映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
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第9地区
2010年04月13日 (火) | 編集 |
こんなの描いたの ↓ 初めて (  ゚ ▽ ゚ ;)

第9地区068.jpg

南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、05年製作の自作短編「Alive in Joburg」を長編として作り直したSFアクションドラマ。1982年、南アフリカ上空に突如UFOが飛来。政府は不気味な容姿をした異星人を難民として受け入れるが、やがて彼らの特別居住区「第9地区」はスラムと化す。2010年、難民のさらなる人口増加を懸念した超国家機関MNU(元、軍事産業会社)は難民を「第10地区」に移動させる計画を立てる。製作は「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン。(eiga.comより)

ドキュメンタリータッチで結構リアルな作風なんですが、後ろで暴れているエイリアンや主人公を見ると、脱力するキャラなんで、もう~笑っていいもんかどうか......って笑ってましたが。

いやいやいや、かな~り真面目に作ってあるんですよ。(一見だけどw)
傭兵達はみんなゴツクて『アバター』の鬼軍曹の横に立ってても引けを取らない頑丈さ。上層部の非情さはちゃんとシリアスに描かれていて、怖いです。
エイリアンは体こそエイリアンですが、どこぞの難民外国人のようにも見えるし。
いや「どこぞ」じゃなく監督の出身である南アフリカ共和国のヨハネスブルクそのものかも 。ここ、今年のサッカーW杯が行われる所なんですよね?だ、大丈夫なんでしょうか?(;^_^A

1982年といえば、まだアパルトヘイトがあった時代で、実在の第6地区問題を基にして作られたとか。そしてアパルトヘイトが撤廃されてから15年、今もなお、貧困、エイズなど、色んな社会問題を抱え、いやはやもう大変な国ですね...。比較的インフラが整備されている南アフリカへ、他の貧しい国からの移民も流れ込んできて現地の黒人たちと衝突したりと、様々な要因で治安が悪化する一方。戦時下じゃないのに「世界最悪の犯罪都市」と言われていますが「赤信号でも車は止まるな」「中心街を歩くな」「犯罪率200%」(←行きであって、帰りにあうから)とか、どこまで本当なのか?日本人には想像もつかない治安状況です (°д°;)
うむむ、なんというぴったりの舞台で ”エイリアン” という設定だからこそ描けるストレートさです(;´▽`A``

SFのエイリアン物のデフォなストーリーをちゃんと踏襲しつつ、アイロニカルな笑いも混じるので、陳腐にならずに見せてくれます。エイリアン映画に付き物のあるあるネタが満載で、SFファンには嬉しい作品かも。

第9地区2おとぼけでなかなか偽善に充ちた活動をしている主人公ヴィカス(シャルト・コプリー)の身に、ある日起こった感染。
エイリアンのDNAを持ちながらまだ人間!というヴィカスに、何の配慮も無く、生体実験を行う医療チーム。
変貌する彼の肉体をめぐって、希少価値のある臓器や細胞の争奪戦を繰り広げるバイオ産業。


逃げ出したヴィカスのサヴァイバル能力にも驚き!案外タフです。
すっかり紛争地域と化した第9地区の様相も、凄い。
エイリアン相手に猫缶(美味いらしい?!)高値悪徳商売しているアフリカ人、なんつーたくましい (^_^;
地元アフリカンマフィアとエイリアンと入り混じった第9地区に、彼を追って来た「超国家機関MNU」の傭兵軍が迫り、最後には見事に爆発的な大活劇になっている!という力技。結構な迫力でした。


主人公ヴィカスとバディ(相棒)となった?!エイリアンのクリストファーとの友情(交流)にも感動するつもりは1ミリも無かったのですが、うっかり感動させられてしまいました。
エイリアンのクリストファー、案外、表情豊かです!なかなかいい役者さんです

妻を愛していたヴィカスの行末は、切ないものでした。あ、ロマンチックなラブストーリーにもなっているのね(笑)

南アフリカの事がちらっと頭によぎりながらも、ついつい、くくっと笑ってしまいました。どうもすいません。あ~期待してなかったけど、面白かったです (≧▽≦)

人を喰った SF奇作でした。


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ターミネータ-4/Terminator Salvation
2009年06月21日 (日) | 編集 |
早くupしようかと思いつつ、なかなか似顔絵が描けず、うんうん煩悶してました。
クリスチャン・ベイルは元々ファンじゃないし...『ダークナイト』で、もしかしてハンサム?と思いましたが、陰性の人だからイジリにくくて、この人苦手です。
マーカス・ライト役(←役としては好き)のサム・ワーシントンは、どっかの雑誌に "話題のイケメン俳優"と書いてありましたが...う~ん、なんというか米軍に居るようなフツーのナイスガイって感じで、似顔絵的にはあまり特徴が無く資料も少ないので、描きづらかった~~。似てねぇ~~(涙)ハスキーボイスで、若いのか何なのか妙な個性のカイル・リース(アントン・イェルチン)とキラキラ瞳のスター(ジェイダグレイス・ベリー)は、完全にマンガになっちゃって......とほほ。

ターミネータ-948.jpg

2018年。機械軍(スカイネット)に支配された世界で、人類滅亡までのカウントダウンが始まった。わずかに生き残った人間たちのリーダーとなったジョン・コナーは、最後の闘いに挑む。亡き母のため、最愛の妻のため。愛する者を亡くし悲しみを抱える人々の生きる希望となるために......。人類か機械か、決着をつける時が来たーー遂にターミネーター誕生の秘密が明らかになる!(そのまんま映画のチラシより)

決着はつかない。
『人類と機械のスカイネットの闘いは続くのだ...』というラストの終わり方を見てると、もういくらでも作れる!と思った。少なくとも、父カイル・リースを母サラ・コナーの元へ送り出すのと、ジョン・コナーが愛着があるT- 800に殺されるのと、最低あと2本は映画を作れる。
ネタ枯れのハリウッド映画にあっては、無限ループ的作品である。


アクション満載と色んな型のターミネーターで、あっという間の1時間54分。飽きない。
凄いアクションの連続で(きっと私はもう死んでる)ほっとする所が無く、いささか息苦しかった、ふぅ~(汗)
ノンストップで攻撃されるから、目覚めたマーカス・ライトも大変だろうな(笑)
このマーカス・ライトというキャラは、なかなか魅力的。
漢(おとこ)だわ。私的には、こっちが主役。
あのラストは...梯子を外されたような...。こういうのもありか...と思ったものの、スゴく彼に感情移入していたので納得出来ない、うん。

ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルと監督の間には確執があったそうで、だから主役がどちらか分からないのか...。それだけではなく、せっかくの『ターミネーター・シリーズ』だからストーリーも練り上げてほしかったかな。宮崎駿は「ファンタジーは、ファンタジーなりの辻褄の合う嘘をつかねばならない」と言っていたけど、SFにも当てはまる。

『1』と『2』では問答無用でサラやジョンを抹殺しようとしたターミネーターが、カイル・リースや人間たちを、何故、生きたまま捕獲するのか?この頃のスカイネットは、まだ詰めが甘かったのか?
殺人犯だったマーカスなのに、何故、あんなにナイスガイなのか?
ある意味、なんだか怒りっぽいジョン・コナーより人格者だ(笑)
彼を処刑しようとする人類軍にも女性にも抑制がきき(←ここ素敵w)一回会っただけのカイル・リースを助けに行く、という正義感が溢れるこの男が、何故、死刑になるような罪を起こしたのか?マーカスが誕生した理由を明かすセレーナ博士(ヘレナ・ボナム・カーター)も何故スカイネット側についたのか?その背景は説明されない。何故?何故?と、脚本家にいろいろ質問したくなる...。圧倒的なアクションも、緻密なストーリーに裏打ちされてこそ、より輝くのに...。記憶に残る映画『ターミネーター』や『ターミネーター2』の後を引き継ぐのは、いやはや至難の業ですね...。


ターミ4943.jpg

『ターミネーター』は、もう驚きの映画だった。アーノルド・シュワルツェネッガーの圧倒的な存在感と、見事にT- 800として映えたガタイ。何度も立ち上がって襲って来るターミネーターへの恐怖。

『ターミネータ-2』は、その驚きの一作を超えるストーリーで、強く印象に残った。
TV放映のたび、何度観ただろう。漢(おとこ)シュワちゃんだった。あの別れを告げる"親指"を、私は忘れない。


よって、私に中では『ターミネーター』はこの2作品で完結されているので『ターミネーター4』は別作品として鑑賞。だいたい、今までの映画『2』『3』『4』のジョン・コナーの変遷を見てると別人なんだもん(苦笑)これはパラレルワールドとしか思えない。

後半はあっけなく感じたけど、前半のアクションも凄くて、カイルの登場シーンやスターの印象的な瞳は好きだった。ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルは "静”のイメージがあるが、立ってるだけで絵になっていた。マーカス役のサム・ワーシントンの男臭さも良かった!儲け役だよね。
ストーリーはともかく、出て来るキャラはビジュアル的にもカッコよくて魅力的だった!

