
娘を助けるためなら、エッフェル塔でも壊してみせる by 映画のチラシより。
で、イラストの中でエッフェル塔を壊してみた...(笑)

めちゃ強いっ!コスプレしてない地味~なスーパーマンだ!!
おかげで、Top 絵も地味~になってしもうた......
でも、この映画はリーアム・ニーソンのアクションに尽きるので、彼を描くしかないのだ。美形でも不細工でもなく、茫洋とした顔なんで描きづらい。眼窪もくっきり深くて、目が分からない~(汗)鼻は曲がってる~と思ったら、15歳の時ボクシングで鼻を折ったとか。その頃ボクシングのチャンピオンだったそうで。なるほど、57歳とはいえ体の動きがいいのは、そういう素地があったからでしょうか。優しくて落ち着いた感じのリーアムですが、堂々、身長193cmもあるんで、早い動きでアクションを決められると、実に見応えがあります。
私が一番印象に残ってるリーアム・ニーソン(1952・6/7)の映画は、やっぱり『シンドラーのリスト』(1993)あと、実は渡辺謙がちょい役で、この人のほうが悪役のメインだったなんて!と驚いた『バットマン・ビギンズ』(2005)
ダースベイダーはまだ可愛いアナキン少年だった『スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス』(1999)この映画も、オビワンのユアン・マクレガーが主役じゃなく、クワイ=ガン・シン役のリーアムが主役だったんですよ~。あと、主演以外の時は、この人、上手く気配を消しているよね、気づかないもの(笑)
『ラブ・アクチュアリー』(2003)アラン・リックマンをイラっとさせたデパートの店員ローワン・アトキンソンは、ちょっとの時間ですぐ分かったけど(笑)リーアムはどの役か(可愛いドラム少年の義父だった)知らなかった~。脇でも、周りを壊さない名優なのかも。
『レオン』『トランスポーター』シリーズなどのヒットメーカー、リュック・ベッソンが、製作、脚本。
離婚したのに、17歳の娘キムが可愛くてたまらない父ブライアン(リーアム・ニーソン)親バカと言えるほど心配性。ある日、キムがちゃら従姉のアマンダと、パリ旅行へ。ブライアンの杞憂はあたり、2人の女の子は誘拐される。相手は、東欧の人身売買組織。この手の事件のタイムリミットは、96時間。愛する娘を奪還するため、不眠不休(全然寝てないw)でブライアン父さんは、頑張るのだった~!
元妻は『X-MEN』のジーンをやっていたファムケ・ヤンセン。今も個性的に美しい。
17歳の愛娘キム役は、25歳のマギー・グレイス(1983・9/21)が演じている。う~ん...もうちょい美少女なら、もっと感情移入が出来たかなぁ...
ブライアンお父さん(リーアム・ニーソン)頼りなさそうに見えて、実は元CIAの特殊工作員。最初の電話の解析を昔の仲間に頼んだものの、あとは、独りで猪突猛進!
格闘技術、カーチェイスもなんのその、ヤク抜きテクまで!何でもござれ、自分のスキルを駆使して、闇の組織に挑むのだ。
もぉ~スゴいのなんのって!とてつもなく強いよっ!お父さん!
今の映画館は音響システムが良くて、普通の銃でも「バンッ!」と、かなり座席に音が響く。そして、ブライアンの怒りの鉄拳の音も「バキッ!」と鳴る。瞬殺。
もう、全編、バキッ!ボキッ!バン!ブスッ!(←これは腿に鉄針をブッ刺した音)
ビィ~ン!(←これは電流ゴーモンの音)ドスッ!バン!バン!......です
一言で言うと「すっげぇ~!」 ただ、目を丸くしてる」だけ
この『96時間』93分で短いし、ノンストップで飽きません。

ただ、暴力シーンに弱い人や...娘の為と言いつつ人を殺しすぎだろ?と倫理観の強い人や...あのパリ警察の管理職は、その後どうなったのか?事件の処理はどうなったんだ?大勢の死傷者が出てるのに関らず、そっこー娘と帰国かいっ?と思わずツッコんでしまう正統派ミステリーファンの方々は...あの~観ないほうがよろしいかと(笑)
人気シンガーで始まり人気シンガーでハッピーに締める、という事自体、リュック・ベッソンのクライムアクションのファンタジー
そう思って、楽しみましょう。
ただただ、愛する娘を取り返したい一念で、犯罪組織を壊滅させ、娘を奪い返すというのは、シンプルに痛快感がある。心に残るとか感動作ではないけど、暴力もアクションもエンタティメントだと割り切って楽しめる人には、おススめムービーです。
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で、イラストの中でエッフェル塔を壊してみた...(笑)

めちゃ強いっ!コスプレしてない地味~なスーパーマンだ!!
おかげで、Top 絵も地味~になってしもうた......

でも、この映画はリーアム・ニーソンのアクションに尽きるので、彼を描くしかないのだ。美形でも不細工でもなく、茫洋とした顔なんで描きづらい。眼窪もくっきり深くて、目が分からない~(汗)鼻は曲がってる~と思ったら、15歳の時ボクシングで鼻を折ったとか。その頃ボクシングのチャンピオンだったそうで。なるほど、57歳とはいえ体の動きがいいのは、そういう素地があったからでしょうか。優しくて落ち着いた感じのリーアムですが、堂々、身長193cmもあるんで、早い動きでアクションを決められると、実に見応えがあります。
私が一番印象に残ってるリーアム・ニーソン(1952・6/7)の映画は、やっぱり『シンドラーのリスト』(1993)あと、実は渡辺謙がちょい役で、この人のほうが悪役のメインだったなんて!と驚いた『バットマン・ビギンズ』(2005)
ダースベイダーはまだ可愛いアナキン少年だった『スターウォーズ・エピソード1・ファントムメナス』(1999)この映画も、オビワンのユアン・マクレガーが主役じゃなく、クワイ=ガン・シン役のリーアムが主役だったんですよ~。あと、主演以外の時は、この人、上手く気配を消しているよね、気づかないもの(笑)
『ラブ・アクチュアリー』(2003)アラン・リックマンをイラっとさせたデパートの店員ローワン・アトキンソンは、ちょっとの時間ですぐ分かったけど(笑)リーアムはどの役か(可愛いドラム少年の義父だった)知らなかった~。脇でも、周りを壊さない名優なのかも。
『レオン』『トランスポーター』シリーズなどのヒットメーカー、リュック・ベッソンが、製作、脚本。
離婚したのに、17歳の娘キムが可愛くてたまらない父ブライアン(リーアム・ニーソン)親バカと言えるほど心配性。ある日、キムがちゃら従姉のアマンダと、パリ旅行へ。ブライアンの杞憂はあたり、2人の女の子は誘拐される。相手は、東欧の人身売買組織。この手の事件のタイムリミットは、96時間。愛する娘を奪還するため、不眠不休(全然寝てないw)でブライアン父さんは、頑張るのだった~!
元妻は『X-MEN』のジーンをやっていたファムケ・ヤンセン。今も個性的に美しい。
17歳の愛娘キム役は、25歳のマギー・グレイス(1983・9/21)が演じている。う~ん...もうちょい美少女なら、もっと感情移入が出来たかなぁ...

ブライアンお父さん(リーアム・ニーソン)頼りなさそうに見えて、実は元CIAの特殊工作員。最初の電話の解析を昔の仲間に頼んだものの、あとは、独りで猪突猛進!
格闘技術、カーチェイスもなんのその、ヤク抜きテクまで!何でもござれ、自分のスキルを駆使して、闇の組織に挑むのだ。
もぉ~スゴいのなんのって!とてつもなく強いよっ!お父さん!
今の映画館は音響システムが良くて、普通の銃でも「バンッ!」と、かなり座席に音が響く。そして、ブライアンの怒りの鉄拳の音も「バキッ!」と鳴る。瞬殺。
もう、全編、バキッ!ボキッ!バン!ブスッ!(←これは腿に鉄針をブッ刺した音)
ビィ~ン!(←これは電流ゴーモンの音)ドスッ!バン!バン!......です

一言で言うと「すっげぇ~!」 ただ、目を丸くしてる」だけ

この『96時間』93分で短いし、ノンストップで飽きません。

ただ、暴力シーンに弱い人や...娘の為と言いつつ人を殺しすぎだろ?と倫理観の強い人や...あのパリ警察の管理職は、その後どうなったのか?事件の処理はどうなったんだ?大勢の死傷者が出てるのに関らず、そっこー娘と帰国かいっ?と思わずツッコんでしまう正統派ミステリーファンの方々は...あの~観ないほうがよろしいかと(笑)
人気シンガーで始まり人気シンガーでハッピーに締める、という事自体、リュック・ベッソンのクライムアクションのファンタジー

ただただ、愛する娘を取り返したい一念で、犯罪組織を壊滅させ、娘を奪い返すというのは、シンプルに痛快感がある。心に残るとか感動作ではないけど、暴力もアクションもエンタティメントだと割り切って楽しめる人には、おススめムービーです。
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私は、ラッセル・クロウを愛してました(過去形
)
『グラディエーター』から、あたしはラッセル・クロウを愛していたのに......あまりに哀しいその姿...。前から見ても横から見ても幅が全く同じになってしまったラッセル・クロウ(泣く)もはや、役作りのために太った、これはロバート・デ・ニーロ的アプローチだ...なぁんて言わせない。あんだけ走るとなれば太ってるとスクープ追えないし、駐車場で襲撃された時も、車の陰に隠れようとも体がはみ出て撃たれてるに違いない。太っていると、友人の妻との秘められたロマンスもなんだかリアリティが無いぞ...。とにかく早く早く痩せてくださいね...。

5月はめぼしい物だけぼちぼち観てましたが、その中で意外と面白かったのが、これ。
国会議員スティーブン・コリンズ(ベン・アフレック)の秘書で愛人だった女性が自殺?!あっという間にスキャンダルに。ワシントン・グローブ社のベテラン記者であるカル(ラッセル・クロウ)は、新聞社のブログ担当の新人記者デラ(レイチェル・マクアダムス)と組まされ事件を担当。前夜に起こった麻薬中毒の少年殺人事件との奇妙な繋がりにカルは気づき、事件に潜む陰謀を粘り強く追っていく。それは、民間軍事産業ポイント・コープ社が絡む巨大な闇だった...。

