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映画やマンガを中心に、好きなものだけチョイス。下手甘イラスト付きレビューです。『笑いと元気』が合い言葉。
シャッターアイランド
2010年04月11日 (日) | 編集 |
超日本語吹替版にちなんで......描いてみた。

レオSI066.jpg

貫禄つかないでいいから、永遠の少年でいてほしかったレオナルド・ディカプリオ。


 「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン原作の同名小説をマーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ主演で映画化。1954年、失踪した女性患者の謎を探るためにボストン沖の孤島に建つ犯罪者用精神病院を訪れた米連邦保安官テディ・ダニエルズ(ディカプリオ)と相棒のチャック(マーク・ラファロ)に、次々と不可解な出来事が起こる。(eiga.comより)

レオSI067.jpg
この映画の一番の売りは『超日本語吹き替え版』の『超』です(笑)

何故、字幕版がないのだろう?それこそ「謎」だ!と思ったのですが、こういうミステリー物は画面に集中できるようにと、配慮されていたのですね。

特に、字幕を読むのが面倒な若者向きだとか。

もちろん、私は若者じゃないんで3D以外は「字幕」がいいのに~と思いつつ「吹き替え」で観ました。



レオSI3映像は、青暗い色調で美しい。

重厚な飴色のインテリアと降りしきる雨に閉ざされた空間、うん、ミステリーの舞台としていい雰囲気です。

そしてテディが繰り返し見る夢。過去の残酷な断片なのだが、見ようによっては美しい。


妻のドロシー(ミッシェル・ウィリアムズ)を抱きしめると、焼けてはらはらと黒い炭になっていくところや、ナチスの収容所の場面も雪が降り積もり、死体も何もかも凍り、血も鮮やか過ぎて、幻想的です。
音楽が不気味に盛り上げてくれるし、来るぞ来るぞ~と最初はぞくっと期待してしまいました。

う~ん、なにか、物足りない作品でした。
最後にもやもや感が残るのは、ミステリー物だからでなく、満足感がイマイチだからです...。ごめんね、レオ様、熱演してたのに。スコセッシ映画の『ギャング オブ ニューヨーク』『アビエイター』『ディパーテッド』より、合間の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とか『ブラッド・ダイヤモンド』とか『ワールド・オブ・ライズ』とか他の監督作品のレオの方が好きだし魅力的な気がします。何故だろ?

映画配給会社が言うように『謎解き』というには、すぐテディがアレだと分かるし。いや、早くネタバレするのは計算のうちで、テディの行動のあがきを見るべきだったのか?なぜなら、テディのあがきは、罪と良心の狭間を行ったり来たりする心の彷徨だったからだとは、思いますから...。
ナチスの収容所も妻のした事も、これ以上ないほどのトラウマになるだろうことはよく分かるのですが、説明的で心には迫ってこなかったです。
神経を病む妻を持つ夫としては『レボリューショナリー・ロード』のレオが身に詰まされました。あの妻(ケイト・ウィンスレット)の方が、数段怖かった(汗)あれは文芸作品でしたが、サイコホラーに思えましたもの。
凶悪な囚人役のジャッキー・アール・ヘイリーは『リトル・チルドレン』で普通の格好してますが、こちらの方がぞっとするほど衝撃的だった(汗)

映像は好みでしたが...脚本がもう少しヒネっても良かったかな...。今、邦画も洋画も、一転二転三転くらいする脚本づくりをしていますから。もしもミステリーとしての『謎解き』の驚きがなかったなら、テディの心理状態に重きを置いて "深さ"を加えてくれたら、もっと何かが残った後味になったかも知れません。

『シックスセンス』はあれはあれで、オチはともかく、妹を助けたいばかりに何度も現れる亡霊や自分の事に気づかないブルース・ウィリスおじさんが、切なかったです。

はい、レオナルド・ディカプリオ目当てで観た管理人です。
ですから、レオの悪夢に付き合うのには、やぶさかではありません(←古い言い回しだ。古い字幕派だ~w)だから、もっとうまく騙してほしかった。それとも、もっとのめり込ませてほしかったです。

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サブウェイ123 激突
2009年09月09日 (水) | 編集 |
1両目に乗ってはいけない ��

サブウェイ3025.jpg

デンゼル・ワシントンは11kg増量し、ださメガネ、彼らしくないカッコ悪いキャラに作ってあるんで、似顔絵は当然デンゼルっぽくなくて似てない...。
似顔絵を描く時...気分がのる素材とそうでないのがいるわけで...『96時間』に続く燃えなくて萌えないおじさん達だった...たはは(汗)で『ヘアスプレー』のエドナ母さんも引っ張り出してみた。トラボルタさん、顔、自由自在ね。

原作は、ジョン・ゴーディー『サブウェイ・パニック』
ウォルター・マッソー、ロバート・ショウ主演の『サブウェイパニック』(1974年)のリメイク作品(未見)

NY、午後2時。4人組の男が地下鉄をジャック、1両目だけを切り離し、乗客を人質に立てこもった。主犯のライダー(ジョン・トラボルタ)は無線で地下鉄運行指令室に連絡し、59分以内に市長に1,000万ドル用意させろと要求。連絡役には、人質救出班のカモネッティ警部(ジョン・タトゥーロ)を拒否。最初に無線で話をした地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)を指名してきた...。地下鉄ジャックの犯人と交渉役を任せられた地下鉄職員との手に汗握る交渉劇を描いたトニー・スコット監督のサスペンス・アクション。(映画のチラシより)

ごめんなさい。以下、ネタバレです。

サブウェイ2ガーバー(デンゼル・ワシントン)はちょっとヘタレな市井の人。最後まで(牛乳下げて)フツーの人(笑)
経験豊かな実直な地下鉄マン(日本人としては、地下鉄職員がダイヤのピアスとは違和感があるがw)だが、一番の武器は、彼の対話のスキル。キレやすい犯人を落ち着かせる穏やかな話し方と安定感のあるコミュニケーション能力である。

犯人ライダー(ジョン・トラボルタ)に、自分の横領を白状させられ涙目。心理的に揺さぶられながらも、人質のために必死に踏ん張る。
そんなガーバーをデンゼル・ワシントンが巧みに演技しています。人間臭くて、さすがに上手い。

犯人のリーダー、ライダー役のジョン・トラボルタ。
威圧的で立派なガタイ。スタイリッシュに刈り込まれた髭。首筋まで這っているタトゥ。悪魔的!に見えるトラボルタ。存在感があります。なかなか頑張っていただけに、ラストのあっけなさが残念。この犯人ライダーの人物描写が最後までしっかり掘り下げられていたら、もっと魅力的な悪役だったのに...と思います。



サブウェイラストは、犯人にもっとしたたかに振る舞ってほしかった。もっと二転三転するかと思ったのですが、あっけなかったですね。
これじゃあ市長のほうがしたたかです。

PCのネット配信から、犯人の面が割れ、過去に市長が沈めた投資会社の社長ライダーだと分かる。(この辺の謎明かしがあっさり)

市長が今回の事件を引き起こした張本人かも知れないのに、1ミリたりとも反省してない鉄面皮。「清濁併せ呑む」というより「濁濁併せ呑む」タイプの政治家のお手本(苦笑)市長が良いか悪いかはともかく、皆、多かれ少なかれ「罪」を抱いている。その中で、ガーバーは正義感の成分が多めというわけ。で、悪の成分が多めの頭が切れる犯人ライダーは、何故、最後の最後まで緻密な作戦を立てなかったのか?初めから死にたかったのか?「ジャスト・ザ・マネー」なのか?市長に復讐したかったのか?神と対話したかったのか?


「死は神への借金を返すことだ」の示唆するところが、私にはよく分からなくて...。
考えずにアクションだけを楽しむには、思わせぶりなセリフだし...。
電車の運転室が告解室のよう?ガーバーも自身の横領罪を告白させられたし、犯人のライダーもガーバーも市長もみんな何かしら罪を帯びているし...。カトリック的隠喩が入ってるのか?どっかの信者のトラボルタにカトリックをやらせているのが、スパイスを効かせてているのか?いや~、キリスト教的素養が無い私には、この辺は謎でした。

この犯人ライダーの人物描写とラストのあっけなさが、う~ん、もうひとつ物足りないかな。『3時10分』ほど胸を鷲掴みにされないし『96時間』ほど痛快感があるファンタジー(笑)では無いし。まぁ、でも、感動ラインは越えませんが、サスペンス・アクションとして充分観れます! �ҁ[�� 

最初は...橋や街の風景を次々切り取ったざらっとした映像とラップ音楽と上手く合っていて期待感にゾクっとするし、途中の...現金輸送するパトカーを護送するバイクも音楽と共に爆走し(事故りまくりだけど)凄くカッコよかった!「なんでヘリは使わないんだ」って、セルフ・ツッコミしてましたが、白バイの場面はいるよね i-mode�G���������
59分以内に身代金1000万ドルを用意しなければ、人質を1人ずつ殺される...画面に分と秒数がピッピッと表示され否応なしに緊迫感が増し、無線で激突する2人も見物です。

少々物足りないけど、展開もスピーディで、最後まで飽きさせない作品でした。

8月の終わりに『南極料理人』を観て夏の疲れを癒し、9月の始めに『サブウェイ123激突』を観てシャキっと"平常運転"に戻る...私的にはなかなか良い鑑賞順序でした ���͂�



次は...萌えて燃えまくる「狼男」だわ。男の裸、筋肉の勉強しなくちゃあ~ �́[�Ɩ�

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3時10分、決断のとき/3:10 to Yuma
2009年08月20日 (木) | 編集 |
人生で一番大切なものは、何? 失いたくない男の誇り、男の生き方。

ナイト016.jpg
わたくし、ラッセル・クロウが好きなもんで、つい多めに睫毛を描きすぎてしまいました。ホントは腫れぼったい眼なんで、こんなにありません(笑)おかげでキラキラ目になりすぎて似てないよ~な、たはは ���
今回、クリスチャン・ベイルにもぐっときました。目がカッコいい人ですね。
異なるタイプの色気ある男たちを描けて、楽しかったです、ぐふふ �A�b�v���[�h�t�@�C��

最近ずっーとアニメか日本語吹替版の夏休みファミリー向き映画を観ていたので...落ち着いた大人向きの映画、ほっとしたわ、良かったわ!そういえば、西部劇なんてぇのも久しぶり。最後の銃撃戦、CGじゃない!激しいアクションシーンも久しぶりでした。うん、新鮮でしたね。

犯罪小説の人気作家エルモア・レナードの『3:10 to Yuma』(1953)が原作。
『決断の3時10分』(1957)のリメイク作品。

19世紀後半のアメリカ。
元は狙撃の名手ながらも、南北戦争で片足を負傷して不自由になったダン(クリスチャン・ベイル)は、借金まみれで牧場経営も家庭生活もままならない。
借金の催促代わりに、地主から、川の水をせき止められたり、馬小屋を焼き打ちされたり、嫌がらせを受けている。ふがいない父親を、14歳の長男ウィリアム(ローガン・ラーマン)は軽蔑している。放火騒ぎの翌日、逃げた牛を捜していたダン親子3人は、ウェイドたち強盗団が駅馬車を襲うところを目撃する。早撃ちと噂が高いウェイドに、ウィリアム少年は密かに魅了される。
街で逮捕されたウェイドを、裁判所のあるユマまで連行するには、3日後の3時10分のユマ行き列車に乗せなければならない。ダンは200ドルで護送役を引き受ける。
果たして、ダンたちは列車の駅まで辿り着ける事が出来るだろうか?