マーカスもジョンコナーもカイルもスターも男前のネーチャンも、ずっと見ていたかった......という意味では楽しみました^^


『スタートレック』も(あ、レビュー無し)Mr.スポックだけは好きだけど...もう一回観るとしたら(観ないけどw)こちらの『ターミネータ-4』かなぁ~。まぁ、映画評論家じゃない不純な一般ピープルとしては、ストーリーはさておき、カッコいい俳優たちを見るのもまた映画鑑賞の醍醐味(笑)みんな、クールで男前だったんで。ん?と、なると...イケてる俳優を揃えたのに、ストーリーは勿体なかったね。

『トランスファーマー/リベンジ』は...困ったな(汗)これ、男の子のスイーツ向け?
冒頭の変型するシーンは、リズミックで生理的に面白いな~と思ったけど......美形が出て来ても安っぽいしエロいし、下ネタすぎるし、母はうざいし、ムダに長いし。DVDで十分(あ、ロボット好きの男のコは劇場でどうぞw)さすが、マイケル・ベイ監督、大味。最初の『トランスファーマー』が、まだ良かった...。あっ「やや甘口」なのに「辛口」になってしもうた...すいません ������

私的には、ターミネーター4(キャラが皆カッコよかったから)>スタートレック(こっちが好きな人もいるだろうね)>トランスフォーマー2(1はまだ良かった...そんなにロボ好きじゃない私には長くて辛かった)ですね。

次のレビューは『愛を読むひと』
わたくし、エロスにはエロスで応えます(って、大した事はないんですが..はは jumee��faceA59

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トワイライト/初恋
2009年04月19日 (日) | 編集 |
エドワード、似てない?いいんですっ!少女マンガ・バージョンですからぁっ!!
初恋927.jpg
初日に観てイラストは早目に描いて、管理ページに入れといたんですが、入れっぱなし『塩漬け』状態、あらぁ~(汗)サボると癖になって~~。スポンサーサイトが出現するなんてサイテーですよねー。えらいすんません。

さて、今日は『塩漬けヴァンパイア』の話じゃない、美しきヴァンパイアのお話。

エドワード役のロバート・パティソンは...ん、ちょっとクセのある顔ですよね。
描いてて...エラ張ったトコとか眉の太さとか、好き勝手に微修正してたら、萩尾望都っぽくなりましたデス(苦笑)
あの~、なんと言いますか、美貌の吸血鬼少年役のロバート君、挙動不審とキモさが混じり合ったミステリアスな雰囲気は出てますね(褒めてんのか)『炎のゴブレット』のセドリックの時はまだほっそり少年っぽかったのに、どんどこ骨密度の高いオトコになる体質なんでしょうね...。

この間ふと本屋で見かけた『MOVIE STAR』の表紙を見た時、しぇ~と笑ってしまいました。立ち読みしたら...来日した試写会では、 ロバート君、また成長したような...髭だらけの "熊男”でありました。私は "熊男"はそれなりに好きですが、 これ耽美的なラブストーリーですからね~。
このテが好きな日本の女子は世界の誰よりも美意識が発達してる、のであります。
他のジャンルの映画だったら言いませんが、ロバート君、髭を剃り、眉を揃え、イメージを損なわないように、登場してほしかったな~と思います。一緒に来日したベラ役のクリステン・スチュワートも儚げな少女から、すっかりオトナの女性になってました。次回作『ニュームーン』では2人がゴツくならないうちに(もうゴツい?!)まだまだ初々しいうちに、早く撮ってね!と願うばかりです。

向こうのスイーツ向けだそうですが、結構、観れましたよー kao02
日本のケータイ小説の映画化よりもずっとオトナの鑑賞にも耐えうる、と思います。
吸血鬼の菜食原理主義だと、動物の血どころかトマトジュースしか飲まないのでは?とかツッコミたくなるし、陽の光を浴びても醜く焼けこげないでキラキラ輝くのね~(笑)とか、カノジョをおんぶしての木立を飛び跳ねるデートはなんだかな~とか、脊髄にぞわぞわ来るキザなセリフはど~よとか、若くて真っ白なカレン家のパパとか、この人達が野球?!とか、笑える部分は結構あるものの、うひひと楽しめました。

血を吸うのか?えっちするのか?10代の吸血鬼少年、永遠に苦悩してほしいです(笑)

無名に近い綺麗どころが出ていても、それほど安っぽい薄っぺらい感じがしないし、少女のパパもナイスガイだし。脇役も映像も特撮も悪くなかったデス。
映画鑑賞もパンフ買うのも節約のため自粛中なんですが(美形のw)資料になるんでこのパンフ買ったし、次回作も見る予定です �s�[�X 終わり。

何故レビューが短いかというと、観た当日くらいは頬がにやにや弛みっぱなしでしたが、今ではすっかり忘れてしまったので、たはは。


初恋928.jpg



←いやん、もぉ~、チミたち好きにしなさい...。







原作は、主婦(ステファニー・メイヤー)が見た鮮明な夢を書き起こしたとか。ほぉ~。で、この映画を観て、一番思ったのはですね...『妄想』って形にしてみるもんだなって。いや、リアルに行動するのはアレなんですが(笑)文とか絵とか、形にしてみるのもテですね。


日本版の表紙のイラストは、ゴツボ×リュウジ。かわいい。
ちょっと読みたいので、図書館にリクエストを(本棚いっぱいなんで買うつもりはないw)
日本版は12巻まで出てる?ベラはもうヴァンパイアに?えっ赤ちゃん?なんてね。


妄想してないで、1週間に1回くらいは更新しろよ!って思った方は...クリックよろしく^^
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ダウト~あるカトリック学校で~
2009年03月12日 (木) | 編集 |
『少年愛の美学』じゃなく『少年愛の疑惑』
...なぁんて耽美なものでなく、ばりばり言葉のバトル・ロワイヤルです...(あら...)


ダウト920.jpg

大作というのではなく舞台劇に近いなと思ったら、まさしく前身は2004年ブロードウェイで上演されていた作品でした。原作の戯曲も脚本も監督も、ジョン・パトリック・シャンリィ。ちなみに、私の好きだった『月の輝く夜に』の脚本も、このシャンリィです。

ケネディ暗殺直後の不安定な時代でもあった1964年、ニューヨークのブロンクスにあるカトリック学校。規律を重んじる厳格な校長、シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)はある『疑惑』を抱いていた。新任の教師シスター・ジェイムズ(エイミー・アダムス)からのご注進で白とも黒ともつかぬ些細な出来事なのだが、シスター・メリル(こう呼ばせてねw)は『確信』してしまう。
闊達で進歩的、生徒にも人気のあるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が1人の黒人少年と"不適切な関係"を持ったのではないか?と『疑惑』を『確信』に変え決めつけ、シスター・メリルは彼を追い詰めていく。


もぉ~、メリルは何をやっても上手い。
厳格でギスギスして、あまりにも正しすぎて、灰色の小さい『疑惑』も許せない鉄のシスターを演じている。んまぁ『マンマ・ミーア!』と180度違うメリルです。演技の幅、広すぎ!