昔気質の敏腕記者カルは、新聞社の新ツールであるブログとその担当者デラに対する微妙な反発が最初はあった、と思う。しかし、だんだんお互い信頼していく様子やこの新旧のやりとりも面白い。
ゲスだろうが読者が喰い付く記事を!部数が上がるスクープを抜け!と苛つくカルの鬼上司、編集長キャメロンはヘレン・ミレン。おー、なかなか似合ってました(笑)どんなに汚い言葉を使っても『クィーン』でエリザベス女王をやっていたイメージのせいか、どこか品があるように思えるのは何故?(笑)
カルはカルで、過中の国会議員コリンズ(ベン・アフレック)とは学生時代からの親友。
誰よりもこの愛人事件を本人から聞いて、知っている。それがゆえに、下手に書けない、書きたくはない。人々が知りたいゴシップ記事的スクープを、他社に抜かれるジレンマ。記者は"いい人"じゃないほうがよいのでしょうね...。
アメリカでも新聞を読まなくなって来ているんですね。それに、あの庭先に放り込む雑な新聞配達は...アレ、どうなんでしょうか(笑)
まぁ、私の年代でさえ新聞をあまり読まなくなったかな、バイアスも結構かかってるしね、一般ピープルだってネットで情報集めてウラを取る。部数が落ちるのも分かる気がする...そういう今の新聞社の話かぁ...などと期待せずに観たら、テンポも良く二転三転するストーリーで、インターネットに押される現在の新聞業界の苦況ぶりもちゃんと描いてある。最終コーナーで、敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)が命懸けで追い続けたネタと親友夫妻の告白という証拠固めで、見事スクープを手にする。この時点でやった!と思うのに、最後の最後までオチがある。「へっ?」って、もう無くてもいいくらい(笑)二転三転四転するサスペンスだった。2003年にイギリスBBCテレビで放映されたドラマを、ハリウッドで映画化。しかも私は未見。サスペンスは未見に限る、うん。
ただの国会議員のスキャンダルだけではなく、利権も絡む巨大軍事企業の存在も暴かれていくテンポも良く、ミステリー・サスペンス物として観るには、充分スリルと緊迫感があり、楽しめました。
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『グラディエーター』から、あたしはラッセル・クロウを愛していたのに......あまりに哀しいその姿...。前から見ても横から見ても幅が全く同じになってしまったラッセル・クロウ(泣く)もはや、役作りのために太った、これはロバート・デ・ニーロ的アプローチだ...なぁんて言わせない。あんだけ走るとなれば太ってるとスクープ追えないし、駐車場で襲撃された時も、車の陰に隠れようとも体がはみ出て撃たれてるに違いない。太っていると、友人の妻との秘められたロマンスもなんだかリアリティが無いぞ...。とにかく早く早く痩せてくださいね...。

5月はめぼしい物だけぼちぼち観てましたが、その中で意外と面白かったのが、これ。
国会議員スティーブン・コリンズ(ベン・アフレック)の秘書で愛人だった女性が自殺?!あっという間にスキャンダルに。ワシントン・グローブ社のベテラン記者であるカル(ラッセル・クロウ)は、新聞社のブログ担当の新人記者デラ(レイチェル・マクアダムス)と組まされ事件を担当。前夜に起こった麻薬中毒の少年殺人事件との奇妙な繋がりにカルは気づき、事件に潜む陰謀を粘り強く追っていく。それは、民間軍事産業ポイント・コープ社が絡む巨大な闇だった...。

昔気質の敏腕記者カルは、新聞社の新ツールであるブログとその担当者デラに対する微妙な反発が最初はあった、と思う。しかし、だんだんお互い信頼していく様子やこの新旧のやりとりも面白い。
ゲスだろうが読者が喰い付く記事を!部数が上がるスクープを抜け!と苛つくカルの鬼上司、編集長キャメロンはヘレン・ミレン。おー、なかなか似合ってました(笑)どんなに汚い言葉を使っても『クィーン』でエリザベス女王をやっていたイメージのせいか、どこか品があるように思えるのは何故?(笑)
カルはカルで、過中の国会議員コリンズ(ベン・アフレック)とは学生時代からの親友。
誰よりもこの愛人事件を本人から聞いて、知っている。それがゆえに、下手に書けない、書きたくはない。人々が知りたいゴシップ記事的スクープを、他社に抜かれるジレンマ。記者は"いい人"じゃないほうがよいのでしょうね...。
アメリカでも新聞を読まなくなって来ているんですね。それに、あの庭先に放り込む雑な新聞配達は...アレ、どうなんでしょうか(笑)
まぁ、私の年代でさえ新聞をあまり読まなくなったかな、バイアスも結構かかってるしね、一般ピープルだってネットで情報集めてウラを取る。部数が落ちるのも分かる気がする...そういう今の新聞社の話かぁ...などと期待せずに観たら、テンポも良く二転三転するストーリーで、インターネットに押される現在の新聞業界の苦況ぶりもちゃんと描いてある。最終コーナーで、敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)が命懸けで追い続けたネタと親友夫妻の告白という証拠固めで、見事スクープを手にする。この時点でやった!と思うのに、最後の最後までオチがある。「へっ?」って、もう無くてもいいくらい(笑)二転三転四転するサスペンスだった。2003年にイギリスBBCテレビで放映されたドラマを、ハリウッドで映画化。しかも私は未見。サスペンスは未見に限る、うん。
ただの国会議員のスキャンダルだけではなく、利権も絡む巨大軍事企業の存在も暴かれていくテンポも良く、ミステリー・サスペンス物として観るには、充分スリルと緊迫感があり、楽しめました。
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クリント・イーストウッド!今でもカッコよくて、いつまでも男の色気がある人だと思います。

朝鮮戦争の退役軍人、フォードの組み立て工だったポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)
世間と繋がっていた(世界で1番の女だった)愛妻を亡くし、息子夫婦とも牧師とも近隣住民とも疎遠で、孤高のおひとり様生活の日々。頑固で偏屈なウォルト爺さんは、孫娘のヘソピーから日本車トヨタの会社に勤務する息子のランクルまで、何でもかんでも気に入らない。ある日、親戚のギャングどもにそそのかされた隣の少年タオ(ビー・ヴァン)が、彼の愛車グラン トリノを盗もうとする...。
そこから、彼と隣のアジア系移民一家との交流が始まる...。
彼の住む移民ばかり(医者までも!)で、ギャングが横行する町の荒廃した様子、私には驚きでした。日本でも ちょっと地方に行けば "シャッター通り"と言われている町は沢山ありますが、こんなに治安は悪くない...。今のアメリカが?いや~、アメリカも変動しているんですね。
このウォルト爺さんが吐く差別用語のオンパレードが、こりゃまたスゴい。ちょっと、ハラハラするくらい。彼が嘆く「引っ越して来るのは、中国人ばかり」(もっとも、タオ達はモン族。ベトナム戦争に絡むよんどころない事情で移民)という町の描き方も差別用語連発も......実際、アメリカ人の心の奥底の人種差別はどうであれ、マイルドに濾過されているハリウッド映画では、そうそう見当たらない。
タオを "Toad"と呼び「トロ助、トロ」と訳しているのは可愛いほうでしょうね。
辞書を引くと「ヒキガエル、ガマ」で「ノロマ、間抜け」という意味もある。
"gook"も「米喰い虫」と訳されて、英語の分からない私にはイマイチ「ふ~ん、そうなんだ。米、好きだもん...」ぐらいで終わりますが、結構なアジア人に対する蔑称みたいで。
タオのお姉さんのスー(アーニー・ハー)のヘタレ彼氏は、イーストウッドの息子さんだったそうで、もうここぞとばかりイーストウッド爺さん(いやパパかw)に罵倒されてましたね(笑)
あと『酔っぱらいアイリッシュ』とか「いかれイタ公」とか。自分は「ポーランド爺ぃ」と言われていたしね。まぁ、この辺は顔見知りとの荒っぽいコミニケーションの取り方と言おうか、ウォルトなりの親愛の形と言おうか。タオにも、男の流儀や付き合い方ってのを伝授してましたね。
隣のおばあちゃんとのやりとりは、なかなかいい勝負で、コミカルでした。
ウォルトは朝鮮戦争で十数人殺してしまった事が、心の底に澱のように沈んでいて、今でも自分を赦せない。妻が死んでからは、誰にも打ち解けず心を閉ざしている...。そんな時、隣の住民とのかかわり。タオは、ウォルトのガレージの工具類に眼を輝かせる。長い間かけて集めた工具類と美しい車グラントリノは、フォードの組み立て工だったウォルトの矜持そのもの。興味を持たれて嬉しくないはずはない。姉のスーは弾力のある生き生きとした魅力の娘で、ウォルトを何かと気にかけてくれ、食事に誘ってくれる。だんだん、彼も隣の姉弟に心を動かし始める...。
重厚で地味、ゆったりとじっくりと見せてくれた映画でした。
う~ん、正直、映画の観客としては...ちょっと前に観た『チェンジリング』のほうが、いい意味でも悪い意味でも面白かったかな。怒涛のごとく衝撃的なストーリーが襲い来るし、サプライズの連続で、私は恐怖で観客席に張り付いたまま。アンジーだけでなく脇役も子役も脚本も、総てが揃って「凄い!」としか言いようがない。しかし、同じバッドエンドでも、あまりに立ち直れないので、何度も観たくないのが『チェンジリング』...多分、もう観ない...。
『グラントリノ』はストーリはシンプルで、息子夫婦の描き方も類型的、私も想像出来るラストなのだが......まぁ、なんというか、イーストウッド監督で主演の場合は、主人公のキャラや背景、ストーリーは大体似通っている。
何度も何度も描きたいテーマなのだ、と思う。
これは、今まで自分が主演の映画を推敲に推敲を重ね、まとめあげた集大成なのだ。
贖罪を抱えた男が、非情な現実でも逃げずに受けとめて、前に進む。
それが、クリント・イーストウッド流、男のケリのつけ方なのでしょう。
私がたまたま見たTV番組で「グラントリノを最後に、俳優としてもう出演しないのか?」というインタビューに、イーストウッドは「I don't know maybe」と答えていましたが、この映画のエンディングの...最初はイーストウッドの声で、後はジェイミー・カラムの歌を聴いていたら(涙がじわ~~)......あぁぁ...こう言ってはなんですが、この映画はクリント・イーストウッドの遺言のような作品に思えました。
どのように生き、死ぬまでに何を残すか?
創作者(クリエイター)としては、どきっとする命題であります。
クリント・イーストウッドは確実に "死"を意識してこの映画を作っているな...と感じました。
今もなお、走り(歩く...ではない)続けるクリント・イーストウッド監督に、驚きと愛情を込めて敬礼!!!
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朝鮮戦争の退役軍人、フォードの組み立て工だったポーランド系アメリカ人のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)
世間と繋がっていた(世界で1番の女だった)愛妻を亡くし、息子夫婦とも牧師とも近隣住民とも疎遠で、孤高のおひとり様生活の日々。頑固で偏屈なウォルト爺さんは、孫娘のヘソピーから日本車トヨタの会社に勤務する息子のランクルまで、何でもかんでも気に入らない。ある日、親戚のギャングどもにそそのかされた隣の少年タオ(ビー・ヴァン)が、彼の愛車グラン トリノを盗もうとする...。
そこから、彼と隣のアジア系移民一家との交流が始まる...。
彼の住む移民ばかり(医者までも!)で、ギャングが横行する町の荒廃した様子、私には驚きでした。日本でも ちょっと地方に行けば "シャッター通り"と言われている町は沢山ありますが、こんなに治安は悪くない...。今のアメリカが?いや~、アメリカも変動しているんですね。
このウォルト爺さんが吐く差別用語のオンパレードが、こりゃまたスゴい。ちょっと、ハラハラするくらい。彼が嘆く「引っ越して来るのは、中国人ばかり」(もっとも、タオ達はモン族。ベトナム戦争に絡むよんどころない事情で移民)という町の描き方も差別用語連発も......実際、アメリカ人の心の奥底の人種差別はどうであれ、マイルドに濾過されているハリウッド映画では、そうそう見当たらない。
タオを "Toad"と呼び「トロ助、トロ」と訳しているのは可愛いほうでしょうね。
辞書を引くと「ヒキガエル、ガマ」で「ノロマ、間抜け」という意味もある。
"gook"も「米喰い虫」と訳されて、英語の分からない私にはイマイチ「ふ~ん、そうなんだ。米、好きだもん...」ぐらいで終わりますが、結構なアジア人に対する蔑称みたいで。
タオのお姉さんのスー(アーニー・ハー)のヘタレ彼氏は、イーストウッドの息子さんだったそうで、もうここぞとばかりイーストウッド爺さん(いやパパかw)に罵倒されてましたね(笑)
あと『酔っぱらいアイリッシュ』とか「いかれイタ公」とか。自分は「ポーランド爺ぃ」と言われていたしね。まぁ、この辺は顔見知りとの荒っぽいコミニケーションの取り方と言おうか、ウォルトなりの親愛の形と言おうか。タオにも、男の流儀や付き合い方ってのを伝授してましたね。
隣のおばあちゃんとのやりとりは、なかなかいい勝負で、コミカルでした。
ウォルトは朝鮮戦争で十数人殺してしまった事が、心の底に澱のように沈んでいて、今でも自分を赦せない。妻が死んでからは、誰にも打ち解けず心を閉ざしている...。そんな時、隣の住民とのかかわり。タオは、ウォルトのガレージの工具類に眼を輝かせる。長い間かけて集めた工具類と美しい車グラントリノは、フォードの組み立て工だったウォルトの矜持そのもの。興味を持たれて嬉しくないはずはない。姉のスーは弾力のある生き生きとした魅力の娘で、ウォルトを何かと気にかけてくれ、食事に誘ってくれる。だんだん、彼も隣の姉弟に心を動かし始める...。
重厚で地味、ゆったりとじっくりと見せてくれた映画でした。