護送のメンツも、南北鉄道のバターフィールド(ダラス・ロバーツ)もいるけど、悪の匂いが漂うウェイドを狙う冷酷な賞金稼ぎバイロン(ピーター・フォンダ)とか悪徳地主の手下タッカー(ケビン・ジュランド)とか、ろくなもんじゃない。
まぁ、これ、ピーター・ファンダ?!ウェイド(ラッセル)のセリフどおりに「久しぶりだな、ちょっと見ないうちに随分老けたな」って感じ。お父上のヘンリー・フォンダも、たまにやった悪役の酷薄さが際立っていたけど、ピーターも案外、悪役が似合っている。


護送の途中では、アパッチ族がいる山道を越え襲撃されたり、ウェイドに私怨がある鉱山掘りの連中もいたり、時として協力して事にあたり脱出し、難を逃れる。そんな中で、ダンとウェイドはお互いに認め合い、男同士の奇妙な絆が生まれる。

ラッセルがまだ痩せているのは、この作品(2007)が『ワールド・オブ・ライズ』(2008)『消されたヘッドライン』(2009)の前だからだと思われ(汗)

とにかく、この作品は、ラッセルの色気がよく出ていると思う。
噂に違わぬ悪党ながら、自分なりの美学を持ち、人を惹き付けてやまないダンを、ラッセル・クロウが渋く魅力的に演じている。いいですよー!
�ڂ��n�[�g


ナイト013,jpgこの映画、ラッセル嫌いな人はラッセルに感心すると思うし、ベイル嫌いな人はベイルを見直すと思う(う~ん、多分ラッセル嫌いな人が多いと思うけど...)

あの~、今まで、私の中でクリスチャン・ベイルは「好きくない男優・ベスト10」に入ってたんですが...この映画のベイルは良かったです!

「好きな男優ベスト20」にランクイン!

まっ「気ムラ屋あん・ランキング」ほど、いい加減で変態チックなものはありませんから、クリスチャン・ベイルのファンの方、お気になさらないでくださいまし ������


クリスチャン・ベイルというと、がりがりに痩せた役とかサイコな役とか、インパクトはある役柄だけど、作品はあまり心に残ってないとゆ~か。『ターミネータ-4』とか、ちょっと暗くて傲慢そうな感じがするでしょう。
その傲慢そうに見える、お父さん役が似合いそうにないクリスチャン・ベイルが、切々と自分の心情を吐露する場面には、私、きゅっと心を動かされてしまいました。
もちろん、ウェイド(ラッセル・クロウ)もそうだったのでしょう。
ダンお父さん(クリスチャン・ベイル)が切なくて、泣かせる。お~ん、お~ん
����
息子に、男の生き方を見せたかったのでしょう。

14歳の息子のウィリアム役のローガン・ラーマンも、良かった!このコ『パトリオット』『バタフライ・エフェクト』『ナンバ-23』に、出演。案外ベテラン?!
最初の「お父さんみたくなりたくない」と軽蔑していた目から、最後の銃撃戦に至る表情の必死さは、見るべきものがありました。

ラッセルとベイル、違う個性ですが、どちらも上手く引き立てていて、癖のある脇役も含めてキャスティングも脚本も良かった!です。

何故、今頃、西部劇なのか?
『17歳のカルテ』『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』のジェームズ・マンゴールド監督が、17歳の頃に "いわゆる勧善懲悪という単純なストーリーでない!この作品"に興味を持ち、ずっと自らの手で映画化したかったそうで。その想いがやっと結実されたのが、本作。もはや、アメリカでも日本でも西部劇は流行らないと言われていますが、現代でも通じる悪とも善とも決めつけられない複雑なキャラや(いや、かなり悪が多かったですが ��)登場人物たちの綾なす心理描写を入れ、ラストのオチまで一気に持っていった佳作です。

今週末、劇場では多分もうやってないのが、残念。ぜひ、DVDでもどうぞ。
私はレンタルしたのに面白くないと、全部観ずに返却してしまう事が多々あるんですが、この作品は飽きずに観れる!と思います。おススメです。

で、最後の最後は、どうなったのか!!ぜひぜひ、自分の目で確かめてください。

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�� 追記

あらら、もう出るんですね。

てか、2007年のモノですからね。

2009年 11/20 発売予定!

おススメです! �A�b�v���[�h�t�@�C��


そんな彼なら捨てちゃえば?
2009年08月06日 (木) | 編集 |
恋愛戦線って、シビアなのね~ �������� 恋の生存競争は激しいわねぇ~ ��

そんな彼997.jpg
軽いラブコメだと思ったのですが、案外、面白かった~(笑)キャスティングもハマってる。これ、原作があるんですね。
『Sex and the City』の脚本家グレッグ・ベーレントとリズ・タシーロ原作の『そんな彼ならすてちゃえば』及び『恋愛修行 最高のパートナーと結婚するための恋愛心得』...う~む、題名からしてスゴい (汗) アメリカ女子の"恋の戦略"を、むんむん感じますぜ(笑)

年取ってはいないけど、そう若くはない...「妙齢」をちょっぴり通り越して、彼氏も結婚もつかまえたい!という「微妙」な年齢の女性たちの恋のエピソードが描かれている笑いと汗と涙の物語...たはは。


なかでも、ジジ(ジニファー・ゴッドウィン)は痛すぎて見てられないっ。おいおいおい(笑)そんな彼女を心配してフォローしている同僚(全部ジェニファー?!)トリオの掛け合いも、実にいい感じ。

同僚その1、ジャニーン(ジェニファー・コネリー)は結婚してるが...最近、夫のベン(ブラッドリー・クーパー)の様子が怪しい...。ジェニファー・コネリー、うむむ、綺麗とゆ~か、なんだかインディアン系の男性に見えてしまうくらい、ますます筋肉質になってキリっとしている。完璧主義できちっとした性格!って感じが、よく出ている。

同僚その2、ベス(ジェニファー・アニストン)は、ニール(ベン・アフレック)と同棲してるが...ちっとも結婚の兆しが見えてこないので、いささか焦ってしまう今日この頃...。ジェニファー・アニストンは、なんかこう~肌も顔も衰えつつあるというか...長い同棲生活にふと疲れを感じるベス役が、よく似合ってる。ベン・アフレックは、まぁ顔はアレでも...誠実そうだし、トーテムポールのような木彫りのインテリアの置物としてもいいし、当ブログの似顔絵キャラとしても重宝してるんで、最近の管理人のお気に入りデス(笑)

ゲイ雑誌の編集長メアリー(ドリュー・バリモア)は、ネットでチャットしたりして相手を見つけようとしてるけど、どこかおよび腰。携帯や PCってのも、モテル人にはますます活用できるツールだが、非モテには辛い現実を知らされるばかりなのね...。
ドリュー・バリモアは、この中ではすっかり姉さんって感じで一歩引いた役だった。"ラブコメの女王"だったのにぃ...あ、ちょっとフケたわね...さみしいわん。


メアリーの友人がアンナ(スカーレット・ヨハンソン)なんだけど、彼女はまた別口。
スカちゃんはスカちゃんである。上記の悪戦苦闘の女子たちと無縁の立ち位置である。
胸の谷間は重いが足取り軽く、男心をかき乱したあげく「あたしは、やっぱ自分探しだわよん」と去って行く、こらこら(笑)


いくつかのラブストーリーが錯綜し、そこに男の本音も入ってくるので、思わずニヤリとしてしまいます。

そんな彼998.jpg
恋愛のエキスパートとして、ジジに数々の助言をするアレックス役のジャスティン・ロング...『ダイハード4.0』の時もそうだったけど、この役もなかなか儲け役じゃないでしょうか。

それとも、演技が上手いのでしょうか?

似顔絵も似てるのか似てないのか?私もよくわかんない(苦笑)

でもまぁ、ドリュー・バリモアがこの映画で彼に惚れるくらいだから、何らかの魅力はありますよね。




とにかく、アレックスは、FBI 心理捜査官ばりに、男女の恋愛模様のプロファイリングが得意!その一端をどうぞ ↓ オマケです...暇つぶしに読んでくださいませませ ������

そんな彼

管理人からのアドバイス...イケメンでもヤバい男との結婚はやめとけ!!�K�[��


ガールズ・トーク・ムービーだけあって、女性に観てほしいですね。
う~む、案外、ためになるかも~
��

恋愛は"究極の対人関係"と申します。もう若いうちにたくさん恋をしてくださいね �n�[�g
どんなに失恋しても、最後に自分にとって素敵な恋を見つければOK! �ҁ[�� 
プロポーズの場面って、、つい純なほろっとした気持ちになりますねぇ。


えっ?素敵な恋をつかまえられなかったら?
例えば、ジャニーン(ジェニファー・コネリー)の場合は残念だったけど、スカちゃんが引っ掻き回さなくとも、このカップルは多かれ少なかれ、どこかで破綻してたかも知れませんね...。彼女なら、新たなスタートを切れそうだし。彼を愛した記憶は残ってる...。

どんなに失恋しても掴まえられなくとも、誰かを愛した経験があるほうがいい、と管理人は考えます......。そういう管理人はどぉ~なのよ~と聞かれましても、そんな事、教えてあげないっ
����[  昔すぎて... �т���� 