迎え撃つフィリップ・シーモア・ホフマンも、負けてはいないっ。
重低音の声でたたみかけるように話すホフマン神父(こう呼ばせてねw)は、説得力がある演技です。

同性愛は犯罪だった社会背景と(ちなみに、テキサス州は2003年!にソドミー法を無効)しかもカトリック聖職者としてあってはならぬタブーでありこの背徳感は、日本人で仏教徒の私(かつBL好きw)より、キリスト教圏で欧米の人間のほうが、この状況のスリリングさと切迫感が理解出来ると思われます。しかし、それでもこの2人の競演は見ものです。

私ならフィリップ・シーモア・ホフマンを太らせたレオナルド・ディカプリオにし、相手の少年は美少年に...という罰当たりな脳内キャスティングしちゃいそうですが、そういう『バッド・エデュケーション』的話ではなく、あくまで灰色の『疑惑』を中心に2人の対決に焦点を絞ったストーリーです、はい。

なんで"黒人少年"かというと、それも必然性あり。折しも、公民権運動が盛んな頃。
彼は、カトリック学校に転校して来たただ1人の黒人生徒であり、デリケートな立ち位置にいる。大人しい素直ないい子だが、目立たなく苛めを受けており、友達はいない...。
ホフマン神父は、そんな黒人少年を気にかけ、力になってあげている存在である。


鉄壁の神への信念を貫くシスター・メリルと、開かれた学校であるべきと生徒を思うホフマン神父の闘い。シスターメリルとホフマン神父の攻防戦だけだとどこまでも平行線なのですが、黒人少年の母の登場で均衡は崩れ、より深く!多角的に心理劇を盛り上げます。
う~む、ブロードウェイの舞台で大ヒットしただけに、脚本さすがに上手いです。



ダウト921.jpg呼び出された黒人少年の母、ミラー夫人(ヴィオラ・デイヴィス)は、きちんとしたコートと帽子を身につけ、慎ましやかな女性。
こういう学校に息子を入れているのだから裕福なのだろうと思っていたら、掃除婦として家計を支えて、面談の時間もそんなに取れないくらい。すぐに職場に戻らなければいけないミラー夫人を執拗につかまえ、話をするシスター・メリル。

ミラー夫人には、シスターほど碓固とした信念も無い。
あるのは、ただただ息子の未来を心配する心と息子への愛。


ミラー夫人が語る言葉...最後まで聞き終えた時、驚きました!なるほど!
そして、一番、私が共感してしまったのも、ミラー夫人の慟哭の言葉です。
この母が語るところは、映画の肝です。


しかも、この後、ふと、私は...えっ、やっぱり少年と神父の不適切な関係はあったのでは?と考えてしまいました...。

原作者で監督でもあるシャンリィは、TVで激論を闘わす政治家達を見たのが、この戯曲を書くきっかけだったとか。『何が本当で嘘なのか?確信に凝り固まっていくと疑惑が生まれる。人は何事にも確信などもてない事を描きたかった』と。

映画としては、メリル鬼校長の迫真の演技があり、冒頭からもう~十分に息が詰まりますし(苦笑)エンタメ的に言うとスゴ~く面白いわけではありませんが...。

どこを楽しむかと言うと...メリルとホフマンの演技の応酬は見応えがあり、2人の言葉のバトルに知的興奮を覚える人向きの映画です。
"カトリック神父の少年愛"がメインではなく、のっぴきならない状況に追い込むためのひとつの素材であり、それぞれの立場を描き『疑惑』を最後まで観客に提示し続ける...という理詰めで構築されよく練られている脚本です!


原作も舞台も映画も『フリン神父は白か黒か』はっきりさせてない。
『疑惑』は、謎のまま終わるのです。
舞台版のタイトルは『ダウトDOUBTー疑いをめぐる寓話ー』
『疑いをめぐる寓話』とは、何ともぴったしの題名です。


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チェンジリング/Changeling
2009年02月21日 (土) | 編集 |
ぎゃあ~~!!怖いけど凄いです!

アンジー911.jpg

もう、何と言ったらいいのか、あまりに理不尽すぎて、事の展開にぐいぐい引き込まれてしまいます。とりわけ、母親や女性は身に詰まされてしまうでしょう。

最初の白く煙る青い映像と、気持ちに寄り添う邪魔にならない音楽は、あぁ確かにクリント・イーストウッド監督作品のものでした。

あらすじは省略。今週公開の映画は情報無しで観たほうがよい、と思われます。
大幅なネタバレはしてないつもりですが、未見の方はここも読まないほうがいいです。

教会でロス警察の横暴や腐敗を激しく糾弾している牧師がいて、なんて政治的でアグレッシブなんだ!と思っていたら、髪の毛があるジョン・マルコヴィッチさんでした(笑)アグレッシブな牧師と書きましたが、エキセントリックな役が多いマルコヴィッチにしたら穏やかなほうで、終始ヒロインを支えるいい人の役(笑)脇に徹して控えめで、きっちり仕事をこなしています。

唯一 "偽の少年"の動機づけにはやや弱い感じがするものの、この作品の人物描写もリアリティを感じさせ重厚です。従兄弟の少年の慟哭も、その従兄弟のヘラヘラした薄気味悪さも『あり』と思わせ、また役者たちもそれに応えた演技。で、あのジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)! 警察の体面と自分の保身しか考えていないこの男!本当に顔つきといい、その論理といい、も~!一番、酷い嫌な奴!!としか思えないが...ん~、役者としては、上手いだろうねぇ。アンジーも渾身の演技でした。


アンジー910.jpg最後の結末は、あれは...はたして"希望"なんでしょうか。
区切りをつけられないぶん引きずって、この先、生きてゆくわけで、あれも何だか辛い...。
あの時、クリスティン母(アンジェリーナ・ジョリー)の眼に、ちらりと尋常じゃないものが見えました...。ああいう状況におかれた時...いなくなった子供を求めて、どの母親も狂気を秘めているかも知れない...とふと思いました。


『永遠の子どもたち』のギレルモ・デル・トロ監督なら、悲惨ながらファンタジー世界に逃げ込ませてくれ一種の救いがあるのですが、クリント・イーストウッド監督は足を踏み留め、現実を見据えている作品を作る人なので...いや~、容赦ないです。どこか、クリスティン母に痛ましさをおぼえるラストでした。

"血"とかそういう場面は無いのに、途中、胸が悪くなるような事件も挟まり、ショッキングな作品でした。後、引きます。

相変わらず、クリントイースト・ウッド監督は、その削ぎすまされた痩身のような半端ないシビアな映画を作りますね...。劇場で観て、損はない逸品です(後、引くけど)


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ディファイアンス/Defiance
2009年02月18日 (水) | 編集 |
どうして、クマのほうをハンサムに描いてしまったのだろう...(反省)

ダニエル906.jpg

ナチスドイツによる迫害から逃れ、武力抵抗し1200人のユダヤ人を救った実在したユダヤ人兄弟の話である。1941年8月、ナチスドイツがベラルーシを占拠。ユダヤ人狩りをしていた地元の警察に両親を殺されたビエルスキ兄弟は、森へ逃げ込む。次々と逃れて来たユダヤ人達で瞬く間に増え ビエルスキ・パルチザン(武装集団)と名乗り、森の共同生活を始める事になる。
リーダーは、ビエルスキ兄弟の長男トゥヴィア(ダニエル・クレイグ)カリスマ性があり、理想主義『たとえ命を失うとも人間らしい死に方をしよう』と宣言。
次男ズシュ(リーヴ・シュレイバー)はガタイもいいし武闘派。老人も病人もいる大人数は危険性がある、と現実主義。やがて、2人は意見の相違に袂を分かち、次男ズシュは"ソ連赤軍"に参加する為に、共同体を去る。冬の季節は極寒。敵は、ナチスだけでなく厳冬や空腹や病気とも闘わなければならない...。


あら、まぁ!このダニエル・クレイグ!よいわぁ!『慰めの報酬』の復讐心の固まりのような007より、こちらのダニエルのほうが私は好きです。
タキシードなんか着ない泥だらけ、血だらけ、汗まみれのダニエルですが、とても人間臭くて味わい深い。ダニエルの薄いブルーの瞳は酷薄そうで非情に見えるが、この映画の彼はとても表情豊かで、眼差しは時に厳しく時に優しい。過去の作品を紐解いてみると、あの~意外と芸域の広い演技派だったのですね(私が無知だっただけ?!)


ダニエル908.jpg大半がベラルーシの森での耐乏生活で、暗くて地味めで長い映画ですので、この辺で飽きるかどうかは、ん~、人それぞれ。
単調になりかけると、ナチスとの戦闘シーンが入るので、私は眠くならずに観れました。
この時代はハイテク兵器がないゆえに、戦闘シーンも己の肉体と射撃の腕で勝負するベタな泥臭い闘い方なので、かえって迫力があります。

病気が蔓延し薬が必要で奪いに行く時も、仲違いした次男のクマ君が手助けし、激しい戦闘になる場面も、まさに手に汗握る臨場感溢れる映像でした。


厳しい冬が開け春が来て、皆が持てる技術で協力して、共同生活を構築していく...仄かにポジティブで、気持ちがいい。何よりも兄弟達のキャラが、それぞれの役者にぴったりハマっています。次男のクマ君もソ連赤軍に入ったものの、ユダヤ人への反感や差別はあり『ユダヤ人は酒を飲まない。ユダヤ人は戦わない』と揶揄されていました。
彼の表情、眼付き、なかなかの役者さんで印象的でした。
3男のアザエルは、私の好きなジェイミー・ベル!『リトルダンサー』の時から、私、このコの味方です(笑)泣き虫だった彼が、おぉ!最後には長男を助けるまでに、成長します!
一番下のマロン君は...あ、でもナチスの襲撃情報を教えたり、役に立ってる(笑)
ちなみにダニエルの相手役、アレグサ・ダヴァロスは『ミスト』で『高校の時から好きだったんだ』と告白されていたスーパーの店員さんだと思います。