『グラントリノ』はストーリはシンプルで、息子夫婦の描き方も類型的、私も想像出来るラストなのだが......まぁ、なんというか、イーストウッド監督で主演の場合は、主人公のキャラや背景、ストーリーは大体似通っている。
何度も何度も描きたいテーマなのだ、と思う。
これは、今まで自分が主演の映画を推敲に推敲を重ね、まとめあげた集大成なのだ。
贖罪を抱えた男が、非情な現実でも逃げずに受けとめて、前に進む。
それが、クリント・イーストウッド流、男のケリのつけ方なのでしょう。
私がたまたま見たTV番組で「グラントリノを最後に、俳優としてもう出演しないのか?」というインタビューに、イーストウッドは「I don't know maybe」と答えていましたが、この映画のエンディングの...最初はイーストウッドの声で、後はジェイミー・カラムの歌を聴いていたら(涙がじわ~~)......あぁぁ...こう言ってはなんですが、この映画はクリント・イーストウッドの遺言のような作品に思えました。
どのように生き、死ぬまでに何を残すか?
創作者(クリエイター)としては、どきっとする命題であります。
クリント・イーストウッドは確実に "死"を意識してこの映画を作っているな...と感じました。
今もなお、走り(歩く...ではない)続けるクリント・イーストウッド監督に、驚きと愛情を込めて敬礼!!!
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ユアン・マクレガー、描きにくかった、時間かかったわりに似てないし(涙)...。
なにしろベタベタのメガネにスーツ姿の変装。まるでハロウィンに、オビ=ワン・ケノービがヘタリーマンに化けてるのかっ?!と思いましたよ~(汗)

原題『Deception』辞書を引くと『だますこと、あざむくこと。deceitと違って必ずしも悪意は含まれない』これはジャナサン(ユアン・マクレガー)側も含めて、という意味なのか?
日曜か月曜くらいにupしようと思ってたのにぃ~相変わらずの周回遅れのレビュー、たはは(汗)今週、この映画はもう夕方の時間のみという所が多くて...まっ、劇場でなくともDVDでもいいかな、と。
あんまりupが遅くて、TVの『アイランド』も観ちゃった管理人です。
こちらは、単純、爽やか、体育会系っぽいユアン・マクレガーでありましたが、この映画のユアンは、7、3分けヘアにスーツで、キッチリしすぎて何だか笑えます。
孤独な会計士ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある日弁護士を名乗るワイアットと知り合う。ハンサムで如才ないワイアットと過ごすうちに、彼のおかげで生活が一変する。そして、彼が忘れた携帯から、NYエグゼクティブのための『会員制秘密クラブ』のメンバーになるはめに...。
ヒュー・ジャックマン、この人のスーツ姿、まぁ立派な肩幅で素敵。
悪くてセクシーで綺麗なオトコが、板についています。
ずっとずっと"色悪"の役でもいい(笑)
テニスの後、着替える時にチラっと見せる体も凄い。
無駄に筋肉つけすぎなのでは?と思ったくらい(笑)
いやいや、今度、ウルバリンのスピンオフ映画をやりますもんね。楽しみ

前半は、生真面目でシャイなジョナサン(ユアン)と得体が知れないけど魅力的なハンサム男ワイアット(ヒュー)というそれぞれのキャラもハマっていて、謎の金髪美女S(ミシェル・ウィリアムズ)も絡まって、ドキドキします。
後半は、私でさえ分かる仕掛け。結構、トリックのネタが安易じゃない?なんて。
ヒューの悪役はなかなかいい感じなのに、後半のヒネリの物足りなさゆえにヒューも小悪党に見えてきて...ちょっと勿体ない。『タロットカード殺人事件』のヒューも、ツメが甘い色悪だった(苦笑)役とはいえ、最後、がっかり。
綺麗なオトコって悪が似合うので、もっと凄いヒューの悪役がみたいものです。
思うに、この映画はサスペンスとしてトリックはそう複雑じゃないので、都会の孤独な夜を泳ぐ美男美女を楽しんだほうがよいかと。映像は美しく、どの俳優さんも綺麗に見えましたし、ベッドシーンもスタイリッシュでカッコよい見せ方です。
あ、でも、ほとんど、ベッドシーンはユアンばっかで...。
ユアンって『スターウォーズ・エピソード』シリーズのオビ=ワンにしろ『ミス・ポター』にしろ、いい人で温かいイメージでしょ...今回は、こりゃあまた全然セクシーじゃないのね、ぐすん。ユアンの白ブリーフ姿ははもういいから、ヒューを出せ!と思いました。なんでも、ヒューは今回のプロデュースに奥様が参加していた為、濡れ場は極力無かったんだとか、残念...。
シャーロット・ランプリングにジョナサン(ユアン・マクレガー)は『シャイな男の子は大好きよ』と言われてましたが、ホント、シャイな男の子に見えました(笑)
ユアン君に『チェンジ!』と拒否る権利は無かったようで(笑)
シャーロット・ランプリングさん、相変わらずです。健在です(ナニがw)
次のエントリーは『シャーロット・ランプリング』をネタに描きたいと思います^^
いいオトコといいオンナは出て来ますが、善男善女は出て来やしません。
オトナのためのエロティック・サスペンス・ドラマでした。
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なにしろベタベタのメガネにスーツ姿の変装。まるでハロウィンに、オビ=ワン・ケノービがヘタリーマンに化けてるのかっ?!と思いましたよ~(汗)

原題『Deception』辞書を引くと『だますこと、あざむくこと。deceitと違って必ずしも悪意は含まれない』これはジャナサン(ユアン・マクレガー)側も含めて、という意味なのか?
日曜か月曜くらいにupしようと思ってたのにぃ~相変わらずの周回遅れのレビュー、たはは(汗)今週、この映画はもう夕方の時間のみという所が多くて...まっ、劇場でなくともDVDでもいいかな、と。
あんまりupが遅くて、TVの『アイランド』も観ちゃった管理人です。
こちらは、単純、爽やか、体育会系っぽいユアン・マクレガーでありましたが、この映画のユアンは、7、3分けヘアにスーツで、キッチリしすぎて何だか笑えます。
孤独な会計士ジョナサン(ユアン・マクレガー)は、ある日弁護士を名乗るワイアットと知り合う。ハンサムで如才ないワイアットと過ごすうちに、彼のおかげで生活が一変する。そして、彼が忘れた携帯から、NYエグゼクティブのための『会員制秘密クラブ』のメンバーになるはめに...。
ヒュー・ジャックマン、この人のスーツ姿、まぁ立派な肩幅で素敵。
悪くてセクシーで綺麗なオトコが、板についています。
ずっとずっと"色悪"の役でもいい(笑)
テニスの後、着替える時にチラっと見せる体も凄い。
無駄に筋肉つけすぎなのでは?と思ったくらい(笑)
いやいや、今度、ウルバリンのスピンオフ映画をやりますもんね。楽しみ