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サンシャイン・クリーニング
2009年07月13日 (月) | 編集 |
姉妹っていいな~昔から欲しかった。私は兄2人、息子は2人...男腹の家系である(涙)

サンシャイン982.jpg
さて、あっさりしょうゆ顔の管理人です。夏場のアイメイクはカブレるアレルギー体質なんで、ゴス系メイクの人が羨ましいデス(笑)

ローズ(エイミー・アダムス)は30代半ばのシングルマザー。ハウス・クリーニングの仕事をしながら、8歳の息子オスカーを育てている。
妹ノラ(エミリー・ブラント)...仕事はしようとする気は一応あるけど(笑)逆ギレしてクビになったり、何をやってもダメで、未だ父親と実家で同居中(涙)
ある日、息子オスカーは問題行動で小学校を退学!になる。私立に入れようとするが、お金が無い。てっとりばやく大金が稼げるとあって「現場清掃」の仕事を始めるが...。


妹ノラ役のエミリー・ブラント、この人良かったぁ(^^)
どうしても目で追ってしまう存在感と個性がある。
傷つきやすさを隠すような濃いメイクのノラは、ずっと心に締まっていた事(トラウマ)があって、こまごまとした遺品にも興味を持ってしまう...。独居暮らしの女性の免許証や娘の写真を捨てられずに、遺族を捜して渡そうとする。そのやり方さえもスマートじゃなくて、可笑しい。何だか、女が女をナンパしてるみたいで...少しどきどきしたよ(笑)
あぁ、ノラって、スゴく不器用でセンシティブだったんだ~って、思った。


私は、むしろノラよりローズのほうが痛かった......。
高校時代から付き合っているマック(スティーヴ・ザーン)はちっともいい男じゃないし、花形チアリーダー!という栄光の過去を引きずっているだけに辛い......。
カメラワークは、30代半ばの肌の質感と衰えつつある体を、容赦なく映し出している。
エイミー・アダムスは...さぞや高校時代は可愛かったんだろうな~と思わせる顔立ちだし、そして30代半ばの侘しさ哀しさも漂わせている。「何をやってもダメ」「結婚相手にされない」と自虐的に訴えるトコも上手い(泣けるぅ)綺麗なのにマネキンみたいじゃなくて、表情に人間味がある。仕事現場には、遺族が居る時もあり...自殺した夫に衝撃を受け途方に暮れる老婦人に、ローズ(エイミー・アダムス)の優しさが活きる...。ローズは、次第に仕事の意義を感じはじめる...。


う~む、このあたり...日本人が観る場合『おくりびと』のテーマとかぶる部分があって、どうしても心の中で比べてしまうので、この映画はちょっと損してるかもしれない。『おくりびと』は遺体も遺族も毎回居るわけで...。もっと間口が広くて普遍的で深い。

う~ん、まぁ、それでも『サンシャイン・クリーニング』は、自虐的笑いとほのかな希望が、アメリカらしい軽快なアプローチで描かれている。なにより、アメコミやベストセラー小説の原作でもないし、リメイクでも続編でもないオリジナルという事は、評価に値する作品と言える。たった4館の公開から、全米で大ヒットしただけあるわけで。



サンシャイン983.jpg
『リトル・ミス・サンシャイン』(DVDで鑑賞)の時は、クスリもやるし下ネタばんばんのアブナイ爺ちゃんだったアラン・アーキン...今回は怪しげな仕事で一攫千金を夢見るテキトーパパを演じていて、いい味出してる(笑)


業務用掃除用具店のウィンストン(クリフトン・コリンズ.Jr.)は、片腕だけど器用で有能で、いつだって的確なアドバイスをくれるし、さりげなく助けてくれる。あ、もちタイプじゃないけど、意外といい人^^(笑)

ノラが探し出す遺族のリン(メアリー・リン・ライスカブ)も、みんなみんな、キャスティングはハマってます!キャラはチャーミングよ ��-��

『リトル・ミス・サンシャイン』ほどのインパクトや笑いはありませんが、軽めであっさりとしたストーリー。これはこれで、なかなか捨てがたい味わいです。

音楽が感じよくて、少し~ばかり気持ちが前向きになったような(なった!とは言い切れないw)気がする映画です。

どこかボロボロ欠けたぶきっちょな家族 jumee��faceA76...でも愛と絆があるから、明日はきっと晴れるよ~ ���z


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それでも恋するバルセロナ
2009年06月29日 (月) | 編集 |
ハビエル・バルデムが楽しそう~です。(^^)
バルセロナ958.jpg

ハビエル・バルデムという人は...『ノーカントリー』でおかっぱ頭でパスパス人を殺してた時も『宮廷画家ゴヤは見た』で最後に首締められてぴくぴく眼を剥いてた時も、役を面白がっていた!と思わせてくれるんですが......まぁ、これは、本当に楽しんでやっていたのでは(笑)しかし一番楽しかったのは、年老いてますます羽が生えたように(←たがが外れたように!?)軽やかに愛を描くウディ・アレン監督ではないでしょうか(笑)

アメリカからバルセロナにバカンスにやって来た真面目なヴィッキー(レベッカ・ホール)と自由奔放なクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は、セクシーな画家のファン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に会う。一目で恋に落ちるクリスティーナ。戸惑いながらヴィッキーも彼に惹かれていく。クリスティーナは彼の自宅兼アトリエで同棲を始める。そこにアントニオの元妻が現れ、そのまま3人の奇妙な生活に突入......。この元妻マリア(ペネロペ・クルス)官能的なラテン美女だけど、かなり凶暴......。

ご飯食べた後に観たんで、うとうととして肝心の場面 �n�[�g(どんな場面だよっw)を見逃してしまった感のある管理人です d001

バルセロナ949.jpgからかうような、おちょくるような恋心をくすぐるラテン音楽で始まり終わる...。
で、クリスティーナは振り出しに戻る。

分かりやすいナレーション付き(←これ、どうなのw)で軽妙なストーリーだし、劇場でなくDVDでもいいかな。

野性的でセクシーな男の魅力にくらくら悪酔いしたり(笑)官能的な女優を愛でたりするには、DVDのほうが巻き戻しがきく。



ウディ・アレン監督は、もうこの軽さのラブコメ路線なのでしょうかね?
自分的には、今より昔の作品のが好みかな......。
ペネロペ・クルスは挑発的な瞳も盛ったくしゃくしゃの長い髪も魅惑的で、眼を惹き付けられてしまうし、爆発的なテンションの高い演技もいいけれども、彼女なら他の作品でも出来てる。この作品のクォリティと合わせて考えると "アカデミー助演女優賞"はどうかな.....う~ん、今年は主演も助演も甲乙つけ難かったわけです。

バルセロナ......語感もとろけそうだし、こういう情熱的な土地に旅したら、恋のひとつでもしたくなるでしょうね~。スカーレット・ヨハンソンは、相変わらず触れれば落ちん風情のフェロモン美女だが、ハビエルやペネロペには...なんか負けとる。
そう!バルセロナでは、やっぱりアメリカ人よりラテン系の人が似合うのね!
バルセロナで、会話もアメリカ人仕様だと、どことなくつまらなく感じるのは何故?


わたくし、セクシーな絵師ですが(嘘っ)...ただただ、ダグやヴィッキーのように「すごい話ね~」と口を開けて驚いているアメリカ人より、もっと真面目で退屈な日本人です~(涙)あぁ、それにしても、一度でいいから恋愛体質のラテン系に生まれかわってみたいものですな、ほっほっほ。


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スラムドッグ$ミリオネア
2009年04月22日 (水) | 編集 |
テンポよくリズムを刻むインド音楽と共に、駆け抜ける120分!飽きません!

インド929.jpg

何故、スラム出身の無学な青年がクイズの答えを知っていたのか?
最後の1問を残して、不正の容疑で逮捕されるジャマール(デヴ・パテル)
尋問(拷問も)する警官に、ジャマールは彼の半生を語り始める...。
ジャマールがクイズの答えを知っていたのは...数々の衝撃的な出来事のおかげで忘れられない記憶(トラウマといっていい)として、彼の心に焼き付いていたから...。

うわ~、最初の "国民的大スター"のサインをもらうトコからして、強烈!
と思ったら、出てくるわ出てくるわ『な、なにするの?』『えっ?今のインドもそう?』と驚かされる事がいっぱいで...。


想像を絶する主人公たちの生活。"スプーン"の所なんて...絶句した...。
ジャマールが再会した"歌の上手い少年"が話すインドの哲学者のような言葉。
諦観と静けさを身につけ運命を受け入れている様子は...胸を衝かれる...。

なのに、湿り気はなく、子供たちは明るくて可愛くて逞しい!
兄サラームと弟ジャマール、小動物のような2人が、必死に生きようとあの手この手で繰り出す術は、見てて笑える。そして、泣けて来る...。少女ラティカの笑顔も無垢で愛らしい。

多分、このインドの子役たちは映画のストーリに関係なく(とゆ~か考えてないw)このシチュエーションを楽しんで元気いっぱい演技してるんじゃないかな?と思わせるくらい、子供たちがビビットに撮れている。
ダニー・ボイル監督もTVのインタビューで『毎日が驚きの連続だった。とにかく街の風景をできるだけ入れたかった』と言っていたが、エキサイティングでインドの凄まじい熱が伝わってくる。


インド930.jpg
大人になってからのラティカ(フリーダ・ピント)や兄サマール(マドゥル・ミッタル)の暮らしぶりが詳しく描かれていないのは、生臭さを抑える為なのだろうか?あのキスでパっとキリよく終わる所なんか、本当におとぎ話めいてる。

強いて言えば......大人になってからのジャマールは、子供の頃の可愛さや健気さが残ってない顔で...も少しハンサムなら、もっと感情移入が出来たかも~~(汗)

最後に欲しかったのは、お金じゃなく愛。あの屈折した鋭い眼差しの兄ちゃんでさえ、バスタブいっぱいの金なんか虚しく思っていただろう...。


なんと!エンドロールは『ムトゥ 踊るマハラジャ』を思い出させる群舞で大団円~!
悲惨なのに妙に楽観的で可笑しさも感じさせるインド映画らしい、と苦笑。


幼い頃からずっとずっと好きだった女の子への想いを持ち続けた主人公ジャマール。
猥雑な街並やゴミ山と美しいタージマハール、激しい貧富の差...もう総てが混沌としたインドが生み出した奇跡のサクセスストーリーでもあり、純愛のおとぎ話でもある。


インドのエネルギーと生命力を感じる。音楽も子供たちも魅力的!良かった!!
ぜひぜひ、映画館で観てほしい作品です
�O�[



インド出身のヴィカス・スワラップが書いた『ぼくと1ルピーの神様』が原作。映画よりもいいとか!?エピソードが盛り沢山で、こちらも一気に読んでしまう面白さだそうです。
文庫本が出てるので、こちらは買って読みたいです^^



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007/慰めの報酬
2009年01月20日 (火) | 編集 |
俺は硬派だっ!文句あっか!