そういえば、こうやって武力行使し抵抗するこの時代のユダヤ人の話は、珍しいですね。大人しい羊のような"戦わないユダヤ人"ではなく、自ら銃を取り手を血で汚し、生きのびる...。この時もこれからも、なんとも複雑な宿命を持った民族ですね...。

この結末と兄弟達の強い絆を思うと、なかなかよく出来ている見応えのある映画でした。

007とはまた違うダニエル・クレイグの渋くて骨太な魅力が、味わえる作品でした。


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地球が静止する日
2008年12月26日 (金) | 編集 |
ネット生活より、リアル生活のほうがお忙しい事と思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ウ863.jpg

さて、キアヌ・リーブス、仮想現実をうろうろしているのかと思ったら、今度は地球外生命体です。いつもは熊男のように髭だらけでむさくるしくても、いざという時はスッキリ綺麗なキアヌさんです。無表情でアクがないキアヌ・リーブスは、宇宙人役に似合いますね。
あの、ついでに、私のイラストもテンション低めの無表情さであります。すまん。

1951年製、古典SF(未見)のリメイク。
直球だけど捻りの無い棒玉って感じ。巨大スタジアムや建物を破壊しつくすVFXによる映像シーンは凄かったけど、う~ん、大味で何も残らなかったかな...。あっ、エコは大事だよね。


『地球を救うために、人類を滅亡させる』ために、やってきた宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーブス)『私達に変わるチャンスを!』と叫ぶ科学者役のジェニファー・コネリーが、知的で良かった。で、この私刑執行人の使者はジェニファー親子を見て地球を滅ぼす事を止める...。重大な事を決めるのに、サンプル数が少な過ぎる気がする(笑)

う~ん、リアルなようでリアルじゃないような...。

国防長官がキャシー・ベイツ?!あんまり活かされてなかったかな...この女性は『フツーの主婦』が似合うよね。存在感があるから、ギョっとするくらいハミ出す所が素敵。『ミザリー』とか『フライド・グリーン・トマト』とか『アバウト・シュミット』(←ヌードになって、ジャックニコルソンを慌てさせてたw)とか。

軍司令官に『プリズンブレイク』の"ティーバック"役のロバート・ネッパーがいた!
あの『ウチの可愛い息子に近寄らせたくない男・No.1』の"ティーバック"よ!
これも、金切り声を上げて...出てるだけ。役者を有効活用してなくて、勿体ない。となると、キアヌを鑑賞する映画なのだろうか?


ウ862.jpgこの映画、眠い時に観てしまったので、半分夢うつつの中で、全てを破壊する"砂嵐"が駆け抜けていった...という印象が強いです。

あとウィル・スミスの息子(ジェイデン・スミス)が、一番演技が上手かったような(笑)パパのように芸達者になりそうだし、パパよりハンサムになりそうです。

昔のSFをリメイクするのって、難しいですね。
結末は分かっているからサプライズが無いし、昔の作品だから古臭くならないように料理しなければならないし...。

久しぶりにキアヌ・リーブスを見れて良かった^^ってトコです。


えっ?レビューが短すぎ?
あ~"年末バージョン"でお届けしております(汗)ではでは。


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ダークナイト
2008年09月02日 (火) | 編集 |
あれぇ~~~もう9月です!お久しぶりです���́[
子供の頃、9月1日や2日といえば、まだ夏休みの宿題をやっていたなあぁ...と、ろくでもない事を思い出した管理人です。
8月に観た映画を8月中にレビューupしようしようと思いつつ...9月です。
うっ、やってるコトが昔から同じです、とほほ。
もしかしたら、楽しみにしてるかも(ん、してない?)...のロムの方々、ごめんなさい...。

ダークナ.jpgさて、ずーーと前に観た『ダークナイト』今更なんで(汗)さくっといきたいと思います。

EDもめちゃハード。男っぽい骨太の(ついでに長いよー)映画でした。

『ビギンズ』も劇場鑑賞だったけど、この辺からアメコミ原作とは思えないダークさと重さが、ますます加速。アクションもリアリティーがありながら、ビル爆破もクラッシュシーンも壮絶。といっても、アクションより人間模様や内面を炙り出す作品でした。
アメコミヒーローのバットマンの世界を娯楽として楽しむ...というのから、さらに踏み込んだのか...うそ、完全にオトナの映画やん。

2転3転する複雑なストーリー展開。
しかも、ゴッサムシティを浄化しようと頑張る男たちそれぞれに、2律相反する選択を迫られる。普通のゴッサム市民でさえも。
何が正義で悪か?闇を抱いたバットマンでありました。

出て来る男、みんなに、漢(おとこ)を感じました。

拷問や盗聴など汚い手も辞さない"闇の騎士”となろうともゴッサムシティを守りきる、という決意のバットマン(クリスチャン・ベール)
ゴッサムシティの良心、ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)
バットマンことブルースに盗聴という逸脱した行為を問いただすフォックス(モーガン・フリーマン)
暗黒面に捕われてトゥーフェイスになってしまったけれど、正義漢だった検事ハービーデント(アーロン・エッカート)でさえも。

私、クリスチャン・ベールは陰気臭くてあまり好きじゃなかったんです。
がりがりに痩せこけたサイコちっくな男とか、ライバルのマジシャンに粘着する男とか、とかで。
あ、でも今回の孤独なセレブ男のブルース・ウェインは、実にカッコよかった!ピタっとハマってました。

ゲイリー・オールドマンは『レオン』の鬼畜な悪徳刑事のイメージが強かったのに、こんな正義を守る実直な刑事だなんて、驚きでした。

やっぱり、どうしても観たかったのがヒース・レジャー。
あのジャック・ニコルソンを超えるジョーカーなんて!難しいだろうな!と思っていたのですが、彼のジョーカー役とは違うアプローチで、うなりました。
不気味な喋り方と人を苛つかせる舌の鳴らし方。溶け出したまだらのメイク。残酷でアナーキーな負の魅力。眼が離せませんでした。この役、エキセントリックすぎて、ヒース本人にも何らかの化学反応が起こったんじゃないか...と思わせるものでした。


私の席の近くが、爺ちゃんと孫2人という夏休みによく見る微笑ましい組み合わせで「まっ、なんという渋いチョイス!ポニュもポケモンもナルトもカンフーパンダも、あるのに!」と思っていたら、案の定、孫は退屈して2~3回場内を出入り。私だって、途中で意識を失いかけた...(←ただの居眠り)

もはや、お気楽娯楽アメコミ映画じゃなく、重厚なオトナの映画です。
よく睡眠とって体力ある時に、心して観てください。あっ、もうとっくに観てますね



ダークナ.jpg
最後に
ヒース・レジャーのジョーカーには
胸を衝かれました。

この演技は
「ブローク山」よりもっと
大きなジャンピングボードに
なった事でしょうね...。

もう、逢えないんですね...。 


さようなら。




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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー/Charlie Wilson's War
2008年05月19日 (月) | 編集 |
中東情勢に詳しく、この映画を興味深く観るのか?何も考えずにお気楽に面白がればいいのか?それが問題だ。
トム748.jpg

'79年、ソ連のアフガン侵攻の裏側に迫る実話ベース(←またまた)の作品。
酒と女が好きなお気楽下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)と時々、彼の愛人、テキサスの大富豪ジョアン(ジュリア・ロバーツ)とアクの強いCIA職員ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)の3人で、ソ連に立ち向かい、アフガンから撤退させる。


『ハンティング・パーティ』と同じく、この3人のアンサンブルも面白い。
特に、ガスト役のフィリップ・シーモア・ホフマンは、いかにも曲者でいい味出しているし、トム・ハンクスも反倫理的人物ながらw、人脈が多い憎めない愛すべき人物を演じている。
チャーリーズ・エンジェルのモデルにもなった女性スタッフはじめ、彼の秘書ボニー(エイミー・アダムス)も、好感がもてる美人揃い。冒頭のジャグジー美人やベリーダンス美女といい、ブスは出てこない。まぁ、眼の保養だし、コメディーとしても楽しめるけど...内容は情報量が多いし、よく考えると重いよね...。
あの予告編のCMに騙された気分。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのコンビで『アメリカンパイ』を流しながら、軽妙に楽しく煽られると、全くのコメディ映画と思ったじゃないの...。

トム749.jpgフツーに観てるぶんには、アフガン解放に繋がったチャーリーの活躍を痛快がるアメリカの自画自賛映画か、と思ったけれど...。
最後に『しくじった』と、ちょっとだけ差し込んであるクレジット...。
コレで、そうそう無邪気に"或る田舎議員の功績"を描いてるワケではないよね。
本当は、こっちを言いたかったのかな?
『しくじり』とは...この後のアフガニスタンに学校や道を作ったり、希望や民主化の道をつけれず、フォローが出来なかった事。

結果、内戦は続き国土は荒廃し、そこに付け入ったタリバンが急成長し政権をとり...9・11の同時多発テロに繋がる。

そして、9・11のテロの報復として、今度は米軍がアフガニスタンに侵攻。
アメリカは、自身が武器を援助し育てた民兵がいる地域に苦しめられる事になる。
う~ん、何という歴史の皮肉!
禅僧の『今にわかる』...これ、意外と強烈な皮肉だ。

最近、やたらと政治的な戦争にまつわる作品が多いような...。

9・11は、アメリカにとってショックな出来事だった。あれ以降、いろんなアメリカ映画に色濃く影響している、と感じる。"あの時は良かれと思ってした行動なのに、アメリカは正しかったのだろうか..."という自問自答なのか?立ち止まって、見つめ直そうとしているのか?それとも『大統領選挙の時期』だから、民主党寄りのハリウッドがせっせとメッセージを出しているのか?