前半は、生真面目でシャイなジョナサン(ユアン)と得体が知れないけど魅力的なハンサム男ワイアット(ヒュー)というそれぞれのキャラもハマっていて、謎の金髪美女S(ミシェル・ウィリアムズ)も絡まって、ドキドキします。
後半は、私でさえ分かる仕掛け。結構、トリックのネタが安易じゃない?なんて。
ヒューの悪役はなかなかいい感じなのに、後半のヒネリの物足りなさゆえにヒューも小悪党に見えてきて...ちょっと勿体ない。『タロットカード殺人事件』のヒューも、ツメが甘い色悪だった(苦笑)役とはいえ、最後、がっかり。
綺麗なオトコって悪が似合うので、もっと凄いヒューの悪役がみたいものです。
思うに、この映画はサスペンスとしてトリックはそう複雑じゃないので、都会の孤独な夜を泳ぐ美男美女を楽しんだほうがよいかと。映像は美しく、どの俳優さんも綺麗に見えましたし、ベッドシーンもスタイリッシュでカッコよい見せ方です。
あ、でも、ほとんど、ベッドシーンはユアンばっかで...。
ユアンって『スターウォーズ・エピソード』シリーズのオビ=ワンにしろ『ミス・ポター』にしろ、いい人で温かいイメージでしょ...今回は、こりゃあまた全然セクシーじゃないのね、ぐすん。ユアンの白ブリーフ姿ははもういいから、ヒューを出せ!と思いました。なんでも、ヒューは今回のプロデュースに奥様が参加していた為、濡れ場は極力無かったんだとか、残念...。
シャーロット・ランプリングにジョナサン(ユアン・マクレガー)は『シャイな男の子は大好きよ』と言われてましたが、ホント、シャイな男の子に見えました(笑)
ユアン君に『チェンジ!』と拒否る権利は無かったようで(笑)
シャーロット・ランプリングさん、相変わらずです。健在です(ナニがw)
次のエントリーは『シャーロット・ランプリング』をネタに描きたいと思います^^
いいオトコといいオンナは出て来ますが、善男善女は出て来やしません。
オトナのためのエロティック・サスペンス・ドラマでした。
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007もこんなにダンスが上手くない?!(その前に、007はデブとは踊らない...)

イラスト、描きながら...やっぱ、ボンドやゴルゴ(細かく言うとスパイじゃなくスナイパー)はカッコいい!!なんかスマート、どうでもよくなってきて(笑)なので、今日はショートカットのレビューです。
60年代に人気だったTVシリーズ『それ行けスマート』の映画化。
凶悪な犯罪組織『カオス』と闘う秘密諜報機関『コントロール』。本部が襲われ、全工作員の顔が割れてしまったため、最後の切り札(笑)として分析官スマートが急遽エージェントに抜擢される事に...。
赤いスポーツカーに美女、タキシード、ワケのわからないスパイ用メカグッズ、とにかく世界制覇を目論む悪の組織...等々、うっとりするほどカッコいい本格スパイ物の、パロディ映画。こちらは、うっとりしないけど楽しめます。前半のほうが、特に笑えるかな。
終始ニコリともしない生真面目な表情のスティーブ・カレルが、笑わせてくれます。
贅沢なのか?無駄なのか?どっちなのか分からない配役も、笑わせます。
諜報機関の上司はアラン・アーキン。『リトル ミス サンシャイン』の下ネタ大好きなお祖父ちゃん。あ~そういえば、スティーブ・カレルも『リトルーー』のゲイの叔父さんだった(笑)
犯罪組織のボスはテレンス・スタンプ。ついこの間は『ウォンテッド』に出ていた。
ノーテンキな大統領はジェームズ・カーン。
淋しがりやの木の男(笑)は『ゴースト・バスターズ』のビル・マーレイ?
マシ・オカさん、秘密兵器開発担当のメカオタク役。声、高いのね。
最新スパイグッズも上手く使いこなせないスマート(スティーブ・カレル)ですが、意外と身体能力が優れていて、驚き!デブ嬢をリフトしたりダンスもお見事!(笑)まぁ、かなり、エージェント99(アン・ハサウェイ)に助けられていますが。
アン・ハサウェイは、スパイ映画につきもののゴージャスな美女(まあまあの露出w)で、コメディエンヌとしても頑張っておりました。
おー、アクションシーンも、意外とマジだったデス(笑)
パッっと楽しめ、パっと忘れられる後を引かない娯楽作品。
劇場鑑賞もよいですが、家族みんなで楽しめ、えへらえへら笑いながら弛緩して観たいので、DVDでもいいかも知れないデス。
↓クリックしてもらうとヤル気が出ます^^


イラスト、描きながら...やっぱ、ボンドやゴルゴ(細かく言うとスパイじゃなくスナイパー)はカッコいい!!なんかスマート、どうでもよくなってきて(笑)なので、今日はショートカットのレビューです。
60年代に人気だったTVシリーズ『それ行けスマート』の映画化。
凶悪な犯罪組織『カオス』と闘う秘密諜報機関『コントロール』。本部が襲われ、全工作員の顔が割れてしまったため、最後の切り札(笑)として分析官スマートが急遽エージェントに抜擢される事に...。
赤いスポーツカーに美女、タキシード、ワケのわからないスパイ用メカグッズ、とにかく世界制覇を目論む悪の組織...等々、うっとりするほどカッコいい本格スパイ物の、パロディ映画。こちらは、うっとりしないけど楽しめます。前半のほうが、特に笑えるかな。
終始ニコリともしない生真面目な表情のスティーブ・カレルが、笑わせてくれます。

諜報機関の上司はアラン・アーキン。『リトル ミス サンシャイン』の下ネタ大好きなお祖父ちゃん。あ~そういえば、スティーブ・カレルも『リトルーー』のゲイの叔父さんだった(笑)
犯罪組織のボスはテレンス・スタンプ。ついこの間は『ウォンテッド』に出ていた。
ノーテンキな大統領はジェームズ・カーン。
淋しがりやの木の男(笑)は『ゴースト・バスターズ』のビル・マーレイ?
マシ・オカさん、秘密兵器開発担当のメカオタク役。声、高いのね。
最新スパイグッズも上手く使いこなせないスマート(スティーブ・カレル)ですが、意外と身体能力が優れていて、驚き!デブ嬢をリフトしたりダンスもお見事!(笑)まぁ、かなり、エージェント99(アン・ハサウェイ)に助けられていますが。
アン・ハサウェイは、スパイ映画につきもののゴージャスな美女(まあまあの露出w)で、コメディエンヌとしても頑張っておりました。
おー、アクションシーンも、意外とマジだったデス(笑)
パッっと楽しめ、パっと忘れられる後を引かない娯楽作品。
劇場鑑賞もよいですが、家族みんなで楽しめ、えへらえへら笑いながら弛緩して観たいので、DVDでもいいかも知れないデス。
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↓『まわりの役者を食らうハビエル・バルデム』paint by 気ムラ屋あん。

宮廷画家ゴヤが描いた2枚の肖像画、美少女イネス(ナタリー・ポートマン)と神父ロレンソ(ハビエル・バルデム)
この2人の数奇な運命を、ゴヤは見つめ続ける事になる...。
私の中で、ゴヤはもっと古い時代に活躍した画家だというイメージがあって(単なる無知だが)フランス革命(1789年)の頃と重なっていたとは知らなかった...。(この物語は、1792年、カルロス4世在位のスペインを舞台に始まる。翌1793年には、フランスではルイ16世とマリー・アントワネットが処刑される)その後のナポレオン率いるフランス軍に占領され、イベリア半島戦争も続き、スペインは動乱の時代だったんですね。(ん~、世界史の勉強になる~)
この時代を描いたフランス映画は沢山あれども、スペイン映画は、それこそペネロペ・クルスの『裸のマハ』ぐらいで(←ただ動乱は描いてない)あまり無いような気がします。それだけにスペイン宮廷の様子や、スペインから描いた侵攻など、興味深いものがありました。
『異端審問』ショッキングでした!
カトリック以外のものを異端視して、拷問し"告白"させ、拘束もしくは処刑するというもの。中世の異教徒廃絶の宗教観、苛烈ですね。
ゴヤが気に入って絵のモデルにしていた美少女イネス(ナタリー・ポートマン)がいわれなき嫌疑を受け拘束される、という不条理さ。拷問シーンは僅かでさっとした描写ながら、ナタリー・ポートマンが凄まじい変貌ぶりを見せ、その残酷な処遇がよく分かります。彼女の品のある顔立ちは古典劇によく似合いますが、前半の美貌から後半の襤褸雑巾のようになるまでが、衝撃的です。
さて、映画と違って、私が考える実際のゴヤ像......
不細工に描いて、王妃の不興を買ったというこの騎乗肖像画のエピソードからも分かるように、ゴヤ自身は観たままをそのまま描く鋭い観察力も自由さも持ち合わせている...。そして、女神となる女性は美しく魅力的に描いた...。
宮廷画家として上手くやりながらも、一方で戦争を描いた銅版画や晩年の"黒い絵"シリーズの代表作『我が子を食らうサトゥルヌス』など暗くて怖い絵をみると、ゴヤはなかなかどうして我も個性も強い人間だった、と私は思います。
しかし、映画のゴヤは芸術家の奔放さはなく実務家のように地味で、ひたすら観察者であります。
ナタリー・ポートマンも驚く演技なのですが、やはり語るべきはロレンソ神父役のハビエル・バルデム!『宮廷画家ゴヤは見た』という題名さながら、ゴヤは狂言回しの役どころで、視線はどうしてもロレンソ神父(ハビエル・バルデム)にいってしまう。ロレンソ神父はスペイン教会に忠実で異教徒廃絶の先頭に立ちながら、イネスの家族に『娘を返せ』と締め上げられたら、すぐ音をあげる脆弱さ。エロ神父。
価値観が変動する時代とはいえ開き直った変節漢ぶり。権力を持つ人間の傲慢さや弱さを嫌らしく演じるハビエル・バルデムは、目が離せない。う~む上手いです。
最後のシーンでの、彼の表情をとくとご覧いただきたい。(『ノーカントリー』でも、男を絞め殺す時に凄い表情していたけど)う~む、ハビエルさん、やりたい放題である。ここまでヤってみせてると、本人、楽しいんじゃあるまいか(笑)
『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンを "見たい、見ちゃいけない、見たい、見ちゃいけない、あ、見たい"とするならば......。
『宮廷画家ゴヤは見た』のハビエル・バルデムは "見たくない、見てしまう、見たくない、見たくない、うっ、見てしまった”といったところ。
なんというどろりとした存在感。ハビエル・バルデム酔い(ほろ酔いどころか、泥酔w)してしまうほど。『濃い~!』という言葉は、彼に捧げよう(笑)
最後は描き方によっては悲劇的なはずなのに、荷車の周りを子供が歌いはやし、妙な乾いたユーモアとペーソス感があり、イネスをとぼとぼと追うゴヤは、ミューズを永遠に追い続ける業を抱いた画家の姿に見えたのでありました...。
ミロス・フォアマン監督の過去の2作品は、とてもよく覚えています。
『カッコーの巣の上で』は、あの揺れるような音楽とジャック・ニコルソンが演じた人物の結末が、衝撃的だったし。
『アマデウス』は天才と凡才の確執と嫉妬が絡む人間描写が、凄く新鮮だった。
パンクっぽい軽薄そうな(これだけでもビックリ)モーツァルトがサリエリの曲をさらっと編曲して見事な演奏をしてみせるところとか。
今よりずっと感性が摩耗してない時期に観たので、この2作品は印象深い。
えーっと、それに比べると、この作品は私の中ではややインパクトに弱い...。
が、それでも、なかなか見応えがある秀作だった、と思います。
この映画は、ゴヤの絵も製作過程も堪能できるし!この時代のスペインはゴヤの絵のように暗めで美しく哀しい、と思いました。
誰かの『好きな人』ランキング第1位になれば、それでいいのだ。
↓あ、クリックよろしくデス^^