007888.jpg
↑てか、かな~り弱そうなヘタレ007に描いてしまいました。弱点は、年上の女か?!

スキャンする時に、しげしげと映画チラシを見ていたら...『007/カジノ・ロワイヤル』から1時間後から始まるシリーズ史上初の続編だ...と書いてあって、そうだったのか!どおりで、傷ついたボンドだったのね。私の中では2年たってたからなぁ。気持ちの整理がついっちゃって...(笑)
あんまり、ばりばりボンドの周りで関った人間が死んでいくので、荒々しく無鉄砲すぎる!と、ボンドの痛みや荒れ具合が理解できなくて...あたしゃ、はらはらする上司M(ジュディ・デンチ)の気分(笑)そっか、ヴェスパー(エバ・グリーン)が死んで1時間後か...。

前作は劇場鑑賞したけど、これは思ったより事前のDVDのおさらいは必要ですぞ!もっと感情移入できて楽しめたかも。

MI6を引退したマティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)も、出て来るし。
ジャンカルロ・ジャンニーニは『ハンニバル』にもちらりと出ていたが、ヴィスコンティの遺作『イノセント』(←今は無修正版が出てると思う)が印象深いイタリアの俳優さんである。

"30秒で情報をくれる"髭クマのCIA職員フェリックス(ジェフリー・ライト)も、前作からの付き合いだったね。こちらは、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に取り込まれていく上司に嫌気がさしている。

ボンドガールのオルガ・キュリレンコ!
『ヒットマン』に出ていてキュートでセクシーだったので期待してたんですが、思ったより地味めで驚き。パーティの時のプラダの黒いドレスはまぁいいとして、最初の服やカジュアルの時のファッションがイマイチカッコよくない。この人の魅力を活かしてないので、勿体ない。脱がないなら脱がないなりの魅惑的なボンドガールの見せ方があると思うんだけど...う~ん、硬派で迫ってるというわけか...。


007889.jpg『007』が他のスパイアクション映画と一線を画すのは "エレガンス"であります。

シニカルだったりユーモアも入れたりの英国らしいエッジの効いた会話、大人の余裕があるダンディさ、諜報部員でありながら何故か目立つ華やかさ。わくわくさせるスパイグッズ。
しかし、これらは荒唐無稽さと紙一重なので、下手すれば『オースティン・パワーズ』や『ゲット・スマート』になっちゃうので、ここらでよりリアルな危険なボンドなのでしょうかね...。

『ゲットスマート』の飛行機からのダイブシーンは007のパロだけど、不謹慎にもこの『慰めの報酬』のダイブシーンで思い出し笑ってしまった。


映画のチラシには『愛を捨て、復讐を捨て、ボンドが真のシークレットエージェントになるまでの物語』とあるので、次回作から本来の007なのか?というとダニエル・クレイグの個性を思うと、それはないと思われます。このまま、武骨で肉体派、汗の匂いがする硬派の諜報部員でしょう。ショーン・コネリーとダニエル・クレイグの間の(影の薄いの、マンガチックの、甘いの)歴代007を思うと、リアリティがあり十分見応えがあります。が、ここ最近、ハリウッド映画のCIA等のスパイ物やグラフィックノベルやゲームを原作としたアクション物もテンポよく映像も凄いですからね~。『007』作品として、普通のスパイアクション映画と、どう差別化していくか課題だと思います。

私は『007』映画としては、行間がぎちぎち詰まって『間』がなく息苦しさを覚えました。
冒頭のアクションもめちゃくちゃスピーディで、おぉ!頑張ってるな!と思うものの、敵か味方かも分からず観ててカメラ酔いを感じてしまい...。遊びのないハンドルで運転してるアルファロメオとかアストンマーティンとかに乗せられて、あっーーと暴走してる気分...(汗)
それに『007』だし、もっとお色気シーンもあったほうがいいなぁ...でも、ダニエル・クレイグ演じるボンドさんだと『俺は硬派だ!そんな長々としない!』と言いそうですよね...。

文句言ってる?う~ん...。
ついつい『007』だと、期待と要求するものが大きいんデス。

とは言っても、最初に出て来たダニエル・クレイグを見ると、前作より体が引き締まって動きもシャープで驚きました。普通のスパイアクション映画として観ると、それなりに楽しめました。ダニエル・クレイグの野趣あふれる雰囲気も鍛え抜かれた肉体も、魅力的でした。


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SAW5
2008年11月29日 (土) | 編集 |
『1408号室』でウォーミングアップして『SAW5』に挑む!ぶるるっ。

saw845.jpg

お金払って頑張って観る...。劇場だと逃げずに観るハメになる...せっかく観たのに、目をつぶった...勿体ない...たいがい、私も馬鹿である...。
ぐるぐるSAWシリーズ、ジグソウのゲームから抜け出せない管理人であ~る(汗)
ちなみに、管理人のSAW歴...『1』『2』はレンタルで『3』『4』『5』は劇場鑑賞。

さて『SAW5』おや、今回はストーリーらしきものがある(←も~期待してないw)
多少は、捜査もやっているらしい(笑)


ジグソウことジョン・クレイマー(ドビン・ベル)と弟子のアマンダは死んだ。
ホフマン刑事やFBI捜査官ストラムは何とか助かるが、連続殺人事件は終わらない。
新しいゲームを仕掛けているのは、誰なのか?ジグゾウの後継者がいるのか?
ストラムFBI捜査官は、上司から捜査から外れ休養をとるように命令される。
しかし、彼は、無断で内部捜査を続けるのだが...。



saw844.jpg『3』は最初から引きちぎられ血まみれで痛そうだったが。
『4』は脳外科手術をリアル見学してる気分。
『5』は少しスプラッター度は抑え気味。
瞬発的に"血"を見せている洗練ぶり(ホ、ホントか?!)皆さ~ん、ちょっとだけ安心してください。
これはジグソウが死んで、後継者がヤっているためか?!
何だか、機械じかけも、やわい気がするぞ(なぁんて言ってる私は、ホラー毒に侵されつつある?)
『2』『3』『4』はいかにも"続く"だが、今度の『5』のラストは一応まとまって着地点はまだキマってる、と思う。血まみれ度も低く(その分ドキドキ感は少なめ)分かりやすく観やすいほうであった。『怖くないから良かった、ほっ』って、ビビリ屋あん的ヘタレ評価であり、ホラーファンから『お前舐めてんのかっ』と言われそうだが...。


saw842.jpgそれにしても、最初の『SAW』は良かった!
命の大切さも生きる事の有難さも、なるほど伝わった。
犯人の意外さも!伏線の見事さも。


その後のシリーズは、ジグソウの『命を大事にしない奴は許さない』というポリシーも揺らぎ、瀕死のためか八つ当たり気味に、周囲の小悪党を制裁し、事件にかかわった刑事を軒並み毒牙にかけている。こちらも惰性で観ている気もしないではない...。


saw843.jpg『SAW』を別格の作品として(コレで終わっても良かった?!)
後の『2』『3』『4』『5』はこのSAWシリーズのパズルのピースであり、単体では評価しにくい...。
このシリーズに付き合ってしまった変態で酔狂な観客は、ジグゾウが『ゲームオーバー!』と言ってくれるのを待ちましょう。


ジグソウのパズルのピースは、ひとつ残った...。だから、まだまだ続くんだろうな...。

過去レビュー『SAW4』は、こちら。


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センター・オブ・ジ・アース
2008年10月26日 (日) | 編集 |
今日のイラストは、いつもにましてゴチャゴチャですっ!(人、大杉)

センタ819.jpg

あの~、これ、生きてないと思う(笑)
すごーく落っこちているし、すご~く熱いはずだし(笑)


と、リアルに考えるのはよして『センター オブ ジ アース』というと『ふ~ん...』だけどジュール・ヴェルヌの『地底探検』だと思うと、ドキドキする。あと、学研の"鉱物セット"とか集めていた人には...鉱物の名前とか出てきて、何だか嬉しくなる。

文字通りのジェットコースト・ムービー。

エリック・ブレヴィグ監督は、ディズニーランドの3Dシアター『キャプテンEO』や『ミクロ アドベンチャー』を手掛けた人でもあるし、ディズニーシーのアトラクションに『センター・オブ・ジ・アース』そのものがあるワケで。アレにストーリーがついてると思えば、家族みんなで面白いかも。この時点で、まともな批評は止めて、楽しもうか...というゆるゆるモードの管理人です、許してください(笑)まぁ、私のは、いつもまともな批評なんかじゃなく、ただの感想ですけどね、はは。

例のごとく、うっかり"日本語吹き替え版"を観てしまった!しかも、もちろん3Dじゃなく2Dなのよ~。せっかくのデザートに、仕上げの砂糖のコーティングしてもらわなかったような気分(泣く)あっ、沢村一樹と矢口真理、そんなに違和感無かったのが救いかな。

飛びピラニアも人喰い植物も恐竜も、画面中央でタメて見栄を切ってくれたりするんだけど、2Dで観ている私には映像の流れを止めて、ちょっとおマヌケに見えたりする...はは、まぁ、愛嬌、愛嬌。EDも、3Dメガネをかけていたら楽しいだろうな的作りになっていた。
多分、ここは飛び出すトコだろ、と脳内変換しつつ鑑賞しましたデス(苦笑)


センタ818.jpgトレバー役のブレンダン・フレイザーは、顔の幅そのままの太い首とそれに負けないゴツい体躯を持っていて、地質学者とは思えぬマッチョさ。
『ハムナプトラ』から、この人は"冒険家"と言っていい。"野外調査"は、実はお手のもののはずである。

ハンナ(アニタ・ブリエム)は、足手まといにならないばかりか、有能な使える山岳ガイドだった。元気なねえちゃん、私は好きである。

ショーン役のジョシュ・ハッチャーソン...『テラビシアにかける橋』で観て以来。
暗い瞳を持つ男の子である。このハッチャンには萌えるものを感じないので、何とも言えないが、頑張ってください...。