なんて裏読みしたり色々考えたりすると、この映画を素直に楽しめなくなった管理人でした...。

コメディタッチで、アフガン情勢をおさらいしよう?!というアメリカ人向きの映画です。

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つぐない/Atonement
2008年04月13日 (日) | 編集 |
壮大なメロドラマを観ているよう。しかし、ありきたりのメロドラマでなく、最後に作家として名を成した77歳のブライオニー(バネッサ・レッドグレーブ)がこの物語を締めてくれ、幾重に織り込まれたストーリーだと気付きます。

原作は、ブッカー賞受賞作家イアン・マーキュアンのベストセラー小説『贖罪』
監督は『プライドと偏見』に続いて2作目という36歳のジョー・ライト。


タイプライターの音って、あんなに響くんですね...。
つぐ725.jpg観る前は、こんなに泣くなんて自分でも思っていなかったのですが、やられてしまいました。

13歳の少女がついた小さい嘘からまき起こる悲劇。

ブライオニーが悔いても悔いきれない過ち...。

それは、自分がついた嘘の証言から大きく運命を変えてしまった2人に対して。
かつ、18歳のブライオニーが教会で当事者だった人物の結婚に立ち会った時、神の言葉に立ち尽くしてしまった自分自身の罪。


この映画のキーラは、セクシーで美しい。
最初は、高慢でプライドの高い女性を演じ、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と大学は一緒だったのに使用人の息子という身分を意識して口をきくセシーリア(キーラ・ナイトレー)
後半は、妹と運命に怒りを感じながらも、毅然としてロビーを愛し待ち続けるセシーリア。

セシーリア(キーラ)がロビーの前で、挑発的に下着姿で飛び込む噴水の場面は、まず13歳のブライオニーが目撃し、そしてセシーリア、ロビーのそれぞれの視点から描かれ、興味深い。噴水での出来事は2人のエロティックな感情への助走となり、セシーリアは自分の恋愛感情に気付き、ロビーはもとより密かにずっとセシーリアを愛しているから、2人は一気に燃え上がり、図書室で愛し合う...。


つぐ729.jpgジェームズ・マカヴォイが、スゴくいい。
すごくハンサムというわけじゃないのにね、惹かれてしまう。

自信たっぷりなセクシーな欧米系の俳優じゃなく、おどおどしてナイーブさがあるタムナスさんの面影を宿す...ちょっと引き気味の優しげな雰囲気、憂いのある眼差し。こんなマカヴォイが演じるからこそ、過酷な運命のロビーが、いと可哀想になってくる。

キーラ、マカヴォイ、そしてブライオニー、キャスティングも良かったと思います。


特に、少女のブライオニー...。

つぐ726.jpgこの女の子、凄く印象的だった...。
舟越桂が作る塑像のように硬質でセンシティブな表情をしている。
感受性が強いゆえに、スノビッシュな姉より先にロビーの良さを見つけ好きになっていた。
ロビーへの淡い恋心と、ロビーと姉の微妙な感情に嫉妬し、抱き合っている場面を目撃した時のショックと嫌悪感...色んな想いを交錯させて見つめていた青い瞳は、忘れられない。

この映画は、映像も美しいんです。
噴水の中なんてフツーはどろどろで汚いはずなのに、セシーリアが飛ぶ込む噴水の中も、ロビーを試す為にブライオニーが飛び込んだ川の中も、美しい。
ロビーが彷徨う戦場のシーンも。何かの隠喩のように、女学生たちが、大勢、死体となっている場面さえも、不謹慎ながら美しい。
リアルな戦闘シーンはなく、現実なのか?ブライオニーの紡ぐ物語の幻想なのか?どちらともつかぬ光景でした。
戦場で、ロビーが追いかけていたのは敵でも味方でもなく、薄緑に煙ったもやに現われては消えるグリーンのドレスのセシーリアでしたから...。

あぁ、ロビーの時間は、図書室のあの刹那で止まっているのだ、と思いました。

......

『戻ってきて、私のところに』

これはもう、切なくて、悲しい...。久々に心が震えました。

女性におススメの映画です!


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ディセンバー・ボーイズ/DECEMBER BOYS
2007年12月08日 (土) | 編集 |
ダニエル・ラドクリフ君、やはり思春期の少年なんだなぁという表情を見せてくれます。

ディセンバ508.jpg

『ディセンバー・ボーイズ』とは、12月生まれの少年達の事。
1960年代のオーストラリア内陸部にあるカトリックの孤児院(養育院)で育った少年達の友情を描いた作品。12月生まれの少年4人は、親切で信心深い老夫婦の家で、夏の休暇を過ごすことになる。
隣の家の素敵な若夫婦はバイク曲芸事故のため、なかなか子供が出来ず、養子を取る決心をする。
その養子になりたくて、少年たちは競い合うことに...。マイケル・ヌーンの同名小説が原作。

なんと、向こうでは、12月は夏なんですねぇ。
題名が12月なんですが、この映画、夏に観たかった気がします。
『天然コケッコー』は、夏映画のガールズ版として、その隣で『ディセンバー・ボーイズ』はボーイズ版として興行しても良かったかなぁ~と。

オーストラリア映画って地理的イメージと違って、案外暗い作品が多いのですが、これは、私の脳内イメージにぴったり。
なんか、こう、大らかで、ゆったりして、ノスタルジックで、大味で(笑)

『スタンド・バイ・ミー』に少し似ている雰囲気がありますが、あの映画の子役達は印象的!だったので、ちょっと負けるかな~。

ダニエル君の恋の相手役ルーシーをやるのは『明日、君がいない』に出ていた妹メロディ役をやっていたテレサ・パルマー。あの時は、スゴく細かったので、かなりふっくらして、ちょうどヨイ感じのスタイルの良さです。

ダニエル・ラドクリフは、子供たちといるより、ルーシーといる時の表情のほうがいいです。
彼も、 オトナになりましたね。

シンプルでのんびりしたストーリーなので、途中少し退屈なのですが、最後に向かうにつれてBGMがばぁーと流れ、しみじみします。涙は滲むぐらいで、出ないんですが(笑)
”家族”とは”血”じゃなく”愛”なんだ、と。
少年たちは、自分たちがかけがえのない家族だと気付き、一生続く友情を築きます。
忘れられないあの夏の思い出...。

余談ですが、ダニエル・ラドクリフ君、眉は手入れすればいいし、四角い輪郭もヘアスタイルで何とかなる、と思うのですが、やはり背が無くて...非常~に残念。
子役は、背が伸びないし、脱皮するのは難しいですね。


この作品、映画館で観るべきか、DVDでよしとするか、迷うところです。
遠い単館まで観に行くには、少し物足りない...しかし、決して、悪くない味わいもある...。
『ハリーポッター』とひと味違うダニエル・ラドクリフが見たい人は、映画館までどうぞ!と言っておきましょう。

それにしても、自分にとって”忘れられない夏の思い出”とやらを、海馬の奥から引き出そうとしたのですが、とんと思い出せません。それがちょっと悲しい(苦笑)


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タロットカード殺人事件 Scoop
2007年11月13日 (火) | 編集 |
観た後は”午後の紅茶”を楽しみたいって感じの、ちょっと洒落てて、思ったより軽めのミステリー。