宮廷画家ゴヤが描いた2枚の肖像画、美少女イネス(ナタリー・ポートマン)と神父ロレンソ(ハビエル・バルデム)
この2人の数奇な運命を、ゴヤは見つめ続ける事になる...。
私の中で、ゴヤはもっと古い時代に活躍した画家だというイメージがあって(単なる無知だが)フランス革命(1789年)の頃と重なっていたとは知らなかった...。(この物語は、1792年、カルロス4世在位のスペインを舞台に始まる。翌1793年には、フランスではルイ16世とマリー・アントワネットが処刑される)その後のナポレオン率いるフランス軍に占領され、イベリア半島戦争も続き、スペインは動乱の時代だったんですね。(ん~、世界史の勉強になる~)
この時代を描いたフランス映画は沢山あれども、スペイン映画は、それこそペネロペ・クルスの『裸のマハ』ぐらいで(←ただ動乱は描いてない)あまり無いような気がします。それだけにスペイン宮廷の様子や、スペインから描いた侵攻など、興味深いものがありました。
『異端審問』ショッキングでした!
カトリック以外のものを異端視して、拷問し"告白"させ、拘束もしくは処刑するというもの。中世の異教徒廃絶の宗教観、苛烈ですね。
ゴヤが気に入って絵のモデルにしていた美少女イネス(ナタリー・ポートマン)がいわれなき嫌疑を受け拘束される、という不条理さ。拷問シーンは僅かでさっとした描写ながら、ナタリー・ポートマンが凄まじい変貌ぶりを見せ、その残酷な処遇がよく分かります。彼女の品のある顔立ちは古典劇によく似合いますが、前半の美貌から後半の襤褸雑巾のようになるまでが、衝撃的です。
さて、映画と違って、私が考える実際のゴヤ像......

宮廷画家として上手くやりながらも、一方で戦争を描いた銅版画や晩年の"黒い絵"シリーズの代表作『我が子を食らうサトゥルヌス』など暗くて怖い絵をみると、ゴヤはなかなかどうして我も個性も強い人間だった、と私は思います。
しかし、映画のゴヤは芸術家の奔放さはなく実務家のように地味で、ひたすら観察者であります。
ナタリー・ポートマンも驚く演技なのですが、やはり語るべきはロレンソ神父役のハビエル・バルデム!『宮廷画家ゴヤは見た』という題名さながら、ゴヤは狂言回しの役どころで、視線はどうしてもロレンソ神父(ハビエル・バルデム)にいってしまう。ロレンソ神父はスペイン教会に忠実で異教徒廃絶の先頭に立ちながら、イネスの家族に『娘を返せ』と締め上げられたら、すぐ音をあげる脆弱さ。エロ神父。
価値観が変動する時代とはいえ開き直った変節漢ぶり。権力を持つ人間の傲慢さや弱さを嫌らしく演じるハビエル・バルデムは、目が離せない。う~む上手いです。
最後のシーンでの、彼の表情をとくとご覧いただきたい。(『ノーカントリー』でも、男を絞め殺す時に凄い表情していたけど)う~む、ハビエルさん、やりたい放題である。ここまでヤってみせてると、本人、楽しいんじゃあるまいか(笑)
『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンを "見たい、見ちゃいけない、見たい、見ちゃいけない、あ、見たい"とするならば......。
『宮廷画家ゴヤは見た』のハビエル・バルデムは "見たくない、見てしまう、見たくない、見たくない、うっ、見てしまった”といったところ。
なんというどろりとした存在感。ハビエル・バルデム酔い(ほろ酔いどころか、泥酔w)してしまうほど。『濃い~!』という言葉は、彼に捧げよう(笑)

ミロス・フォアマン監督の過去の2作品は、とてもよく覚えています。
『カッコーの巣の上で』は、あの揺れるような音楽とジャック・ニコルソンが演じた人物の結末が、衝撃的だったし。
『アマデウス』は天才と凡才の確執と嫉妬が絡む人間描写が、凄く新鮮だった。
パンクっぽい軽薄そうな(これだけでもビックリ)モーツァルトがサリエリの曲をさらっと編曲して見事な演奏をしてみせるところとか。
今よりずっと感性が摩耗してない時期に観たので、この2作品は印象深い。
えーっと、それに比べると、この作品は私の中ではややインパクトに弱い...。
が、それでも、なかなか見応えがある秀作だった、と思います。
この映画は、ゴヤの絵も製作過程も堪能できるし!この時代のスペインはゴヤの絵のように暗めで美しく哀しい、と思いました。
誰かの『好きな人』ランキング第1位になれば、それでいいのだ。
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フレディ・ハイモア君なので、淡く甘く仕上げてみました♪

孤児院で育った少年エヴァン(フレディ・ハイモア)が、音楽を通じての親捜しの旅。施設を飛び出し、ストリート・ミュージシャンの元締めウィザード(ロビン・ウィリアムズ)に逢い『オーガスト・ラッシュ』(原題)と名付けられ、初めてギターを演奏し、音楽に触れていく...。
少年エヴァンが初めて出逢う外の世界の"音"にドキドキ、こちらも見ていて心躍ります。なにもかも"音楽"になり。少年の内なる"音楽"に変換してゆく様は、あぁ天才なんでしょうね。
エヴァンの本当の親である、母ライラ(ケリー・ラッセル)はクラシック畑のお嬢様で、ロマンチックな雰囲気で美しい。父ルイス(ジャナサン・リス=マイヤーズ)はロック・ミュージシャン。眼差しが切なくて、表情が魅力的。いいですね、この人。あのぶっとい腕に巻き付かれて、一晩眠りたいです(笑)
後半の展開は早く、ちょいとご都合主義(笑)
ジュリアードに入り、一気に学校の寵児となり、年上の学生にも教えを乞われたり、あれよあれよと"奇跡"だらけの展開となります(笑)
それに、音楽の天才って行き着くトコは『クラシック』なのか?と思うと、ちょっとありきたりで息が詰まります。
まぁ、この辺、ツッコミどころはありますが、最後"音楽"に導かれるように、皆が一つに集結していくトコは、ほろりと涙してしまいます。
ラストの切りのよい終わり方を見ると、これはもう、ある意味 "母をたずねて三千里"的世界名作劇場かファンタジーだったのだ、と思いました。
『Juno』風展開だと、ルイスは、ジュノの彼氏よりも里親になるマークよりも、驚くはずです。
なにしろ、ライラを忘れられずに(11年16日以上、同じパッションとテンションでw)彼女を追い求めて、再会した時にはデカイ息子がいるんですから!
『父親になる準備が出来てない』と叫んでも、誰も責めないと思います(笑)
でも、そんなリアルなストーリーではない、おとぎ話に近いです。
フレディ君の親にあたる父も母もロマンチックビューティーで素敵だし、脇役の黒人の少年と少女も、生命力があってキュート。
なによりも音楽が素敵だったので、私は楽しめました♪
フレディ君、この時15才。11才と16日の役なんですが、小柄で子供っぽいですね。『奇跡のシンフォニー』(2007)のほうが『スパイダーウィックの謎』(2008)より先に撮影してます。
まだ、眉も薄くてふっくらして可愛いですが『スパイダー・・・』(撮影時15~16才か?)のほうは、もう眉が濃くて顎が尖ってきています、微妙~...。
う~む、いい感じに成長してほしいもんです。
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孤児院で育った少年エヴァン(フレディ・ハイモア)が、音楽を通じての親捜しの旅。施設を飛び出し、ストリート・ミュージシャンの元締めウィザード(ロビン・ウィリアムズ)に逢い『オーガスト・ラッシュ』(原題)と名付けられ、初めてギターを演奏し、音楽に触れていく...。
少年エヴァンが初めて出逢う外の世界の"音"にドキドキ、こちらも見ていて心躍ります。なにもかも"音楽"になり。少年の内なる"音楽"に変換してゆく様は、あぁ天才なんでしょうね。
エヴァンの本当の親である、母ライラ(ケリー・ラッセル)はクラシック畑のお嬢様で、ロマンチックな雰囲気で美しい。父ルイス(ジャナサン・リス=マイヤーズ)はロック・ミュージシャン。眼差しが切なくて、表情が魅力的。いいですね、この人。あのぶっとい腕に巻き付かれて、一晩眠りたいです(笑)