この映画は、完全オトナ向けとは思わず、ファミリー向け、しかも息子連れだと楽しい!と思って観るべし。で、観た後、ディズニーシーの『センター オブ ジ アース』に乗りたくなりますね^^


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SEX AND THE CITYとベガスの恋
2008年09月12日 (金) | 編集 |
ユキチャンだって馬である。

SATC797.jpg

"ユキチャン"とは、この間、武豊が騎乗し優勝した美しい白毛馬(牝、3才)なのであ~る。白い馬は希少種で体が弱いので、優勝するのは珍しいそうである。
ウチの白いわんこは睫毛も白いので、当然ユキチャンも白睫毛で、多分眼も蒼い?(佐目という)かも知れぬが、イラストはふるふる黒睫毛、つぶらなうるうる黒目に仕上げてあるんで、悪しからず。

サラ・ジェシカ・パーカーも目だけ見ていると、アイスブルーの潤んだ瞳だし、充分美しい。が、如何せん、顔が長すぎる(笑) 似顔絵的においしいけれど。

「SEX AND THE CITY」は前宣伝が大々的で、つい観てしまったが、あら~、身も蓋もなくあからさまで(汗)
下ネタもエロも嫌いじゃない私だが、ん~、これはなんだか違う...。
ファッションなんかは、見てて楽しいけどね。
リアルにTVドラマを観ていたり、レンタルしてファンになったりした人にはたまらないのかも知れないけど、そうじゃない人には全然たまらなくない。どうしようー。
ばらばらに散ったウェディングブーケも、女体盛りになった寿司も...ブーケや寿司が可哀そう...(苦笑)
テンポも悪くて、TVドラマの延長といったところ。映画にしなくとも良かったのにと思うのは、ファンじゃないゆえの冷やかさか?! SATCファンの方、すみませんっ!
ん~、オンナたちの友情は良いな、と思ったよ。


SATC798.jpgSATC799.jpg


「ベガスの恋に勝つルール」のほうが、期待してなかったぶん思いのほか楽しめた。
こっちも下ネタ多いけど、可愛いから許せる(笑)

キャメロン・ディアスは酔っぱらっても怒っていても驚いた顔も、チャーミング。ラブコメが、よく似合う。キュート、キュート、キュートなキャメロンだった。

相手役のアシュトン・カッチャー、背が高くてカッコよかったけど、今すこし、オーラ無しかな。おまけに、ジャパンプレミアで、ママン、いや16才年上妻デミー・ムーアが愛想を振りまいていたので、私テンションが下がったワ。
年下夫が可愛いのは分かるけど、デミーの戦略、間違っとる(笑)

アシュトンはふとした時に"若さ"がのぞき、キャメロンはふとした時に"衰え"が目立つのだった(どきどき)

ベガスという享楽的な場所とキャメロンのハイテンション演技がマッチして、軽く楽しめたラブコメだった。


「グーグー」といい「SATC」といい「幸せの1ぺージ」といい、サービスデーの料金で観ても何だかもったいなく感じる 今日この頃である...。
明日はいい映画に当たりますように!


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ジュノ /Juno
2008年06月22日 (日) | 編集 |
くるくるとした線イラストと素直な音楽のオープニングからして、キュート��-��

juno769.jpg

ちょいと好奇心でヤっちゃって...もののはずみで妊娠した16才のジュノの話。

運悪く妊娠しちゃった女子高生の話だと思ったけど、ホントにホントに脚本がいい。

『風船みたいなジュノ、どこに行ってたの?』とパパが言った前後から、話がとても良い!うまいワ!会話のセンスというか言葉の力というか、いや英語がわかるなら、スラング多めのティーン語をもっと面白がれたかも。



juno770.jpgそれにしても、16才で産むと決めて『モーゼの大海割れ』のように高校内を泳いでいるジュノの腹のくくり方はスゴい。

ただ、アメリカと日本では、養子制度も学校も親も受け入れ方が違うので、こういうさばさばした明るい展開はとても無理っ!だと思う。

日本で"10代の妊娠"はもっとシリアスで湿った話になるので、あくまでアメリカ限定で観てしまう。

妊娠に関しては、女は強くならざるを得ない。中絶にせよ出産にせよ、逃げられない現実を突きつけられるから。

反対に、妊娠を巡る男たちの揺れる気持ちや、どうしても後ずさりしたくなる態度をも、描いてて興味深い。
ジュノ(エレン・ペイジ)の相手のブリーカー(マイケル・セラ)も、あれよあれよといううちに、こんな状況に置かれている優等生の少年のとまどう気持ちは分かるけど『僕の心を傷つけて』なんて、女側からするとちょいと許せない。
あたしなら、あんなブリーカーみたいな傍観者すぎて無責任なヤツ!心は彼の元に戻っていかないけど。なんとも頼りなくて、自分の気持ちしか見えなくて、でも正直ティーンの少年なんて、こんなもんなのだろうな...。

里親になるはずの男マーク(ジェーソン・ベイトマン)の気持ちも『まだパパになる準備が出来てない』なんて(涙)セレブなヴァネッサ夫婦のトコだって、脆い砂の家だったんだ...。

"女子高生の妊娠"という素材は意外と陳腐な話になりそうなのに、妊娠に際しての男女差や、今もってわかった"家"の温かさ、父や義母の優しさとか、細やかに描いて、脚本と会話が効いてる!ほろっとくる。
フレッシュで温かい気持ちになれた作品。
ただ、完全親目線で言うと、この感想と乖離しちゃうトコが辛い...たはは。


サイアクと思える状況も、前向きに生きてゆけば、それで人生そう悪くない!
『妊婦ユキ』のようにね。ちょーポジティブなマンガだった(笑)
日本製とは思えぬアメコミ風の絵柄だった...。それにあの薄さは、同人誌ね(笑)


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さよなら。いつかわかること/Grace is gone
2008年05月03日 (土) | 編集 |
ジョン・キューザックが、シャツのズボン中入れ、ウエスト太め(←びっくり)で うろたえる"お父さん"を目一杯演じています。突然の妻の死に驚き、幼い娘にどう伝えようと途方に暮れる父親役が、カッコ悪いけど素敵でした。

さよなら.jpg

シカゴのホームセンターで働くスタンレー(ジョン・キューザック)家族は12才のハイディ(シェラン・オキーフ)と8才のドーン(グレイシー・ベドナルジク)の娘たちの3人暮らし。母グレイスは、イラクへ陸軍の軍曹として単身赴任中。
ある日、妻が戦死した、という訃報が...。娘たちには告げる事が出来ず、衝動的にフロリダの遊園地に向かう...というロードムービー。


幼い子供がいる家庭でとりわけ母の死、しかもそれが戦死という観点からアプローチしているのは、珍しい...。

さよなら.jpg

あの~、予告編で、すべてがわかってしまうストーリーなんです。

でも観る人によっては(←全ての人にススメません)しみじみとなるでしょう。

家族3人でフロリダの遊園地に行くまで...退屈と思えるほど冗長に感じます...。

途中で立ち寄るスタンレーの実家には、32才の大学院受験中?というニートな弟が居たり。この人、ちょっと笑える。子供には『仕事、何してるの?』とストレートな質問をされたり。政治的スタンスも違う兄スタンレーとは大ゲンカしながらも、彼を気遣う。

夜中に彷徨う長女ハイディに『夜眠れない時、何かあったら自分に話してほしい』と言葉をかけたり、ショッピングセンターで、次女のドーンが玩具の家に入り込み、ふと家が恋しくなってしまう娘を抱きしめる父スタンレー。

...と、ささやかな事が起こるものの、長く長く感じる...。

でもね、この長さ...必要なんです。

ぎくしゃくしていた娘との関係もお互いの絆を深めるのに、そして大切な人を喪った衝撃から立ち直るのに、必要なインターバルなんだと、観た後、気付きました。

何で父は入隊し、除隊になったのか?何故、戦地に赴いたのは母のほうなのか?という父の複雑な想いが、次第に明かされていきます。

最近のジェットコースター的展開や、CGたっぷりの飽きさせない演出とかは皆無なので、多分、若い人には物足りないでしょう。

だけど、何か喪失感を体験した人など観る人によりますが、心に沁みいってくる静かな映画だと思います。

クリント・イーストウッドの音楽も、途中気にならなかったというか気付かなかったのですが、気持ちが揺れ出すあたりから、心に寄り添うように存在感を出してくるのです。印象的でした。

長女ハイディが遅刻が多くなって、担任の先生から出された宿題である作文の題が『母について』...それは母の不在を寂しがるハイディにとって、かつ、今となっては母は亡くなったのに、なんて酷な課題だろう!と私は思ったんですが、この作文が最後には見事に活きてきます。母と父の出会い、母への想い...切々と綴った作文は、天国の母に届いたことでしょう。すくっと立ったハイディ、いいコでした。

涙だけでなく、意外にも爽やかさを感じたのでした。


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スパイダーウィックの謎/The spiderwick chronicles
2008年04月28日 (月) | 編集 |
うきうきGW、薄着の季節...ダイエットしなきゃあ!と思う豚の管理人です...。
スパ737.jpg

さて『スパイダーウィックの謎』を観てきました。はい、そこそこ楽しめました�����

ジョニー・デップとの共演が多い子役のフレディ・ハイモア君、双子役で健闘してます。もう16歳なんですね~。小柄なのかしら?いつもながら子役の成長って、微妙だぁ~。

離婚したばかりの母と姉マロリー(サラ・ボルジャー)双子のジャレットとサイモン(フレディ・ハイモアが2役)は、ニューヨークから田舎のアダムスファミリーみたいな家で暮らす事に...。
大人しいサイモンと違って、反抗的なジャレットは、父がまだ恋しくて、こんな田舎に引っ越しだってしたくなかった...ことある毎に、ママや姉とぶつかる。
ある日、ジャレットは屋根裏部屋で『決して読んではいけない』というメモ付きの本を見つけ、もちソッコウ封印を開け読んでしまう。
それは、大伯父アーサー・スパイダーウィックが書いた『妖精図鑑』...妖精のあらゆる謎が書いてあり、この本を手にした者は妖精世界はもとより人間の世界さえも支配出来るのだ?!本を開けたとたん、邪悪な妖精が本を狙って、世界はめりっと動き出す...。