タロット497.jpg

ヒュー・ジャックマンがとても素敵!!
こんなにロマンスの香りのする♪スーツの似合う男だったかしら?と思うくらい。
ウディ・アレンが彼の映画を一個も観てなくて『ケーリー・グラントみたい』と思ったそうで。
だから、ヒューのイメージが今までとは違って見えて、セクシーでセレブのイケメンがよく似合っている。この映画のヒュー・ジャックマンは、私はスゴい気に入っていたので、本性がばれた時のポロシャツ姿のヒューにはがっかり(涙)
最後の数分間は、いとも簡単に彼の魅力が色褪せてしまうのが、哀しい。

さすが『女優愛』のウディ・アレン。男優さんのことは、考えていない(笑)
かたや、スカちゃんは、キュートでコミカルな魅力全開。
一瞬の赤い水着(あまり見せてくんない)も、ぽっちゃり肉感的。
この人、骨ばったところがなく、実に柔らかそうで美味しそうな体ですね~。
できるなら、若くて綺麗で太らないうちに、脱いで欲しいもんです。
『リトル・チルドレン』のケイトみたいに、腰を据えた演技を見てみたい。

でも、コレ、それほどセクシーな映画ではないんです。
外見を地味めにダサく抑えても溢れるフェロモンは抑えきれず、確かにスカちゃんは魅力的ですが、ここはウディ・アレンとの会話や犯人認定までの知的興奮を楽しむ映画といったところです。

ウディ・アレンの昔の映画は、冴えない自分が相手役として出ていただけに、もっとペシミスティックでシニカルだったと思うんですけど、この映画はずいぶん楽天的だなぁ~と感じました。
ウディ翁は脇に回って、喜々としてスカーレット・ヨハンソンとの掛け合いを楽しんでいるようです。
相変わらず、ユダヤ人と自分が育ったユダヤ教にこだわった自虐ネタが多いのですが、日本人の私としては、そこんトコ、よく分からないながらも、どこに暴走するかわからないテンポの早い会話は笑えます。

ウディ・アレン作品は、それほど観てるワケでも好きなワケでもありませんが、一番印象的だったのは『カイロの紫のバラ』ですね。レンタルで観たけど、その時の自分の心象風景にぴったし(どんな風景だよ~)ミア・ファロー出演で、ウディは出てない(出ないほうがいい?!)とても好きな映画。

『アニー・ホール』...ダイアン・キートンがマニッシュな格好で素敵だった。
スラリとした彼女を見上げるちびのウディ・アレンが、可愛かった(笑)

『マンハッタン』...長~い髪でナチュラルな魅力のマリエル・ヘミングウエイ(文豪アーネスト・ヘミングウエイの孫娘)が新鮮だった。

男優さんは思いつかないんですが(笑)女優さんは素敵!でしたね~。
ウディ・アレンは、その時々の一番ビビットな女の子を映像に閉じ込めるのが上手いなぁ~!と思います。まぁ、女好きなんでしょうね。

その”旬”のスカーレット・ヨハンソンと”ケーリー・グラント”のようなヒュー・ジャックマンという美男美女が出て来るので目の保養、それだけで楽しい軽めのサスペンス・コメディです。

あ、もちろん映画館じゃなくDVDでOK。
むしろ、DVDのほうが、スカちゃんやヒューの水着姿が何度でも観れる、ふふ。
スカちゃんも体スゴいですが、ヒューの体もオススメですっ!(おすぎです調に絶叫ー!)


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タランティーノin『R25』
2007年09月04日 (火) | 編集 |
今日のエントリーは、タラ・プルーフ(タランティーノ仕様)と映画ブログについて。

タラン5427.jpg

『デス・プルーフ』の記事をupしてから、よそ様の映画ブログで驚いたことがあります。

その一つはTBを頂いた『我想一個人映画美的女人blog』さんです。
(映画の最新情報と華やかな雰囲気で、コメント欄もわいわいと賑わうブログです)
タランティーノが来日して舞台挨拶するジャパンプレミアで『タランティーノが観客と一緒に観たい』ということで、なんと!migさんの隣にタランティーノが座ったそうです!
タランティーノは例の”女の子の長々トーク”では寝てしまったそうで(自分が寝るなw)途中ではっと起きて周りの反応を窺ったり、自分の映画に笑ったり、とまぁ忙しかったようで(笑)

この時の様子は、フリーペーパー『R25』(8/31→9/06)にも載っていました。
以下、青字は『R25』から引用。
『今回東京でも、ファンのみんなと観たんだけど、生の反応を見られた。スタントマン・マイクがケガをした場所にウィスキーをかけて”AHHHHH!!”って叫んでいるシーンで決壊(笑)みんな”A-HA-HA-HA-HA!!”って大爆笑さ。最高だったよ』
そりゃあ ”長々トーク”でせき止めていたからね~(笑)

無料雑誌の割に、結構 読み応えがあるインタビューでした。
『アメリカ版では肉どころか骨まで削らされたからね。それを甦らせたんだ』
甦ったのは...『ラップダンスのシーンだね。アメリカ版ではバタフライが”ラップダンスの準備をしなさいよ”って言われたところで”リール紛失”ってスーパーが出るけど、日本版ではばっちり見せられるぜ』『あと、コンビニのシーンも白黒シーンもなかった』
あらっ”女の子の長々トーク”じゃなかったのね。

ラップダンスとは、お客に絡みついて踊るストリップ的なダンスの一種だ。
あたしゃ『それでYO 元気かYO』なんて言いながら踊るダンスだと思っていました(汗)

『最初は世界中の観客に支持してもらうなんて考えてなかった。80年代の映画には単純に、自分の好きなものが反映されてないと思ってただけ。フランチャイズものや続編だらけの、いまのハリウッドよりもボクにとっては悪い状況だった。同じように思っているヤツがきっといて、ボクが頭の中で作ったお気に入りの物語を、気に入ってくれるはずだとは思ってた』
『ボクも、ちゃんと自分の声に忠実に作品を作れば、もしかしたらそのうち、受け入れられる作品ができるかもって思ってたら...』

94年、カンヌ映画祭で『パルプ・フィクション』がパルム ドール賞を受賞する。
『大ヒットしちゃったんだ(笑)』

何かを創る時『自分はこれがやりたい』という核(コア)は必要なんだなぁ、とつくづく思いました。
彼が子供の頃観たグラインドハウス・ムービーをタランティーノ仕様に、作りたい...。
そういうテイストの映画が好きな人とそうでない人がいるとは思いますが、タランティーノの映画は着実にファンをつかんできた、と思います。

あの~私、今度の映画、全てが好き!ってわけでは、ないのですが、エンディングのぱあ!とした爽快感は好きだし、タランティーノが ”ゾーイのスタント”に払う敬意は、気持ちの良いものだと思います。
前の記事のTBにある『海から始まる!?』さんのブログ(”時をかける少女”や”天然コケッコー”でもとても詳しいブログです)では、ゾーイのロング インタビューが載っております。
彼女のさっぱりとして怒りっぽい?性格もうかがい知れて、大変興味深い記事になっております。

『デス・プルーフ』をupして、いつもお世話になっっているブログさん達にTBを貼り付けに行ったら、おぉぉぉ、驚いた事に!ほとんど『エヴァンゲリオン新劇場版:序』じゃあないですかっ!
それに『エ』はどうやって変換するのよ(泣く)
映画評論というより、何やら嬉しそうなレビューで、コメント欄もわいわい楽しそうで。

私は、TV版も劇場のも観てないんですね(ほらオタクじゃないからw)
観よう観ようと思ってたんですが...。
今度のは初心者には無理と書かれていたので、おさらいしてからDVDで観たいと思います...。
何か、悔しいよう、淋しいよう...。

あの、私の所にTBをくださるブログの『人気ブログランキング』をクリックすると、大体みんなカテゴリーは『映画(全般)』なんですよ。その上位の『Blog・キネマ文化論』を覗いて、ぶっ飛びました。炎上してるじゃないですか...。驚き。
『エヴァンゲリオン新劇場版:序』でコメント欄を最初閉鎖してたら『包帯クラブ』のほうに、どうしても一言言いたいエヴァファンのコメントが入り、そこで『エヴァ』のコメント欄を解放。
入るわ、入るわ、コメントの数々。『デス・プルーフ』のトコも微妙に荒れている。

『全面・謝罪文』と『追記・謝罪文』もエントリーされてますが、謝罪文というより”おちょくり小説”になっていました。コメント数も凄いのですが、気のせいか右サイドのアフィリエイトが伸びているので、管理人さんはこの状況でも大丈夫なんでしょう...多分。

誰も来ない無反応のブログは、管理人としては哀しいけれど、これじゃあコメントやアクセス数が増えても、嬉しくないなぁ...。

自分としては観る映画をはずしたくないから『どれを観ようか』迷う時に映画ブログを観て、そのうちに自分もブログをやりたくなって。
で、自分のブログは映画公開時からupが遅いので『そうそう、こんなことも、あんなことも』と後から語り合いたいし、コメント欄も含めてブログの個性ですよね...。
で、時々、PCも触りたくなくて放置したりとか、いろいろで...。

とにかく、よそ様の映画ブログで驚いた管理人なのでした...。


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デス・プルーフinグラインドハウス
2007年09月02日 (日) | 編集 |
タラン2418.jpgクエンティン・タランティーノ監督の『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観た~!