ジュリアードに入り、一気に学校の寵児となり、年上の学生にも教えを乞われたり、あれよあれよと"奇跡"だらけの展開となります(笑)
それに、音楽の天才って行き着くトコは『クラシック』なのか?と思うと、ちょっとありきたりで息が詰まります。
まぁ、この辺、ツッコミどころはありますが、最後"音楽"に導かれるように、皆が一つに集結していくトコは、ほろりと涙してしまいます。
ラストの切りのよい終わり方を見ると、これはもう、ある意味 "母をたずねて三千里"的世界名作劇場かファンタジーだったのだ、と思いました。
『Juno』風展開だと、ルイスは、ジュノの彼氏よりも里親になるマークよりも、驚くはずです。
なにしろ、ライラを忘れられずに(11年16日以上、同じパッションとテンションでw)彼女を追い求めて、再会した時にはデカイ息子がいるんですから!
『父親になる準備が出来てない』と叫んでも、誰も責めないと思います(笑)
でも、そんなリアルなストーリーではない、おとぎ話に近いです。
フレディ君の親にあたる父も母もロマンチックビューティーで素敵だし、脇役の黒人の少年と少女も、生命力があってキュート。
なによりも音楽が素敵だったので、私は楽しめました♪
フレディ君、この時15才。11才と16日の役なんですが、小柄で子供っぽいですね。『奇跡のシンフォニー』(2007)のほうが『スパイダーウィックの謎』(2008)より先に撮影してます。
まだ、眉も薄くてふっくらして可愛いですが『スパイダー・・・』(撮影時15~16才か?)のほうは、もう眉が濃くて顎が尖ってきています、微妙~...。
う~む、いい感じに成長してほしいもんです。
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レディース アーンド ジェントルマン!
見事な髭の競演です!あなたは、どのヒゲがお好き?

『幻影師アイゼンハイム』まるで"大正時代の奇術師"のような古めかしい題名です。
これは、ただの手品師の映画か(相変わらず予備知識無しw)と思いましたが、かな~りロマンティックな物語なのです。
従って、トップ画も、凄~くロマンティックな2人にしよう!と思ってたはずなのに、あ~ら不思議!ムサい"髭男勢揃い"になってしまいました(笑)
あ、昔、私は熊男のような"髭"がいたく好きな頃がありまして、なんとなくふらふら惹き付けられてしまい(笑)"紳士たる者、立派な髭をたくわえる"時代だったのでしょうね。
19世紀末ウィーン、ハプスブルク帝国も終末に近い時代の雰囲気が興味深く、映像もシックで綺麗です。全編通してこの色調で、全てが幻影を観てるかのようでした。
『アフタースクール』(101分)といい、気持ちヨく騙し騙される映画が続いているんですが、これも予備知識無しで観たほうがいいので、あらすじは省略。
どちらも2時間超えせず、余韻をそんなに引きずらずに、人によっては物足りなさを感じるほど、さっと幕を下ろす潔さ!
『幻影師アイゼンハイム』(109分)のほうが展開は読めてしまうかもしれませんが、謎解きより映像の持つ雰囲気やロマンスに重点がある作品だと思います。
一世を風靡したイリュージョニストのアイゼンハイム(エドワード・ノートン)と公爵令嬢ソフィ(ジェシカ・ビール)との、身分違いの恋。実は2人は幼なじみ。
どちらかというと、小さい頃から、ソフィの方が奇術オタクのアイゼンハイムに惹かれていて、積極的だったりする(笑)
『すべてを欺いても手に入れたいもの、それは君』
う~ん、死ぬまでに言われてみたい。う~ん、きっと言われないままに絶対死んでる。
黒髪で黒髭のエドワード・ノートンは、最初、如何にも怪しげな山師風なのです。少年(アーロン・ジョンソン)の頃は、あんなに美少年だったのにぃ(涙)
だんだん、2人の恋模様が映し出されるにつれ、かつ、ノートンの演技力で、ハンサムに見えてきましたが...。
ジェシカ・ビールは、この時代の落ち着いた雰囲気を身にまとい地味なのですが、さすがに、ラブシーンの時は若さが溢れ出し、綺麗。何も着てない時のほうが魅惑的です。
皇太子殿下レオポルド役のルーファス・シーウェルは、カナつぼまなこと尖った鼻梁の高貴さと傲慢さが入り混じった顔で、ぴったり!
定型通りに陰険な皇太子を演じてくれてます。
警部ウール(ポール・ジアマッティ)は、アイゼンハイムを逮捕したり皇太子の手足となり動く役回りなのに、だんだんアイゼンハイムに傾斜していく...。
この物語の狂言回しでもあり、一番印象的なのも彼でした。
アイゼンハイムの一世一代(←死語w)のイリュージョンを見届けたのは、警部ウール。
警部ウールが、幻影師アイゼンハイムの"一番の観客!"でした。
皆さん、警部と一緒に、彼のイリュージョンに騙されてください。
予告で、うすうす分かり切ったラストだろうが...
『ミスト』のように、あっと驚くラストで非凡な作品にならなくともいいから...
どうしてもどうしても、私達の観たい結末というのがあります。
その後のコトを想像するに...ふと胸がいっぱいになるそんな結末です。
謎解きばかりでなく、それがこの映画の最大の魅力。
インディーズ系の館から口コミで拡大、異例のロングヒットを記録した、というのもよく分かります。
映画全部が、煙に巻かれてしまったロマンスのイリュージョンで、ありました。
オトナの愛の寓話でした
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見事な髭の競演です!あなたは、どのヒゲがお好き?

『幻影師アイゼンハイム』まるで"大正時代の奇術師"のような古めかしい題名です。
これは、ただの手品師の映画か(相変わらず予備知識無しw)と思いましたが、かな~りロマンティックな物語なのです。
従って、トップ画も、凄~くロマンティックな2人にしよう!と思ってたはずなのに、あ~ら不思議!ムサい"髭男勢揃い"になってしまいました(笑)
あ、昔、私は熊男のような"髭"がいたく好きな頃がありまして、なんとなくふらふら惹き付けられてしまい(笑)"紳士たる者、立派な髭をたくわえる"時代だったのでしょうね。
19世紀末ウィーン、ハプスブルク帝国も終末に近い時代の雰囲気が興味深く、映像もシックで綺麗です。全編通してこの色調で、全てが幻影を観てるかのようでした。
『アフタースクール』(101分)といい、気持ちヨく騙し騙される映画が続いているんですが、これも予備知識無しで観たほうがいいので、あらすじは省略。
どちらも2時間超えせず、余韻をそんなに引きずらずに、人によっては物足りなさを感じるほど、さっと幕を下ろす潔さ!
『幻影師アイゼンハイム』(109分)のほうが展開は読めてしまうかもしれませんが、謎解きより映像の持つ雰囲気やロマンスに重点がある作品だと思います。
一世を風靡したイリュージョニストのアイゼンハイム(エドワード・ノートン)と公爵令嬢ソフィ(ジェシカ・ビール)との、身分違いの恋。実は2人は幼なじみ。
どちらかというと、小さい頃から、ソフィの方が奇術オタクのアイゼンハイムに惹かれていて、積極的だったりする(笑)
『すべてを欺いても手に入れたいもの、それは君』
う~ん、死ぬまでに言われてみたい。う~ん、きっと言われないままに絶対死んでる。
黒髪で黒髭のエドワード・ノートンは、最初、如何にも怪しげな山師風なのです。少年(アーロン・ジョンソン)の頃は、あんなに美少年だったのにぃ(涙)
だんだん、2人の恋模様が映し出されるにつれ、かつ、ノートンの演技力で、ハンサムに見えてきましたが...。
ジェシカ・ビールは、この時代の落ち着いた雰囲気を身にまとい地味なのですが、さすがに、ラブシーンの時は若さが溢れ出し、綺麗。何も着てない時のほうが魅惑的です。
皇太子殿下レオポルド役のルーファス・シーウェルは、カナつぼまなこと尖った鼻梁の高貴さと傲慢さが入り混じった顔で、ぴったり!
定型通りに陰険な皇太子を演じてくれてます。

この物語の狂言回しでもあり、一番印象的なのも彼でした。
アイゼンハイムの一世一代(←死語w)のイリュージョンを見届けたのは、警部ウール。
警部ウールが、幻影師アイゼンハイムの"一番の観客!"でした。
皆さん、警部と一緒に、彼のイリュージョンに騙されてください。
予告で、うすうす分かり切ったラストだろうが...
『ミスト』のように、あっと驚くラストで非凡な作品にならなくともいいから...
どうしてもどうしても、私達の観たい結末というのがあります。
その後のコトを想像するに...ふと胸がいっぱいになるそんな結末です。
謎解きばかりでなく、それがこの映画の最大の魅力。
インディーズ系の館から口コミで拡大、異例のロングヒットを記録した、というのもよく分かります。
映画全部が、煙に巻かれてしまったロマンスのイリュージョンで、ありました。
オトナの愛の寓話でした

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ん~『クローバーフィールド』を観た!という満足感はあるのよ(笑)
『この映画、観て良かった!』という満足感では無く、あまりにも思わせぶりな宣伝で気になって気になって仕方が無かったので『好奇心』を満たしてくれて、やっとほっとした!という満足感。