妖精達はジャレット達の日常まで入ってきて、等身大のクリーチャーで、キュート。はちみつ好きのシンブルタックとかなら、側に居てもいいかな(笑)


スパ739.jpgアーサー大伯父さんが、家の周りに"結界"をせっせっと作ってくれたおかげで、邪悪な妖精は入って来れず、事件は大体その半径100m位(あくまで推測w)で起こるし、世界中の邪悪な妖精達が終結してもそこそこの数なんで、規模は小さいファンタジーです。原作はファンタジー作家ホリー・ブラックの『スパイダーウィック家の謎』全5巻(対象年齢4~8歳)私は未読ですが、児童書なんでさくさくっと読みやすいそうです。
ゴブリンやトロリー、エルフの鳥?グリフォンも出て来て、妖精の定義も同じ、欧米ファンタジーのお馴染みの文法で綴られています。
ストーリーも分かりやすいので、どちらかというと低年齢でもOK。

ある時、ジャレットが思わず『ママなんか大嫌い!』(←コレ言われると母はむちゃ悲しい)と言ってしまうけど、最後には、少年と母との気持ちが通い合う...という家族の絆も描いているので、ついほろりとしてしまう(一滴も泣かないけど)
GWに親子で観るのに、ぴったりな映画です。

私の前には中学生くらいのカップルが来てましたが、こういう映画をチョイスするんですね、可愛い!����
あ、いいなぁ~って、思いました(紀元前一万年くらい...遠~い眼)

最後に、私の中には『アーサー・スパイダーウィック大伯父さんの謎』ちゅうのが残りました。人に読んではもらえぬ『妖精図鑑』を精魂こめて書いて、大伯父さん、これで一生を終えたのか?何をして食べてたのか?とかリアルな質問をしたくなりました...。少しイタイ...。少し虚しい...。
風の妖精と戯れて(本人は戯れている気は無いだろうが)生き続ける風狂なお人でした...。

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スルース/SLEUTH
2008年03月10日 (月) | 編集 |
悪くて色っぽいジュード・ロウが、見たかったんです...。

ロウ667.jpg

英国の香り、ぷんぷんです。
1972年にローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインが主演した『探偵スルース』のリメイク。
まるで、英国の舞台劇を観ているようです。(英国の舞台、観た事無いけど)
ワンシュチュエーションで、推理小説家(マイケル・ケイン)とその妻の愛人(ジュード・ロウ)2人の会話劇。
知的刺激と知的興奮が味わえる...妻そっちのけで(←妻、出てきやしません)
延々と続く『2人のゲーム』と称する言葉のバトル。

ごめんなさい!わたくし、このゲームに飽きてしまいました!(笑)

刑事が出て来る頃には、睡魔に襲われました...。
この青暗いおウチから出たい(場面転換してプリーズ)...ジュードの顔がよく見えないし...(涙)

ですから...この映画は、良質な演劇人にオススメです...。


ロウ669.jpg 私は、老推理小説家(マイケル・ケイン)の心の置き所がよくわからない。

妻を愛していたのか?

その愛人に復讐する気でいたのか?

それとも、本当は妻を疎んじていたのか?

あの青暗い家は、老人が住むのにはハイテク過ぎて、彼の索漠とした孤独な生活が浮かび上がっていました。
飛び込んで来た妻の愛人(ジュード・ロウ)は理由はどうあれ、彼の日々の無聊を慰めるには面白い存在でした。
後半の彼の申し出は、どこまで本当なんでしょうか?
嘘を嘘と見抜けない私は、よくわかりませんでした。
二転三転する会話劇なんです...。
最後の最後は、臨界点に達して偶然ああなったのか?最初からああいうつもりだったのか?
ああっ、今もって、わかりません...。


『ホリディ』の幼い娘を愛する善き父親でいい人でいい男で...なんていうジュード・ロウも素敵ですが、ジュード・ロウの演技の真骨頂はこちらにあるかと思います。
デビュー作の『オスカー・ワイルド』で、彼を堕落させる魔性のゲイをやっていましたが、その時の演技を彷彿とさせます。ジュード・ロウ!壊れてゆきます(笑)但し、今回はご老体のマイケル・ケイン相手で会話のみ、なんで萌えませんっ!(笑)

来年は『ハムレット』等のシェイクスピア劇にも挑戦するそうです。
英国の俳優は、こうやって演技を磨いてゆくのでしょう...と思わせるような作品です。

この映画のジュード・ロウは、男から見ても、可愛い男で悪くて下品で魅力的、でも愚か。

ジュード・ロウを見るために、この映画を観ました。

私も、たいがい愚かです...ほっほっほっ。


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スウィーニー・トッド 、フリーク街の悪魔の理髪師/SWEENEY TODD
2008年01月19日 (土) | 編集 |
トッド614.jpg

『ボラット』のサシャ・バロン・コーエンの"詰め物"なんか、嫌ですね~。
ミートパイも、しばらく食べたくないっ(笑)

試写会で観たものの、放置していたので相変わらずupが遅い管理人です...。
熟成するのを待ってる"放置愛"の管理人です...。(←あ、ただの言い訳です)

トッド25.jpg

実を言うと、関係者を手にかけるのはともかく、最初は逡巡していたのにかかわらず無差別に人を殺し始めた時には、正直、引きました。
まぁ、殺人鬼の話なんですよね、と分かってはいるんですが。
ダークな色調に統一し、その中でのより赤い血は残酷さを薄め、様式美があるのですが、首筋にカミソリをあてられて血が噴き出す様は、びびりの私には少々辛かったです。

あと、ミュージカル部分...この手のメロディラインは、いささか苦手。
『オペラ座の怪人』も"おお、なんてゴージャスな映画だ"と思いつつも、あの手の音楽が繰り返し唄われた時は、少し眠かった不届き者の私です。

ミュージカルは好きなんですが、もっとビートが効いてノリのいい楽曲のほうが好きなんで、朗々と唄われた日にゃ...ちょいと退屈してしまい。
ジョニー・デップは好きなんですが、こんな事言うの、私くらいかもね...。
ほほ、この辺、流して読んでね。

役者は、皆、粒揃いでしたね。
ダークな役がハマっているジョニー・デップも魔女顔のヘレナ・ボナム=カーターも、あと嫌らしく妄執愛のアラン・リックマンも。
『ボラット』のサシャ・バロン・コーエンも、長たらしい顔と体がインパクトあって、存在感ありました。この人、使えますね~。
あと感心したのは、少年トビー!彼は、良かったです。
娘ジュアンナとアンソニー役の若い2人も、花を添えてくれました。

ラストは"あの人があの人だった?!"なんて思わなかったし、ラベット夫人(ヘレナ・ボナム=カーター)の愛も報われず...。
スウィーニー・トッドは、ベンジャミンだった頃に奥さんを奪われてからというもの、誰も愛さなかったんでしょうね。

純粋な愛、妄執愛、屈折愛、色んな愛の形が綴られていて、ぞっとする殺人鬼の秘められた哀しい愛の物語を、独特の映像美で見せてくれて、個人的に引く所はあるものの、楽しませてもらいました。

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只今、ブログの不具合により、TBが受信出来ません。すみません!
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ジェシー・ジェームズの暗殺
2008年01月13日 (日) | 編集 |
ブラピの黒髪のように、地味。知らずに観たら...長~~い...うぐうぐ。

ジェシ26.jpg

2時間40分、あったのね~。

あまり長くて、いささか眠くなったので、私は自分なりに腐的に変換して観てしまったけど、最後のほうの場面でロバート(ボブ)・フォード(ケイシー・アフレック)がジェシー(ブラッド・ピット)の家で彼のまねをする行動にぞわっ!当たらずとも遠からず、と思った。
ロバート(ボブ)は、ジェシーの事を憧れたあげくの憎悪。しかも、ジェシーは、凶暴さを秘め、仲間さえも信じず、手にかける冷血な男。いつ、ロバートたちもやられるか、気が気じゃない。ついに、ジェシーを背後から...。この辺の愛憎を、もう少し色っぽく描いてほしかった。
ブラピは、充分悪く魅力的だったから。

映画は、真面目に作ってある。映像も美しく、色彩も雰囲気も、落ち着いた絵画のよう。
でも、こう~長~~いと、もう少しエンタメ要素と毒気も色気も入れて、作ってほしかったな。ちょいと、眠かったもの。
私、あまりにも、このジェシーという人を知らないので、原作本も買ってしまった。ぶ厚いじゃないの。ぐすん。あら、意外と原作に忠実よ。ブラピに言わせたら『最初のバージョンは4時間あった』そうで。うっ、それ、ゴーモン。

ケイシー・アフレック(ベン・アフレックの弟)が演じるロバート(ボブ)は、耳障りな声質とねっとりした喋り方が、ジェシーの兄(サム・シェパード)が言うように『イラつく』人間のタイプ。このロバート(ボブ)・フォードという人物を、気持ち悪く具現化しているとしたら、ぴったり。ハンサムと言える顔つきなのに、ハンサムに見えない。

ジェシーを暗殺した後も、ロバート(ボブ)はマスコミのおもちゃとなり踊らされ、その姿は惨めで痛ましい。
ジェシーみたいになりたい、いや、彼そのものになりたい...憧れという名の粘着愛。

ジェシーを殺したあとも、ジェシーの呪縛に取り憑かれ、自分を見失った男。
フェイクそのものの人生。浅ましくて悲しい話である。


ジェシ592.jpgこの映画を観た後、テンションも体温も下がった...。冷たい雨の日に観るにふさわしい映画...といえば、確かにそうだけど...。

この映画を観たい!ブラピを観たい!という人は、ぜひ映画館で。なぜならDVDで観るのは、辛いから。集中力の無い私には、コレのDVD鑑賞は無理っ!だなぁ~。
『グッド・シェパード』『アイアム・レジェンド』のほうが、まだうんと面白かったかな。

多分、プロデューサーのブラピも監督も、西部開拓時代の有名な無法者ジェシー・ジェームズを描いた"文芸作品"を作りたかったのかしらん。

ただ、この伝説的悪党は日本ではあまり知られておらず、醒めた眼で見ると、ただの銀行や列車強盗で人殺しであり、暗殺した側も小悪党である...ふうん、なんだかな...。

これ、アメリカ人なら、誰もが知ってる『ジェシー・ジェームズの伝説』が違う角度から再構築され、実に興味深い話なのかも知れないけど...。

あ、ブラピは、ミステリアスで凶暴さを秘め、なぜか惹き付けられてしまうジェシー・ジェームズを魅力的に演じている。だけど、決して側に居たくないけどね。たはは。

これ、今年最初の映画なのに、テンション、下げてくれましたね。とほほ。


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SAW4
2007年11月19日 (月) | 編集 |
このゲームだけは、強制参加させられたくない!!