”グラインドハウス”とは60~70年代のアメリカに沢山あった低予算のB級映画を2~3本立てで上映する映画館のこと。
はじめは、ロドリゲスの『プラネット・テラー』とタランティーノの『デス・プルーフ』の2本立てで上映。最初のロドリゲスの映画を観ると帰る観客が多く、また上映時間が長いという苦情もあったらしく、単独上映になったそうである。ご丁寧に、ニセ予告編も作ったとか。

言っとくけど、私はタランティーノ・マニアではない。
(今回観たのは、タランティーノが描きたかったから)
むしろ知らないとゆーか、苦手とゆーか...。
『キル ビル1』の時は、宣伝につられて...
また、監督のキャラにも興味を持ち、ワクワクして映画館に行ったものの、私的には『???』...で。

タランティーノ好きにはイカした映画でも、そうでない者にはイカれた映画...としか思えなくて
『キル ビル2』は未だ観ず。たはは。あっー!タランティーノ ファンの方、石をぶつけないで!


タラン3419.jpg最初のセクシーガールたちの明け透けなお喋り。

男の事など下ネタだらけの他愛ない会話。
女同士ツルむのも心地良さそうに、長くて綺麗な足を投げ出して、延々と続く。

これがまた長~くて、多少退屈になりかけた頃、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)が登場。
カートラッセルを起用したのも、きっと何かの映画のオマージュなんだろうな...。

だいぶ年季が入った崩れかけの顔が、不気味な殺人鬼の狂喜を秘めている。
彼の車はデス・ループ(耐死仕様)に改造した黒いシボレー。ボンネットにドクロマーク。
場面は、一挙に恐怖の世界にギアチェンジ。

あのね、あれだけ女の子たちのお喋りに付き合わされて、女の子たちに感情移入が出来たかというと、ちょいとアバズレなネエーちゃん達だったので意外と『..... 』なだけだった。
おぉっとごめんよ、ガールたち。
車の爆音ともの凄いクラッシュに眼を奪われたけど、スプラッターの部分が洗練されたのかあんまりグチャグチャじゃなくて、ちゃんと眼を開けて観れるホラー?であった。ふう~。

第2のガールズ4人組は...
黄色(好きなのね~w)のチアガールの格好した新人女優リー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)...『ダイハード4.0』マクレーンの娘をやっていた。
ヘアメイクのアナバシー(ロザリオ・ドーソン)...『シン シティ』に出ていた。
あと、スタントウーマンたち。
キム(トレイシー・トムズ)...カーアクションならお手のもの。『RENT』に出ていた。
ゾーイ(ゾーイ・ベル)...『キル ビル』でユマ・サーマンのスタントをやっていた。

もうね、『世界陸上』で腹(といっても見事な腹筋)出して競技している女たちみたいに、逞しい。
躁状態で、自分のマニアックな願望を果たそうとするハイテンションな喋りにも行動にも、あきれて口を開けて観てるだけだわ。ここまでキテると、いっそ清々しい。はは...。

スタント・ウーマンのゾーイに乾杯ね!
ボンネットで、頭が先に逆さまになった時はつかまる所が無いじゃん!と思ったけど、さすがにスタントマンがケーブルで彼女の身体を引っ張っていたそうである。
それでも、彼女は『こんなに怖い思いさせて!じゃあ!やってやるわよ!』と怒りまくりつつ開き直っていたそうで。強いわ~、この女たち。エロかっこいい!とは、このことね。

タラン417.jpg

私が映画オタクで詳しかったら、この映画はもっと楽しめたと思う。
どの映画のオマージュか...とか、いろんな符号が分からなくて残念だったわ~。

なにしろ私は『バニシング ポイント』が車の映画だと初めて知ったし、断然『プリティ イン ピンク』派なんですもん(笑)
モリーが古いドレスをリフォームしアレンジするトコなんか大好きだったな。

まあ、タランティーノ映画に慣れたのか...最初思ってたより、ずっと楽しめましたね。

全然っ、感動作品じゃないけど(笑)少なくとも今まで見たハリウッド大作とは毛色が違うし。
タランティーノが好きな映画や音楽をコラージュして、わざわざフィルムノイズや、音の飛びやダブりまで再現して観せてくれて、凄く『映画への愛』を感じました。

これ、一応ホラーと銘打ちスラッシャー(スプラッタ)映画なんで、よく考えると残虐な場面もあるのですが、イケない事に爽快感さえ感じてしまいました。

最後なんか『よしっ!いけぇ!』なんて思ってしまいました。

タランティーノの毒に、麻痺したんでしょうか...。

グシャ、バキッ、グニャ、ボキッ、バリッ!!おしまい!!


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トランスフォーマー
2007年08月05日 (日) | 編集 |
トラ2381.jpgしばらく観ているうちに『これはマンガだ』と気づく。
ストーリーが、まるでマンガ。
私の場合マンガが好きなんで、これは別段けなし言葉ではない。


少年を、彼の黄色い車が助けに来る。
少年も、黄色い車カマロに愛着を感じ始める。


最後にロボット達がズラリと勢揃いしてるところなんか、
おぉ、カッコいい!まるで、ロボット版ヒーロー戦隊だ!
まるで少年マンガじゃん!と思ったら、1980年代に日米合作のアニメ『トランスフォーマー』の実写化だった。

しかも、元々は日本製の玩具『ダイアクロン』と『ミクロマン』から展開したアニメ。



こういう変形ロボットのおもちゃ、上の息子が好きで、一時期ウチにゴロゴロ転がっていて、踏むと痛かった(笑)
何体かあると、どれがどれか分からないし、組み立てるのも私には不可能。
スピルバーグは、子供と一緒にこれで遊んでいたのでしょう。スゴいわ~。
永遠の少年の心を持った人だなぁと、つくづく感心。

この手のモノは門外漢でセミクラシックな私でも、この映画は充分楽しめた。
よく目にしたポスターやチラシは砂漠の米軍が逃げ惑う場面だったので、何だか取っ付き難い気がしてたけど。

トラ380.jpgストーリーは車を初めて買ってもらったサエない高校生サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)からアプローチしている。
サムは、ぐ~と下がった眉のちょっとヘタレな少年である。可愛い~。
サムはこの困ったような顔で、終始、走り続けるはめになる。

彼の黄色い車のエピソードも愛らしく、思わず引き込まれる。

他のキャラクターも好感が持てる。
サムのマドンナであるミカエラ(ミーガン・フォックス)も、ダンスで鍛えた抜群のスタイル。アップでも、より表情や眼が魅力的。
しかも、車に詳しく、足が壊れたバンブルビーの側を離れず、それどころかオフェンスに回るという男前な女の子である。

最後まで、生き残って闘うハンサムなレノックス米軍大尉(ジョシュ・デュアメル)やエップス軍曹(タイリース・ギブソン)もタフで素敵。彼等の闘いぶりも見てほしい。

ストーリは、極めてシンプル。
宇宙から来た良いロボットと悪いロボットが、キューブ(悪いエネルギー源)を巡って戦う話(笑)

サム少年を手につかまらせて、高層ビルをジグザグに駆け下りて行くロボット。果たして、サム少年のダメージは如何程に?!とか。人間が素手でキューブを触って、大丈夫なのか?!とかのツッコミは『空想科学読本』の柳田理科雄さんにまかせて、ここは何も考えずに大画面に身を委ねたい。
シャキーンシャキーンと素早く変化するロボット達に、幻惑される。
シンプルなストーリーを、大掛かりな凄い特殊効果で大人の鑑賞にも堪えうる作品にしている。

単純な感想ですが、素直に面白かった!!後、あまり考えなくてよいし(笑)

少年と少年の心を持っている人には、ワクワクする映画だと思う。

かぁっーと暑い盛夏に、ぱぁっー!と観て、爽快感を味わうのに最適な映画です。


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ダイハード4.0
2007年07月01日 (日) | 編集 |
これ、面白かったです!今週、スカっとした娯楽作を観るなら、コレでしょう!
ダイハード337.jpg

私、自慢じゃないけど『ダイハード』シリーズはレンタルかTVでしか観てません。
ブルース・ウィリス様、ごめんなさい!そんな私が言うので、間違いないです。
梅雨をぶっ飛ばす爽快作です。