全編通して、手持ちカメラだけのブレ映像だけだと、観ているこっちは凄くストレスを感じる。
それが、モンスターに追われて、地べたを右往左往する人間の視点だと言われれば、仕方が無いけど。
特にモンスターの全貌が表れる場面は、ちゃんとしたカメラワークも観たかったな。モンスターも、恐怖心をそそるようにねっとりとした見せ方ではなく、ビルの谷間にパーツが見える即物的な扱いだ。
日本の怪獣映画を見慣れた私には、怪獣がその正体を現す時は、もっとカッコよく見せてくれ~と言いたい。それが、怪獣・愛。
負の爽快感を感じさせるモンスター映画ではなく、終始、逃げ惑う人間の気持ちや視点を味わえる...体感型モンスター映画といったところ。しかも、手持ちカメラの映像は、前のが重ね撮りしてあり、皮肉にも悲しい。
余談だが、最後までゆくと、いやもう途中からロブが愚かに見えてくる。
状況判断が出来てない。カメラ男のハーグも女友達も、最後まで引きずられて災難だった...。このロブが、日本に若くして副社長として栄転すべき人材かどうかは、大いに疑問だ...。
これはこれで、1つの実験的手法にトライしたモンスター物というかパニック映画かなぁ。
ただ、ホラーやスプラッターのように、血どろどろの気持ち悪さは無いが、カメラの手ブレに酔ってしまって...う、う、気持ち悪い。最後のEDの楽曲を聴きながら、カメラ酔いの吐き気や胸のムカムカを落ち着かせる。
長くてよかった...このエンディング・ロール。ふぅ~~。
あらっ、この楽曲、ゴジラの曲を思い出させる。
同じフレーズを繰り返しながら煽る恐怖心、高まりゆく緊張感。
おっ、案外聴かせるじゃないか!サントラ盤、欲しいぐらい。
おぉ、うん、このEDの曲が一番ダイナミックだったかも知れない。
この映画の中で、一番好きだ!(笑)
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『グッド・シェパード』とは『良い(忠実な)羊飼い』の意味。
『私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる』という新約聖書の言葉から。
『インベーション』とどっちを観ようか?と迷い、こちらを選択。
でも、観てる途中でコレ長い(167分)んじゃない?!と気付く、迂闊ぶり。
長かったぁ...でも、DVDレンタルだと”イッキ観”しないので、筋追っていくのが大変かも。
映画館鑑賞で良かったのかも知れない。
『ゴッドファザー』に似た肌触りだと思ったら、チラシにも書いてあった。
ただ『ゴッドファザー』ほど、ストーリーもサントラもドラマティックでは無い。
私は『ゴッドファザー』は凄く印象に残る映画だったけど、好きな映画ではない。この映画もそう。まぁ、私はラブコメとかが好きな類の人間ですから。
ただ、長尺なのに私は寝なかった!というだけで評価に値する映画である(笑)
冒頭、エドワード(マット・デイモン)の所に送られてきた男女の写真と音声テープから、ストーリーは始まる...。
1961年、後にケネディ暗殺にもつながったと言われるキューバのピックス湾侵攻作戦が、情報漏れで失敗。その情報漏れに内通者と敵側スパイが関っているのでは?と、その写真とテープの分析を依頼するエドワード...。これらの謎が、少しづつ解っていく...。残酷で衝撃的な結果に...。
第2次世界大戦前からCIA誕生までのアメリカ史の裏側が、丁寧に重厚に描かれ、スゴい見せ場があるわけでもないのに、意外と引き込まれ観てしまう映画である。
終始ヒソヒソと意味深な会話劇なんだけど、じわ~とサスペンスでもあり、観れます。
しかし、重たい...長い...心して、観るべし。
マット・デイモンは、ボーン・シリーズでだいぶ顔や体をシェイプしたんでしょうか?スッキリとした贅肉の無い顔。
ちょっとだけ、男前に見えましたぞ。
優秀さと油断のならない寡黙さが入り混じった男を演じるには、デカプリオよりマット・デイモンのほうが合ってた気がします。
アンジェリーナ・ジュリー...
エドワード(マット・デイモン)の妻役。
仕事に忙殺される夫に愛想を尽かす冴えない役どころで、輝いてみえませんでした。というか、この映画は男たちの物語なんですね。
で、今回、いったい誰描けばいいのよ~って感じで、困りました。描く気しないよ~。
デ・ニーロ監督は、CIAをどのように捉えてどのような意図で描きたかったのか?私には、よく判りませんでした。見応えはあるんですが、どちらともつかない描き方で、スパイ映画としても娯楽の部分が少ないのでカタルシスもない。"組織"の冷徹さや非情さをあぶり出し、CIAと家族の間で苦悩する1人の諜報員の姿を描きたかっただけなのか。
でも、エドワード(マット・デイモン)の人生も虚しくて、共感していいものかどうか...感情移入できませんでした。
エドワード(マット・デイモン)のようなタイプの諜報員は、結婚してはいけないですね。
誰も信じず、いくつもの愛も幸せも失くして ”アメリカ合衆国”と結婚するしかないCIAの諜報員の話でした...。
『インテリジェンス』が”知性、知能”という意味だけでなく”情報の収集、分析などの諜報”という意味を持つことを知ったのは、ネットに触れてからです。
その『インテリジェンス』に興味がある方には、お勧めです...。
興味が無い方は、ぜひ他の映画をチョイスしてください(笑)
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『私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる』という新約聖書の言葉から。

でも、観てる途中でコレ長い(167分)んじゃない?!と気付く、迂闊ぶり。
長かったぁ...でも、DVDレンタルだと”イッキ観”しないので、筋追っていくのが大変かも。
映画館鑑賞で良かったのかも知れない。
『ゴッドファザー』に似た肌触りだと思ったら、チラシにも書いてあった。
ただ『ゴッドファザー』ほど、ストーリーもサントラもドラマティックでは無い。
私は『ゴッドファザー』は凄く印象に残る映画だったけど、好きな映画ではない。この映画もそう。まぁ、私はラブコメとかが好きな類の人間ですから。
ただ、長尺なのに私は寝なかった!というだけで評価に値する映画である(笑)
冒頭、エドワード(マット・デイモン)の所に送られてきた男女の写真と音声テープから、ストーリーは始まる...。
1961年、後にケネディ暗殺にもつながったと言われるキューバのピックス湾侵攻作戦が、情報漏れで失敗。その情報漏れに内通者と敵側スパイが関っているのでは?と、その写真とテープの分析を依頼するエドワード...。これらの謎が、少しづつ解っていく...。残酷で衝撃的な結果に...。
第2次世界大戦前からCIA誕生までのアメリカ史の裏側が、丁寧に重厚に描かれ、スゴい見せ場があるわけでもないのに、意外と引き込まれ観てしまう映画である。
終始ヒソヒソと意味深な会話劇なんだけど、じわ~とサスペンスでもあり、観れます。
しかし、重たい...長い...心して、観るべし。

ちょっとだけ、男前に見えましたぞ。
優秀さと油断のならない寡黙さが入り混じった男を演じるには、デカプリオよりマット・デイモンのほうが合ってた気がします。
アンジェリーナ・ジュリー...
エドワード(マット・デイモン)の妻役。
仕事に忙殺される夫に愛想を尽かす冴えない役どころで、輝いてみえませんでした。というか、この映画は男たちの物語なんですね。
で、今回、いったい誰描けばいいのよ~って感じで、困りました。描く気しないよ~。
デ・ニーロ監督は、CIAをどのように捉えてどのような意図で描きたかったのか?私には、よく判りませんでした。見応えはあるんですが、どちらともつかない描き方で、スパイ映画としても娯楽の部分が少ないのでカタルシスもない。"組織"の冷徹さや非情さをあぶり出し、CIAと家族の間で苦悩する1人の諜報員の姿を描きたかっただけなのか。
でも、エドワード(マット・デイモン)の人生も虚しくて、共感していいものかどうか...感情移入できませんでした。
エドワード(マット・デイモン)のようなタイプの諜報員は、結婚してはいけないですね。
誰も信じず、いくつもの愛も幸せも失くして ”アメリカ合衆国”と結婚するしかないCIAの諜報員の話でした...。
『インテリジェンス』が”知性、知能”という意味だけでなく”情報の収集、分析などの諜報”という意味を持つことを知ったのは、ネットに触れてからです。
その『インテリジェンス』に興味がある方には、お勧めです...。
興味が無い方は、ぜひ他の映画をチョイスしてください(笑)
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舞台はサウジアラビア。いや~、それにしてもアラブの男たちの顔は、濃いね~~!!

シリアスで硬派な映画でした。
サウジアラビアの外国人移住区で起きた大規模テロ。最初の自爆テロのシーンも、衝撃的です。
私は中東情勢に詳しくないし、サウジアラビアにもアメリカにも肩入れしないスタンスで見たいと思ったけれど、少年をも仲間に巻き込むイスラム過激派は、とてもじゃないけど理解不能です。
何だって、争いの多いこの中東地域に”石油”なんて出て”混乱のタネ”を増やしているんでしょうか。
”石油”があるゆえに、世界がアメリカが、この地域に関らずにいられないわけで。
まぁ、それぞれの国の思惑や政治的スタンスは置いといて ”テロとの闘い”というアクション・サスペンスとしても、充分見応えがある作品でした。いや~、思ったより面白かったです。
大規模テロが起きたサウジアラビアに送り込まれたたった4人の捜査官。
FBIの敏腕捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)と爆発物専門家グラント(クリス・クーパー)と法医学調査官ジャネット(ジェニファー・ガーナー)と情報分析官アダム(ジェイソン・ベイトマン)
だんだんと腕を発揮する彼等のプロフッショナルな仕事ぶりにも、尊敬。
女性の法医学調査官ジャネットも、本業だけでなく、タフで、つ、強い!
爆発物専門家グラント演じるクリス・クーパー...『ロケットボーイ』という実話を題材にした映画『遠い空の向こうに』でジェイク・ギレンホールの頑固親父をやっていました。
クリス・クーパーも、顔怖いですけど(笑)存在感ありました。
10月12日(金)の『めざましテレビ』にジェイミー・フォックスが出てました。
息子が『この人、マイク・タイソンに似てる』と言ってましたが、まぁアレほどじゃなくともコワモテですよね。
日本の印象を聞かれて...
『とても美しい所で、泊まっているホテルも美しいんですが、携帯で撮って家族に写メールしてるんだ』
『元々、TV出身なんで、コメディアンとしてTVショーを持っていた』とか。
この人、コメディアンだったんですか?!はぁ~。
名門ジュリアード音楽院出身でもあるから、ピアノも歌も得意。芸達者なんですね~。カラオケに行って『YMCA』を歌いたいんだとか、ウィル・スミスほどじゃなくてもサービス精神旺盛な人でした。ちょっと好感。
この映画については『サウジアラビアの人達と文化を公平に扱っているストーリーであり、ある意味で私が演じるFBI捜査官フルーリーというキャラクターとサウジの警察官を演じるアシュラフとのラブ・ストーリーだ』と。
軽部アナは『あっ、はいはい、ジェニファー・ガーナーとの恋の物語でもあるというお話だったんですが...』流すな!軽部!しかも、間違っているし。しかも、顔はジェイミー・フォックスの2倍!

