよ~~(笑)
難病の孫のため、どうしてもお金の算段がつかないお婆ちゃんマギー(マリアンヌ・フェイスフル)は『接客係、高給』の貼り紙を見て、戸惑いながらも風俗店で働く事に。
意外や意外、彼女の手は絶妙タッチで『神の手』だった...。
『イリーナ』という源氏名までもらい、行列が出来る店になる。
孫の治療費も出来るものの、やがて息子にバレ大激怒され...。
イギリスの労働者階級を描いた『フルモンティー』や『リトルダンサー』など、私の好きな映画です。『あるスキャンダルの覚え書き』にも労働者階級の事を言及している所がありますが、私が思ってたより閉塞感のあるイギリス社会を垣間見せてくれ、実に興味深いです。
また、壁に開いた穴の向こうで喘ぐ男達の声も、興味深い(笑)
行列をなし順番を待つ男達も、どことなく滑稽で可笑しい。
上にはつかまるバーもあって、さまざまなファイティングシーンを見せてくれます(笑)
この辺の描写は、男と女では捉え方が違うと思いますが...男なら、どこかの動物園のマレー熊のように『う~む、まいったな』と頭を抱えつつも、排出欲に左右されちゃうお仲間としての共感を感じるのでしょうか...。たはは。
中にいる女性は、全然、色っぽくない(笑)
主人公マギーは、強いて言えば髪の量があり色も美しい...しかし、あとは美しくもない人の良さそうな初老の女性です。

この女性、凄い過去の持ち主なのですね!
アラン・ドロンとの『あの胸にもういちど』(私は未見)は、セクシーな魅力爆裂だそうで。アラン・ドロンは、口で彼女のジッパーを下げている...きゃあ!
もう、もはや昔の面影少しも留めていず...。
1946年12月29日、貴族の令嬢として誕生。
17才で結婚。
美少女ポップ歌手として活躍。
夫と子供がある身ながら、ミック・ジャガーとの激しい恋に堕ち、ドラッグに溺れ、身を持ち崩していく地獄の日々...。
この人の低いしゃがれた声は”薬灼け”しているんですね。
大叔父のレオポルド・フォン・ザッヘル・マゾッホ男爵は『毛皮のヴィーナス』を書いた”マゾヒズム”の元祖。
由緒正しき”マゾヒズム”の血筋である...凄過ぎる...。
映画のマギーの人生より、ご本人のマリアンヌの人生のほうが、はるかにフィクションを跳び越え、奇なり、としかいえない...。
そういえば、最後、マギー(マリアンヌ)と対峙していると、風俗店の海千山千オーナーだって子供のようにみえる。彼女の圧倒的な存在感は、そこからきているのでしょうか...。
マギーを取り巻く世界は『リトル・チルドレン』のケイトよりも、ガチガチに息が詰まりそうなロンドン郊外。建前だけのきれいごとに終始し、ちょっとでも道徳的に外れたものは許さず!といったコミュニティ。
長年の女友達の小金持ちのマダム達も、スノビィッシュでサイテー。
そういう周囲や家庭を諦観と共に受け入れ、静かに生きてきた彼女の初めての自己主張。
最後には、友人にはバシっと言い返し、自分で判断を下します。
マギーが吐く何度目かの『...Yes...No』の逡巡のあと、孫のために働き始め『Yes』と自分を認めていく彼女の逞さが見えた気がしました。
何だか微妙に(あくまで微妙にですが)綺麗になってゆくし、彼女を見る男達の眼も"少年”のような眼付きになっていき、笑えます。
この映画、素材はキワドい風俗ものですが、実はエロくなく、むしろ上品な味わい。
やわらかく滋味溢れる作品でした。
淡々とした作りなので、興味が無ければ『ふうん』と心を素通りしそうな人もいると思いますが、私にとってはステキな映画だと、密かに気に入っています。
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はらはらと落ちてゆく怒り。少しずつ癒されてゆく魂の旅。今87歳、ミリキタニ。

ちょっと前に『ミリキタニの猫』を観た。
絵も猫も好きで観たんだけど、途中で思いがけず泣いてしまった。
えっ、こんなに泣く映画だとは思わなかった。ぎゅっと心をつかまれた気がする。