そー4502.jpg

映画『SAW4』を観るも観ないも自由参加なのに、ま、また、観てしまったー!!
大手シネコンだと、今週は『SAW4』ぐらいしか、やってなくて...。

『SAW4』を何故観たか?というと『1』『2』『3』を観たから(単純だ~)
しいて言えばジクソー先生(トビン・ベル)に会いたかったからかな(笑)

最初の『SAW』は思いがけず、伏線も回収して上手く見せてくれて、痛いところもギリリと痛く『えっ、面白いよ!これ!』と拾い物のホラーだった。

『3』はストーリーよりも、痛くて、拷問器具も手が込んでいて(よく瀕死の重症患者が作るよねw)とにかくエグくて怖くて...という感じだったが、今度の『4』は怖くなかった。
最初の司法解剖シーンは医学的に見ればそう怖くないものだし、血なまぐささは少し抑え気味。
恐がりの私が言うのもなんだけど、ちょっと物足りなかったかな。たはは。

今度は、SWATのリグス指揮官(リリク・ベント)がジグソーのゲームに強制参加させられる事になる。
ストーリーは、ジグソー・ラビリンス(そんな可愛いもんじゃないけど)に迷い込んだ気分。

さすがに公開前にTVで『1』『2』『3』イッキにやってくれないし、記憶が定かじゃない...。
登場人物が整理できないので、人物チャート図が欲しいくらい。
女医さんと夫婦だったあの人や、子供はどうしたのかしら?くらいは、思い出すけど、もっと放置されている人もいるはずだったよね。

ジグソーや弟子のアマンダが死んだので、あと魅力的なキャラが皆無だし、スプラッター部分も落ちている気がする。『1』以外は、こういう気持ちで観ていくのかもしれない。
なんか~、腐れ縁の友人と付き合っているみたいな気持ちだなぁ...。

SAWシリーズは、どこまで作るんだろう...。

こうなったら、最後まで付き合うか...。
ぜひ『SAW・ファイナル』は強力な脚本家を抜擢し、今までのキャラや伏線を使いまくり『凄ぇよ~!怖いよ~!』と、いう作品を観てみたいです!


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スターダスト
2007年10月29日 (月) | 編集 |
恋をしてる時は、誰でも輝いているのさ。

スターダスト484.jpg

フツーに、単純に、面白かった。
原作は、コミック出身の人気ライター、ニール・ゲイマン。
あ~、なるほどね。シンプルながら、ストーリーも視覚的映像も、こなれている。
日本でいうとライトノベル・ファンタジーの人気作家みたいな感じなのかな。

『もののけ姫』の英訳を担当したというから、宮崎アニメを意識的にインスパイアしたにせよ、無意識的にインスプレーションの欠片が入り込んだにせよ、うん、匂いは感じる、感じる。

空飛ぶ海賊船の船長シェイクスピア(ロバート・デ・ニーロ)も、どことなく『天空の城ラピュタ』のドーラおばさんを彷彿とさせ案外イイ人だし、海賊の船乗りたちも気のいい奴等だし。

流れ星が落っこちるとこは『ハウル』を少し思い出させる。流れ星が ”お姫様”なんて素敵。
だけど、もう少し綺麗な女(ひと)じゃあないと、うっとり感情移入が出来ないぞ(笑)
だいたい、お父さんがハニートラップ?!に引っかかるお姫様も、ちょいとヒドかった(涙)

主人公トリスタン(チャーリー・コックス)は朴訥で温かい雰囲気の青年で、応援したくなるタイプ。
次第に成長していき、カッコよくセクシーになっていくのが、見ていて楽しい。


スターダスト2485.jpg ←お互い陰謀の末、殺し合い、亡霊となった王子たち。

この中に『アナザー・カントリー』のルパート・エヴァレットが居たみたいだけど、分からなくて残念。


もはや亡霊と化した王子たちは悪さをするわけでもなく、お気楽なオーディエンスとなり『やんや、やんや』と事の成り行きを面白がっている。
と、このように、あまり毒が無く、ファミリー向けアニメと同じように楽しめるので、かなり小さい子供連れでも大丈夫。もしかして、アメリカではティーンから下がターゲットの映画なのかな。

甘い作りかも知れませんが、基本は”善”なるものを感じるので、割合、観ていて心地良いです。
こういう何も考えずに観るおとぎ話も疲れないので、よいもんです。楽しみました^^

何故かPCがフリーズしてばっかりで、何度か記事が吹っ飛ぶ(涙)だから、今日は短文にて失礼。ぐすん!

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幸せのレシピ
2007年09月30日 (日) | 編集 |
同じようでも映画のレシピはそれぞれ違う。キャサリン・ゼタ=ジョーンズはやっぱ色っぽい。

レシピ457.jpg

ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイク版。
ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、自分のルールで自分の世界を断固として守り抜く孤独なシェフ。
そんな時、母を亡くしたばかりの姪ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取る事に...。
自分のルールなんてガラガラと崩れていくし、ケイトがいくら頑張っても、彼女は心を開いてくれないし、ご飯も食べてくれない。
ケイトは、自分以外の人間に心を砕き、気にかけ始める...。
そして、新しく店に入ったニック(アーロン・エッカート)にもイライラし、心をかき乱される...。


↓キャサリン・ゼタ=ジョーンズ in スマスマ
レシピ3459.jpg

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは『ビストロ・スマップ』に出ていましたね。

『繊細で傷つきやすい役を探していたんです。”シカゴ”では2人を殺しても、歌って踊ったりしているし ”トラフィック”では密売人だったり、強い女性と思われているから』と言っていましたが、やはり結構、気の強い女性に見えましたね~。
映画の中では『レアに焼け!』とクレームをつける客に、生肉をフォークでテーブルに突き刺す場面が一番好きだ、と言っていましたし(笑)
慎吾ちゃんの『おいしー!』コスプレシーンは、丁度その場面をやってくれましたが、キャサリンは『あんな変な髪型だったかしら』とツッコミを入れてました。
私は映画の間中、それを思い出してしまい、キャサリンのおだんごヘアーが気になってクスクス笑っていました。

『マーサの幸せのレシピ』のヒロイン、マーサは、いかにもドイツ女性らしい硬質な感じ。
ドイツの公的機関の窓口に居てもおかしくない?!なんとも近寄り難い雰囲気の女性でした。
店のオーナーとの関係も、もっとシリアスでしたね。
相手役は『レミーのおいしいレストラン』の”リングイニの兄ちゃん”みたいな冴えない俳優さんだったので、私的には萌えませんでした...。
この舞台となったドイツのハンブルグって、特に気難しく愛情表現も苦手な気質の人間が多いそうで、料理は栄養を取るのが第一、デザートのスイーツを楽しむなんて背徳的...みたいな土地柄。
マーサは、きちきちのハンブルク人の典型のような女性を体現していました。
それ故に対比が目立ち、彼が作ってきたスイーツに心を溶かし、マーサは最後には綺麗に柔らかくなっていって、ラストはこちらのほうが余韻があり静かな感動がありました。

『幸せのレシピ』は、主人公のキャサリンが最初から華やかで綺麗でした。
あれじゃあ、男達の秋波を避け色目を受け流しながら、生きていくの大変だったでしょうね(笑)
お肌のあらが目立つのもかえってナチョラルで、こういう普通の役に合うなと思いました。
ニック役の人も、私は初見なのですが、好感が持てました。
こちらは ”料理のレシピ”より、最初からケイト目当ての入店のような気がしました(笑)
金髪ゴリラ男の口説き方も、素敵でしたね。
目隠しして味ききをしたり、芸が細かい(元祖と同じだけどw)
徐々にケイトの気持ちをつかんでいって、キスするまでも長いし(笑)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがやると、実に色っぽいですねぇ。

ほとんどキャラもストーリーも同じですが、主人公がパリっと格好良く、ラストに持っていくまでが微妙に違います。ちょうど『Shall we dance?』方式でしたね。

こちらは、ラストも明るくハッピーで、スゴくハリウッド的。
”恋”を観るなら、断然『幸せのレシピ』のほうです。
”料理”や”人生”を観たいなら『マーサの幸せのレシピ』ですね。

BGMが違って、こちらはパバロッティーの『トゥーランドット』をイイ場面で使っていましたね~。
反則ですよね~。燃えますもん(笑)
『誰も寝てはならね』は、氷のような冷たいお姫様の心を、一晩中歌ってかき口説き、溶かしていく歌でしょう。ぴったりでしたね。

エンドクレジットで、しみじみ聴き入ってしまいました。

『幸せのレシピ』は本国ではイマイチだったそうですが、私はこのジャンルは好きなので楽しみました。
私にとっては心のスイーツです。美味でした。


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『300』を観た
2007年06月15日 (金) | 編集 |
300327.jpg


観ようか観るまいか、迷ったけど、結局観た。
『シン・シティ』のフランク・ミラーのグラフィック・ノベル(劇画)の実写化。
人気コミック『300』の実写化とあって、全米2億ドルを超える大ヒット!だそうで。
絵的にも興味があって、観る事にした。

ザック・スナイダー監督は、原作に思い入れがある人らしく、原画を再現することに精魂傾ける。
かなりの部分がデジタル加工なので、もはやアニメーションに見える。

ストーリーはいたってシンプルだけど、アニメと思った時点で、まぁいいか(笑)

スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)が動き出して敵と戦っていく様は、血飛沫が舞い残酷なのに、不謹慎にも美しい!と思ってしまった。黒光りする鍛え上げられた胸板と長い足...堂々とした体躯。
あの特徴ある鎧兜をかぶって横から見た画は、世界史の教科書で見たスパルタ戦士の図だ。
スパルタ王の投げた鎗、当たれ!と願ったわ!