←ジェイミー・フォックスが言っていたそのラブストーリーのお相手とやらは、女性FBI法医学調査官ジャネット(ジェニファー・メイズ)ではなく、この人。ははは...。
サウジのガージー大佐(アシュラフ・バルフム)
ラブストーリーと判っていれば、最初から色目で見たのに~(笑)
って、コワモテ男と濃いアラブ男..萌えないので、とっととスルー。
あっ、はいはい、ある意味ラブストーリーね。
このサウジのガージー大佐(アシュラフ)に、感情移入出来るかどうかも、この映画のキーポイント。私は、この人印象的でした。だから...。
警察官仲間の拷問にも似た尋問に、そっと目を伏せ(まつげ長い!ヒゲも濃いが)繊細な表情を見せるガージー大佐。
テロ集団にシンパシーを感じFBIに非協力的な国(サウジアラビア)の空気の中で、彼はテロの撲滅を願う人間。
テロの首謀者を追いつめていく間に、FBI捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)とガージー大佐(アシュラフ・バルフム)の間にはある種の絆や共感がわいてきます...。
仲間を助けに行った集合住宅で、最後までドキドキさせてくれました。
1996年に実際起こった自爆テロを元に描かれており、最後の字幕にもその事件の当事者に捧げられている、と。
エンド・クレジット中にじわ~とくるものの『復讐の連鎖』は終わっておらず、厳しい現実に涙も出なかった...です。
今、脂が乗ってる脚本家マシュー・マイケル・カーナハンの贅肉の無いストーリーと、大迫力のカーアクションと銃撃戦!女性にとっては取っつき難い映画ですが、映画館で観てほしい、と思います。
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シリアスで硬派な映画でした。
サウジアラビアの外国人移住区で起きた大規模テロ。最初の自爆テロのシーンも、衝撃的です。
私は中東情勢に詳しくないし、サウジアラビアにもアメリカにも肩入れしないスタンスで見たいと思ったけれど、少年をも仲間に巻き込むイスラム過激派は、とてもじゃないけど理解不能です。
何だって、争いの多いこの中東地域に”石油”なんて出て”混乱のタネ”を増やしているんでしょうか。
”石油”があるゆえに、世界がアメリカが、この地域に関らずにいられないわけで。
まぁ、それぞれの国の思惑や政治的スタンスは置いといて ”テロとの闘い”というアクション・サスペンスとしても、充分見応えがある作品でした。いや~、思ったより面白かったです。
大規模テロが起きたサウジアラビアに送り込まれたたった4人の捜査官。
FBIの敏腕捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)と爆発物専門家グラント(クリス・クーパー)と法医学調査官ジャネット(ジェニファー・ガーナー)と情報分析官アダム(ジェイソン・ベイトマン)
だんだんと腕を発揮する彼等のプロフッショナルな仕事ぶりにも、尊敬。
女性の法医学調査官ジャネットも、本業だけでなく、タフで、つ、強い!
爆発物専門家グラント演じるクリス・クーパー...『ロケットボーイ』という実話を題材にした映画『遠い空の向こうに』でジェイク・ギレンホールの頑固親父をやっていました。
クリス・クーパーも、顔怖いですけど(笑)存在感ありました。

息子が『この人、マイク・タイソンに似てる』と言ってましたが、まぁアレほどじゃなくともコワモテですよね。
日本の印象を聞かれて...
『とても美しい所で、泊まっているホテルも美しいんですが、携帯で撮って家族に写メールしてるんだ』
『元々、TV出身なんで、コメディアンとしてTVショーを持っていた』とか。
この人、コメディアンだったんですか?!はぁ~。
名門ジュリアード音楽院出身でもあるから、ピアノも歌も得意。芸達者なんですね~。カラオケに行って『YMCA』を歌いたいんだとか、ウィル・スミスほどじゃなくてもサービス精神旺盛な人でした。ちょっと好感。
この映画については『サウジアラビアの人達と文化を公平に扱っているストーリーであり、ある意味で私が演じるFBI捜査官フルーリーというキャラクターとサウジの警察官を演じるアシュラフとのラブ・ストーリーだ』と。
軽部アナは『あっ、はいはい、ジェニファー・ガーナーとの恋の物語でもあるというお話だったんですが...』流すな!軽部!しかも、間違っているし。しかも、顔はジェイミー・フォックスの2倍!

←ジェイミー・フォックスが言っていたそのラブストーリーのお相手とやらは、女性FBI法医学調査官ジャネット(ジェニファー・メイズ)ではなく、この人。ははは...。
サウジのガージー大佐(アシュラフ・バルフム)
ラブストーリーと判っていれば、最初から色目で見たのに~(笑)
って、コワモテ男と濃いアラブ男..萌えないので、とっととスルー。
あっ、はいはい、ある意味ラブストーリーね。
このサウジのガージー大佐(アシュラフ)に、感情移入出来るかどうかも、この映画のキーポイント。私は、この人印象的でした。だから...。
警察官仲間の拷問にも似た尋問に、そっと目を伏せ(まつげ長い!ヒゲも濃いが)繊細な表情を見せるガージー大佐。
テロ集団にシンパシーを感じFBIに非協力的な国(サウジアラビア)の空気の中で、彼はテロの撲滅を願う人間。
テロの首謀者を追いつめていく間に、FBI捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)とガージー大佐(アシュラフ・バルフム)の間にはある種の絆や共感がわいてきます...。
仲間を助けに行った集合住宅で、最後までドキドキさせてくれました。
1996年に実際起こった自爆テロを元に描かれており、最後の字幕にもその事件の当事者に捧げられている、と。
エンド・クレジット中にじわ~とくるものの『復讐の連鎖』は終わっておらず、厳しい現実に涙も出なかった...です。
今、脂が乗ってる脚本家マシュー・マイケル・カーナハンの贅肉の無いストーリーと、大迫力のカーアクションと銃撃戦!女性にとっては取っつき難い映画ですが、映画館で観てほしい、と思います。
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ダイアナ元皇太子妃が不慮の死を遂げ、お葬式までの、英国王室の日常と女王の心の動きを、追った映画。
英国王室の”頭痛の種”だったダイアナが ”民間人”であった事を理由に、女王は何の声明も出さず、悲しみにくれる国民から非難の声が...。
それを修復しようと、東奔西走する就任したばかりのブレア首相。
ダイアナの事故のTVニュースを、ガウン姿で集まって見る王室の面々。
郊外の移住地のせいか、案外狭くてアットホームな日常生活を、見せてくれます。

また、ブレア首相も、自宅ではサッカーシャツなんぞ着込んで、子沢山の食卓の様子なども、なかなか庶民的で、興味深い描写です。
反王室のブレア夫人や、初会見で女王の威厳にたじろぐブレア首相の様子など...くすくす笑い、苦笑、冷笑...が味わえます。
また、徹底して王室のことしか考えないエジンバラ公には(ベイブのおじいちゃん)ジェームズ・クロムウェルが演じています。
女王におずおずとお伺いをたてる、気弱そうなチャールズ(アレックス・ジェニングス)...全く似てなくて、従者と間違ってしまうほどのオーラ無し。
本当にこんなにダイアナを擁護したのかしら?と思ってしまいます。
いやはや、どこまで本当なのでしょうか?
最初のシーンも...あの夜のダイアナを追いかけるパパラッチの追跡から始まり、非常に臨場感があります。実際のフィルムも混ぜて使い、リアルです。
ただ言える事は、女王はダイアナと確執があった、そして嫌いだったのは、確かだろうなと。

この間、ウィリアム王子の恋の破局報道について、あるプレスが『英国王室は、自分達の体面しか考えてないのよ』と、ミもフタも無い言い方をしていましたが、その通りかも知れません。
しかし、この映画を観ていたら”体面!それで何が悪い。女王は女王で頑張っているじゃないか”という気がしてきます。
英国王室の権威と威厳の為に、そして国民の為に、まだなにも分からない少女の頃から人生を捧げてきたんですから。
この映画、女王賛美とまでいかなくとも、女王への理解と共感を抱かせるのに、少なからず役に立っている、と思います。
ただ、最後、ダイアナが一瞬こちらを見たショットに、はっとさせられます。
美しくてチャーミングな人でした。
この人のおとぎ話のような結婚式から、不幸な結婚生活、悲劇的な最後を思うと、ダイアナから見た英国王室をやっぱり考えてしまいます...。
あの時の英国王室の内実なんて、ダイアナから見た場合、チャールズ側から見た場合、女王側から見た場合、180度違うだろう。それこそ”羅生門”スタイルで描かないと、真実が見えて来ないでしょう。
英国王室は興味深いし、週刊誌的興味はつきない。
でも、今を生きる若い王子たちも居る...やはりブレア首相が言うように『そっとしておくべきだ』が一番良い、と思いました。
一番のもうけ役は ”ブレア”首相でしょう。
最後に、さりげなく女王への慰めや励ましを忘れません。
トップに居る者の苦悩と共感が、あの時、2人の間に流れたように見えました。
女王への敬意を忘れない、ベストを尽くす誠実な首相に見えましたぜ。
この映画は大手シネコンじゃないので、映画館で観るべきか?迷うところでしょう。
すごくストーリーが起伏にとんで面白い...ちゅう事は、ありません。
むしろ、心理劇なんで、女王の心の動きや苦悩を、じっくり見せられるハメになるので、長く感じられます(104分だけど)レンタルだと、早回しする不逞のやからがいます(←私。よくやる...)
だから、それ故、映画館でじっくり観る事を、お勧めします。
ともかく、ヘレン・ミレンの演技は ”Fine”です!
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