最近、心に傷を負った人々を癒すために包帯を巻く『包帯クラブ』や、子供の頃に受けた性的虐待でトラウマになった女の子を”本物のブルース”で癒す『ブラック・スネイク・モーン』等の『心や魂を癒していく』映画を観たけど、さすがにこの映画はドキュメンタリーだけあって、その意味は深く重く、見応えは群を抜く。
いや、まず、この映画はドキュメンタリーなんで、こういう『主人公が魂を癒していく』結末にしようなんて脚本は無かった、と思う。
ニューヨークに住む若い女性リンダ・ハッテンドーフが、ホームレスの路上アーティストの”猫の絵”をたまたま買ったのが、きっかけだったから。
そして、撮り始めたこのホームレスのじいちゃんときたら、過酷な自分史を抱えた人だった。
日系移民の子としてアメリカで生まれ、3 歳で一家は日本へ帰国。
18歳の時、兵学校を嫌い、アーティストになろうと、姉のカズコ一家と共にシアトルに移住。
アメリカ国籍を持ちながら日系人強制収容所に入れられ、母の故郷のヒロシマは原爆で親や親戚は全滅。
見ていると、あぁこの人は80歳(撮影当時)の今になるまで”傷”が癒えなかったんだ。ずっとずっと”怒り”を胸に抱き続けていたんだなぁ、というのがよく分かる...。
そんな中で、あの”9・11”が起こる。えっ本当にこれドキュメンタリー?!
ひっきりなしのサイレンと濛々と立ちのぼる有毒の煙の中で、咳き込みながら絵を描いているミリキタニ氏。そんな彼を見ていられず、リンダは自分のアパートに連れて帰る。
リンダのアパートも、あのビルの近く。室内の撮影は、9・11のTVニュースを流し続ける。
日本では見れない映像と内容のニュースもあり、臨場感たっぷりである。
このアパートで、リンダとミリキタニじいちゃんの奇妙な暮らしは、彼の心を和らげてくれたようにみえる。リンダが夜遅い帰宅の時は『若い女性がこんなに遅くに~』と泣きそうな顔で心配し、彼女に心を許しているのが見て取れる。
『市民権も社会保障も、アメリカのものは要らぬ!』と断固拒否する頑固じいさんのミリキタニ氏であったが、リンダの助力や労力で新しいアパートに住めるようになる。
それもまた、アメリカの一面。
そして、あのツールレイク強制収容所への巡礼ツアーに参加する...。
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↓下に続く。
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ちょっと前に『ミリキタニの猫』を観た。
絵も猫も好きで観たんだけど、途中で思いがけず泣いてしまった。
えっ、こんなに泣く映画だとは思わなかった。ぎゅっと心をつかまれた気がする。
最近、心に傷を負った人々を癒すために包帯を巻く『包帯クラブ』や、子供の頃に受けた性的虐待でトラウマになった女の子を”本物のブルース”で癒す『ブラック・スネイク・モーン』等の『心や魂を癒していく』映画を観たけど、さすがにこの映画はドキュメンタリーだけあって、その意味は深く重く、見応えは群を抜く。
いや、まず、この映画はドキュメンタリーなんで、こういう『主人公が魂を癒していく』結末にしようなんて脚本は無かった、と思う。
ニューヨークに住む若い女性リンダ・ハッテンドーフが、ホームレスの路上アーティストの”猫の絵”をたまたま買ったのが、きっかけだったから。
そして、撮り始めたこのホームレスのじいちゃんときたら、過酷な自分史を抱えた人だった。
日系移民の子としてアメリカで生まれ、3 歳で一家は日本へ帰国。
18歳の時、兵学校を嫌い、アーティストになろうと、姉のカズコ一家と共にシアトルに移住。
アメリカ国籍を持ちながら日系人強制収容所に入れられ、母の故郷のヒロシマは原爆で親や親戚は全滅。
見ていると、あぁこの人は80歳(撮影当時)の今になるまで”傷”が癒えなかったんだ。ずっとずっと”怒り”を胸に抱き続けていたんだなぁ、というのがよく分かる...。
そんな中で、あの”9・11”が起こる。えっ本当にこれドキュメンタリー?!