王妃(レナ・ヘディ)やクセルクセス王(ロドリゴ・サントロ)や脇役のキャラクターも、好き。
こりゃあ、原作で、きっちり描き分けてあるんだろうね。

ほとんどの画をデジタル加工してあるので、リアルに作った映画より、汗や血が生々しく感じられないはずなのに...。
最初、迷ったとおり、観た後、胸がむかむかして少し気分が悪い...きゃい~ん。

採血の注射や歯医者さんの抜歯で、貧血起こして倒れる奴(←ウチの息子たち)は、観ない方がいいです。
私も、ヘタレの親でしたね...トホホ。『アポカリプト』は、大丈夫でしょうか...心配。


翻訳版が、出ています。
きっと、しっかりしたデッサン力と構図なんでしょうね。
私は、アメコミは一冊も持っていません。
日本のマンガと比べて、表情などや心理描写が、イマイチ物足りないから。

だけど、この『300』興味はあるんです。
映画に出て来たキャラクターを見てみたいし。
でも、ちょっと高価ですね...。誰か、買ったら、貸して!!


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スパイダーマン3
2007年05月03日 (木) | 編集 |
今度のスパイダーマンは、心の問題で悩んでいるヒマはない!恋も戦いも、くんずほぐれつ大混線!
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最初は、おなじみマーベル・コミック刊行の『スパイダーマン』のパラパラ・マンガから、蜘蛛の巣などをモチーフにしたVFXで、始まるオープニング。
かっこいい!ドキドキしてしまいます。

今までのキャラクターに加え、新たに新キャラが登場し、戦いの相手も複数。
そのうちの1人は、なんと自分自身です。
宇宙から来た物体X、いや、液体。
ベトベトした黒い液体生命体。

体にまとわりつかれたら最後、心もダークサイドに堕ちてしまいます。

スパイダーマンのカリスマ的人気に、調子こいてたピーター君。

すっかり、MJの気持ちを逆撫でしてしまいます。


元々、勉強だけがとりえの冴えないピーター君。
時々、女の子の気持ちも場の空気も、読めませんっ。
またもや、MJと気持ちがすれ違い、悩むピーター。

スパイダ-2285.jpg
そんな心理状態のピーターに、黒い液体生命体が取り付き、あっという間に、黒いスパイダーマンに。

普段のピーターも、がらりと変わります(ちょっとカッコイイ)

何だか『マスク』みたい。

まぁ~、ウィル・スミスなんて、いつも、こ~ゆ~ノリですけどね(笑)

途中、さしものVFXを駆使しても飽きてきて、少々長く感じましたが、時々、合いの手に、編集長が笑わせてくれますから、安心ですぞ(笑)

TVでは、この間『スパイダーマン2』...今度の日曜は『スパイダーマン』をやるので、ここはスパイダーマン祭りを楽しみましょう。

映画館の大画面で、ぜひ楽しみたい娯楽作品です。

それにしても、3作続けてサム・ライミ監督。
そのせいか、3作品のストーリーやキャラクターに繋がりがあるんだなぁ~、と改めて思いました。伏線の張り方も、同じ監督ならでは。

そして、監督の ”最初から出ていたキャラクター達”への”愛情”を、強く感じました。

ハリー...本来ならば『バットマン』と同じ境遇、1人残された大金持ちの御曹司(いい執事もいる)なのに、どこか貧乏くじを引いてしまうようなツキのなさ。
ピーターとは親友だったのに、だんだんと運命が変わり暗黒面に堕ちてゆく...ものの、絶対悪として描いていません。最後は、ハリーに、哀れを感じました...。

ベンおじさんを殺した犯人?!も真相も?!すべてはこの映画に終結するとは。
最初の映画から、こんなに繋がっていたとはねぇ~、驚きです。

スパイダ-3286.jpg
メイおばさんとベンおじさん。

全編通して、ちょこっとだけ出ているのですが、スパイダーマンことピーター・パーカーにとっては、大きな存在です。
ヒーローの物語とはいえ、ピーター自身は大学の研究室で学ぶ地味な苦学生であり、悩む一青年ですから。

メイおばさんは、いつもピーターの事を気にかけ、愛していました。
(ちなみに、メイおばさんこと、ローズマリー・ハリスは、サム・ライミ監督の『ギフト』に出演。超能力者ケイト・ブランシェットの祖母を演じています)

ベンおじさんは、今更ながら、素晴らしい人だったわけで...1、2と何気なく観て、今度の3でははっとしてしまいました。こんなに、心に残るキャラクターだったんですね。

この映画に ”厚みと温かさ”を感じさせた2人でした。

『スパイダーマン3』は単独で観ても楽しめますが、やはり前作2作をおさらいしてから、観るのがお薦めです。


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世界最速のインディアン
2007年02月12日 (月) | 編集 |
なんて、チャーミングなじい様なんでしょう!
世界最速168.jpg


アメリカ、ユタ州のボンヌヴィル塩平原で、赤い子クジラのようなバイク”インディアン”がビューンと疾走し、スピードメーターの針が信じられない数値を指した時、一斉に歓声が涌いた。

ひゅー、やったぜ!!

マシンもライダーも、まるで博物館行きのような骨董品?!
最初は馬鹿にしたり呆れたりのレース・スタッフ達も、バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)の並々ならぬ情熱と彼の人柄に、魅了されていく。

まさか?!ウソだろ?!と思いながら、彼の夢の到達点を見てみたい、応援したい!
1人の酔狂な老人の夢に、巻き込まれてみたい。
そんなことがあるなら、この眼で見てみたい、と彼等も観ている私も思った。

そして”インディアン”は、走った!素晴らしい速さで!


このバート・マンロー、故郷では、はた迷惑なバイク狂のじいちゃん。
早朝からバイクを噴かし放題、轟音バリバリ、庭はぼうぼう、庭でトイレを済ませる...などなど。

60歳を過ぎ、心臓発作も起き、前立腺も悪い、ドクターストップがかかったのを、これ幸いとばかりに、アメリカへ旅立つ。
最後のチャンスとして、ライダー達が最速記録を競うレースに参加するために。
普通の年寄りなら諦めるだろうが、彼は違う。とにかく行動する。自分の夢のためにひた走る。
夢見るだけでなく、実際に行動する。そのあまりのポジティブさに、感動。

彼は、出逢う人を和ませ、幸せな気分にさせる。
行く先々で出逢う人々は、率直で自然体のバートにまいり、何かと助けてくれたりする。
モーテルのフロント係、ファンキーなおカマちゃん、ティナ(彼...いや彼女もチャーミング)
中古車店のアミーゴおやじ、インディアンやベトナム休暇兵、はたまた砂漠の未亡人とはベッドを共にしてしまうのだ。『帰りには、また寄ってね』なんて言わせて...。

そんな何とも愛すべきキャラを、アンソニー・ホプキンスが楽しそうに演じています。
観ているこちらも、楽しくなります。
観終わった後には、ほわ~とした幸福感に包まれました。


バート・マンローに魅了された1人、ロジャー・ドナルドソン監督。

バイクの事より彼自身の人格にびっくりした、と。
彼のドキュメンタリーを撮ってから、34年もかけて映画化にこぎつけているんですね。
彼もまた、夢に向かってひた走る酔狂者なのでしょうか。


バート・マンロー、1899年、ニュージーランド生まれ。

1962年、63歳でレースに初出場。
公式記録にならなかったが、この年に出した最高時速は331キロ。

1967年、68歳の時305.89キロを出し、世界最速記録を樹立(未だ破られていない)

彼はインタビューで
『何かに努力しないなら、植物にでもなればよかったんだよ。何かに努力したり、集中したりするから、人生は有意義なんだ』と答えている。


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『幸せのちから』で元気をもらう
2007年02月06日 (火) | 編集 |
このエントリーの”題”は ”走って走って、幸せの女神をつかまえろ!”だ。

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全財産21ドルのホームレスから億万長者へ...という実話を基にした映画。

きわめてシンプルなストーリーで結末も分かっているのに、クリス(ウィル・スミス)の孤軍奮闘ぶりと息子クリストファー(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)の健気さと可愛さで見せてくれる。

クリスは走って走って走りまくり、どんな時も押しと努力とユーモアのある喋りを忘れない。
綱渡りの毎日で見ていられない、いや、目が離せない。
彼は、運が良かったのではない。むしろ運が悪かった(しょっちゅう、骨密度スキャナーを盗まれている)
しかし、彼は手をこまねいてチャンスをもらったワケではなく、まさに”欲しいものは、自分でつかみ取れ”とばかり、凄く努力している。
証券会社の面接に酷い格好(駐車違反の罰金を払わないため、ペンキ塗りの途中で拘留)で駆けつけるわ、盗られた機器を走って取り戻し何とか完売するわ、月の明かりで研修用資料を勉強するわ...彼の頑張りが”幸せ”の運を引き寄せたと言える。

そう、最後には”幸せの女神”をつかまえるのだ。だけど、女房は、逃がしてしまうんだよね。

彼の手八丁口八丁ぶりと男の魅力(←ヒモでもイケるのに?!)で、何故、彼の女房を説得させて味方に出来なかったのか?は、不思議。
彼の5才の息子のためにも、2人で乗り切っていった方がラクなのに...。

それまで、真剣にやってこなくて、お気楽な夫だったのだろうね。奥さんに甘えてた?

”骨密度スキャナ”という医療機器を買い取りセールスしていくやり方で、録な収入も無く、女房を16時間働かせていた...。
多少、奥さんもクリスも素直じゃなくて、息子第一に考えればもう少し取るべき道はあったと思う。だって、あんな可愛い5歳の息子を、母親として置いていける?

まっ、奥さんは、ほとほと愛想が尽きたんだろうけど...。
大きな声で言えないけど...夫を嫌いになり始めたら、理屈抜きで生理的に嫌になるのよね...。


で、それからが、彼は初めて真剣に!人生に向かい合ったのかも知れない。
彼の息子が居たから!!

幸せのちから159.jpg




ウィルの実の息子であるジェイデン・C・S・スミス君は、キュートで、演技が本当にナチョラル。


お父さんと、いつも通り、お喋りしている気分なのかしら?





映画の全編に流れるBGMも、心地良かった。
”明日に架ける橋”が流れる時、クリストファー君を見ていたら、涙がじんわり涌いてくる...。

”叩けよ、さらば開かれん”は ”ガンガン叩けよ!さらば開かれん”なのである。

アメリカ映画はネタ枯れと言われているが『プラダを着た悪魔』など原作本がある作品は、いかにもアメリカ的で面白い。リメイクばかりでなく、こういう映画をもっとやればいいのにね。
単純ながら、ギュっと脚本をまとめて、俳優で見せてくれる。

やる気が出る映画であり、私は好き。ウィル・スミス親子にやられたかな。

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