最初の『ダイハード』インパクトあり、強い印象を受ける。
クリスマスに観るのも素敵!『2』も、クリスマス・シーズン。
『ハリー・ポッター』のスネイプ先生、アラン・リックマンも、これで初めて観た。
金髪のアレクサンダー・ゴドノフは『刑事ジョン・ブック』でハリソン・フォードの恋敵をやっていた。
クリスマスプレゼントのラッピング用テープで背中に銃を貼り、愛する妻ホリーを助けるために、血だらけの裸足でにじり寄っていたジョン・マクレーン。
あぁ、愛は永遠じゃなかったのね~。


愛する妻と娘に逃げられ、現在”暫定独身”(←もはや、クリスマスとは無関係w)という現実に泣くマクレーン。
アツイ男は、有り余る濃くてベタな愛を、妻から娘にシフトし降りそそぎ、ウザがられる。
うぅ、しょっぱなから、リアルでシビアな設定に泣けてくる。

そんな娘ルーシーの事に鼻を突っ込んで、嫌われてしまった真夜中3時に、緊急指令が入る。
ワシントンD.Cを麻痺させるサイバーテロが起こり、リストに上がったハッカーを検挙する事に。


相変わらずジョン・マクレーン刑事は、ボヤいてますぜ。
『ニュージャージーで小僧を拾って、D.Cに護送するだけだったのに~』と。
このセルフ『16ブロック』のセルフパロディだそうで。(観てないのでDVDチェックだわ)

もう”小僧”の部屋に行ったのが、運のつき。そこからが、一挙に凄い!
次々と起こるアクション、スピーディーな展開!眼が離せません!

ジョン・マクレーン刑事、サイバーテロ集団にアナログ・テクで反撃!

例えば、消火器使って、爆発させるとか。
パトカー使って武装ヘリを撃墜とか(でも、ヘリの狙撃手だって、生きている。うそぉ)
あと、命令されたとはいえ、空軍機F-35が、マクレーンの乗った暴走トラックをミサイル攻撃してハイウェイを壊し周囲の一般車を巻き込むなんて!(これって、これって、いいのか?ありえん?!)もち、マクレーンは、野性的サバイバル力で、生き残る(うそぉ)

ダイハード2338.jpgしかも、このアナログ刑事には ”ニュージャージーで拾った小僧”天才ハッカー君マットが側に。

最初は、2人とも新旧まるで噛み合わない会話。
でも、マットはヘタリながらも、マクレーンに共感し、ついて行きます。

このハッカー君、良かったです。
好感が持てて。彼の存在で、映画が観やすかったですね。

このマットのハッカーお友達、ワーロックも笑えます。
お宝満載のヲタク垂涎のお部屋!真ん中に、ずぶりと巨体をはめ込むように鎮座するワーロック。
よい~なぁと思った人も多いのでは(笑)

マットとワーロックのデジタルな会話なんて、私には意味不明でした(笑)


最後には”肉を斬らせて骨を断つ”でしたね。

『1』と違って『4.0』のジョン・マクレーンは、しがない刑事と思えないほど、修羅場をくぐり抜けて来た凄みがあります。いや~、このおじさん、不死身です。

ジョン・マクレーンの墓碑には『もう、お前は、死んでいる』と書かないと、生き返ってくるんじゃないかというくらい、よく生きています。フツーは死んでいますぜ。

楽しみました!

このブルース・ウィリスといい、シルベスター・スターローンの『ロッキー・ザ・ファイナル』といい、メル・ギブソンといい、凄いですね。

『おじさん、頑張る!』映画は、ちょっと嬉しい気持ちにさせてくれます。


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ドリームガール/Dream Girls
2007年02月18日 (日) | 編集 |
ドリームガール172.jpg


1962年のデトロイト。
最初の公開新人オーディションの場面から、歌とパフォーマンスの洪水です。
ぐーと引き込まれます!こうなれば、ただもう、何も考えずに音楽に身を浸せばいい...それで私は満足ってぇもんですが、意外や意外!ストーリーもしっかりと音楽業界の光と影を描いています。

有名なブロードウェイ・ミュージカルの映画化。かつ60~70代活躍したダイアナ・ロスとシュープリムスがモデルであり『モータウン・レコード』を設立したベリー・ゴーディJr.の手段を選ばない人物像など、実話を基にしてリアリティーがあり、よく練り上げられています。

それぞれが、この人しか居ない!と思わせるキャスティングです。

ジェイムス(エディー・マーフィー)は歌が上手く?!(←すごいよエディ!)ステージでは、相変わらず饒舌なパフォーマンスですが、演技はシリアスで驚かされます。
野心家で音楽業界を駆け上ることしか考えてないカーティスは、ジェイミー・フォックスがよく似合っていました。

そして10代の多感な時期に、夢と希望を抱いてデビューしたガールズ・グループの3人。
美しいディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)と愛嬌あるローレル(アニカ・ノニ・ローズ)そして圧倒的歌声を持つエフィー(ジェニファー・ハドソン)この3人しか居ないでしょう。

それぞれが、忘れ難い場面で、歌い上げてくれました。


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ディパーテッド
2007年01月27日 (土) | 編集 |
『ディパーテッド』鑑賞。
スコセッシ監督とレオナルド・デカプリオが組んで撮った犯罪サスペンス映画。
香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク版。
この映画は最初のPart1だけちゃんと映画館で観ましたが、久々に香港映画でいいなぁ!と思った作品です。

ジャック144.jpg


本家の『インファナル・アフェア』を観てないほうが、楽しめるかも知れません。
ただ、この『ディパーデッド』の良い所は、アメリカを舞台に移しても、違和感無く作られている事。
先入観無しで観れば、最初からアメリカ映画だと思ってしまうほどです。
そして、ビリー役のレオナルド・ディカプリオが、痩せていて素敵だった事。

で、相変わらず、マフィアのボスを演じるジャック・ニコルソンが怪演しています。
私としては、最近の恋愛物に出ているジャック・ニコルソンも好きですが。

警察に潜入したマフィアのスパイ、コリン役のマット・デイモンですが、野心的で俗物的なエリートを演じ、結構憎たらしい感じでした。
え~と、アンディ・ラウの役ですよね。かなり違います(笑)
この映画で”マット・デイモン”は、私なりに注目。
『チーム・アメリカ』でもおちょくられていましたが、一体どういう俳優なんだろう?と思ってしまいました。すごい鼻についたんですね。
そういう傲慢な役だったと思うのですが、ポイント、低くなりました(笑)

レオナルド・ディカプリオは、神経質そうで情緒不安定な所がすっきり締まった顔に、よく似合っていました。
ただ、マフィアに潜入してても、あんまり仕事してなさそうに見えました。
弱そうだったし、役に立ったのでしょうか?レオ様。

これはノワール映画だぜと印象づけたかったのか、警察の上司にしろ、とにかく汚い言葉がばんばん飛び交うのですが、あんまり凄みは無かったです。

う~ん、やっぱり本家のほうが、私は好きです。

『インファナル・アフェア』のほうは、潜入した2人のスパイの心の動きを細かく描いています。犯罪社会なりに、ボスや上司や仲間に情愛や敬意を抱いているのです。
(あの綴り間違いをした頭の弱いチンピラも、トニー・レオンを慕い、スパイと気付き、彼に問いながら、死んでゆきます...)
それゆえに、誰かが殺されていくと、その衝撃も大きいのです。観ている側も。

あの下ネタばかり怒鳴っている警察官の上司2人は、尊敬できない(笑)としても、コリン(マット・デイモン)ステロ(J・ニコルソン)の間には、何かしら情愛が流れていて欲しかった...と思います。でも、自己保身の為に止むにやまれず...といった葛藤を見せて欲しかったです。

最後は、スコセッシュなりの味付けをしたかったのか、香港版と違ったものになっていました。
どんでん返しのどんでん返し!
おっと!そう来たか!とビックリしましたが、これじゃPart2、3を撮れないじゃないの?!と思ってしまいました(撮るつもりは、はなから無い?!)

思うに、本家の香港版『インファナル・アフェア』に対する敬意が無いような気がしました。

『アビエイター』もそうですが、スコセッシュ映画には或る程度までは引き込まれるのですが、何故か心を動かされません。ディカプリオもスコセッシと組んでいる限り、オスカー取れないんじゃないでしょうか...。

最後に、お口直しに男前を2人、どうぞ。
レオ142.jpg

あの~蛇足ですが、この男前を2人とりこにする精神科の女医さん...納得出来ませんっ!
もっと美貌で癒し系の女優さんが、いなかったのでしょうか?


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