ひっきりなしのサイレンと濛々と立ちのぼる有毒の煙の中で、咳き込みながら絵を描いているミリキタニ氏。そんな彼を見ていられず、リンダは自分のアパートに連れて帰る。
リンダのアパートも、あのビルの近く。室内の撮影は、9・11のTVニュースを流し続ける。
日本では見れない映像と内容のニュースもあり、臨場感たっぷりである。
このアパートで、リンダとミリキタニじいちゃんの奇妙な暮らしは、彼の心を和らげてくれたようにみえる。リンダが夜遅い帰宅の時は『若い女性がこんなに遅くに~』と泣きそうな顔で心配し、彼女に心を許しているのが見て取れる。
『市民権も社会保障も、アメリカのものは要らぬ!』と断固拒否する頑固じいさんのミリキタニ氏であったが、リンダの助力や労力で新しいアパートに住めるようになる。
それもまた、アメリカの一面。
そして、あのツールレイク強制収容所への巡礼ツアーに参加する...。
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ピーターラビット!世界一有名なうさぎ(あっミッフィーも好きだけどw)

子供がいる人なら、あの小さな絵本を育児バックに入れてた事があるだろう。
で、観たかったの!映画の印象は、静かな落ち着いた作り。
レニー・ゼルウィガーが、人の良さそうなほっこり笑顔で、温かいけど芯の強い女性を演じている。
う~む、レニーさん、ますます色気が無くなってきたような。
ユアン・マクレガーは、出版社一家のおミソの末息子ノーマンを愛らしく演じている。
な~んかこの2人の恋って可愛いけど、官能の”か”の字も無くて、その辺が物足りないのだけど、まっ私的には、動くピーターが観れただけでも嬉しい。
ミス・ポター(レニー・ゼルウィガー)があまりにも地味な作りなので判り難いが、上流階級のお嬢様だったのね。
原稿持ち込みも、馬車の御者や執事や婆やも引き連れてするのか...。原稿を編集者がじっと見ている時間は、地獄の時間。運よく、原稿採用。みそっかすの弟ノーマンに任せようと。
このノーマン、何もかも編集者の仕事は初めて。
でも、それだけにピュアな読者の気持ちで”ピーターラビット”を見る。
『素晴らしい!』『可愛い!』もう褒め方が良い!なんて、いい編集者だ!(笑)
この頃の上流階級の令嬢が、絵本を描いて職業婦人になるなんて、今の私達には判らないほど大変だった事でしょう。
また、ポターの恋も生涯も、考えていたよりドラマティックなものでした。
自分の信じる夢や幸せを実現するのに相応しい、静かだけど自分を曲げない強さがあったミス・ポター。
最後に、ミス・ポターが小さな幸せをつかんだ事も嬉しい。
イギリスの湖水地方のように静かで落ち着いた映画なので、物足りない人もいるかも。
ピーターラビットが好きな人向きかな。
サボっていたので映画レビューが溜まっているんで、今日はちゃちゃっと終りです。では、また。
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子供がいる人なら、あの小さな絵本を育児バックに入れてた事があるだろう。
で、観たかったの!映画の印象は、静かな落ち着いた作り。
レニー・ゼルウィガーが、人の良さそうなほっこり笑顔で、温かいけど芯の強い女性を演じている。
う~む、レニーさん、ますます色気が無くなってきたような。
ユアン・マクレガーは、出版社一家のおミソの末息子ノーマンを愛らしく演じている。
な~んかこの2人の恋って可愛いけど、官能の”か”の字も無くて、その辺が物足りないのだけど、まっ私的には、動くピーターが観れただけでも嬉しい。
ミス・ポター(レニー・ゼルウィガー)があまりにも地味な作りなので判り難いが、上流階級のお嬢様だったのね。

このノーマン、何もかも編集者の仕事は初めて。
でも、それだけにピュアな読者の気持ちで”ピーターラビット”を見る。
『素晴らしい!』『可愛い!』もう褒め方が良い!なんて、いい編集者だ!(笑)
この頃の上流階級の令嬢が、絵本を描いて職業婦人になるなんて、今の私達には判らないほど大変だった事でしょう。
また、ポターの恋も生涯も、考えていたよりドラマティックなものでした。
自分の信じる夢や幸せを実現するのに相応しい、静かだけど自分を曲げない強さがあったミス・ポター。
最後に、ミス・ポターが小さな幸せをつかんだ事も嬉しい。
イギリスの湖水地方のように静かで落ち着いた映画なので、物足りない人もいるかも。
ピーターラビットが好きな人向きかな。
サボっていたので映画レビューが溜まっているんで、今日はちゃちゃっと終りです。では、また。
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ーメイン・ディッシュが出て来ない?!ー

ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』を鑑賞。
いいも悪いもソフィア・コッポラの映画。
最初のオープニングの音楽とタイトル...ポップでガーリー、う~んホントに歴史映画ではなく、青春映画なのね。
驚きと期待でワクワクしながら、観ました。
フェルゼンに出逢った時の”フォーリンラブ”の歌も、いかにもティーンズの叫びらしくてドキドキして素敵。
スモーキーピンクのドレスもスウィーツも靴も、素敵。
プチトリアノンの庭やお茶会の様子など、女性ならうっとりしてしまいます。
が、が、物足りん!!ピンクのお菓子はもういいから、メインディッシュはまだー?
カンヌでブーイングされたのも、分かる気がします。
フランス人には撮れない映画であり、撮りたくない映画。
すごく新しいアプローチと視点で『マリー・アントワネット』を撮ったのだから、最後の断頭台まで描けばいいのに...。もったいない、と思います。
もちろんソフィア・コッポラの映画に、一晩で真っ白になったマリーアントワネットの髪の色も断頭台の血の色も、似合わないのもよ~く分かっています。
だけどもう一歩、残酷な人生を生きる人間の、本質的な心情にも踏み込めたら、内容も贅を尽くした観るべきものになったのに...。
ソフィア・コッポラの映画って...あれも好きこれも好き、好みの色、好みの服、好みの音楽、なのになのに、いっつも幸せな気持ちにさせてくれません。不安な気持ちに、なってしまいます。
『ヴァージン・スーサイズ』も『ロスト・イン・トランスレーション』もそう。
夕暮れの街に独りで放り出されて、なす術も無く立ち尽くしている少女になったみたい。
ソフィア・コッポラのハートは、何かに抑圧された寂しい思春期の少女と同じなんでしょうか?
今度もまた、こんなに好きな色や物に囲まれているのに、物足りなくて取り残された気分です。
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ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』を鑑賞。
いいも悪いもソフィア・コッポラの映画。
最初のオープニングの音楽とタイトル...ポップでガーリー、う~んホントに歴史映画ではなく、青春映画なのね。
驚きと期待でワクワクしながら、観ました。
フェルゼンに出逢った時の”フォーリンラブ”の歌も、いかにもティーンズの叫びらしくてドキドキして素敵。
スモーキーピンクのドレスもスウィーツも靴も、素敵。
プチトリアノンの庭やお茶会の様子など、女性ならうっとりしてしまいます。
が、が、物足りん!!ピンクのお菓子はもういいから、メインディッシュはまだー?
カンヌでブーイングされたのも、分かる気がします。
フランス人には撮れない映画であり、撮りたくない映画。
すごく新しいアプローチと視点で『マリー・アントワネット』を撮ったのだから、最後の断頭台まで描けばいいのに...。もったいない、と思います。
もちろんソフィア・コッポラの映画に、一晩で真っ白になったマリーアントワネットの髪の色も断頭台の血の色も、似合わないのもよ~く分かっています。
だけどもう一歩、残酷な人生を生きる人間の、本質的な心情にも踏み込めたら、内容も贅を尽くした観るべきものになったのに...。
ソフィア・コッポラの映画って...あれも好きこれも好き、好みの色、好みの服、好みの音楽、なのになのに、いっつも幸せな気持ちにさせてくれません。不安な気持ちに、なってしまいます。
『ヴァージン・スーサイズ』も『ロスト・イン・トランスレーション』もそう。
夕暮れの街に独りで放り出されて、なす術も無く立ち尽くしている少女になったみたい。
ソフィア・コッポラのハートは、何かに抑圧された寂しい思春期の少女と同じなんでしょうか?
今度もまた、こんなに好きな色や物に囲まれているのに、物足りなくて取り残された気分です。
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